どうやら、今回話すのはゲマトリアでもクズノハでも、連邦生徒会の誰かでもないようです。代わりに、ある生徒から話があるみたいで……?
それでは、どうぞ!
キヴォトス、ミレニアム自治区の郊外の森が、巨大なキノコに覆われた。
その報を聞いたミレニアムサイエンススクールの生徒は、前代未聞のキノコ達の調査に向かう。
そこに現れたのは、大小さまざまな危険動物たちと、動くキノコ……そして、それを統べるものであった。
キノコの森の王を討伐せんとシャーレが動き出した時。先生は、とある人物にモモトークで呼び出されたのだ。
「お待ちしておりました、先生」
その声は、大人特有のものではない。
まだ成長しきっていない、子供のもの。
先生を呼び出したのは……ゲーム開発部の一員・才羽ミドリであった。
「先生は、覚えていますか? ゲーム開発部とユウカが、姿を消した事件を」
「実はその時……私達は、別の世界へ行っていたんです。信じられないかもしれませんが…………えっ、信じる!?……笑わないでくださいよ、先生」
「———迷宮都市リカタ・ジュタ。私達が転移した先の世界の名前です。」
「あの世界では、現代的なものはほとんどなくて……何と言うんでしょう。中世の剣と魔法みたいな世界観だった……いや、そんな話はどうでも良くてっ!」
「とにかく……その時の私達は、『世界樹の迷宮』という、樹の中のダンジョンに潜っては、キヴォトスに帰る手がかりを探していたんです。」
「あのキノコだらけの森は、その途中で探索した樹海とそっくりなんです………その森の主も。」
「その樹海に生息する魔物達はどれもこれも注意が必要な生き物でしたが……最も警戒するべき魔物から教えたいと思います。」
「……ロビックス。極彩色ノ茸林と呼ばれた樹海を支配していた、茸の王の名前です」
「あいつは……私達を認識し、観察し、騙しにかかる知性を持っています。
姿を隠す胞子に、猛毒の胞子に、混乱…動物や自然環境を利用した罠も使ってきました。
あとは……信じられないかもしれないけど、目が合っただけで戦闘不能にしてくる能力、とかです」
「荒唐無稽かもしれません。でも、これは実際に私達が経験したことで……」
必死に弁解するミドリに、優しく微笑みかける。
黒服のような信頼できない大人などではない、他でもない自分の大切な生徒の頼みであり、彼女自身が真実だと言って話したことだ。
「“大丈夫だよ、ミドリ。”」
「“最初から、ミドリの言うことは信じてるから。”」
「……もう、先生は……」
「……まぁ、いいです。
とにかく、アイツが使ってくる技やその対処法や、弱点は……私達が知っています。」
「一緒に戦って、くれますか……?」
不安さをほんの少し醸し出しながら、手を差し伸べてくるミドリ。
先生が取る選択は、一つしかなかった。
ロビックスは、状態異常をバラ撒くボスを想定したいです。クロカゲが使う威圧+混乱、毒(持続ダメージ)、気絶(麻痺代わり)を使います。そんで、状態異常中の生徒に即死効果のある攻撃を使う…範囲内の敵に対して攻撃して、そいつが状態異常中、或いはHPが最大値の一定%以下なら威力が1000倍になる………みたいな感じで。
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別にいいや