叛逆の牙in ZEXAL(?) 作:リ・コントラクト・ユニバース
「ユート……僕とデュエルして欲しい」
「え?」
デュエルなら大歓迎だが……なぜ?と思う前に八雲は既にデュエルディスクをセットしていた。問答無用かよ!
「興司?」
「瑠那さん……あなたを疑う訳ではないけど、やはり僕としては彼を信用するにはまだ根拠が薄い。No.96の傀儡になっている可能性も否定できない」
言われてみれば確かにね。
瑠那にしたって俺の自己申告を信用してくれているだけだ。
まあ実際は乗っ取られたりなんかしてないけど、怪しさは満点だ。
「だから見極めさせて欲しい。彼のデュエルを見て、信用するかどうかはそれで決めよう。……ユート!それでいいかな?」
「望むところだ!」
俺もちょうど調整したばっかのデッキ試したかったしね!とは言わないが。
とは言ってもこれは中々いい機会だ。八雲も瑠那と同じくナンバーズハンター、その実力はお墨付きだろう。
強い奴と戦うのは強くなる近道だ。
「……仕方ないわね。才人!」
瑠那は観念したようだ。
諦めた表情を浮かべて、胸のペンダントに触れる。
赤い光……カオスの力?が発動して、空間を上書きするように広がる。
フィールド魔法かな?
不思議そうに思っていると、瑠那はペンダントを外して投げ渡してきた。何?
「それがあればデュエルの衝撃からある程度身を守れるわ」
「ありがとう!」
やっぱ瑠那って優しいなぁ!
……いや待てよ、デュエルの衝撃?まさか八雲のやつ……。
「ユート。悪いけど僕は手加減をするつもりはない。君も、君のナンバーズを使って全力で戦って欲しい」
「マジで?」
「マジだ。僕も瑠那と同じ、バリアライトの力で身を守れる。例え攻撃を受けても、命の危険があるほどの怪我をすることはないから安心してぶつかってくるといい」
何そのハイテク。俺も欲しいなこのペンダント。
バリアンの力なんか持ってたらもっと危険なことに巻き込まれそうだけど。まあデュエルで勝てばいいわけだし、別に良くない?
『オマエ、バリアンを舐めてないか?』
別に舐めてるわけじゃないが……デュエルなら勝つ自信があるってだけだ。まあ異世界デビュー戦で見事に負けたわけですが。
デッキもこの世界のカードで調整したし……勝てるだろ、多分。
呑気な奴だ、じゃないよ。オマエも戦うんだよわかってんのか?
「さあ、準備はいいかい?ユート!」
「いつでもいいぜ!」
デュエルディスク・セット。
Dゲイザー・セット。
デュエルターゲット・ロックオン。
『ARヴィジョン・リンク完了』
「「デュエル!!」」
八雲LP4000
才人LP4000
「先攻……は俺か!ドロー!」
ドローを忘れるところだった。そういえば先攻ドローあるんだったな。
しかしブラック・ミスト召喚も意識したこのデッキを使う機会がいきなりあるとは思わなんだ。まあいつもの幻影騎士団じゃないから若干テンション下がるけどな!これは未来への投資だからいいんだ。色々やりたいこと詰めすぎてコンセプトが迷子になってるけどな!
「俺は【苦渋の決断】を発動!デッキから【ギャラクシー・サーペント】を墓地に送り、同名モンスターを手札に加える!そして【創造の代行者ヴィーナス】を召喚!」
創造の代行者ヴィーナス
光属性/天使族/レベル3/効果
ATK1600/DEF0
攻撃表示
『おっと、いきなり出番と来たか?』
「先攻で立てるようなモンスターじゃねえけどな……まぁナンバーズ出せって言われたし、いっちょやりますか!俺はヴィーナスの効果発動!ライフを500払い、デッキから【
才人LP4000→3500→3000→2500
神聖なる球体
光属性/天使族/レベル2/通常
ATK500/DEF500
守備表示
「いきなりレベル2が3体……来るか!」
「行くぜ!俺はレベル2の神聖なる球体3体でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ、【No.96】!」
3つの光る玉が黄色いエネルギーの弾丸となって空に昇っていく。
次元の渦に突入したエネルギーは混ざり、交わり、形を変えて生まれ変わる。
☆☆×☆☆×☆☆=★★
96
「叛逆の爪を研ぎ、深淵の底から甦れ!漆黒の闇からの使者【ブラック・ミスト】!」
No.96ブラック・ミスト
闇属性/悪魔族/ランク2/エクシーズ・効果
ATK100/DEF1000
攻撃表示 ORU3
黒いスライムから爪と牙が生え、世にも恐ろしい悪魔が降臨する。
でもこいつ攻撃方法触手なんだよな……まぁブラック・ミストが嬉しそうにしてるし良いってことで。
「これがNo.96……」
「まぁな」
瑠那は面識があるらしかったが、八雲は無いらしい。
ブラック・ミストも瑠那は凶悪とか言ってたし、痛い目に遭わされでもしたんだろうな。ご愁傷様。
わかったから暴れんな。活躍させてやるから
「まだまだ行くぜ?俺は墓地の光属性、ギャラクシー・サーペントを除外して【暗黒竜コラプサーペント】を召喚!」
暗黒竜コラプサーペント
闇属性/ドラゴン族/レベル4/効果・特殊召喚
ATK1800/DEF1700
攻撃表示
「更に手札から【ワン・フォー・ワン】を発動!こいつは手札を1枚墓地に送って、デッキからレベル1のモンスターを呼び出せる。俺はチューナーモンスター・【変容王ヘル・ゲル】を特殊召喚!効果は使わないでおくがな」
変容王ヘル・ゲル
闇属性/悪魔族/レベル1/効果・チューナー
ATK100/DEF100
守備表示
「チューナーモンスター……シンクロも使えるのか。瑠那さんも似たようことをするよ」
「それは身を持って知ってるよ……俺はレベル4のコラブサーペントにレベル1のヘル・ゲルをチューニング!シンクロ召喚!」
☆☆◎☆☆=☆5
「現れろ、【アクセル・シンクロン】!」
アクセル・シンクロン
闇属性/機械族/レベル5/シンクロ・チューナー・効果
ATK500/DEF2100
守備表示
「コラブサーペントの効果により、【輝白竜ワイバースター】を手札に加えるぜ。更にヴィーナスにアクセル・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!」
☆◎☆◎☆◎☆◎=☆8
「【混沌魔龍カオス・ルーラー】!」
混沌魔龍カオス・ルーラー
闇属性/ドラゴン族/レベル8/シンクロ・効果
ATK3000/DEF2500
攻撃表示
「カオス・ルーラーの効果発動!デッキトップを5枚めくり、その中から光か闇属性のモンスターを1枚手札に加える!……俺は【サテライト・シンクロン】を手札に加え、残りのカードは全て墓地に送る。そしてカードを1枚伏せ、ターン終了だ」
才人
LP:2500
手札:3(サテライト・シンクロン、輝白竜ワイバースター)
モンスター:No.96ブラック・ミスト 混沌魔龍カオス・ルーラー
魔法・罠:1(セット)
戦闘に強いブラック・ミストと打点が高く自己再生ができるカオス・ルーラー……まあ最初の様子見ならこれでいいだろう。
八雲がどんなデッキを使うかは知らんが、アニメの世界の基本はビートダウン、ならこのカードで対抗するぜ。
「僕のターン、ドロー!僕は【マザー・スパイダー】を特殊召喚!このモンスターは僕のフィールドにカードがない時、特殊召喚できる」
マザー・スパイダー
闇属性/昆虫族/レベル5/効果
ATK1200/DEF2300
守備表示
マザー・スパイダー……って、なんかそんなカードあった気がするがあんな効果持ってたか?いや、同名の別モンスターってこともあり得るが……とすれば俺の知らん厄介な効果を持っていそうだ。
「僕はマザー・スパイダーの効果発動!自身をリリースし、デッキから【ベビー・スパイダー】3体を特殊召喚できる。そしてベビー・スパイダーはマザー・スパイダーの効果で特殊召喚された時、レベルが5になる」
ベビー・スパイダー
闇属性/昆虫族/レベル3→5/効果
ATK100/DEF100
守備表示
何そのぶっ壊れ効果!?緩い条件に3体リクルートって、リンク使えたらとんでもないことになるぞ!?
しかもレベル5の速攻召喚でランク5エクシーズ……まさかヴォルカザウルスか!?
「僕はレベル5となったベビー・スパイダー2体をオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ、【No.14】!」
☆5×☆5=★5
14
「死を喰らう、獰猛なる番犬!【強欲のサラメーヤ】!」
No.14強欲のサラメーヤ
闇属性/獣族/ランク5/エクシーズ・効果
ATK2500/DEF1500
攻撃表示 ORU2
『いきなり来たな、ナンバーズ』
ブラック・ミストはめちゃくちゃナンバーズを吸収したそうな目で見ている。ナンバーズ・ハンターをやっているだけあってかなりの数のナンバーズを所有していそうだ。
手札1枚からランク5、この世の終わりかな?
「更に僕は【ミストデーモン】を召喚!このモンスターはリリース無しで召喚が可能。ただし、エンドフェイズに破壊され、僕は1000のダメージを受けることになるけどね」
ミストデーモン
闇属性/悪魔族/レベル5/効果
ATK2400/DEF0
攻撃表示
『よく言うぜ。エクシーズ召喚に使えばデメリットなんか無いも同然だろ』
「ふっ……僕はレベル5のモンスター2体をオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ、【No.67】!」
☆5×☆5=★5
67
「運命をも砕く鉄の一撃!【パラダイスマッシャー】!」
No.67パラダイスマッシャー
光属性/天使族/ランク5/エクシーズ・効果
ATK2100/DEF2100
攻撃表示 ORU2
現れたのは巨大なハンマーを持つ赤い体の筋肉モリモリマッチョマン。
あれで天使族とかマジかよ。悪魔族だろどう見ても。
『連続でナンバーズを2体並べたか……』
だがカオス・ルーラーは攻撃力で勝り、ブラック・ミストは戦闘なら無敵……ということを説明してしまうとダメなのだということを考えてから思い出してしまった。もう終わりだ
「僕は【オーバーレイ・リジェネレート】を発動。このカードはモンスターエクシーズのORUとなる!対象はパラダイスマッシャーだ」
No.67パラダイスマッシャー
ORU2→3
「パラダイスマッシャーの効果発動!ORUを2つ使い、互いのプレイヤーはサイコロを2回振る!出目が大きいプレイヤーは次のターン終了時までモンスター効果を発動できず、攻撃宣言もできない」
『不利な状況を運で覆そうってのか……?』
「違うね。僕はパラダイスマッシャーの更なる効果発動!パラダイスマッシャーがORUを持っている間1ターンに1度、自分か相手がサイコロを振る時、その出目を7に変更できる」
『7だと?』
そう、わざわざ魔法カードを使ってまでORUを増やしたのはこれが目的だ。
相手の出目を一つ7に変えてしまえば、合計8以上の目を出さなければ成功が確定する。少なくとも、負ける確率は下がる。
引き分けの確率は4.2%、負けの確率は3.8%……これは八雲にとって有利すぎる勝負だ。
……だが外した時のデメリットはデカい。モンスター効果による展開を主とするデッキは多く、攻撃宣言ができなければライフを削れない。勝ちの目が大きい賭けとはいえ、八雲にとってもリスクはある。
……だがわざわざこれを出してきたということは、自信があるということだろう。
ARヴィジョンによって四つのサイコロが実体化する。
凄まじい回転をかけて飛んでいったサイコロがやがて止まる———。
八雲の目は3、5。この時点で俺の勝ちは無い。運のいいやつだ。
俺の目は———1つは7が確定しているから、1が出なければ効果を受ける羽目になる……が運命というのは残酷で、無慈悲にも出た目は3だ。
そして残るサイコロはパラダイスマッシャーに真っ二つに砕かれ、1の目と6の目が合計されて7になる。懐かしいな、このネタ。
「出目が大きいのは君だ。よって次のターンまでモンスター効果は発動できず、攻撃もできない!モザイク幻想!」
『くっ……!』
砕け散ったサイコロの破片がモンスター達を惑わす。
目を眩まし、思考を奪うことで行動を封じるのだ。
「これで君のモンスターは無力となったわけだ」
『……だが、こちらには攻撃力3000のカオス・ルーラーがいる!手出しできまい?』
「……それはどうかな?」
何そのテンプレみたいな会話。俺もたまにやるけどさ!
八雲はニヤリと笑うと1枚の魔法カードをディスクに叩きつける。
途端、凄まじい突風が吹き上がる。
驚いた拍子に手札が飛ばされそうになったがなんとか抑えた。危ねえなこの野郎。
風が収まってようやく前を向ける。
前を向くと変貌を遂げた八雲がいた。何?
大人しかった髪の毛はめちゃくちゃ逆立ってトゲみたいになってるし、まるで超○イヤ人だ。
表情もなんか余裕に満ちている。それだけさっき発動したカードに自信があるってわけか?
「僕が発動したのは永続魔法【ランクアップ・スパイダーウェブ】!このカードはフィールドのモンスターエクシーズからORUを1つ取り除くことで、そのモンスターをランクアップさせることができる」
『永続魔法のRUMだと……!?』
また知らないカードが出てきた……というかRUMの名は付いていないが効果はまさにRUM。素材や属性、ランクの縛りがない分汎用性に富んでいる。更に使い切りの通常魔法や速攻魔法と違って何度でもランクアップを行える。あの自信も頷ける強力なカードだ。
「僕はパラダイスマッシャーからORUを取り除き、このモンスター1体でオーバーレイ!1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、【No.24】!」
★5→★6
24
「闇夜に羽撃き生き血を啜れ———【竜血鬼ドラギュラス】!」
No.24竜血鬼ドラギュラス
闇属性/幻竜族/ランク6/エクシーズ・効果
ATK2400/DEF2800
攻撃表示 ORU1
八雲興司、瑠那の仲間で異世界から来たナンバーズハンター……。
思っていたよりずっと手強そうな相手だ。
続く
八雲のデッキは本当に悩みましたが思いつきませんでした(懺悔)
結果原作カードの超絶パワーでなんとかナンバーズを出すという力技に…
・漫画版オリジナルカード
マザー・スパイダー
闇属性/昆虫族/レベル5/効果
ATK1200/DEF2300
自分フィールドにカードが存在しない時、このモンスターは手札から特殊召喚できる。
このモンスターをリリースして発動できる。デッキから「ベビー・スパイダー」3体を特殊召喚する。
ベビー・スパイダー
闇属性/昆虫族/レベル3/効果
ATK100/DEF100
「マザー・スパイダー」の効果で特殊召喚したこのモンスターのレベルは5になる。
ランクアップ・スパイダーウェブ
永続魔法
(1):自分フィールド上のXモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターのX素材を1つ取り除く事で、
そのモンスターよりもランクが1つ高いXモンスター1体を、
自分のエクストラデッキから、選択したモンスターの上に重ねてX召喚できる。
(2):このカードの(1)の効果でX召喚を行わなかったターンの終了時、このカードを破壊する。
強すぎる。