ROMAN DE ドォォォォン!!   作:霧鈴

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34.頭がおかしいと思われただドン!

 

 

 

「あら、突然正座なんてしてどうしたのかしら?」

 

ルフィたちを鍛えるためにがんばった後にロビンと船に戻ってきて、ご飯を食べ終わったら「ちょっと私とお話しましょうか」って優しく言われた…

 

これはアレだ。『六老星になろう』計画を言ってなかった事に対してのお説教だよな。この計画をロビンが知らなかった事が判明してから今まで何も言われなかったから、てっきりその事はなかった事になってたんだと思ってた……こういうときは素直に謝るに限る。言ったつもりで言ってなかったのは俺が悪いんだから。

 

「ちゃんと言ってなくてごめんなさい」

 

「別に怒ってはいないわよ。ただ、ちゃんと話してほしいだけなの。私の言ってることわかるわよね?」

 

「えーと、どこから話せばいいものやら…」

 

「全部よ。どう考えて何をしたのか、ちゃんと最初から全部説明してちょうだい。できるわよね?」

 

「…ハイ」

 

 

 

……

………

 

 

 

「ハンマ、あなたバカね。どうして1人で抱え込もうとするのかしら。私はそんなに頼りにならない?」

 

「むしろ頼りにしかしてないと思うんだけど…」

 

 

七武海になるって決まる前から『六老星になろう』計画を考えていたことから始まり、シャボンディ諸島に来たところまで本当に全部話したよ…

さすがに五老星との会談の中で思わせぶりに「Dの一族が…」とか言ってたことや黒ひげを葬った事とかは言えなかったけど、調子に乗って世界中へ向けて演説したことまで話せることはほんとに洗いざらい話した。

 

なんで五老星に入ろうかと思ったのかって聞くから「俺が五老星の仲間入りできれば、ロビンが歴史の真実を知るのに近道になるかと思った」って正直に答えたわけだけど、それを言ったらバカっていう答えが返ってきたわけだ。

 

バカなのは事実だと思うけど、ロビンが頼りにならないってのは大いに否定するぞ。むしろ何か困ったことがあったら最後にはロビンに丸投げする気満々なんだから。

 

 

 

 

しかし問題はこれだけでは終わらなかったんだ…むしろ俺はここから「天国から地獄」ってのを身を以て味わった。

 

 

「あなた、シャボンディ諸島に来てからもわけのわからない勘違いして暴れようとしてたそうね」

 

「やっぱりそれ聞いてたんだね…思い出すだけでも恥ずかしいわ」

 

「女ヶ島ってところに行って、海賊女帝たちが演劇をやってたって言ってたわよね。でもそんなはずはないって聞いてるんだけど、どうして演劇をしているなんて思ったの?」

 

「それは…」

 

どうやって説明したらいいんだ…?「前世的な知識でそういう歌劇団があった」なんて言ったら頭のおかしいヤツとしか思われんぞ。

まずい…ロビンが俺の言葉を待っている。時間をかければかけるほど怪しく思われるだろう。こうなったら一か八かだ!

 

「が、ガイアが俺に囁いてきたんだ」

 

「そう…そうだったのね」

 

あれ?てっきり「あなた何言ってるの?」っていつも通りに呆れられて誤魔化せると思ったんだが、まさか納得してくれるとは思わなかった。

もしかしてロビンは見聞色の覇気を習得しつつあるから、何か大地の声的なものとか聞こえるようになったのかな?

 

 

 

だが次にロビンが発したのは謝罪の言葉だった。

 

「ごめんなさい。私が今まであなたに頼り切りだったから、きっとその重圧に耐えられなかったのね…今までの言動で気付くべきだったのに、本当にごめんなさい」

 

「…へ?」

 

なぜかロビンが悲しそうな表情のまま近づいてきて、優しく胸元で抱きしめられた。

おっぱいやわらけぇ…これが楽園ってやつなのか。そうか、やっぱり古から言われている通りおっぱいには夢とロマンが詰まってるっていうのは事実だったんだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

「でももう大丈夫よ。これからはずっと一緒にいるから、今はゆっくり休みましょう?それからまた旅をしても遅くはないわ。ね?」

 

「……うん」

 

優しく頭を撫でられ、なぜか俺を甘やかしてくるロビンさん…よくわからないが俺の求めるロマンっていうのはおっぱいの事だったのかもしれない。

もうゴールしてもいいのかもしれないな…そうだよね。俺がんばったもんね。ちょっとくらいこの温もりと柔らかさに浸っていてもいいよね…?

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう何も心配はいらないわ。だから安心していいのよ。誰だって心の病はなりえるものなんだもの」

 

「っ!?待って!ロビンは何か勘違いしてるよ!!」

 

 

なんで俺が頭おかしい認定されてるの!?夢心地が一瞬で冷めたわ!

ちょっと待ってくれ!やめてくれ…一瞬で俺の精神的ライフはゼロどころかオーバーキル状態だよ。虫野郎のほうがまだマシなレベルだ。

 

大体俺のコレは心の病とかじゃないからね!現世と前世の知識が入り混じってる俺だからちょこっとくらいは勘違いがあったのかもしれないけど、そんな頭がバグってるみたいな扱いで優しくされるとか困る!てかまさかの展開に俺もう泣きそうだ!

 

なんでこんなことになったんだ?この前「床から手を何本か生やしてみてよ。そんで1本だけアワアワしてる感じで」ってマドハンドはとまどっているごっこしてもらおうとしたからか?いやそんなのいつもの事だから原因にはならないはずだ!

 

そこからはもう必死だった。これほど必死になったのはいつぶりだろうか。

 

ここまで虚しい釈明もないよな…だからといって今この誤解を解いておかないと俺はただの精神病的な扱いになってしまう。

他のヤツなら勝手に言わせておけばいいで済むけど、なんでロビンがそんな勘違いしちゃうのよ。子供の頃からずっと一緒にいるんだから俺の事わかってるでしょうに…

 

一体誰がこんな事をロビンに吹き込んだんだ…?

 

 

「…本当に大丈夫なのね?無理してない?」

 

「ほんとにまったく何にも問題ないんだよ…無理なんてした記憶すらないの…お願いだから信じて…」

 

「それならいいのよ。昔からだけど、あまりにも言動が普通じゃないからもしかしてと思ったんだけど…」

 

「まさか頭の心配されるとは思わなかったけど…もうやめてね?危うくこの年で涙が止まらなくなるところだったんだから…」

 

 

必死の弁解の末ロビンもなんとか納得してくれたみたいだ。これからはもう少し抑えめにしておこう。もうあんな思いをするなんてごめんだ。あれ?なんか誰かが似たような事言ってたような…

とにかく俺からすれば明後日の方向ではあるが心配かけてたことは間違いないし、もう同じ過ちは繰り返さないようにしよう。

 

 

まぁ俺の事だからどうせ繰り返すんだろうな…それが人間ってものだ、たぶん。

 

 

 

 

 

ちょっと予想外の出来事で精神的に疲れていたので次の日は特訓もお休みして、シャッキーの店には行かずシャボンディ諸島を観光することにした。

 

ロビンもせっかく普通の女の子になったんだから、周囲の目を気にせずに遊べるわけだし出かけない理由なんてないよな。

ルフィたちには何も言ってないから待ってるかもしれんが、そこはレイリーあたりが代わりに面倒見てくれてるだろうし勝手にやってるはずだ。

 

シャボンディパークという遊園地に行ったわけだが、ほんとに遊園地そのものだな。

こういうのは全力で遊びに限る!童心に帰るわけじゃないが、疲れた心をリフレッシュするのに騒ぐのはきっと悪くないだろう。

 

「ロビン、どれから乗ろうか?」

 

「そうね…ハンマの好きなものでいいわよ」

 

「んー…悩むなぁ。今日は1日ロビンに付き合うつもりだし、とりあえず順番に乗っていこっか」

 

ジェットコースターに観覧車にコーヒーカップ…まさに俺の知ってる遊園地そのものだが、まさかこの世界にもこんなものがあるとは思わなかったな。

ただ、なんとなく思い出せる前世の情景と目の前に広がる光景にノスタルジーではないけど懐かしさを感じさせるような不思議な気持ちになった。

 

だがどこにでもそういった楽しい気分を邪魔するやつってのはいるもので、せっかくロビンと2人で遊園地を堪能していたというのに声をかけてくる男たちがいた。

 

「よォねーちゃん、ちょっとおれたちと一緒に来てもらうぜ」

 

「ん?」「あん?誰だお前ら」

 

「男に用はねぇ、痛い思いをしたくなかったら失せな。こっちはただでさえ実入りが減って、とにかく攫って数こなさなきゃいけねぇんだから…ぶほっ!!」

 

ロビンを攫おうとするとはなんてバカなヤツらなんだ。しかし天竜人を減らしたつもりだったんだが、人攫い自体は減ってないのか?

こういうヤツらがいては楽しむのも一苦労だな。とりあえず潰しておくか。自分たちが何をしたのかわからせるためにしこたま殴ったし、きっと二つ返事で了承してくれるだろう。

 

「なぁお前ら、ちょっとお前らの店に用があるんだが案内してくれるよな?」

 

「ひ、ひぃ!案内しまずがらもう殴らないで…」

 

 

……

………

 

 

「こ、ここでず…え?もう殴らないって言っだがはっ」

 

「殴らないなんて言ってないだろ。それじゃあ責任者に出てきてもらいますか」

 

店をちょうど潰せるサイズにハンマーを大きくして、目の前のヒューマンショップとやらを一撃で叩き潰す。こうやってノックすれば責任者が勝手に出てくるだろ。

 

「ハンマ、あなたこのお店に用があったんじゃなかったの?もうお店潰れちゃったわよ?」

 

「これはただのノックだから問題ないよ。こうすれば責任者が出てきてくれるはず」

 

「ああ、女ヶ島でもそうやったってことね…」

 

ロビンは知らなかったかもしれないけど、実はこれ結構有効な手段なんだよ?実際に女帝だって出てきたわけだし、これからはこの方式でいこうと思ってるくらいだもん。

ほら、瓦礫の中からそれっぽいやつが出てきたでしょ。

 

「くそ…一体何があったんだ…?店がメチャクチャじゃねぇか」

 

「お前がこの店の責任者だよな?この店は今日で閉店だ。あとお前らの元締めが誰なのか教えてほしいんだが…」

 

「だっ、誰だテメェ!こんな事してタダで済むと思ってんのか!?」

 

どうやら自分の状況が理解できていないらしいな。それならわかりやすいように体に教えてやるとしよう。

俺たちを案内してくれたヤツらと同じようにボコボコに殴ってやる。気絶しようが殴ってたら勝手に意識は戻るし、ここまでやればきっとわかってくれるはずだ。

 

 

「質問してるのは俺だ。まず俺の質問に答えてから、お前のにも答えてやるかもしれない。理解したか?」

 

「ばい…ずいまぜんでじた…だがらもう殴らないで…」

 

「で?お前らの元締めは誰なんだ?」

 

「じ、七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴでず!」

 

 

なるほど、こんなところで同僚の名前が出るとは思わなかったな。

だがそうか…それならきちんとやり返さないと気がすまないなぁ…そのドフラミンゴってのはどこにいるんだ?ドレスローザ?どこだそれ。

後半の海(新世界)にある国か…後半の海ならこれから行くからちょうどいいな。場合によっては引き返すことも考えたがそれなら戻る必要もなさそうだ。

 

「ハンマ、顔が怖いわよ。私は気にしてないからもう行きましょ」

 

「そうだね。せっかくの遊園地の楽しい思い出がこいつらのせいで…あー、やっぱりちょっとドレスローザってところ滅ぼしてくるわ」

 

「はいはい、いいから行くわよ。今日は私に付き合ってくれるんでしょう?」

 

ロビンに付き合うって言った手前、いきなり反故にするわけにもいかないか。手を繋いで先に進まれたんじゃ付いていくしかない。

そうだよな。ロビンを放っておいてまで行くような用事でもないし、後半の海なんだったらどうせ行くしそうじゃなくても七武海の集まりとかで会う機会もあるだろう。どっちが優先なのかなんて考えるまでもない事だわ。

 

 

だが名前は覚えたぞ。なぁドフラミンゴよ。人の大事なものに手を出すってことは、お前の大事なものを叩き潰してもいいってことだよな?

クククッ、首を洗って待っているがいい。ドレスローザとやらがお前の墓場だ。

 

 

「ハンマ、いい加減現実(こっち)に戻ってらっしゃい。まださっきの事を考えてるの?」

 

「んー、ちょっとだけだよ。次は何乗ろうかなとか思ってたところ」

 

「ならいいんだけど…今日くらい余計な事を考えずにゆっくり休みましょう」

 

いかんいかん、また心配かけるところだった。もう山程心配かけてるのは重々承知しているが、この心配メーターがMAXになると精神病的な扱いを受けてしまうようだからな。自重せねば。

 

その後は特に問題もなく普通に遊園地を楽しんで、他にもシャボンディ諸島をウィンドウショッピングとかしながら観光とかしていった。

 

ロビンからちょっとどころじゃない誤解を受けたのは俺の不徳の致すところってやつなんだろう。

 

しかし今までそんな風に思われたことなかったのに、突然の話だったからには何か原因があるはずだ。さしあたって一番怪しいのはシャッキーか?一度聞いておく必要があるな。

いくらロビンがレイリーに覇気を教わっているとはいえ、頭おかしいなんて吹き込むのであれば戦争も辞さないつもりだ。

 

それはそれとして、24番グローブでご飯を食べてから船に戻った。ちなみになんとなくだがグランドラインチョコレートもお土産じゃないが購入した。

 

 

……

………

 

 

翌日は普通にシャッキーの店を訪れ、ロビンは見聞色の覇気の訓練を再開するべくレイリーと出かけていったのでシャッキーに気になったことを聞いてみた。

ちなみにルフィたちは何か文句言ってたが自分たちで勝手に特訓してたみたいだから今日も同じことをやっとけって言ってある。

 

 

「ねぇシャッキー、ちょっと聞きたいんだけどさ。ロビンに俺が勘違いしてたこと言ったでしょ?他にも何か言ったんじゃない?」

 

「どういうこと?」

 

「なんかロビンに頭おかしい認定されそうになったんだけど、シャッキーが何か吹き込んだんじゃないの?」

 

「…鉄槌ちゃん、その疑いはすっごく心外よ?そして彼女は何も間違ってない、ごくごく普通の判断じゃないかしら」

 

何が心外なのかわからんけど、違うのなら別にいいや。

 

今日はちょっと作ってもらいたい物を頼んで用意してもらうために出かけるつもりだったし、さっさと行って用件を伝えてくることにしよう。

 

 

 

 

 

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