何とかゼロツーに変身してセイレーンを退けた或斗達。
しかし、やっぱりというか案の定というか。
姉二人は揉めた。
エンタープライズは瑞鶴に"何故変身させた"と詰め寄るが瑞鶴は「それしかなかった」と反論。互いに或斗を愛しているからこそぶつかり合う。ちなみに或斗は困惑するばかりで二人の喧嘩を止めようともしない。
否。
止めることができない。
一応和解させようとしたのだが二人が同時に「君は黙ってて!」と声を荒げたのだ。
あんまりである。
それからというもの、或斗は二人の喧嘩を眺める事しかできなかった。
そしていつの間にか演習で決着をつけることになってしまったのだった。
で、この二人は或斗のいる母港のKAN-SENでも屈指の実力者である。
そんな二人が本気で演習すればいくら演習とはいえ大けがになってしまう可能性だってある。
結局或斗がゼロツーで乱入して二人を鎮圧。
ゼロツーの力を目の当たりにした二人は「もう全部或斗君一人でいいんじゃないかな」と思ったほどだった。
それほどまでにゼロツーは強力だった。
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「ああもう!」
或斗は姉二人の大喧嘩のスケールを超えた演習を見かねてゼロツーに変身。
二人の演習に乱入した。
「二人ともこれ以上はけがじゃ済まなくなるよ!?」
「…でも…!」
「…だが…!」
喧嘩してる原因である本人が言ったところで何も意味を為さないであろう。
だから、無理矢理鎮めることにする。そうしなければ二人は止まらない。
「だったら、僕を倒してから喧嘩の続きをするんだね!」
「いや、君が原因なんだけどな!?」
「或斗君が原因なんだってぇ!」
勿論原因である或斗が何言ったって止まりはしない。
だが、この母港にはもう或斗しか二人を止められる力を持つものが居ない。
「さあ、行くよ!」
ゼロツーに変身した状態で演習に割り込んだ或斗はいきなり武具を二つ生成。この二つの武具もかつて或斗の父―――飛電或人が使っていたものだ。
飛電或人がゼロワンとして戦い始めた初期からずっと使っていた『アタッシュカリバー』。
そして、悪意の檻に囚われた或人を救うためにヒューマギアの善意が作り出した奇跡である『プログライズホッパーブレード』。
二人の喧嘩を止めるのには自分が最も得意な武器で挑む必要があるだろう。
というわけで、この二刀流である。
しかもアタッシュカリバーに関して言えば完全に見た目は鞄だ。
それがいきなり刀身をむき出しにしたのだから完全に瑞鶴達は白目を向いた。
そしたら後は蹂躙劇である。
0.01秒で二兆通りの予測を行うゼロツーに二人はなすすべなく蹂躙された。
全ての動きを予測され、まともな攻撃を行うことも許されない瑞鶴とエンタープライズはそのまま押されに押されフィニッシュに必殺技を叩き込まれた。
その後暫く或斗は説教されたという。
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121:ヘルライジング転生指揮官
っていう事があったんや
122:名無しの転生指揮官
おまw暫く来てないとおもったらwww
123:名無しの転生指揮官
安定の二人で安心したよ
124:名無しの転生指揮官
いやー良かった良かった
125:名無しの転生指揮官
心のケアはできてないけどな
126:ヘルライジング転生指揮官
俺たちは戦うことでしかわかりあえない!
127:依存転生指揮官
まぁ、大丈夫ってことが伝わったからいいんじゃね?
128:決闘蟹転生指揮官
そうだな。
129:名無しの転生指揮官
そうかぁ?
130:名無しの転生指揮官
そうだよ。
131:名無しの転生指揮官
そういうもんか
132:名無しの転生指揮官
まぁ、後でちゃんと話しなよ?
133:名無しの転生指揮官
それがベストだな
134:ヘルライジング転生指揮官
そういえばさ。皆はμ兵装って知ってる?
135:名無しの転生指揮官
……あ。
136:名無しの転生指揮官
あっ(察し)
137:依存転生指揮官
はーいアイマス入りまーす!
138:名無しの転生指揮官
ええ…?
139:名無しの転生指揮官
うらやましいなぁ…
140:ヘルライジング転生指揮官
え?何々?どうしたの?
141:決闘蟹転生指揮官
そうかそうか…μ兵装か…。
142:名無しの転生指揮官
その世界はな…アイマスキャラがやってくるんだよ!
143:ヘルライジング転生指揮官
なっ…なんだってー!?
144:名無しの転生指揮官
…あれ?イッチもしかしてご存知ない?
145:ヘルライジング転生指揮官
生放送当日…!
146:名無しの転生指揮官
あっ…。
147:名無しの転生指揮官
あー、だめ!この話し暗くなるから駄目!
148:名無しの転生指揮官
取り敢えずちゃんと姉二人と話しとけよ!
149:名無しの転生指揮官
そうだな!後アイマスキャラに手ぇ出したら許さねぇからな!もし病ませたらわかってんだろうなぁ…!?
150:ヘルライジング転生指揮官
あーそういうことね。完全に理解したわ(分かってない)んじゃ。
151:名無しの転生指揮官
>>150
てめぇぜってぇ分かってねぇだろ!許さねぇ!逃げるな!まてぇぇええぇぇ!
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「二人とも…何やってんのさ…。」
「いや、元は君が原因でしょ…。」
「全く…変身なんてするから…。」
或斗、瑞鶴、エンタープライズの三人は並んで正座していた。未だにこの母港には指揮官が着任しておらず、各陣営のトップが母港の通常業務をこなしている。
で、この三人、先の演習でやらかしすぎたというわけで全員仲良く正座中なのである。
一応或斗は二人を止めようとしたというやむを得ない理由があったがために必要最低限の罰である正座一時間で許されていた。
しかし、当然ながら姉二人の罰は3時間正座の後に後日行われるμ兵装のライブにおける裏方担当としてこき使われるというものだった。
ある意味では良心的な罰だろう。
そのライブを楽しむためにもまずは二人の心配を解かなければ。
そう意気込む或斗に不意にエンタープライズが問いかけた。
「…なぁ、なんで君は戦うんだ?」
と。
それに対しての或斗の答えは余りにも単純で簡単だった。
「…一人でヘルライジングに変身してたときはさ。ただただこの苦しみを誰かに味合わせたくないってだけだったんだ。でも今は違う。今はさ…何て言うのかな。皆の笑顔を守れると嬉しくてくしゃってなるんだ。」
「"くしゃっ"て…。そうか。君は嬉しいんだ。。でも、その影では悲しむ人が居るんだよ?それこそ私たちみたいな。」
瑞鶴はどうやら或斗が戦うということ事態が悲しいことだという。
「君はさ、普通に学校に行って、普通に恋して、そして幸せな家庭を持って…っていう人生に憧れないの?」
そして、どうして普通の人生を送らないのか、と聞いてきた。確かに言われるまで考えて来なかった。
だが、或斗は"考えようとしなかった"ではなく、かといって、"考えなかった"訳でもない。
自分ががゼロワンとして、ゼロツーとして戦う理由がはっきりしているから戦うだけなのだ。
「僕はさ。あの時、二人にまもってもらったんだ。だからこそ今度はこっちの番。支えたいんだよ、二人を。」
それが一番の理由だ。
二人を支えたいという想いが或斗を突き動かしている。
「僕はさ。二人の隣で戦えるんならどんな困難だって乗り越えられる。そんな気がするんだ。……そろそろ時間だ。先に上がるね。…μ兵装のライブ、頑張れ。」
それだけ言って或斗は去っていった。
「…そうか。君は…。」
「全く…或斗君は…。」
そう言うと姉二人は笑った。
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173:ヘルライジング転生指揮官
成し遂げたぜ
174:名無しの転生指揮官
パーフェクトコミュニケーションじゃねーか!
175:名無しの転生指揮官
あの二人を説き伏せやがったwww
176:名無しの転生指揮官
すっげぇwww
177:名無しの転生指揮官
何気にかっけぇwww
178:名無しの転生指揮官
やっぱこのショタ覚悟バッチリじゃねぇかwww
179:名無しの転生指揮官
おばあちゃんが言っていた…覚悟を決めたショタほど強いやつはいないと…。
180:名無しの転生指揮官
こどものちからって、すげー!
181:名無しの転生指揮官
>>180
色々とあぶねぇな!?
182:名無しの転生指揮官
>>180
くぉれはライダーキックグォレンダァ!ですわ…
183:名無しの転生指揮官
>>180
ショタコンホモは罪が深いですねぇ…まぁいいでしょう。
184:依存転生指揮官
>>183
小物は帰って、どうぞ。
185:ヘルライジング転生指揮官
>>183
ヘルライジングインパクトかゼロツービッグバン。好きな方を選ばせてやるよ。どっちがいい?
186:名無しの転生指揮官
イッチのマスロゴへの憎悪が凄いww
187:名無しの転生指揮官
マスロゴ一体なにやったんだwww
188:名無しの転生指揮官
ところでμ兵装のライブっていつや。
189:ヘルライジング転生指揮官
>>188
明日や
190:名無しの転生指揮官
>>189
大丈夫?量産艦暴走してない?
191:ヘルライジング転生指揮官
>>190
(今の所は)大丈夫だ。問題ない。
192:名無しの転生指揮官
フラグ乙
次回、アイマスコラボ編、開幕…!?