叛逆の牙in ZEXAL(?)   作:リ・コントラクト・ユニバース

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デュエルしてると話が全然進まないので出来るだけ短くしたいです
なので長くても大体3話ぐらいに収まるようにしたいと思います

ようやくメインキャラ達が出ます(激遅)
あと本編に絡みます。


No.12 闇より出でし力

八雲LP1500→0

 

WIN:俺の表示がヴィジョンに現れ、デュエル終了のブザーが鳴る。

遂に遊戯王ZEXALの世界で初勝利だ。V!

 

「流石、強いね」

「いや〜それほどでも」

 

衝撃で吹っ飛んだ八雲に手を貸してやる。

どうもナンバーズ所持者同士のデュエルだと普通に衝撃が実体化するらしい。こわっ。

そうじゃなくてもARデュエルは擬似的ではあるが衝撃もあるらしい。怖くない?

 

デュエルと同時に、一般人には見えないらしい赤いデュエル空間も消え去った。これ瑠那が作ったらしいね、すごい。

これならバリアンとの戦いも安全にできるかも!なんて

 

瑠那から受け取ったペンダントを返す。

これ一つで何個機能がついてるんだか。コスパ良すぎだろ。

 

「いいデュエルだったわね。……でもRUMを使った時は少し驚いたわ。またCNo.を出すのかと……」

「流石に昨日の今日でまた寝込みたくないよ!……まあ、ブラック・ミストが助けてくれるらしいから使っても大丈夫かも知れないけど」

「No.96が?」

 

No.96はいつの間にか姿を消していた。

取り敢えずデュエルに勝ったから安心したのかな?

ブラック・ミストをランクアップさせてダーク・リベリオンを出したのが少し気に入らなかったらしい。悪いな、本当はダーク・レクイエムを出したかったんだが

 

「……で、結局このデュエルで俺を信用してくれたのかな?」

「もちろん。君がナンバーズに操られているのならナンバーズに傾倒した戦術を取るはずだ。君はシンクロや他のエクシーズも駆使して僕に対抗していた。その点、それを試すには僕のデッキはおあつらえ向きだったね」

 

やっぱナンバーズに取り憑かれるとそうなっちまうもんなのか……。

ナンバーズに傾倒した戦術って、それまんま八雲じゃん……と思ったけど言わない事にした。まさか操られてるなんてことあるまいし。

 

「改めて、僕は八雲興司。瑠那さんと同様、こことは違うハートランドの住人で、何年か前にこの世界に来た。君も別世界から来たんだろう?僕たちと協力して欲しい。それは君のためにもなると思う」

「ああ。どっちにしろブラック・ミスト(アイツ)のせいで巻き込まれるのは確定してるんだ。俺ができる事なら協力させてもらうよ」

 

硬い握手を交わす。

こいついい奴じゃん。

なんかランクアップ使ってた時だけ悪役みたいな髪型になってたけど今は戻ってる。何だったんだ、あれ。

 

「じゃあ、ここに来たもう一つの目的を果たしに行きましょうか。遊馬とアストラルに会いに」

 

瑠那の言葉に2人して頷く。

ようやく会えるのか、遊戯王ZEXALの主人公コンビに……!

ちょっとワクワクしてきたぜ!

 

 

 

 

「遊馬ならシャークと一緒に病院に行ったウラ」

「とどのつまり、シャークの妹さんのお見舞いですね!」

 

ちょうど通りがかった遊馬の仲間たちに話を聞くとどうも病院に行ったらしかった。

というかシャークさんも一緒なの?やったぁ

 

「ありがとう、徳之助くんに等々力くん」

 

八雲が爽やかにお礼を言う。

なんか女子生徒にめっちゃ見られてたし、八雲ってもしかしてモテ男?羨ましいね。

 

瑠那も男子生徒にキャーキャー言われてるし、ルックスの偏差値が高い奴らだぜ。俺はといえば誰?みたいな反応されてるだけだし悲しいよ。

本当に誰?だけどさ

 

「凌牙の妹さんが入院してる病院なら知ってるよ。行こうか」

「私もよ。また入れ違いにならないよう、早めに行きましょうか」

 

仲間思いのこいつらのことだから多分何回かお見舞いに行った事もあるんだろうな。

いや、しかしシャークさんに妹がいるとは知らなかった。いや、知ってたかも?あれ?知ってたっけ?忘れた。

 

『オイ宿主、気をつけな』

「いきなり出てくんなよ、びっくりすんだろ」

 

急に現れたブラック・ミスト。

瑠那と八雲がスタスタ先に行ってしまったので急いで追いかけているところだったのですごいびっくりした。これだから背後霊ってやつは

 

「で、気をつけるってなんだ?」

『この学校……バリアンの臭いがするぜ。アストラルに封じられてた時には気づかなかったが、どうも敵は既に近くに潜んでいるらしいな』

「バリアンの臭い……?いや、俺にはわからんけど。というかお前、アストラルと敵ならバリアンは味方みたいなもんじゃないのかよ」

『アストラルを倒されてナンバーズを奪われたら困るのはオレの方なんだよ。あくまで、アストラルを倒すのはこのオレじゃなきゃならない』

「なるへそ〜」

 

話してると歩くのが遅くなっちゃうのは悪い癖で、八雲と瑠那が相当先の方で呼んでいた。早いんだよお前ら!

 

「しかし学校にバリアンねえ……生徒を洗脳して人質にするとか、そういう事考えてんのかな?」

『ガキは欲望が強い。洗脳して、刺客にするってのが奴らの目的だろう。実際、校内にバリアンの刺客が現れたこともある』

「へぇ……回りくどい事してないで自分で行けばいいのに」

『バリアンってのはオレたちアストラル世界の住人と同じ、高次のエネルギー生命体だ。おおかたこの物質世界では本来の実力は発揮できないんだろうよ』

 

なかなか博識な奴だな、こいつも。

俺専用のバリアン・wikiになってくれねえかなぁ。

wikiは流石に知らないからキョトンとしているらしい。今日は暴れられずに済みそうだ。

 

『奴らの標的はナンバーズ所持者……まず遊馬とアストラル、神代凌牙、八雲、そして瑠那だ。オマエのことはまだバレちゃいねえようだが……せいぜい上手く立ち回るんだな』

「あぁ……」

 

バレてなきゃいいけど。

カオスナンバーズと戦うのなんてもう懲り懲りってやつだ。

いや、強い奴とは戦いたいけど、命の危機とかはごめん被る。強い奴とは戦いたいけど!

強い奴と戦いたいけど強い奴は大体闇のゲームとかカオスの力とか持ってるから困る。さっきの八雲みたいなデュエルだったら臨むところだ。

 

ブラック・ミストが引っ込んだので八雲と瑠那を追いかけるのに集中できる。アイツらいつのまにあんな遠くに行ってんだよ!後ろ見ろよ!

運動不足の身にはきついってもんだ。この世界のデュエルは半分スポーツみたいなもんだけど、俺の世界じゃテーブルでパチパチやってるだけなんだぞ!

 

そんなこんなでようやく追いついた。歩幅でかいなこいつら。

 

「はぁ……はぁ……」

「才人、もしかしてまた反動が出てない?」

「いや、これは……ただの……運動不足……」

「はは、デュエリストは体力が命だよ」

 

はは、じゃないんだよ中学生ぐらいの年齢のくせに……。

ちゃんと運動して体力付けようと決意した瞬間であった、まる。

 

 

 

 

 

ここが病院か……っていや、ただの病院だけど。

なんかやけに建物がでかい以外はただの病院だけど。

ここにシャークと遊馬が……あとシャークの妹が……。

 

道中で聞いた話によると、トロン?とかいう奴の息子、Ⅳが起こした事故によって寝たきりになっているらしい。

Ⅳってファンサービスの人?結構有名な奴の被害者だったんだな。

たしかに悪人ヅラしてたけども。

 

トロン一家は許されたけど妹はまだ目覚めてないらしい。

まあ、相当でかい火事だったみたいだし仕方ないってやつか。

瑠那も八雲も凌牙と友達だから何回もお見舞いに行っているらしい。

シャークさん、一匹狼みたいなツラしといて仲間いっぱいじゃん……。

 

受付で要件を話して、部屋を目指す。

神代…… 璃緒(リオ)

これがシャークさんの妹の名前か。

なんとなく瑠那と似てるし、ARC-Vの瑠璃とも似てるね

性格や見た目も似てるのかな?いや、中学生だし無いか……。

 

部屋に着いた。

コンコン、と瑠那がノックする。

どうぞーと聞こえた。女の子の声?シャークさんじゃないのか?

 

入って見ると、遊馬と小鳥、そしてシャークさんがいた。あとはオレンジ髪のすげえ髪型の少年。誰だっけこいつ?

遊馬はちょろっと見かけたけど、シャークさんに会うのは初めてだ。なんか感激!本当に不良っぽい見た目してる!すげえ

 

「瑠那に……八雲?チッ、お前らまでお節介を」

 

喜んでんだか喜んでないんだかよくわからんセリフを吐くシャークさん。

表情は満更でも無さそうなので多分喜んでるんじゃないかな?

 

「璃緒ちゃんの様子はどう?」

「別に。変わりはない……全く、お節介はこいつらだけで充分だってのに」

「遊馬くんも僕も、良かれと思って!」

「はは、真月くんは相変わらずだね」

 

良かれと思って?

……どこかで聞いたような聞いてないような……何か忘れてるような気がしてならん。何だっけ?

別にいいか、病人の前で考えることでもないし……。

 

それにしても、これが神代璃緒。

シャークさんより明るい水色の髪がすごい伸び方している。数年寝たきりになっている割には肌も髪も綺麗だ。

顔は両眼を覆うように包帯が巻かれているが、結構な美人だろう。

兄妹揃って顔面偏差値が高いぜ、まったく。

 

「ところで、横のそいつは誰なんだ?八雲」

 

遂に遊馬に気づかれた。

よく見たらなんか白いのが浮いてる。もしかしてこれがアストラル?

あの時はチラッとしか見えなかったけど、よく見るとブラック・ミストにマジで似てる。表情に乏しい分、ブラック・ミストより非人間的に見えるが。

もしかしたらブラック・ミストの存在に気が付いて出てきたのか?

というかシャークさんには完全にスルーされてたらしい。悲しいよ俺は。

 

「そう、彼の件で少し遊馬とアストラルに話があるのよ」

「おれに?」

『どうやら彼には私の姿が見えているらしいな……話とは、そういうことだろう。遊馬』

「お、おう。じゃあ小鳥、ちょっと待っててくれよ」

「うん、じゃあ私は璃緒さんのお花変えておくから」

「あっ、僕も良かれと思ってお手伝いしますよ!」

 

 

 

 

 

八雲も部屋に残った。

まあシャークさんの友達だし、何か話すことでもあるんだろう。俺のことは後で話してくれりゃあいいし。

なんか友達になれそうな雰囲気じゃなかったけど。まあ余所者だし仕方ないか。

 

ひとまず病院の外に出てきた俺たち。

本当にアストラルは幽霊みたいなもんなんだな……ジロジロ見ていると目が合ってしまった。そう見つめられると怖い。

先に見つめたの俺だけど!

 

『それで、瑠那。彼は?』

「そうね、何から話したらいいかしら……」

 

瑠那はちょっと悩むと話し始めた。

まあ八雲に話してたのと似たような内容だが……話の中でブラック・ミストの名前が出ると相当びっくりしていた。

まあ当然だろう。

 

『つまり彼の魂は、No.96と一体化していると?』

「おれとアストラルみたいなことに!?」

『その通りさ。不本意なことになぁ』

『……まさか、逃げ出した先でそんなことになっているとは』

 

ブラック・ミストが目の前に現れると、警戒した様子で一歩後ずさった。

この様子だと随分と酷い目に遭わされたらしいな、この2人は。

何やってんだお前。

 

「少なくとも今は……才人と一体化しているうちは下手な事は出来ないようだけど、時間の問題かもしれない。アストラル、あなたの力でどうにかできないかしら?」

『試してみよう……』

 

アストラルが俺の方に手のひらを向ける。

なんかエネルギー波とか撃ったりしないよね?怖いよ?

と思ってたらアストラルの右手が光る。同時に、なんか俺の中の方———内臓なんかよりもっと奥の方から何かが引き摺り出されるような感覚が襲った。気持ち悪い!

 

俺は潰されたカエルみたいな声を出しながら必死でバツ印を作った。

タイム!ストップ!ギブアップ!

 

『……確かに、魂の奥底までナンバーズが張り付いている。これでは私でも引き離せまい。無理に外せば、命に関わる』

「そんな!じゃあ……えっと」

「夕陽才人だ。ユートでもいい」

「……ユートを助ける方法は無いってのかよ!」

 

遊馬が抗議する。

まあ、助けるったって今はそんなに困ってないし……いや、いずれブラック・ミストが何かしら仕掛けてくるのはわかるけど。

今そんな必死になっても仕方ないんじゃないかな?

 

『……残念だが、今のところ。ナンバーズを回収し、私の力が増せば或いは……』

「ユート!気をつけろよ!そいつは人を操ってくる!おれだって鉄男との友情パワーがなけりゃ危なかった!」

 

友情パワーって、そんな遊星みたいな……。

友情パワーでこいつに打ち勝てると考えるとさすが主人公ってやつだ。

 

「まぁ、そんなこんなで俺もナンバーズ集めに力を貸すよ。どちらにせよバリアンの奴らが襲ってくるらしいし、俺は構わない」

「彼の実力は私と興司が保証する。きっと助けになってくれるわ」

 

任せとけ!とばかりに胸を叩く。強く叩きすぎて痛かった。

頼りになるお兄さんっぷりをアピールしたかったんだが、ちょっと無理しすぎた。

馬鹿とか言うな!アホ!

 

『それは助かるが、本当にいいのか?』

「ああ、バリアンの奴らは強い。もしもの時はおれ達が守るぜ!」

 

そいつはどうも。

遊馬とも握手を交わす。仲間っていいもんだな!

ブラック・ミストが反吐を出している。そこ俺の心の中だからやめろ!

しっかしどいつもこいつも初対面の俺を信用してくれるいい奴ばっかで、ちょっと心配になってくる。

あんまりお人好しが過ぎると裏切られるぞ?

 

裏切りといえば……あれ、なんだっけ?

また何か忘れてるような……いや、いいか……。

 

『まあいいさ。どうせお前らには、そのうちオレの力が必要になる。いずれわかるさ……』

『No.96……私は君を信用するわけではない』

「そうだぞこのヤロー!次出てきた時はフライパンにしてやっからな!」

「コテンパン、でしょ……」

 

……遊馬っておバカキャラなのかな?

ブラック・ミストの意味深なセリフが気になるが、そこまでの意図は読み取れん。秘密主義もいいけど明かすタイミングは考えろよな!ろくなことにならねーぜ!

 

ともかく、話はこれで終わり。

俺たちは璃緒の病室へ戻っていった。

 

現状確認。

 

アストラルでも俺からブラック・ミストを引き離す事はできない。

アストラルの力が増せばできるかもしれない。

それには結局ナンバーズを多く回収しなければならない。

上出来じゃん。

 

現状何も進展してないねこれ!

別にいいけど!ほぼほぼ俺の自業自得だから!

でも俺とブラック・ミストで共倒れとかしたら誰も得しないからね!

 

 

 

 

 

 

病院の中へ入ると……あれ?八雲とシャーク?

焦った様子で病院から走って出てきた。

おいおい、病院内を走るんじゃないよ……何かあったのかな?

 

「どうしたシャーク!そんなに焦って」

「璃緒が……璃緒が病室から消えた!」

「何ですって?」

「少し目を離しただけなのに、いつのまにか跡形もなく……」

『バリアンの仕業か!?』

 

そりゃ一大事件!

あんな寝たきり病人が一人で出ていけるわけがない。

ブラック・ミストもシャークさんが標的とか言ってたし、これはバリアンの策略と見て間違いない筈だぜ!

 

同盟を組んでいきなりバリアンとの戦いとか怖いな!

でもちょっと燃えてきたぜ!デュエルもしたくなってきたしな!

ここまで来る間にデッキもちょっと改造したし!また置いてかれそうになったけどな

 

『やはり勘違いじゃなかったようだな。見ろ、あいつだ』

「え?」

 

ブラック・ミストが指差す先には……学生?

絵に描いたようなベレー帽と、耳に鉛筆をかけた少年がいた。やけに鼻が高い。

美術部とかか?確かになんか怪しいオーラを纏っているような気もする。

 

「お前は漫研部の!」

「やあ神代凌牙くん。妹をお探しですか?」

 

明らかに普通じゃない様子だ、どうもバリアンに操られているらしい。

しかもシャークの妹を攫ったのはこいつのようだ。

悪い表情浮かべてんなぁ、しかし!

 

遊戯王のお決まりで、人質を返して欲しければデュエルということになった。

けどシャークさんは仲間陣営のメインキャラ、あんなのには負けないはずだ。なら取り敢えず俺は妹さんの居場所を探すことにしようかな……瑠那と八雲も同じことを考えたみたいで、すぐさま瞬間移動してどこかに行ってしまった。

便利だな、それ!俺もやりたいよ!

 

連れ去られてからそう時間はかかってないだろうから、この近辺にいるんじゃないかな?

いや、バリアンの力があれば瑠那みたいに瞬間移動したり、異空間に閉じ込められたりするのかもしれん。それじゃあ俺には見つけられないじゃん!詰んだか!?

 

取り敢えず駐車場を探し回ったが何もない。クソ!

多分今頃はあの漫画野郎とシャークさんのデュエルが始まってるだろう。遊馬と小鳥は観戦かな?

人質取られちゃ分が悪いかもしれんな……。

 

「おいブラック・ミスト!お前も協力してくんない?」

『オレが?バカ言え』

「取り敢えずは仲間なんだろ?ちょっとぐらいいいだろうが!」

 

ブラック・ミストはちょっと悩んだ様子だ。

恩を売るべきか突き離すべきかで悩んでるらしい。恩でもなんでも売ってこい!高く買ってやる!

 

『……フン。あいつと同じバリアンの力を感じたのは学校だ。そこに行けば何かあるかもしれんぜ』

「学校ぉ!?」

 

今度はランニングかよ!ハードな1日だぜ!

運動不足にキツい道のりを、今度は全力疾走する羽目になってしまった。

 

取り敢えず来た道を引き返せばいいんだろう、幸い道は覚えてる。

八雲と瑠那はどこを探してんのか知らないがDパッドで連絡は取れるらしい。使い方覚えたばっかだけど!

しっかし学校でバリアンの力を感じたって、それもしかして学校でバリアンが待ち構えてんじゃないの?これまたデュエルするフラグか何かかな?

 

取り敢えず全力疾走。

ブラック・ミストも俺に協力してくれるんなら身体能力強化とかしてくんないかな!?身体能力はデュエリストの必須ステータスなんだが!

 

『何言ってんだオマエ』

 

……冷静に突っ込むんじゃないよ!

 

 

 

 

 

「ぜぇー……ぜぇー……」

 

デュエルをする前に満身創痍、運動不足の申し子とは俺のこと。

とかふざけてる場合じゃない。マジで息切れすぎて死にそう。

昔マラソンの授業でぶっ倒れて運ばれたことを思い出してしまう!やめろ!俺の黒歴史を思い出させるな!

勝手に思い出してるだけとか言うな!

 

「はぁ……はぁ……で、ど、こなんだ、バ、リアン は……」

『少し落ち着け……』

 

おぉブラック・ミストがちょっと優しい……。

ってそんなことしてる場合じゃない。シャークの妹を取り戻さないとあいつは心置きなくデュエルできないんだ。

これがアニメ本編でどういう流れなのか知らないが、同じ流れになるとは限らんし。

急ぐぜ!

 

……と言ってもゼェゼェ言いすぎて生徒にも何回か心配そうな目で見られているのでそこまで急げない。ただでさえ無断で侵入してる不審者だし、俺!バレなきゃいいんだよそんなこと。

 

ブラック・ミスト・ナビゲーション・システムに従って学校内をうろつく姿は紛うことなき不審者。人がいなくて良かった。

辿り着いたのは部室。これが漫研部の部室かな?

アメコミ風の絵が扉に貼ってある。結構上手いじゃないか!

 

ガラリと扉を開けてみる。

薄暗い部室だ。

部員は少ないのか、それともあの部長1人しかいないのか、誰もいない……いや、いた。

 

部屋の隅っこで体を丸めてスケッチブックに何かを書き殴っている……女の子?そんなバカな。

 

「……誰?」

 

ごもっとも。

俺だってなんでこんなことしてんのかわからんけど、なんかしなきゃいけない気がしたからここに来てるだけなんだよ。

 

けど、こいつも何かしらのオーラを感じる。

ブラック・ミストが同じ力を感じると言ったのだから、おそらくこいつもバリアンの刺客だろう。

明らかに常人の目つきじゃないし。怖いよ。

 

「神代凌牙を知ってるな?そいつの妹を、取り戻しに来た」

「そう……じゃあ、あなたもバリアンの敵ね?」

 

ガチャガチャと音がして、デュエルディスクが展開された。

いや、物分かりがいいのは早いけど展開早すぎん?

いくら操られてるって言ってもデュエル脳が過ぎるぞ!いやあんな女の子にリアルファイト出来なさそうだけども!

 

「部長の……バリアンの邪魔をする人は、私が排除する!デュエルよ!」

「……いいぜ!勝ったら妹の場所を吐いてもらう!取り敢えず表に出ろ!ここは狭すぎる!」

 

まあ、なんとなく目星はついてるんだけどな。

わざわざ部室を守るような行動を取ってるあたり、部室内に隠してると見るのが妥当だろ。

 

外に出る途中で瑠那と八雲にメッセージを送っておいた。

多分、部室に璃緒は隠されてますよって。

なんか返信来たんだけど。遊馬と小鳥がもう向かってる?嘘でしょ?俺が来た意味何?

 

……ま、まぁあいつらにデュエルさせる手間を省けたと考えれば……俺がデュエルしてるうちにあいつらが妹を助ければいいだけだから……。

デュエルしたかったし……。

 

……。

 

……失敗じゃないからな!?

確かにプレミしてばっかだけど今回のはそんなに失敗じゃないからな!?

 

 

 

 

ともかくだ、俺がこの漫研部員を引きつけとけば、遊馬がシャークさんの妹を助ける時間を作れる。

取り敢えずはこいつとのデュエルを楽しもうじゃないか。

負けたらやばいけど。

 

八雲とのデュエルには勝てたんだ、今度も勝てるさ。

というか明るいところに出て初めて気づいたけど結構可愛いねこの子。

この世界イケメンと美少女しかいないのかな?

 

 

デュエルディスク、セット。

Dゲイザー、セット。

デュエルターゲット、ロックオン。

 

『ARヴィジョン、リンク完了』

 

とにかくだ。

俺がこいつを倒せば、どっちみち遊馬やシャークさんの負担は減らせる。だから全力で戦ってやるぜ!

なぁにモブキャラ如きこの俺様の手にかかりゃあちょちょいのちょいよ。

調子に乗るな?はい……。

 

「「デュエル!!」」

 

夕陽才人LP4000

(よろず)寧々LP4000

 

万寧々?部長の名前は有賀千太郎って書いてあったし千と万で結構いいコンビなんじゃね?とか思ってしまう。アホ。

 

「私の先攻。ドロー!」

 

そんなうちに先攻を取られてしまった。

先攻ガン有利のルールじゃ先攻取れないだけで中々キツイからなあ。

なんてことを思っていると、彼女が動いた。

5枚のカードをディスクに叩きつけるようにしてセットする。ペンデュラム召喚かな?なんつって

 

「私はカードを5枚セットしてターンエンド!」

 

万寧々

LP:4000

手札:1

モンスター:0

魔法・罠:5(セット)

 

 

まさかまさかのガン伏せエンド。

初めてのバリアン勢力との戦いだが……こりゃあ一筋縄ではいかなさそうだなぁ。

 

 

 

続く







なんか息をするようにデュエル始まったけど誰だよこいつ
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