叛逆の牙in ZEXAL(?)   作:リ・コントラクト・ユニバース

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瑠那戦、ようやく決着します



No.6神の遺産

「煉獄の底より———未だ鎮まらぬ魂に捧げる叛逆の歌!永遠に響かせ、現れよ!

【ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン】!!」

 

CNo.108 ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

闇属性 ドラゴン族 ランク5 エクシーズ

ATK3000/DEF2500

攻撃表示 ORU2

 

『……!?』

「ランクアップに、カオス化!?こうも易々と……!」

 

知らん、わからん。どうしようもない。

俺はただ成り行きでここにいるだけで———カードは勝手に書き変わっていた。許さねえ、ドン・サウザンド。

 

「ダーク・レクイエムの効果発動!ダーク・リベリオンをCORUとしている時、CORUを一つ使い、相手モンスターの攻撃力を0にする!そしてその攻撃力分だけ、レクイエムに加える!」

「……!」

「レクイエム・サルベーション!!」

 

CNo.21 RR-レヴォリューション・ファルコン

ATK1000→0

 

CNo.108 ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

ATK3000→4000

 

これでは攻撃力を0にしてくるレヴォリューション・ファルコンを倒すことはできない。

だが……レクイエムの真の力はこの程度ではない。

 

「バトルだ!ダーク・レクイエムで、レヴォリューション・ファルコンを攻撃!」

『レヴォリューション・ファルコンの効果を忘れたか?ヤツは特殊召喚されたモンスターとバトルする時、その攻撃力を0にできる!」

「その通りよ!レヴォリューション・ファルコンの効果発動!」

 

そう、レヴォリューション・ファルコンは確かに特殊召喚されたモンスターとのバトルにおいては無敵かもしれない。

だが大事なことを忘れているぜ、その強さは、モンスター効果によるものだということをな!

 

「ダーク・レクイエムのもう一つの効果発動!相手がモンスターの効果を発動した時、その効果を無効にし、破壊する!更に———」

「なっ!?」

 

この効果はダメージステップにおいても発動できる———ナンバーズ・ウォールによって破壊はできないが、効果は無効。攻撃力0のモンスターが棒立ちする形になる!

 

「ダーク・レクイエムの攻撃!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」

『これで4000のダメージ……!決まったな!』

 

そういうこと言うのやめろ!

ああ!そんなこと言うから瑠那が罠カード発動してる!

 

「罠カード【ガード・ブロック】!戦闘ダメージを0にして、カードを1枚ドローする!」

「くっ……だがレヴォリューション・ファルコンは破壊させてもらうぜ!」

 

レクイエムが展開した、ステンドグラスのような光を放つ翼から異常な数のビームが発射され、力なく浮遊するレヴォリューション・ファルコンは撃ち落とされ、爆散した。

厄介なモンスターだった……。

あたりに凄まじい砂埃が立ち込め、視界を奪う。

ソリッド・ヴィジョンさん本気出しすぎ。

 

『チッ、凌がれたか……!』

「いいや!まだだ!」

「っこれは!?ダーク・リベリオンが何故……!」

 

No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

闇属性 ドラゴン族 ランク4 エクシーズ

ATK2500/DEF2000

攻撃表示 ORU0

 

煙が晴れると、俺の場には復活したダーク・リベリオンが。

こういうアニメ的演出もこういう場でこそできる。

というか、後半の効果も説明したのにレクイエムがいいタイミングで吠えるもんだから遮られてしまったのだ。

 

「レクイエムが相手のモンスター効果を無効にした時、その後墓地から闇属性モンスターエクシーズを特殊召喚できるのさ!俺が復活させたのはダーク・リベリオンだ!」

「くっ……!」

「これでアンタを守るカードは無い!ダーク・リベリオンでプレイヤーに直接攻撃!」

「きゃあああああっ!」

 

幻影騎士団のエース、叛逆の竜が空中を駆ける。

異常に発達した牙が炸裂し、瑠那の身体が浮き上がる。

ソリッド・ヴィジョンとはいえ結構痛そう。ごめん。

 

瑠那LP3600→1100

 

何はともあれ、やっとこさ瑠那にダメージを与えられた。

何やら盤外で身体にダメージが入っているみたいだが……俺にサレンダーを勧めておいて、中断した方がいいのは向こうの方なんじゃないのか……?

 

ともかく俺はカードを1枚セットして、エンド宣言をした……。

 

??

LP:300

手札:0

モンスター:CNo.108 ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン

No.108 ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

魔法・罠:1(セット)

 

瑠那の手札はなく、モンスターも無い。

伏せカードはあるがさっき使わなかったのを見るに、攻撃を防いだり除去を行うタイプのカードではない。……もしくは何か発動条件のある強力なカードの可能性もある。

 

「私のっ……く、うっ!私のターン……!」

 

瑠那はもう息も絶え絶えでデッキに手を構える。

何とも痛々しいが、諦めるつもりは更々無いらしい。

 

『攻撃力2800以上のモンスターを出されればオマエの負けだが……その前にあの女の限界が来そうだぜ』

「……」

 

ニヤつくブラック・ミスト。

……確かにこの状況、喜ぶべきなのかもしれない。少なくともデュエルには勝てる。だがこんな盤外の要素で勝って、それで嬉しいのか?

遊戯王にはよくあることだ。……だがそれを俺がやるのは気が引けるってものだろう。

 

「あんた……瑠那って言ったよな」

「! ええ……」

「あんたはどうしてそうまでしてデュエルを続けるんだ」

 

単純に気になった。

相手はアニメのキャラで、これは夢の中。

夢は人の記憶によって作られるという。だからこれも俺の心が作り出した幻影に過ぎない。

 

……けど。いや、だからこそ知りたい。

俺の夢の中にこんな人がいるはずがない。なぜって?それは……。

……ともかく、俺は瑠那の戦う理由が知りたい。

俺にはない。ただ負けたくないっていう意地だけで今ここにいる。

 

「……私の使命はナンバーズを集めること」

「集めてどうする?」

「あるべき場所に戻す。そうすればこの戦いは終わり、みんな元の日常に戻れるのよ……そう、みんな」

 

「みんな」って言うのは仲間であり、友であり、家族であり。

……その為だけにあそこまでボロボロになっても戦えるのか。

これが決闘者。これがナンバーズハンター。

その覚悟は本物だ。俺如きがどうこう言っても、何も変わらない。

けど、勝ちを譲ってやるつもりもない。

 

なら俺はそれに正面から向かい合って、打ち勝たなくては。

 

「……わかった、ありがとう。ターンを続けてくれ」

「あなた……私のターン、ドロー!」

 

瑠那は少しだけ調子を取り戻した様で、勢いよくカードを引く。

それでいい。RRの使い手はそうでなければ。

目に灯る闘志は炎、心は鋼、意志は鉄。

何度でも飛び立ち、敵を殲滅するまで戦い続ける。

 

「私は【マジック・プランター】を発動!このカードはフィールドの永続罠を墓地に送り、カードを2枚ドローできる!ナンバーズ・ウォールが失われた事により、ナンバーズの効果耐性は失われる!そして私はこのリバースカードを発動!【RUM-ソウル・シェイブ・フォース】!!」

『再びランクアップだと!?』

 

既にブラフとしてセットされているとは思わなかったが……そう来るとは思っていた。

RRの逆転のカードと言えばこれともう1枚。

このカードは墓地のRRを蘇らせ、ランクを2つあげる。

 

「このカードは……ぐっ!ライフを半分払い、墓地のRRモンスターエクシーズを特殊召喚し、2つ上のランクへエクシーズチェンジさせる!」

 

瑠那LP1100→550

 

再びランクアップを行うわけだ。

蘇らせるのはレヴォリューション・ファルコン、そして特殊召喚するのはランク8、サテライト・キャノン・ファルコンだろう。

あのカードは攻撃力3000に加えて相手の攻撃力を下げる効果、更には特殊召喚された時相手の魔法・罠をチェーンを許さず全て破壊する効果を併せ持つ。

つまりここであのカードの発動を許せば———俺の負け!

 

「私は墓地のランク6、レヴォリューション・ファルコンを対象とし、このモンスター1体でオーバーレイ!」

『まずい!』

 

ブラック・ミストが焦りの声を上げる。

不味いのは瑠那も同じだろう。ライフ半分に加えて体力も着実に持っていかれている。

ただでさえ体に負担のかかるランクアップが、このデュエルで3回行われようとしている。それだけ追い詰めたと言う事だろう。

 

エクシーズ瞬殺のコンボを有する瑠那に対してエクシーズデッキでここまでやれた。既に俺にしてはよくやった方だ。

……だが。

やっぱり負けるのは嫌だ。

負けて、逃げてばかりいた俺の人生、夢の中ですら逃げ出したら———俺はもうダメになる。

 

「リバースカード発動!【次元障壁】!このターン、宣言した種類のEXモンスターは特殊召喚できない!俺はエクシーズを選択!よって、モンスターエクシーズの召喚は無効となる!」

 

次元の渦に猛進していくレヴォリューション・ファルコン。

だが次元の壁が立ちはだかり、エクシーズ・チェンジを封じられた。

モンスターエクシーズの無力化。これはメインデッキのモンスターのほとんどが低攻撃力・レベル4で統一されているRRにとっては痛手のはずだ。

 

ライフを半分払ってまで発動したRUMを無効化された瑠那は———笑っている?

 

「かかったわね……!私はチューナーモンスター(・・・・・・・・・・)【BF-極北のブリザード】を召喚!」

 

BF-極北のブリザード

闇属性 鳥獣族 レベル2 チューナー

ATK1300/DEF0

攻撃表示

 

勝利を確信した笑みと共に、新たなモンスターが召喚される。

ブラックフェザーの白き鳥、腕に止まれるほど小さい鳥だ。

だがその効果は侮れない。

瑠那の腕に止まったブリザードがデュエルディスクの、ちょうど墓地にあたるゾーンを嘴でつつく。

そう、あいつの効果は———

 

「このモンスターは墓地に存在するレベル4以下のBFを、1体復活させる!私は黒槍のブラストを特殊召喚!」

 

BF-黒槍のブラスト

闇属性 鳥獣族 レベル4

ATK1700/DEF800

守備表示

 

『だがレベルは揃っていない……そもそも、お得意のエクシーズは罠で封印されてるはずだ!』

「言ったはずよNo.96!このモンスターはチューナーだということを!」

『チューナーだと……!? まさか!?』

「そう!私はレベル4のブラストにレベル2のブリザードをチューニング!」

 

そう、シンクロ召喚。

怒涛のランクアップに気を取られて忘れていたのだ。

RRとBFは同じ種族、属性、そしてレベルを共有できる親和性の高いカード群。瑠那はそれをエクシーズに特化させ、展開のダメ押しとして使っていると思っていた……。

 

だが違ったのだ。

エクシーズ抹殺のエクシーズデッキには当然、エクシーズを封じられた時の対策が秘められていた。

それがシンクロ召喚。

チューナーとそれ以外のモンスターを墓地に送り、そのレベルの合計を持つシンクロモンスターを特殊召喚する……!

 

 

「星の剣持つ黒き風よ!暴風となって、今ここに吹き荒れよ!———シンクロ召喚!!」

 

☆◎☆☆◎☆=☆6

 

「【BF-星影のノートゥング】!!」

 

BF-星影のノートゥング

闇属性 鳥獣族 レベル6 シンクロ

ATK2400/DEF1600

攻撃表示

 

現れたのは剣を携えた黒翼の戦士。

確か……漫画版5D'sでクロウが使っていたカードだ。

その効果は……あぁ。

 

『くっ……だが攻撃力は2400!ダーク・リベリオンにも敵わねえ!』

「それはどうかしら?決着は、既に付いているのよ!私はノートゥングの効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時———」

「相手に800ポイントのダメージを与え、更に相手モンスターの攻撃力を800ポイント下げる……だろ?」

「……その通りよ!行きなさい!ノートゥング!」

 

俺のライフは800ぴったり。

これを受ければ負け。

 

手札———0。

モンスター効果———次元障壁で自ら封じた。

リバース———使い切った。

墓地———発動できるカードは、無い。

 

すなわち、詰み。

 

舞い戻る剣(ホーミングソード)!!」

『何だと———!?』

 

飛来する剣がなんだかゆっくりに見える。

高速回転しながら空を切り裂く星剣をぼんやりと眺めながら、俺は考えた。

 

何がいけなかったのだろう。

 

……ラダー・ストリクスに幻影霧剣を使うべきだった?そうすればこの効果でダメージを受けてもライフは残ったはずだ。いや、それでも攻撃力を下げられ、攻撃を受ければ負けだ。

ダーク・リベリオンで追撃せず守備表示にしていればよかったのか?

いや、レベル6のBFには【BF-アームズ・ウィング】がいる。

 

次元障壁でシンクロを指定するべきだった?サテライト・キャノン・ファルコンを召喚されて負けだ。

俺は全力で戦って、それでも瑠那には敵わなかった……。

切り札であるRUMを囮にし、シンクロでトドメを刺す。

BFを見た時点で、シンクロは警戒しておくべきだったんだ。けど、俺に何ができた?どちらかに対処しようとすれば、どちらかに確定でダメージを入れられる。

 

あの状況で俺に勝ち筋はなかった。

 

とどのつまり、俺の———

 

 

「……っ!」

『ぐああああああ!!!』

 

 

??LP800→0

 

 

 

———完全敗北。

 

 

 

WIN:瑠那

 

 

続く




負けるのか(困惑)
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