叛逆の牙in ZEXAL(?)   作:リ・コントラクト・ユニバース

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めっちゃ遅くなりましたが取り敢えず書きました
あとちょっと長めです


No.15 糸

 

俺が八雲、瑠那と同棲するようになってから1週間。

ここ数日は特にバリアンとかナンバーズとかそういう厄介な出来事は起きず、平和な感じだった。

ブラック・ミストすら暇を持て余して自分のデッキを組み始める始末だ。

……俺のカードを使って。

 

『【次元障壁】……これはお前が瑠那と戦った時に使ったカードだったか』

「ん? あぁ。エクシーズが主流だし結構刺さると思うぜ」

『……このカード、一部読めないところがあるが』

「え?」

 

次元障壁

通常罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):モンスターの種類(儀式・融合・S・X・P)を1つ宣言して発動できる。

このターン中、以下の効果を適用する。

●お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、

フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。

 

『儀式・融合・シンクロ・エクシーズ……この後1文字が消えている』

「それは……あぁ〜」

 

忘れてた……そういえばこの世界にはペンデュラムもリンクも無いんだっけ。いやそりゃペンデュラムゾーンとか無いしEXモンスターゾーンもディスクの機能上使えないし、わかってたが。

 

ペンデュラムはこの世界に存在しないから認識できない……とかそういう話であって欲しいが。

ルール上使えないカードが存在するなんて色々と問題だろ。

なんとか誤魔化さないと……。

でも嘘ついたらバレるんだったなぁ……どうしよ。

 

『他にもチラホラと同じようなカードがあるが……【絶縁の落とし穴】?【ペンデュラム・ホール】?これに至っては全部白紙だぞ。どうなってんだ?』

「それはぁ〜……」

 

まぁ、いいか……。

どうせ嘘ついてもバレるしなんかの拍子に記憶を読まれでもしたら隠し通せんだろう……少なくともトラブルにならない範囲で、嘘をつかずに誤魔化せば。

 

「……この世界にも俺の知らんカードはいっぱいあったからな。俺の世界にもお前らの知らんカードはあるさ……まあ、なんか次元移動した時に何かしらバグか何か起きたんだろう」

『……そうか』

 

……誤魔化せたか?

嘘はついてないよ、本当のことを言ってないだけで。

なんせこの世界の人間にペンデュラムやリンクの存在を軽率に教えたら自分で作り出しかねないし。

ZEXALにはシャイニングドローとかあるし、それぐらいやりそうだ。

 

『何にせよ効果もわからんカードをデッキに入れる道理はないな……』

 

誤魔化せたらしい。よかった!

とか思ったらちょっと怪しまれてるけど!何も隠してませんヨ〜。

 

『何を隠してるか知らんが……まぁいい。オマエの身体を乗っ取った後好き放題記憶を読み取らせてもらう』

「ゾッとしねえ話だなぁ……」

 

こいつが言うとマジで洒落にならんからな。

他人の夢に入ってくるなんてのはお手の物、他人からは見えないのをいいことに街中でも平気で話しかけてくるし、こっちの話は大体聞いてない。

悪い奴じゃあない……のか?いや悪い奴だけど。

 

しかし本当に暇だな……。

平日の昼間なのにこんなのんびりテレビ見ながらデッキ構築するぐらいしかやることがない。

いや元の世界でもそんな感じだったけどさ!というのは置いといてだ。

 

八雲は当然学校だし、瑠那は瑠那で大体研究とかで留守にしてる。

同棲とは言っても瑠那は真夜中まで帰ってこないこともあるから俺と八雲の2人……と一枚(ブラック・ミスト)

一応年長だし八雲の宿題を見てやったりデュエルのアドバイスをしてやったり。いや、俺がアドバイスするまでもなく強いんだけどさ!ほぼ負けかけてたし!

 

まあ流石に対ナンバーズデッキを普段使いしてるわけじゃないみたいで、いつも使ってるのはオーソドックスな【ガジェット】デッキ。優等生っぽい八雲らしいよな。

実際汎用ランク4エクシーズを出してるだけでも結構強いので有効な戦術なのだ。対ナンバーズ特化のランクアップデッキとは打って変わって安定性が高くて強いデッキだ。こっちと合わせた方が強いような気もするが……。

 

瑠那も瑠那でRRBF以外のデッキも持っていた。

まあ、想像はついたがルナの名の通り【月光】デッキだった……。

RRに劣らない殺意の高さ、攻撃的な能力の数々……【月光BFRR】なんていうデッキもあるぐらいだし瑠那との相性は抜群で、案の定ボコボコにされてしまった。テーブルの上で。

 

……とまぁ、そんなこんなで平和な日々が続いていたわけだが。

本当にこんなんでいいのか!?遊戯王ってもっとなんかこう……あるだろ!いやバリアンもそんな頻繁に活動してないかもしれないけど!

流石に毎日毎日ゴロゴロテレビ見ながらカードシャカシャカしてるのはアレだぞ!いや元からこんなんだったけど!

 

『はぁ……オマエ、そんなにデュエルがしたいのか?』

「そりゃあまぁ……したいけど。なんだ、お前がしてくれるのか?」

 

ブラック・ミストもなんだかんだで退屈なんだろうか。

まあ最近ほんとに何もないし、こいつ自身がデュエルしてるとこなんて見たこともないし。俺ですら退屈なのだからこいつはもっと退屈だろう。テレビもよくわからんアイドルが出てたりするだけで面白くないしな。

 

『クク……一つ条件があるがな。ただのデュエルじゃつまらんだろう?オマエが何やら隠したがってる秘密、そいつを賭けてオレとデュエルしようじゃないか』

「俺の秘密ぅ?……じゃあお前は何を賭けるんだ?俺から離れる……のは無理なんだろ」

『そうだなぁ……なら一度だけオマエの願いを叶えてやろうじゃないか。オレが神になった暁に、だがな』

「何だそりゃあ……」

 

神になった暁に俺の願いを叶える?それって本当に賭けに見合ってるのか……?

 

いやまぁ、デュエルができるなら俺の前世?の情報ぐらい賭けてもいいかもしれない。どうせいずれ話さなきゃならんことだ、遅いか早いかは関係ない。

……それにこいつに話したところで八雲や瑠那に告げ口するようなこともないだろう。こいつはもっと狡猾でずるい奴だ。

 

『それじゃあデュエルといこうか?表に出ようぜ』

「テーブルじゃないのか……」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「ところでこの勝負、ナンバーズ賭けてるわけだし危険じゃないのか?」

『その程度の加減は効くさ……オレはナンバーズのオリジナル、アストラルの半身なんだぜ?』

「ふーん……というか、俺とお前でデュエルすんのって、地味に初めてだな!ワクワクしてきた!」

『相変わらず呑気な奴だ……』

 

一方的に取り憑かれてなんやかんやあったがこいつとデュエルしたことは無かったよな、そういえば。

神になるとか何とか言ってるし、アストラルの半身らしいし、相手にとって不足はないぜ!

 

『「デュエル!!」』

 

No.96 LP4000 手札:5

夕陽才人 LP4000 手札:5

 

先攻はブラック・ミストか……。本来のあいつのデッキはレベル2を軸に組んだ闇属性・悪魔族中心のエクシーズデッキだが、俺の持ってるカードを渡した(一応味方なので)分、強化されている筈だ。

 

『オレの先攻、ドロー!オレは【創造の代行者ヴィーナス】を召喚!効果を発動し、LP1500を生贄に三体の【神聖なる球体(ホーリーシャイン・ボール)】を呼び出す!そして3体のモンスターをオーバーレイ!我が分身【No.96ブラック・ミスト】をエクシーズ召喚!」

 

No.96 LP4000→2500

 

創造の代行者ヴィーナス

☆3/光属性/天使族/効果

ATK1600

 

神聖なる球体

☆2/光属性/天使族/通常

ATK500

 

No.96ブラック・ミスト

★2/闇属性/悪魔族/エクシーズ・効果

ATK100 ORU3

 

No.特有の耐性を持っているとはいえ、素材が重いブラック・ミストは本来先攻で出すようなモンスターじゃない。それはあいつもわかっている筈だ。つまり、あいつにはそれなりの考えがある筈。手札はまだ5枚もあるし。

 

「更に手札から【ジャイアントウィルス】を墓地に送り【デフラドラグーン】を特殊召喚!そして、レベル3のデフラドラグーンとヴィーナスでオーバーレイ!現れろ、【機装天使エンジネル】!」

 

デフラドラグーン

☆3/闇属性/ドラゴン族/効果

ATK1000

 

機装天使エンジネル

★3/光属性/天使族/エクシーズ

ATK1600 ORU2

 

「【エクシーズ・ギフト】を発動!フィールドにモンスターエクシーズが2体以上いるとき、オーバーレイユニットを2つ取り除き、カードを2枚ドローできる」

 

No.96ブラック・ミスト ORU3→1

 

「オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

No.96 LP2500

手札:2枚

モンスター:No.96ブラック・ミスト 機装天使エンジネル

魔法・罠:2

 

効果には無力なブラック・ミストに対しエンジネルを並べることで破壊から護る……ってとこかな?

しかしブラック・ミストを軸にデッキ組むの結構大変だと思うんだがあいつは何食わぬ顔で仕上げてやがる。相当自信があるんだろうな。

しかも元のデッキには入ってなかったチューナーやシンクロモンスターも入ってる筈だ。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

ブラック・ミストとデッキを共有している普段と違って、今度は俺自身の純粋なデッキ!そういう意味では、これが俺自身の初めてのデュエルと言えるかもな!

 

「【幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ティアースケイル】を召喚!更に【サイレントブーツ】と【ステンドグリーブ】を特殊するぜ!」

 

幻影騎士団ティアースケイル

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK600

 

幻影騎士団サイレントブーツ

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK200

 

幻影騎士団ステンドグリーブ

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK1200

 

『フン、速攻でエクシーズ素材を揃えたか?』

「行くぞ!俺は【サイレントブーツ】と【ティアースケイル】をオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

 

☆3×☆3=★3

 

「【幻影騎士団ブレイクソード】!!」

 

幻影騎士団ブレイクソード

★3/闇属性/戦士族/エクシーズ・効果

ATK2000 ORU2

 

『出たな、ブレイクソード。だがエンジネルはモンスターの破壊を無効にする能力がある。そのカードの破壊効果も通じないぜ?』

「かもな?ブレイクソードの効果発動!自身とお前の分身、【No.96】を破壊する!」

『無駄だと言ったはず!エンジネルの効果!ORUを1つ使い、【ブラック・ミスト】を守備表示にして、このターンあらゆる破壊から守る!」

 

こうなるのは見えてた。というか、これが狙いだ!

この効果の後、闇属性しか特殊召喚できないのはちょっと辛いが……それでもできないことはない!

 

「ブレイクソードの効果!破壊された時、墓地の幻影騎士団2体をレベルを1つ上げて復活させる!……そして墓地からモンスターが蘇った時、【サテライト・シンクロン】は特殊召喚できる!」

 

サテライト・シンクロン

☆2/闇属性/機械族/チューナー・効果

ATK700

 

幻影騎士団サイレントブーツ

幻影騎士団ティアースケイル

☆3→☆4

 

『本当の狙いはエクシーズではなくシンクロ……考えたな?』

「そりゃあな!まずはレベル3のステンドグリーブにレベル2のサテライト・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!」

 

☆◎☆◎☆=☆5

 

「【TG(テックジーナス)ハイパー・ライブラリアン】!こいつがいる限り、シンクロ召喚に成功するたびにカードを一枚ドローする!」

 

TGハイパー・ライブラリアン

☆5/闇属性/魔法使い族/シンクロ・効果

ATK2400

 

「【ワン・フォー・ワン】を発動!手札からモンスターを捨て、デッキから【アンノウン・シンクロン】を特殊召喚!」

 

アンノウン・シンクロン

☆1/闇属性/機械族/チューナー・効果

ATK0

 

「レベル4となったサイレントブーツにアンノウンをチューニング!シンクロ召喚!!」

 

☆☆◎☆☆=☆5

 

「【アクセル・シンクロン】!そして1枚ドロー!」

 

アクセル・シンクロン

☆5/闇属性/機械族/シンクロ・チューナー・効果

DEF2100

 

「更に効果発動!デッキから2枚目のサテライト・シンクロンを墓地に送り、その分だけレベルを下げる!」

 

アクセル・シンクロン

☆5→☆3

 

「レベル3となったアクセルを、レベル4となったティアースケイルにチューニング!シンクロ召喚!」

 

☆◎☆◎☆◎☆=☆7

 

「【妖精竜エンシェント】!!」

 

妖精竜エンシェント

☆7/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

DEF3000

 

「妖精竜の召喚に成功したことで1枚ドロー!フィールド魔法【混沌空間(カオス・ゾーン)】発動!エンシェントの効果により、フィールド魔法が発動した時1枚ドローできる。そして混沌空間は、カードが表側表示で除外される度にカオスカウンターを1つ置く」

 

ライブラリアンとエンシェントの効果で手札リソースは回復できた。妨害も飛んでこないし、後は場を揃えるだけ!

 

「サイレントブーツの効果発動!墓地から除外することでデッキから【幻影騎士団シェード・ブリガンダイン】を手札に加える。墓地からサイレントブーツが除外されたことで、ティアースケイルが復活する!更に手札に加えたシェード・ブリガンダインをセット!そして発動!このカードは墓地に罠が無いときセットしたターンでも発動でき、モンスターとなって特殊召喚される!」

 

幻影騎士団シェード・ブリガンダイン

☆4/闇属性/戦士族/通常

DEF300

 

幻影騎士団ティアースケイル

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK200

 

混沌空間

カオスカウンター0→1

 

「更に【シンクローン・リゾネーター】はフィールドにシンクロモンスターがいる時、特殊召喚できる!レベル4のブリガンダインとレベル3のティアースケイルにレベル1のリゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!!」

 

☆☆☆☆◎☆☆☆=☆8

 

「【混沌魔龍カオス・ルーラー】!!」

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

☆8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

ATK3000

 

混沌空間

カオスカウンター1→2

 

「シンクロ召喚成功時、デッキの上から5枚墓地に送り、そのうち闇・光属性モンスター1体を手札に加えることができる。俺は【ジャンク・シンクロン】を手札に加え、更にシンクロ素材として墓地に行ったシンクローン・リゾネーターの効果で、墓地の【レッド・リゾネーター】を手札に加えさせてもらう。そしてライブラリアンで1枚ドローだ」

 

落ちたカードは【ドッペル・ウォリアー】【増援】【チェーン・リゾネーター】【幻影騎士団シャドーベイル】……。

 

どっちみち破壊できないブラック・ミストを突破する方法が無い以上、こちらに打てる手は限られている。だったら出来る限り次のターンへの布石を打ちつつアドバンテージを保つ!

 

「エンシェントの効果発動!フィールド魔法がある時、相手の攻撃表示モンスターを破壊できる!俺はエンジネルを破壊し、カードを1枚伏せてターン終了だ!」

 

夕陽才人

LP:4000

手札:3(ジャンク・シンクロン、レッド・リゾネーター)

モンスター:混沌魔龍カオス・ルーラー 妖精竜エンシェント

TGハイパー・ライブラリアン

魔法・罠:1

フィールド:混沌空間(カウンター2)

 

『攻撃力3000、守備力3000の壁を立てつつライブラリアンでこちらのシンクロ召喚を牽制……そんなところか?ただ、お前にしちゃ攻めが甘いな』

「悪かったな!」

『いいや?上出来だぜ。流石と言ってもいい。だがそれが命取りになるってことを、教えてやる!オレのターン、ドロー!」

 

ブラック・ミストのフィールドには戦闘では無敵のブラック・ミスト。

カオス・ルーラーは破壊されても墓地を除外すれば復活できる。エンシェントは守備力が高く破壊できない。ならばシンクロを躊躇わせるライブラリアンから落としに来るか?

 

『【レスキュー・ラビット】を召喚。除外して効果発動!デッキから【ギャラクシーサーペント】2体を呼び出す』

 

ギャラクシーサーペント

☆2/光属性/ドラゴン族/チューナー・通常

ATK1200

 

チューナー……シンクロ、か?いや、ライブラリアンがいる限り俺にアドバンテージを与え続けることになるのは目に見えているはず。

ならば一体何を……?

 

『レベル2のギャラクシーサーペント2体をオーバーレイ。【バージェストマ・オパビニア】をエクシーズ召喚。更にリバース発動、【リミット・リバース】!【ジャイアントウィルス】を復活だ」

 

バージェストマ・オパビニア

★2/水属性/水族/エクシーズ・効果

ATK0 ORU2

 

ジャイアントウィルス

☆2/闇属性/悪魔族/効果

ATK1000

 

「……?」

 

バージェストマ・オパビニア?ジャイアントウィルス?

そんな攻撃力の低いモンスターを並べて一体何のつもりだ……?

しかもオパビニアは攻撃力0にも関わらず攻撃表示?

 

『【ジェネレーション・フォース】発動。2枚目の【エクシーズ・ギフト】を手札に加え発動。オパビニアとブラック・ミストのORU「取り除き2枚ドロー。そしてブラック・ミストを攻撃表示に変更する』

 

No.96ブラック・ミスト

ORU1→0

バージェストマ・オパビニア

ORU2→1

 

No.96ブラック・ミスト

DEF1000→ATK100

 

「ORUを失ったブラック・ミストを攻撃表示だと?」

『フン。まだ気がつかないか?ならば今拝ませてやるよ!全てはこのカードの為の布石だ!リバースオープン!【スウィッチヒーロー】!」

「!?」

 

瞬間、フィールドの様子は一変した。

カードが全部破壊されたとかそういうことではなく。

 

No.96ブラック・ミスト

ジャイアントウィルス

バージェストマ・オパビニア

 

↓ ↑

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

妖精竜エンシェント

TGハイパー・ライブラリアン

 

 

「俺のモンスターを奪っただと……!?」

『スウィッチヒーローは、互いの場のモンスターが同じ数の時、全てのモンスターのコントロールを入れ替える!お前が大型モンスターを大量展開してくることは読めていたんでな』

「チィ……だからブラック・ミストの素材を捨てたり無意味に低攻撃力を晒したりしていたのか……!」

 

自分の無力化されたモンスターやリクルーターを送りつけ、相手の並べた大型を奪う……相変わらずいやらしい野郎だ!

 

『エンシェントの効果発動。お前の場のブラック・ミストを破壊する』

 

自分の分身送りつけて破壊するかよ普通!?

 

『バトルだ!カオス・ルーラーで、ジャイアントウィルスを攻撃!」

「うぉ……!?」

 

夕陽才人LP4000→2000

 

衝撃が来るかと思ったけど確かにちゃんと抑えられてる!

ていうかそんな場合じゃない!ピンチだ!

 

『更にジャイアントウィルスが破壊された時、新たなジャイアントウィルスを2体呼び出し、相手に500のダメージを与える』

 

ジャイアントウィルス

☆2/闇属性/悪魔族/効果

ATK1000

 

夕陽才人LP2000→1500

 

初期ライフ4000だと500ダメージも洒落にならねえ。しかも2体リクルートとか、笑えねえ!

 

『エンシェントでオパビニアを攻撃!これで終わりだ!』

 

オパビニアの攻撃力は0!これを通したら負ける!

つーか手数が多すぎて、受け流せるかどうかはほぼ運だ!けどやるしか無い!

 

「リバースオープン!【パワー・ウォール】!ダメージを無効にして、ダメージ500につき1枚デッキからカードを墓地に送る……!」

『だがオパビニアは破壊された。ライブラリアンでプレイヤーにダイレクトアタック!!』

 

ソリッドヴィジョンのライブラリアンが襲いかかってくる———すんでのところで、その攻撃は中断される。

空から降り注いだ光の剣が立ち塞がり、直接攻撃を阻んだのだ。

 

『【光の護封霊剣】……墓地から除外して直接攻撃を封じるカードか』

「危なかったぜ」

 

本当に危なかった。

パワー・ウォールで神引きしてなければ今頃瞬殺されていた。

 

『フン。ならばバトルは終了だ。オレはジャイアントウィルス2体をオーバーレイ!【神騎セイントレア】をエクシーズ召喚!」

 

☆2×☆2=★2

 

神騎セイントレア

★2/光属性/獣戦士族/エクシーズ・効果

ATK2000 ORU2

 

『更にカードを1枚伏せ、ターン終了だ』

 

No.96

LP:2500

手札:2

モンスター:神騎セイントレア 混沌魔龍カオス・ルーラー

妖精竜エンシェント TGハイパー・ライブラリアン

魔法・罠:1

 

「俺のターン、ドロー!」

 

参ったぜ。

まさか破壊されるどころか軒並み奪われるとはな。

 

だが、それでも最低限の被害ではある。

制圧効果持ちの大型を奪われていたらと思うと、ゾッとする。ブレイクソードの闇属性縛り制約が逆に功を奏したってとこか……。

 

だがシンクロ召喚への牽制はそっくりそのまま俺に返ってきている。

これ以上ドローされてアドバンテージの差を広げられたら、確実に勝てない。ここはエクシーズ召喚を駆使して突破するしかない!

ならここは、俺の相棒たるあのカードしかない!

 

「【手札抹殺】を発動!手札の3枚を墓地に送り3枚ドローする!」

 

チューナーばかり手札に抱えていてもジリ貧になるだけだ。

それに、どうせこのままでは突破する手段など無い。ならば思い切りよく行くべきだ。

結果は……。

 

「墓地の【ラギッドグローブ】を除外して効果発動!デッキから【サイレントブーツ】を手札に加える!」

 

混沌空間

カオスカウンター2→3

 

ここはいつものコンボに頼らせて貰うしかない!

 

「【幻影騎士団ラギッドグローブ】召喚!そしてサイレントブーツも特殊召喚!」

 

幻影騎士団ラギッドグローブ

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK1000

 

幻影騎士団サイレントブーツ

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK200

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろランク3!【幻影騎士団ブレイクソード】!」

 

 

幻影騎士団ブレイクソード

★3/闇属性/戦士族/エクシーズ・効果

ATK2000 ORU2

 

頼れる切り込み隊長の再登場だ。

というか、現状これ以外の作戦が思いつかない!

 

「ブレイクソードの効果発動!ブレイクソード自身と……カオス・ルーラーを破壊する!」

『元はお前のカードだ。痛くも痒くも無い』

 

マジで性格悪いなこいつ!

 

「まだまだ!ブレイクソードの効果!墓地からサイレントブーツとラギッドグローブのレベルを4にして復活!そしてこの2体をオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!現れろ、No.108!!」

 

☆4×☆4=★4

 

108

 

「【ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン】!!」

 

No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

★4/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ・効果

ATK2500 ORU2

 

『来たか、オーバー・ハンドレッド・ナンバーズ!』

「やってやるぜ!ORUを2つ使い、効果発動!対象はライブラリアン!【トリーズン・ディスチャージ】!」

 

TGハイパー・ライブラリアン

ATK2500→1250

 

No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

ATK2500→3750

 

「まだまだ!墓地のカオス・ルーラーの効果!墓地の【混沌のヴァルキュリア】と【アクセル・シンクロン】を除外して特殊召喚するぜ!」

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

☆8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

ATK3000

 

「更に混沌のヴァルキュリアが除外された時、デッキから光・闇属性モンスター1体を墓地に送ることができる。俺は幻影騎士団ティアースケイルを選択!」

 

混沌空間

カオスカウンター3→4

 

ダーク・リベリオンは問答無用で2500のダメージを倒せる、ブラック・ミスト同様戦闘では敵なしのモンスター。

コストによって1500のライフを払っているブラック・ミストにはちょうどジャストキルのダメージとなる……だが、あいつがこのモンスターが出てくることを想定していないはずが無い。

 

となれば……いや!結局攻撃するしが俺に手は残されていない!

 

「バトルフェイズ!ダーク・リベリオンでライブラリアンを攻撃するぜ!【叛逆のライトニング・ディスオベイ】!!」

『そう来ることは分かっていたぜ!リバース・トラップ!永続罠【強制終了】!セイントレアを墓地に送り、バトルフェイズを強制的に終わらせる!』

 

やはり戦闘回避のカードを……!

というかあのカード、明らかに相手のモンスターをコストにするつもりで入れただろ!マジで性格悪いぞ!

 

「俺はカードを伏せてターンエンドだ……」

『残念だったなぁ?』

 

夕陽才人

LP:1500

手札:1

モンスター:No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

混沌魔龍カオス・ルーラー

魔法・罠:1

フィールド:混沌空間(カウンター4)

 

 

『オレのターン、ドロー。どうやらこのデュエルも決着が見えてきたようだな?オレは【マジック・プランター】を発動。強制終了を墓地に送り2枚ドロー!更に【貪欲な壺】を発動!セイントレア、ジャイアントウィルス3体、ブラック・ミストをデッキに戻して2枚ドローする!』

 

手札増強。

連続エクシーズによって墓地にモンスターが多くなっていたことを上手く活かしたか。

そしてブラック・ミストを戻すことでアタッカーの再召喚も狙っている……と。

 

『まずはエンシェントの効果発動!相手の表側表示モンスター1体を破壊する。対象は当然、No.108!砕け散れ!』

「くっ!」

 

エンシェントの尻尾の一撃がダーク・リベリオンを打ち砕く。

いくらNo.でも効果による破壊には無力だ。

依然、俺のフィールドには打点3000のカオス・ルーラー。だがそんな壁は、あいつなら易々と超えてくる!

 

『魔法発動、【痛み分け】!オレはエンシェントをリリースする。お前は自分のモンスター1体をリリースしなければならない』

「チッ……カオス・ルーラーをリリースだ」

 

混沌空間

カオスカウンター4→5

 

墓地から特殊召喚されたカオス・ルーラーは当然除外され、俺のフィールドからモンスターは消えた……。

相手モンスターを奪い取るだけでなく、相手モンスターをコストにしながらこちらの場も掃除してくる……なかなか厄介な戦術だ。

 

『これでお前の場にモンスターはいない……バトルだ!お前から奪ったモンスター……ハイパーライブラリアン!直接攻撃だ!』

「通すかよ!リバースカード【ピンポイント・ガード】!墓地のレベル4以下を呼び出し、そのモンスターはこのターン破壊されない!……【レッド・リゾネーター】を特殊召喚!更に効果によってライブラリアンの攻撃力分、ライフを回復するぜ!」

 

夕陽才人LP2500→3750

 

『フン。この程度で終わるなら興醒めだったがな。オレはカードを2枚伏せてターン終了だ』

 

No.96

LP:1500

手札:2

モンスター:TGハイパー・ライブラリアン

魔法・罠:2

 

「俺のターン!ドロー!」

 

よし、なんとか耐え切った。

それに、俺の場は壊滅されたもののあいつの戦力もかなり削ぎ落とされている。残るはシンクロを封じシンクロを補助するライブラリアン1体のみ!

 

「俺の場にモンスターはいないが……幻影騎士団は倒れない、ってな!サイレントブーツを墓地から除外!デッキから【幻影霧剣】を手札に加えるぜ!そしてこの瞬間、墓地の幻影騎士団が除外されたことで、ティアースケイルが復活する!」

 

幻影騎士団ティアースケイル

☆3/闇属性/戦士族/効果

ATK200

 

混沌空間

カオスカウンター5→6

 

「更に魔法カード【終わりの始まり】発動!俺の墓地に闇属性が7枚以上ある時、そのうち5枚を除外することで3枚ドローする!俺はジャンク・シンクロン、ドッペル・ウォリアー、サテライト・シンクロン、ブレイクソード2枚を除外してドロー!」

 

混沌空間

カオスカウンター6→7

 

ここで手札増強を引けたのはラッキーだった。

カードが少ないのはブラック・ミスト側も同じ、攻め込むなら今しかない!

 

「フィールド魔法混沌空間の効果発動!カオスカウンターを4つ以上取り除き、その数と同じレベルの除外されているモンスターを特殊召喚する!俺は5つのカウンターを取り除き、【アクセル・シンクロン】を帰還させる!」

 

アクセル・シンクロン

☆5/闇属性/機械族/シンクロ・チューナー・効果

DEF2100

 

混沌空間

カオスカウンター7→2

 

「レベル3のティアースケイルにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レベル5、【A.O.J(アーリー・オブ・ジャスティス)カタストル!!」

 

A.O.Jカタストル

☆5/闇属性/機械族/シンクロ・効果

ATK2200

 

『だがライブラリアンの効果で1枚ドロー……。そいつは確か闇属性以外と戦闘する時、ダメージ計算の前に破壊するモンスター。だがライブラリアンは闇属性、攻撃力は2400だ!そいつじゃ突破することはできないぜ』

「わかってるさ!だからこうする!レベル5のアクセルとカタストルでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

エクシーズ召喚!」

 

☆5×☆5=★5

 

「【終焉の守護者アドレウス】!!」

 

終焉の守護者アドレウス

★5/闇属性/悪魔族/エクシーズ・効果

ATK2600 ORU2

 

『シンクロからのエクシーズ……!』

「アドレウスの効果発動!ORUを1つ使い、相手の表側表示カードを1枚破壊する!俺は勿論ハイパー・ライブラリアンを選択!」

『チッ』

 

 

1枚のドローを許してしまったものの、これでブラック・ミストの場にモンスターはいない!

厄介なシンクロ阻害能力を持つライブラリアンさえいなければ、いくらでもシンクロ召喚を行える……このターンにはできないが。

 

「バトルだ!アドレウスで直接攻撃するぜ!」

『そう簡単には行かねえ!リバース発動!【ピンポイント・ガード】!墓地からギャラクシーサーペントを復活させ、このターン破壊を防ぐ!これでオレへのダメージは通らない』

「……俺はカードを3枚伏せてターン終了!」

 

夕陽才人

LP:3750

手札:1

モンスター:終焉の守護者アドレウス

魔法・罠:3

フィールド:混沌空間(カウンター2)

 

あいつも俺と同じピンポイント・ガードを積んでいたのか……。

ようやく奪われたモンスターを処理できたとはいえ、俺の場は少々心許ない。だがブラック・ミストの手札は1枚増えてこのドローで4枚。

 

『オレのターン、ドロー!中々粘るねぇ。そんなに秘密を知られたくないってか?』

「秘密なんざどうでもいいさ。俺はこのデュエルをもっと長いこと楽しんでいたいだけだ!」

『……そうかよ!だったらもっと楽しませてやろうじゃないか!オレは手札から魔法カード【トライワイトゾーン】を発動!」

 

あれは墓地からレベル2以下の通常モンスターを3体特殊召喚する、強力な通常モンスターサポートカード!

不味い……今あいつの墓地にはチューナーを含め大量の通常モンスターが溜まっている!

 

『墓地から呼び出すのは2体の神聖なる球体と、ギャラクシーサーペントだ!』

 

ギャラクシーサーペント

☆2/光属性/ドラゴン族/チューナー・通常

ATK1200

 

神聖なる球体

☆2/光属性/天使族/通常

ATK500

 

「来るか!」

『そう焦るんじゃねえよ……オレは手札から通常モンスター【守護竜ユスティア】を召喚!」

 

守護竜ユスティア

☆2/水属性/ドラゴン族/チューナー・通常

ATK0

 

また通常チューナー……?

フィールドにはチューナーを含め5体の通常モンスター。こちらの場にライブラリアンがいない今、あいつは思う存分シンクロ召喚を行える事だろう。

……だが、何かがおかしいような気がする?

 

『魔法発動!【弱肉一食】!このカードはフィールドにレベル2以下の通常モンスターが5体存在する時にのみ発動でき———』

「!?」

 

5体の通常モンスター達が団結して、凄まじいエネルギーを放つ。

そのエネルギーが辺り一面に放たれたかと思えば、フィールドは愚か俺たちの手札や魔法・罠まで吹き飛ばしてしまった。

 

『———通常モンスター以外のフィールドのカードは全て破壊され、互いのプレイヤーは手札を全て捨てる。これがこのデッキの切り札だ』

 

あいつが打点の低い通常モンスターを執拗に展開してエクシーズ素材にしたり、墓地に送っていたのは単に使いやすいからだけではなく、このカードによる一発逆転をも見据えての事だったのか……。

 

『これでお前の場は空。伏せカードは……【エクシーズ・ブロック】に【幻影霧剣】【リビングデッドの呼び声】。なるほど? 徹底的にこちらのモンスター効果を封じて展開を阻害し、次のターンでモンスターを蘇生することで一気に攻め込む算段だったわけだ』

「……鋭いね」

『だがこれで全ては無意味と化した。最早妨害は効かん、じっくりとトドメを刺しに行こうじゃねえか』

 

手札を失ったのは、ブラック・ミストとて同じ。

だが、チューナーを含め5体のモンスターをフィールドに持つブラック・ミストは、いくらでも強力なシンクロモンスターを呼び出す事ができる……!

 

『レベル2の神聖なる球体2体に、レベル2のギャラクシーサーペントをチューニング!シンクロ召喚!』

 

☆☆◎◎☆☆=☆6

 

『【スターダスト・チャージ・ウォリアー】!』

 

スターダスト・チャージ・ウォリアー

☆6/風属性/戦士族/シンクロ・効果

ATK2000

 

『効果により、カードを1枚ドロー!更にシンクロ召喚!レベル6のチャージ・ウォリアーにレベル2のギャラクシーサーペントをチューニング!』

 

☆☆◎☆☆◎☆☆=☆8

 

『【混沌魔龍カオス・ルーラー】!!」

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

☆8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

ATK3000

 

『効果発動!デッキから5枚めくり、そのうち闇・光属性1枚を手札に加え、残りは墓地に送る!オレは……【マリスボラス・ナイフ】を手札に加え、残りを墓地に送る』

 

墓地に送られたのは……【ゾンビキャリア】【シノビネクロ】【ネクロ・ディフェンダー】【グローリアス・ナンバーズ】。

……運がいい奴だな、うん。運だけに。

 

『墓地のゾンビキャリアの効果発動!手札をデッキの上に戻し、墓地から蘇る!そしてレベル8のルーラーに、レベル2のゾンビキャリアをチューニング!』

 

ゾンビキャリア

☆2/闇属性/アンデット族/チューナー・効果

ATK400

 

◎☆☆☆☆☆☆☆☆◎=☆10

 

まだ続けるのか!?

 

『シンクロ召喚……!【冥界濁龍ドラゴキュートス】!!』

 

冥界濁龍ドラゴキュートス

☆10/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

ATK4000

 

『更に、墓地から神聖なる球体とシノビネクロを除外し、カオス・ルーラーを復活!更にシノビネクロは効果の発動コストして除外された時、特殊召喚される!』

 

混沌魔龍カオス・ルーラー

☆8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ・効果

ATK3000

 

シノビネクロ

☆2/闇属性/アンデット族/チューナー・効果

ATK800

 

混沌空間

カオスカウンター3→4

 

これであいつの場には攻撃力3000+4000+800で7800。初期ライフ8000でもピンチに追い込まれる程の攻撃力が揃ったわけだ。

そして俺の手札・場はゼロ。超絶ピンチ!

 

『バトルフェイズ!ドラゴキュートスで、お前にダイレクトアタック!【冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)】!!』

「く……墓地からネクロ・ガードナーを除外!攻撃を無効にする!」

 

これは【弱肉一食】で墓地に送られた手札の一枚。

俺を追い詰めた一手が逆に俺を助けてくれた……とは言っても、状況はかなりキツイ!

 

『次だ。カオス・ルーラーで直接攻撃!』

「く……!」

 

夕陽才人LP3750→750

 

『トドメだ!シノビネクロで攻撃!』

「まだまだぁっ!墓地の【幻影騎士団シャドーベイル】の効果発動!このカードをモンスターとして、守備表示で特殊召喚できる!

 

幻影騎士団シャドーベイル

☆4/闇属性/戦士族/通常

DEF300

 

『……しぶとい野郎だ。シノビネクロでシャドーベイルを破壊し、バトルを終了する!』

 

危ねえ……。

 

『墓地の【ネクロ・ディフェンダー】の効果発動。このカードを除外することでシノビネクロは次のターンまで戦闘で破壊されず、ダメージもゼロとなる。オレはこれでターンを終了』

 

 

No.96

LP:2500

手札:1

モンスター:混沌魔龍カオス・ルーラー 冥界濁龍ドラゴキュートス

シノビネクロ

魔法・罠:0

 

『ドラゴキュートスは戦闘で破壊されず、自分スタンバイフェイズに相手モンスターの攻撃力を半減してその分のダメージを与える……ま、知っているとは思うがな』

「教えてくれてありがとよ……」

 

俺が必死で返した盤面を嘲笑うかのように一掃して展開、棒立ちの低攻撃力も墓地効果でカバー。

俺がいつも使ってるようなデッキと、似たようなものなのに扱う奴が違うだけでここまで力の差が出るものなのか。

 

思えばこのデュエル、俺は終始あいつに押されている。

主力モンスター達は奪われ、辛うじて巻き返しても一掃され、手札も場もゼロの状態まで追い込まれている。

悔しいがあいつは強い。アストラルの分身を名乗るだけのことはある。

 

それに足りないのは手札だけじゃない。

エクストラデッキも息切れ寸前、あれを突破する程のカードを果たして出せるのかどうか……。

 

『なんだ、戦意喪失でもしたか?』

「ふふ……ははは……!」

『あ?』

 

次のカードに手をかけたまま、自然と俺の口からは笑いが漏れていた。

 

「やっぱお前、強いな……!」

『……?』

「相手が強けりゃ強いほど、強いカードが並べば並ぶほど、逆転のしがいがあるってもんじゃねーか!」

 

幻影騎士団の使い手……俺とある意味同じ名前を持つ『ユート』は、エクシーズ次元でレジスタンスとして、日々闘っていた。

鋼の意思と鉄の強さ、決して折れない心……その信念は使用デッキである幻影騎士団にも強く現れている。

 

「行くぜ俺のターン、ドロー!」

 

フィールドが空だからなんだ、手札がゼロだからなんだ。

ここから巻き返せる可能性がデッキの中にまだ眠っているからこそ、デュエルってのは面白いんだろうが!

 

「魔法カード【グローリアス・ナンバーズ】!墓地からNo.を特殊召喚できる……当然No.108!ダーク・リベリオンを復活させるぜ!」

 

No.108ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

★4/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ・効果

ATK2500

 

『チッ、オレが渡したカードか……!』

「更にカードを1枚ドローする!」

『オーバー・ハンドレッドを復活させたところで、その効果はORUが2つ必要なはず……グローリアス・ナンバーズを使ったところで、その牙は届かない!』

 

確かにその通りだ。

だがブラック・ミストがくれたこのカードが、活路を開いてくれたことに変わりはない!

 

素材が無い(・・・・・)のは何も、悪いことばかりじゃねーぜ!」

『まさか……』

「速攻魔法【RUM-幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ラウンチ】発動!ORUを持たない闇属性モンスターエクシーズを、1つ上のランクを持つモンスターエクシーズに、ランクアップさせる!」

『お前———』

 

★4→★5

 

「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン1体でオーバーレイ!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」

 

108

 

禍々しいオーバーレイ・ネットワークの先で、何かの鎖が破壊される。

それはきっと次元を超える壁であり、人と人ならざるものを分ける壁であり。その扉の先、紅い闇の奥底から、巨大なエネルギーが噴出する。

 

「【CNo.108】!煉獄の底より未だ静まらぬ魂に捧げる叛逆の歌———永遠に響かせ現れよ!【ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン】!!!」

 

CNo.108ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

★5/闇属性/ドラゴン族/エクシーズ・効果

ATK3000 ORU1

 

CNo.108。

変貌を遂げたダーク・リベリオンの強化形態。

俺のデッキの中で、今あの布陣に対抗できるのはこのモンスターしか無い。

そしてこのカードを呼び出す事ができるのもまた、魔法カード【グローリアス・ナンバーズ】のみだった。

 

それを分かっていて引いたわけではなく、また期待して引いたわけでもない。俺は願い、信じた。デッキは応えた。それだけだった。

そしてこの勝利は俺や、俺のデッキが齎したわけではなく———対戦相手であるブラック・ミストが齎してくれた勝利であることも、間違いなかった。

 

「レクイエムの効果!【レクイエム・サルベーション】!!」

 

 

冥界濁龍ドラゴキュートス

ATK4000→0

 

CNo.108ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK3000→7000

 

「ダーク・レクイエムの攻撃———【鎮魂のディザスター・ディスオベイ】」

 

No.96LP1500→0

 

 

WIN:夕陽才人

 

 

 

 

 

 




レクイエムさん、本編だと出番2回しか無くて可哀想

あと簡単なキャラ設定だけ適当に書きます。飛ばしても構いません。
主に漫画版からのキャラと、設定を改変しているキャラについて。




夕陽才人(主人公)
通称ユート。
使用デッキは基本的に【幻影騎士団】だが【ジャンド】が混ざったり【カオス】が混ざったりもする。ブラック・ミストが入った影響でレベル2を軸に組んでいる事も多い。
なんらかの影響でZEXALの世界に迷い込んでしまい、不幸にもNo.96の依代に選ばれてしまった可哀想な子。
現実世界生まれ現実世界育ちなものの楽観的性格の影響か割とすぐに受け入れる。ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンが大好きで、デッキを組む時は必ずこのカードを入れている。
一心同体になってしまったブラック・ミストについてもそこまで重く捉えておらず、仲良くしたいと思っている。

エースは8枚目のオーバー・ハンドレッド・ナンバーズ【No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン】。どういうわけかZEXAL世界に来た直後からナンバーズの名称を持つようになった。
所持するNo.は【No.108】と【No.96】。

八雲興司
元は漫画版のキャラ。
使用デッキはメインは特に拘りが無くナンバーズの召喚とランクアップに特化している。表向きは【ガジェット】を使う。
瑠那ともどもなんらかの影響で漫画版の世界からアニメ版の世界に飛ばされてしまい、元の世界に帰る方法を瑠那と共に探している。
凌牙とは元の世界同様同級生で仲が良く、凌牙も気を許している。
【白紙のナンバーズ】を書き換え開眼させる能力は持っていないが、ナンバーズハンターとしての活躍から複数のナンバーズを手に入れ、ランクアップ戦術によって使いこなしている。

所持するナンバーズは【No.14】【No.22】【No.23】【No.24】【No.42】【No.50】【No.67】【No.70】【No.74】【No.89】。

瑠那

元は漫画版のキャラ。
使用デッキは【RR】。【BF】によるシンクロも得意とする。
表向きは【月光】を使う。
八雲同様漫画版世界からなんらかの影響でアニメ版世界に飛ばされてしまう。Dr.フェイカーの助手をしていただけあって研究者としての能力が高く、カイト達と協力しアストラル世界・バリアン世界の研究を行なっている。
元の世界同様不幸な境遇のカイトや凌牙を心配しており、よく世話を焼いている。

異世界への対抗策として開発された【RUM】によってRRのエクシーズモンスター達をランクアップさせる戦術を取り、同じ数字のナンバーズを複数所持している。
所持するナンバーズはランク4〜12の【No.21】。
元の【No.21氷結のレディ・ジャスティス】の白紙化、再度の開眼を経て手に入れた特殊なナンバーズ。


No.96

【No.96 ブラック・ミスト】の化身にしてアストラルの半身。
本編とは違い影の巨人戦を経ずに自力で逃げ出し、逃げ出した先で見つけた才人を宿主に選ぶ。が、直後に瑠那に見つかってしまいなんやなんやあって才人と融合してしまう。
その後は野望を叶えるべく色々と計画を立てながら、才人のカードでデッキを強化したり脱出方法を探したりしている。
思いがけず一心同体となってしまった才人に色々と助言をしたりと協力的な面もあるが、心の底ではとっとと排除したいと思っている。

【No.96】を主軸としたデッキを主に使い、メインデッキはレベル2のモンスターで固めている。才人のカードを用いてデッキを強化しており、シンクロや別ランクのエクシーズも使いこなす。
所持するナンバーズは【No.96】。


こんなもんですね。
投稿はまたちょいちょい期間空くと思います、ごめんなさい
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