叛逆の牙in ZEXAL(?)   作:リ・コントラクト・ユニバース

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完全に書くの忘れてたんですが時系列的にはこのデュエルの裏が78話(凌牙vs漫研部の回)
だから凌牙の友達である八雲が1人で下校している必要があったんですね

ちなみにアニメ効果にするかOCG効果にするかは割と気分で決めてます。OCGだと弱いからアニメの方がいいかなってのもあればアニメだと強すぎるってのもあります。まあ大抵はデュエル作る時のその場のノリです

あと今回で八雲戦決着します。




No.11 眼光

俺のフィールドには3体のモンスター。

相手の攻撃力を吸収したダーク・リベリオン。

自分のカードを対象に取る効果を無効にし、破壊する聖刻天龍。

自分のメインフェイズ2以外では効果の対象に取れない神樹の守護獣。

 

全体破壊なんかには無力だが……八雲のデッキは俺のみたとこじゃナンバーズを最大限に活かす為の、戦闘系カードが多いはずだ。

実際効果による除去を警戒してみたらナンバーズ特有の耐性で躱されてしまった。ナンバーズ同士の戦いを多く経験しているからこそ、ナンバーズの利点もナンバーズの欠点も知り尽くしているということか。

本来ならその場凌ぎの壁だったはずのカードが、鉄壁の防御に様変わり。これがこの世界のルールとはいえ、流石に厄介だ。

 

八雲のフィールドにはエクシーズ・リボーンで復活した【No.24竜血鬼ドラギュラス】。あいつも厄介極まりないナンバーズであることに間違いない。

 

「僕のターンだね。ドロー!……しかし、本当にびっくりだね。ここまでのデュエリストだとは思っていなかった。瑠那さんと互角に戦っただけのことはある」

「負けたけどな!」

「瑠那さんは強いからね。僕も数えるぐらいしか勝てたことがないよ」

 

デュエル空間の外でちょっと照れてる瑠那がいた。

しかしナンバーズハンターってやつはどいつもこいつもこんなに強いのか。カイトなんかライバル枠だし、主人公である遊馬にすら一回も負けた事無いなんて話も聞くから相当だ。

まだまだ壁は多いってやつか。

別に全員に勝つのが目標なわけじゃないが。

 

「僕は魔法カード【強欲で貪欲な壺】を発動。このカードはデッキを上から10枚裏側表示で除外することで、2枚ドローする!」

 

手札増強……仕掛けてくるか、それとも……?

 

「更に僕は通常魔法【リベンジ・プリズン】を発動!このカードは破壊された僕のナンバーズを復活させ、ランクの1つ使いモンスターエクシーズにランクアップさせる!」

『またランクアップか!』

 

本当にランクアップに傾倒した戦術なんだな……だがそれは当然強みでもある。選択肢の多さは当然デッキの強さにも関わっている。

いろんなモンスターを出せるカードが多くあれば、それはもちろん多くの場面に対応できるオールマイティなデッキになり得る。

ナンバーズを10枚持つという八雲はその多彩な戦術で今までも戦ってきたんだろう。

わざわざミッシング・ソードでなく、ランクの低いドラギュラスを蘇生したのも、更に上のランクへ繋げる為のタクティクスというわけだ。

単にドラギュラスが防御に向いたカードである、というのもあるだろうが。

 

「僕は君に破壊されたミッシング・ソードを特殊召喚し、オーバーレイ!オーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、No.23!」

 

★7→★8

 

23

 

「冥界に澱みし邪念の化身———【冥界の霊騎士ランスロット】!」

 

No.23冥界の霊騎士ランスロット

闇属性/アンデット族/ランク8/エクシーズ・効果

ATK2000/DEF1500

攻撃表示 ORU1

 

……また厄介な効果を持つ奴が出てきたもんだ。

発動を無効にする効果、ダイレクトアタックを行う効果、そしてダメージを与えた時相手モンスターを破壊する効果。

ランク8に相応しい高スペックモンスターだ。

 

「……ただし、リベンジ・プリズンを発動したターン、僕はバトルフェイズを行うことはできない。だが竜血鬼ドラギュラスの効果発動!ORUを1つ使い、君のモンスターを裏守備表示に変更する!対象はダーク・リベリオン!」

「無駄だ!エネアードの効果!ORUを1つ使い、俺のモンスターを対象とする効果を無効にして破壊する!」

 

ダーク・リベリオンに襲いかかるドラギュラス。

ああやって血を吸うことで力を奪い、裏守備にするのかもしれない。いやらしい攻撃だ。

だが所詮は日光に弱い吸血鬼、エネアードの放つ光の前には蒸発するしかなかった。

 

だが不思議なのは、ランスロットが効果を発動する様子が無いことだ。

……確かあれは強制効果だった筈だが、マザー・スパイダーの例もある、カードテキストが異なっている可能性はあり得る。

この世界での無効効果が任意効果だとしたら、俺に確実にダイレクトアタックを決める為にORUを使わずに置いているのだろう。

なかなか狡猾な奴だ。

 

 

「僕はカードを2枚セット!これでターン終了だ」

 

八雲

LP:1500

手札:0

モンスター:No.23冥界の霊騎士ランスロット

魔法・罠:3(セット)

 

『ランクアップ・マジックを破壊したらやけに大人しくなったじゃないか。今がチャンスだ、行け!』

「わかってるさ!俺のターン、ドロー!」

 

ランスロットにより効果は1度だけ無効にされる……なら、こっちから先にやってやる!

 

「俺は墓地のブレイクスルー・スキルを除外して効果発動!相手モンスターの効果を、無効にする!」

「! ランスロット……!

 

仁王立ちしていた甲冑の騎士が力を失い、膝をつく。

 

ナンバーズはナンバーズでしか倒せない。

奴のフィールドには2体のナンバーズ……つまり、こっちにもナンバーズが2体必要って事だ。

ブラック・ミストは既に墓地、そう上手くいくはずもない。

……が、今は関係ない。ランスロットの効果は無効、ナンバーズ特有の戦闘破壊耐性も消え去っている筈だ。

それも攻撃力2000程度のモンスターを攻撃表示だ、俺のモンスター達でタコ殴りにすればライフの方が先に尽きる。

 

……だが、奴に限ってそんなミスを犯すか?リベンジ・プリズンのデメリットは分かっていて発動したはずだ、これは何かあるに違いない。

 

それに前のあいつのターン、あいつはドラギュラスの復活効果を使わなかった。

相手の効果でフィールドから離れた時、裏守備で特殊召喚される効果、そしてリバースした時、カードを選んで墓地に送る効果。

【月の書】と同等の効果をも併せ持ち、かなりの厄介なモンスターなのに、あんなにあっさりと倒せてしまった。

それも謎のタイミングで効果を使った上で、だ。

ダーク・リベリオンの上がった攻撃力を元に戻す為とはいえ、それなら俺のターンのバトルフェイズで効果を使えばいいだけのはずだ……。

 

プレイングミス?

だが、本当にそうなのか?

罠を張っている?こちらの誘発効果を持ってしても対処しきれない効果……となれば、全体除去。

エクシーズと戦う機会の多いナンバーズハンターならば、瑠那のように【ランク抹殺】を投入していてもおかしい話じゃない。

 

それとも新たなランクアップに繋げるための布石?

もしかするとなんの裏もなく、本当にただのプレイングミスだったのか?

 

『うかうかしてると、またランクアップのカードを引かれて手がつけられなくなるかもしれんぞ』

「わかってるよ……」

 

幸い墓地にもフィールドにも使えるカードはある。

怖気付いてる暇があったら、モンスターの一体でも召喚してやる。

取り敢えず……。

 

「墓地の【幻影剣】の効果発動!墓地からステンドグリーブを蘇らせる!更にティアースケイルを再び特殊召喚!」

 

……だがエクシーズ召喚は今のところはやめておこう。

下手に召喚して除去しようとしても、ランスロットには無効化される。

無効化を使わせるまでもなくダメージで敗北に追い込めばいい。耐性効果がある分、ゴリ押しも効くはずだし。

 

「バトルフェイズ———」

 

だがその瞬間、八雲の目が閃いた。

待ってました、と言わんばかりに笑みを浮かべて。

 

「それを待っていた———リバースカード発動!罠カード【壱時砲固定式】!」

『何!?』

 

壱時砲固定式……あれは出た当時からあまりのテキストの難解さで使い所がわからないカード筆頭だったはずだ。

それをわざわざ発動したということは……!?

 

「このカードは1〜6の数字を宣言して発動し、相手の効果モンスター1体を選ぶ!そして選んだモンスターのレベル×宣言した数字と、相手のフィールドのカードの数の合計が僕の墓地のカードの数と同じな時、宣言した数字の分までカードを墓地に送り、送った数だけ相手モンスターをデッキに戻すことができる!」

「……?」

『……?』

「……!」

 

効果説明がいまいちピンと来ない。

ブラック・ミストも首を傾げている。

瑠那だけはわかっているらしく、八雲の意図を理解して感心している。

要するにめちゃくちゃ頭が良くて運もいい奴じゃないと使えないカードってことだ、うん!

 

「……って、つまりどういうこと?」

「僕が宣言するのは3。そして選ぶモンスターはレベル3、幻影騎士団ティアースケイルだ。そのモンスターのレベル×僕の宣言した数字は9。君のフィールドのカードは6。そして僕の墓地のカードは15枚!よって式が成立し、僕のデッキから3枚カードを墓地に送る!そしてその数だけ君のカードを選んでデッキに戻す!ダーク・リベリオン、牙王、エネアードを選択!」

 

……?

未だにピンと来ない。

だがそんなことをしているうちに俺のモンスター達はデッキに退却させられてしまった。もう何が何だか。

 

 

『チッ、奴がドラギュラスの効果をあのタイミングで使い、わざわざ破壊されたのはそういうことだったか……!』

 

えっ、ブラック・ミストもわかってるの?わかってないの俺だけ?

と、取り敢えず八雲がすげえ頭のいい奴だってことはわかった。つまりドラギュラスの効果をわざと無駄に使って、強力な除去効果を発揮したってわけだ。それも対象を取らないデッキバウンス。こいつは一本取られたぜ。いや〜はっはっは。

ってことは、わざわざモンスター特殊召喚してからバトルフェイズに入った俺のプレミってこと?バカかな?

幻影騎士団以外にレベルを持つモンスターはレベル10の牙王だけだったし、もしかして俺ってバカ?

 

『笑ってる場合か!主力モンスターがまとめて消し飛ばされちまったぞ』

「んー……まぁいいか!」

『良くねえよ!』

「じゃあ気を取り直して……ティアースケイルとステンドグリーブでオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、幻影騎士団ブレイクソード!」

 

幻影騎士団ブレイクソード

闇属性/戦士族/ランク3/エクシーズ・効果

ATK2000/DEF1000

攻撃表示 ORU2

 

2枚目のブレイクソード。先にだしとけば良かった!

攻撃力は同じだが、相打ちすら許されない。だったら効果で破壊するまでだ。おあつらえ向きにダーク・リベリオンはEXデッキに戻ってるからな!

 

「ブレイクソードの効果発動!ORUを1つ使い、ランスロットとブレイクソードを破壊する!」

「そうはいかない。リバースカードオープン!【巨神封じの矢(ティタノサイダー)】!このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を無効にし、攻撃力を0にする」

 

幻影騎士団ブレイクソード

ATK2000→0

 

やっぱそういう系のカード入れてるよね〜…って感じ。

エクシーズ、というかエクストラデッキを使わないデッキは少ない。エクシーズが初登場したアニメの世界なら尚更、エクシーズを使わない奴なんていないぐらいだろうな。取り敢えず採用しとけばいい感じのカードだろ、これ。

墓地肥やしとも相性いいし俺も入れとこうかな。

ていうかこれ、壱時砲固定式を使われなければ普通に勝ってたやつかな?またアホを晒してしまったよ

 

『呑気なヤツだ』

「まぁいいだろ?こんな普通にデュエルしたのすげえ久しぶりな気がするし。最近したデュエルなんて命の危険だのカオスの力だの、危険すぎるんだよ」

『……瑠那以外ともデュエルしてたのか?』

「いや……あれ?したっけ?してないか」

 

あれ……?

でもなんか危険なデュエルには身に覚えがあるような無いような。同じような夢でも見たかな?デジャヴとか良くあるもんだし。

 

「おっと、待たせちゃ悪いな。俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

才人

LP:2000

手札:0

モンスター:幻影騎士団ブレイクソード

魔法・罠:2(セット)

 

しかしよくわからんトラップのよくわからん効果で3体も一気に除去されたわけだが。しかも逆転のブレイクソードは無力化されて棒立ちだ。

巨神封じの矢は俺がEXデッキからモンスターを呼び出せば、再び墓地からセットされる。しかも発動しても除外はされない。手強いぜ!

 

「僕のターン、ドローだ。先に教えておこう。ランスロットは相手フィールドにモンスターがいようと直接攻撃できる。更に与えたダメージの倍以下、すなわち攻撃力4000以下のモンスターは全て破壊される。そしてORUを1つ使い、相手の効果を無効にすることができる」

 

強すぎないか?

それも原作版効果ってやつ?汎用ランク8でこの性能て。世界で1枚しか無いから当然と言えば当然なのかも知れないが!

 

「ブレイクソードは破壊されるとモンスターを蘇生するんだったね……まあ、君のライフはちょうどランスロットの攻撃力と同じ2000。効果が発動する前に君の負けだ」

「……そう簡単にいくかな?」

 

最大限の煽り力を込めて笑ってやる。効果はないようだ!

デュエリストなら煽りスキルによる精神的圧力攻撃は必須技能なのに俺にはできない!畜生!煽りスキルが高ければ罠を警戒させて攻撃を踏みとどまらせることもできるのに!

 

『くだらないことばっか考えやがって。お前といると頭が腐りそうだ』

「普通に悪口言うのやめてくれる?」

「何を企んでいるかは知らないが……ここから逆転できるなら見せてみるといい!バトルフェイズだ!」

『ボサっとすんな!防げ!』

「おう!俺は墓地から【ネクロ・ガードナー】を除外!攻撃を無効にするぜ!」

 

再び盾を構えた戦士が幻影となって現れる。

カオス・ルーラーの効果で墓地に送られたカードは合計8枚。そんだけ墓地に送れば1枚ぐらい落ちるさ。2枚目だけど。

 

「2枚目か!だが無駄だ!ランスロットの効果発動!ORUを1つ使い、その効果を無効にする!」

 

紫色のオーバーレイ・ユニットが光を放ちながらランスロットに吸収される。レイピアが発光し、目にも止まらぬ早業でネクロ・ガードナーを貫いて霧散させた。お見事。

 

冥界の騎士が突進をかける。

人型なのにアホみたいに速い。これ距離が近いと発動タイミングより先に攻撃当たらない?ソリッド・ヴィジョンだからこその弊害とかありそうだな。

これで俺は2000のダメージを受けて敗北……。

って、そんなわけねえだろ!

 

『よし行け!罠だ!』

「俺はリバースカード、【魔法の筒(マジック・シリンダー)】を発動!こいつは相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを与えるぜ!」

 

突進する騎士の目前に現れる魔法の筒。こいつは空間と空間を繋げて攻撃を相手プレイヤーに転移させる!

攻撃力を上げて殴る戦法が主流の世界では刺さると思って入れといたが、案の定だったぜ!

 

……って、え?

 

「……なるほど、ランスロットの効果まで考慮に入れていたのか。けど、まだ甘い!僕は永続罠、【ダメージ・オルトレーション】を発動!このカードは効果によって発生するダメージを、無効にする!」

『何!?』

 

すっかりリアクション役が板についてきたな、ブラック・ミスト。

いやそんなことはどうでもいいが。

ライフが4000のルールにおいて効果ダメージはバカにならない影響力を持つ。アニメで地味バーンが多用されるのはまぁピンチの演出とかそういう都合もあるだろうが。

そんな世界でダメージ無効系カードを積んでいるのはまあ予想の範囲内だ。

しかし永続罠って、めんどくせえな……。

 

「ダメージ・オルトレーションにはもう一つ効果がある。無効にしたダメージの数値と同じ攻撃力を持つモンスター1体を、デッキから特殊召喚できる!僕は無効にしたランスロットの攻撃力分のダメージ、つまり攻撃力2000、【悪魔嬢リリス】を特殊召喚!」

 

悪魔嬢リリス

闇属性/悪魔族/レベル3/効果

ATK2000/DEF0

攻撃表示 

 

あれはリリースすることでデッキから罠カードをセットするモンスターだ。あれも壱時砲固定式とのコンボのためのカードだったりするのか?だとしたらあいつはあの意味不明のカードを3枚積んでいると言うのか?そんなバカな。

 

「バトルフェイズに特殊召喚したモンスターは、攻撃の権利を持っている!悪魔嬢リリス!ブレイクソードを攻撃だ!今度こそこれで終わりだ!ユート!」

「まだまだぁ!永続罠【幻影剣(ファントム・ソード)】!このカードはブレイクソードの装備カードとなり、攻撃力を800ポイント上げる!」

 

幻影騎士団ブレイクソード

ATK0→800

 

才人LP2000→800

 

「破壊されたブレイクソードの効果!墓地からティアースケイルとステンドグリーブを、レベルを1つ上げて特殊召喚!」

 

幻影騎士団ティアースケイル

幻影騎士団ステンドグリーブ

☆3→4

 

幻影剣は破壊の身代わりにできる……が、今は効果を使うためにわざと破壊されておいた。

そして蘇る幻影騎士団たち。

幻影騎士団は倒れないからね、仕方ない。

過労死活用に適性がありすぎるから仕方ないってもんだ。

 

これであいつのフィールドに使えるカードはもう無い。

バトルフェイズは終了だ。

 

「まさか防ぐとは思わなかったよ。……僕はカードを1枚伏せ、悪魔嬢リリスの効果発動!自身をリリースし、デッキから3枚通常罠を選択する。僕が選ぶのは【神風のバリア-エア・フォース】、【エクシーズ・リボーン】【ディスペアー・ストラグル】この3枚だ。この中から1枚、ランダムに選んでもらうよ」

 

3枚のカードが宙を舞う。

いやらしいカードばっか選びやがって……。というかいくらナンバーズとランクアップが主力だからって罠カードどんだけ積んでんだよ、こいつ。

裏側表示になったカード達がシャッフルされ、俺の前に提示される。どれを選んでも変わらないんだから勝手に選んでくれませんかねえ!

 

「俺は右のカードを選択するぜ!」

「ならこのカードをフィールドにセット。残りはデッキに戻す!僕はこれでターンエンドだ!」

 

八雲

LP:1500

手札:0

モンスター:No.23冥界の霊騎士ランスロット

魔法・罠:2(セット) ダメージ・オルトレーション(永続罠)

 

しかし効果ダメージへのメタはサラメーヤでも見ていたが、更に伏せられているとは思わなかった、効果ダメージへの当たりが強い世界だ。

ライフの少なさに反してダメージの大きさはおかしいこともあるし妥当かもしれないが。

 

「俺のターン、ドロー!……なんだ、このカードは……!?」

 

こんなカード、デッキに入れた覚えないが……。

しかもこのカード名、もしかしなくてもブラック・ミストの仕業だろう。

 

『どうした? お前のターンだぞ』

「お前、まさか……」

 

この野郎、俺がデッキ作ってた時に自分のカードを混ぜ込みやがったのか?別にいいが……せめて一言くらい言えよ、信用されないぞそんなことしてると。

 

それはそれとして、さて、どうするか……。

このターンに2000のダメージを与えるか、ランスロットを破壊しなければ次のターン再びダイレクトアタックが飛んでくる。

もう墓地にネクロ・ガードナーは無い。次攻撃されれば防ぐカードは1枚も無い。

 

だが、同時にランスロットはORUが0、このターン俺に妨害効果が及ぶことはない。

となれば……俺の考えを読み取ったのか、隣で浮いているブラック・ミストがニヤリと口の端を釣り上げた。

まだ出会ってから1日しか経ってないのに、随分舐められたもんだ。

けど、この状況下なら……!

 

『クク……オレの力が必要なんじゃないのか?』

「あぁ……協力してもらうぜ、ブラック・ミスト!俺はこのカードを発動する!【グローリアス・ナンバーズ】!墓地に眠るブラック・ミストを復活させ、デッキからカードを1枚、ドローする!」

 

No.96ブラック・ミスト

闇属性/悪魔族/ランク2/エクシーズ・効果

ATK100/DEF1000

攻撃表示 ORU0

 

「【No.96】……!」

『へっ、オレは執念深くてなぁ。恨みはそう簡単に忘れないぜ』

 

八雲と同じく、ブラック・ミストもナンバーズ復活のカードを用意していたというわけだ。俺のデッキなんだけど、これ。

なんせブラック・ミストは効果破壊で処理されやすい。その後のリカバリーも考えて入れていたのだろう。

ダーク・リベリオン、RUM-幻影騎士団ラウンチとの相性はそこそこいいから許してやるか!

 

「俺は墓地のカオス・ルーラーの効果発動!墓地から闇属性の変容王ヘル・ゲル、光属性の輝白竜ワイバースターを除外して、復活する!」

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

闇属性/ドラゴン族/レベル8/シンクロ・効果

ATK3000/DEF2500

攻撃表示

 

実際のところ、こいつはこの効果で特殊召喚すると、フィールドから離れた時除外されるのだが。エクシーズ素材にしてしまえばコストがある限り何度でも蘇り、更なるモンスター展開の足掛かりにできる。自身のシンクロ召喚成功時に墓地も肥やせるので抜かりない。強い。

打点はダーク・リベリオンやブラック・ミストでなんとかなるのでこいつはランク8になって除去や制圧をしてもらうのが主な役割だ。今は必要ないが。

 

「【アドバンスドロー】発動!カオス・ルーラーをリリースし、2枚ドローする!フィールドから離れたカオス・ルーラーは除外される……」

「いいのかい?せっかくの大型モンスターを」

「いいんだよ!……更に!レベル4となった幻影騎士団2体をオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!再び現れろ、【No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン】!!」

 

No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

闇属性/ドラゴン族/ランク4/エクシーズ・効果

ATK2500/DEF2000

攻撃表示 ORU2

 

「またナンバーズが揃ったね……!」

 

俺の持つナンバーズはこの2枚のみ。

けど、八雲が何枚ナンバーズを持ってようが、俺のダーク・リベリオンが倒してやるぜ!

……問題はあいつの伏せたカードだ。

ランダムに選択したとはいえ、どれも強力なカード群であることに間違いない。

 

ディスペアー・ストラグル。これは知らないからとりあえずスルー。

まず神風のバリア-エア・フォース。これが1番まずい。

せっかく展開したモンスターが全滅する。

エクシーズ・リボーン。これも中々にまずい。

再びナンバーズが復活し、厄介な効果で突破される。

 

2分の1の確率で効果はないが……どちらにせよ、あれを破壊しない手はない。

 

「ダーク・リベリオンの効果発動!トリーズン・ディスチャージ!」

「!」

 

No.23冥界の霊騎士ランスロット

ATK2000→1000

No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK2500→3500

 

これで2500のダメージが与えられる……だが、あの伏せカードを処理しない限りは俺に勝ち目はない!

 

「墓地の幻影剣の効果発動!墓地のステンドグリーブを復活!更にティアースケイルも復活する!レベル3の幻影騎士団2体をオーバーレイ!【ゴーストリック・アルカード】をエクシーズ召喚するぜ!」

 

☆3×☆3=★3

 

ゴーストリック・アルカード

闇属性/悪魔族/ランク3/エクシーズ・効果

ATK1800/DEF1600

攻撃表示

 

「……なるほどね、その為にわざわざ効果を使い、ORUになっていた幻影騎士団を墓地に送ったわけか」

「ああ、そうだ!」

 

こいつはORUを1つ使い、セットされているカードを破壊できる。

これでバリアを伏せていようが、攻撃宣言前に破壊できる!

 

「フフフ……知っているよ。そのカードは伏せカードを破壊できるモンスター。それで罠カードを破壊して、心置きなく攻撃できる……そう思っているんだろう?」

「……ああ」

「僕はこの時を待っていたのさ!罠カード発動!【死のデッキ破壊ウィルス】!」

『もう1枚の伏せカードにウィルスカードが!?』

 

あれは攻撃力1000以下の闇属性モンスターをリリースし、相手の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊するカード。

だがランスロットは攻撃力2000……俺のダーク・リベリオンやブラック・ミストによって、攻撃力が下がるのを待っていたというのか?

 

「このカードによって君の手札・フィールドの攻撃力1500以上のモンスターは破壊される。よってダーク・リベリオンとゴーストリック・アルカードは破壊される」

『くっ……!』

「君の手札は……どちらも攻撃力1500以上のモンスターではないか。よって破壊はされない」

 

アルカードは効果を使うことすら許されず、ダーク・リベリオンは効果を逆手に取られて消し飛ばされた。

フィールドに残るは攻撃力100のブラック・ミスト。

八雲のフィールドにもモンスターはいないが、あいつの伏せているカードは……。

 

死のデッキ破壊ウィルスが発動した時、俺はデッキから3枚まで攻撃力1500以上のモンスターを破壊できる。

……だがこのデッキはあくまで低レベルモンスターが主体のシンクロ・エクシーズデッキ。

破壊して活用できるカードもない……。

 

やはり超常的存在を日々相手しているだけあって、八雲は強い。

瑠那もそうだったが、なによりも戦い(デュエル)にかける覚悟の強さが俺とは段違いなのだ。

 

……だが。

 

『この状況、一体どうするつもりだ?』

「……負けねえ」

『あ?』

「負けるかよ!この俺が!2回も連続で!負けてたまるか!」

「ユート……?」

 

最初からそうだ。俺は負けたくねえって気持ちだけで戦ってきた。

ナンバーズだとかカオスだとか知ったことじゃない。

俺は負けたくない。遊戯王しか取り柄のねえ奴が、その土俵で弱かったら!一体他の何になれって言うんだ!

 

「【貪欲な壺】を発動!俺は墓地のダーク・リベリオン、アルカード、ブレイクソードを2体、そしてレヴィオニアをデッキに戻し……2枚ドローする!そして、俺は墓地のグローリアス・ナンバーズの効果発動!このカードを除外し、俺の手札の【幻影騎士団ラギッドグローブ】を、フィールドのブラック・ミストのORUとする!」

 

No.96ブラック・ミスト

ORU0→1

 

これで効果が使えるようになった。……だが効果対象となる相手モンスターは存在しない……。

そんなこと関係あるか!

 

 

「攻撃力はたかが100……それでは僕に届きはしない!」

「……それは、どうかな?」

 

あのトラップが神風のバリア-エア・フォースだったなら……俺に勝ち目はもうないだろう。

なら、これは賭けだ。

 

「これが俺の切り札だ!速攻魔法発動———!」

 

確かに、ブラック・ミストの力が必要だった。

グローリアス・ナンバーズを使わなければ、このカードは引けなかった。

アドバンスドローでカオス・ルーラーを切る選択をしていなければ……こうはならなかった!

 

「【RUM(ランクアップ・マジック)ファントム・フォース】!このカードは墓地から闇属性モンスターを除外することで、フィールドの闇属性モンスターエクシーズを、除外したモンスターの数だけランクが上のモンスターエクシーズに、ランクアップさせる!」

「RUMだって!?」

「才人!?」

 

確かにRUMは危険なカードだ。

だがこの空間内なら死ぬ様なダメージは受けないと八雲は言った。

ブラック・ミストも、俺が死なないよう力を制御すると言った。

なに、今回はカオス化するわけじゃない。

俺は全力で抗い、そして勝つ!

 

八雲が何のために戦うのかは知らん。

だが俺は、常に俺の為に戦っている!

 

「俺は墓地の闇属性、サテライト・シンクロンとドッペル・ウォリアーを除外!よってランクが2つ上のモンスターへ、ランクアップさせる!俺はランク2のブラック・ミストでオーバーレイ!1体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを再構築!」

 

★2→★4

 

「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!再び降臨せよ、【No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン】!」

 

No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

闇属性/ドラゴン族/ランク4/エクシーズ・効果

ATK2500/DEF2000

攻撃表示 ORU2

 

俺のエースモンスター、3回目の降臨だ。

何度も使い回しちまってすまんな!

だが、勝つ為にはこれしかない!

 

八雲のフィールドは空、効果は使えない。

なら……!

 

「バトルだ!ダーク・リベリオンで攻撃!」

 

八雲が唯一フィールドに残したトラップカードが発動する。

これが最後の賭け。

もし、このカードが———。

 

「そんな攻撃は無駄だ!リバースカード!エクシーズ・リボーン!墓地から蘇れ、竜血鬼ドラギュラス!」

 

No.24竜血鬼ドラギュラス

闇属性/幻竜族/ランク6/エクシーズ・効果

ATK2400/DEF2800

守備表示 ORU0→1

 

ドラギュラスは効果で除去してもフィールドに戻る。ならば戦闘で破壊する他はない。

 

「……守備力はドラギュラスが上回っている!君は攻撃できない筈だ!」

 

確かに守備力2800を誇るドラギュラスには攻撃できない。

例えできたところで、ドラギュラスの効果の前には無意味だ。

だが、あいつは忘れている。

あいつの戦術がランクアップなら、俺の戦術は「墓地」からの奇襲!

 

「墓地からトラップ発動!【スキル・サクセサー】!ダーク・リベリオンの攻撃力を800ポイントアップする!」

 

No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK2500→3300

 

『これで守備力を攻撃力が上回った!だが……!』

「ならドラギュラスの効果発動!君のモンスターを、裏側守備表示にする!」

「そいつも無駄だ!再び墓地からトラップ発動!【スキル・プリズナー】!ダーク・リベリオンを対象とする効果を、無効にする!」

 

飛びかかる竜血鬼に対して、墓地からのトラップがバリアを張って龍を守る。再び吸血を阻止されたドラギュラスは悔しそうな顔で自分のフィールドへ戻っていった。

これで、ダーク・リベリオンを止めるものは何も無い———ドラギュラスを倒し、八雲のフィールドはガラ空きになる!

 

「再びバトル!ダーク・リベリオンで、ドラギュラスを攻撃だ!叛逆のライトニング・ディスオベイ!」

「く———!」

 

ライフは削れない。

だが、ナンバーズであるダーク・リベリオンは同じナンバーズを破壊できる。

更にさっきのエクシーズ・リボーンが八雲最後のカードだった。これであいつの場は本当の意味でガラ空き。

まだ勝負はわからない……いや、ナンバーズがフィールドにいて、次のターンにはカオス・ルーラーを復活させられる俺の方が遥かに有利だ。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

才人 

LP:800

手札:0

モンスター:No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

魔法・罠:1(セット)

 

「僕のターン……ドロー!僕は、モンスター1体を裏守備表示で場に出す。これでターンエンドだ!」

 

八雲 

LP:1500

手札:0

モンスター:1(セット)

魔法・罠:1(巨人封じの矢)

 

『やけに静かに終わったじゃねえか』

「ああ……俺のターン!」

 

これであいつの使えるカードはあのセットモンスター1枚のみ。

あれがリバースした時効果を発揮する、例えば【マシュマロン】の様なモンスターだった場合……勝負はまだわからない。

だがここで臆せば、更に負けの確率は大きくなるだろう。

 

八雲だって、最後の瞬間まで勝負を諦めるような事はしないだろう。

なら、俺は全力でぶつかるだけ。

負けるなら、全力で戦って負ける方がいい!

 

「俺は墓地の光属性、ギャラクシー・サーペントとアクセル・シンクロンを除外!蘇れ!カオス・ルーラー!」

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

闇属性/ドラゴン族/レベル8/シンクロ・効果

ATK3000/DEF2500

攻撃表示

 

「バトルだ、カオス・ルーラーでセットモンスターを攻撃!」

 

セットモンスターは……【冥界の麗人イゾルデ】!

リバース効果モンスターではない!

だが———奴には最後に残ったリバースカードがある!

 

「トラップ発動!巨神封じの矢!カオス・ルーラーの攻撃力を0にする!」

 

やはり発動してきた。

この状況から俺を倒すことができるのはその一手のみ……だが、俺がそれを忘れていると思ったか!

 

「リバース発動!【神の宣告】!ライフを半分払い、その発動を無効にし、破壊する!」

 

才人LP800→400

 

カオス・ルーラーが絶大な光を放ち、イゾルデを消し飛ばす。

闇の住人であるアンデットに、光は天敵なのだ。

幻影騎士団も似た様なもんだけど。

 

『これで八雲の場はガラ空き……!』

「これで最後だ!ダーク・リベリオンでダイレクトアタック!叛逆のライトニング・ディスオベイ!!」

 

八雲は悔しがるでもなく、ただただいつも通りの表情で、迫り来るナンバーズの龍を見つめていた。

 

発動するカードは……無し。

今度こそ……俺の、勝ちだ。

 

 

八雲LP1500→0

 

 

 

 

 

 

 




感想・評価・お気に入り、ありがとうございます。
誤字報告もすごく助かります、ありがとうございます。

壱時砲固定式の効果を勘違いしていたので不自然なところがありました。非力な私を許してくれ


テキストの読み違えが多すぎってそれ1番言われてるから

・漫画版カード

リベンジ・プリズン
通常魔法
戦闘、または相手の効果によって破壊された自分のXモンスターを墓地から特殊召喚し、そのモンスターよりランクの1つ高いXモンスター1体を、重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

・漫画版効果のカード

No.23冥界の霊騎士ランスロット
闇属性/アンデット族/ランク8/エクシーズ・効果
ATK2000/DEF1500
レベル8モンスター×2
(1):このモンスターは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
(2):このカードは直接攻撃できる。
(3):このモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。与えたダメージの倍以下の攻撃力を持つ、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(4):このカード以外の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。

漫画版ランスロット強くね?
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