OP『Journey through the Decade』
原曲:G○CKT
歌:貫井はゆ(CV.白石○香)
キャスト(モブ略)
灯守唯彩/魔法少女ルーラー
ソルト・ドリーマー
青野凛
斎藤恵那
謎の少女
神崎ひでり
青野たか子
町子リョウ
千代田美晴
シャドウミストレス優子
吉田麗花
千代田桃
魔法少女アドバイザー
星川麻冬
篠田はじめ
桜ねね
ランプ
秋月紅葉
脚本/監督
ローリエ・ベルベット
第一話:魔法少女大戦
物語は、一人の少女の夢から始まる。
そこでは、様々な姿をした魔法少女が戦っていた。
リボンが特徴的な少女。ゴシックでモノクロだがオシャレなデザインの少女。桃をモチーフとした姿で、魔力を両手に纏って戦う少女。
だが……それら全ての魔法少女を圧倒する魔法少女がいた。襲いくるリボンを難なく躱し、星型の魔法を跳ね返して宙を舞う魔法少女を撃ち落とし、拳の接近戦でも汗一つ流さず、すべてにカウンターを叩き込んで返り討ちにする。
やがて、戦いが終わると…立っていたのは、一人の魔法少女と、夢の主である筈の変身していない少女だけだった。
「……ルーラー……!」
夢は、変身していない方がそう呟く場面で終わる。
「……またあの夢…」
呟いたのは、夢を見ていた少女・
「ちょっと!寝てる場合!?」
「!?」
どう見ても不機嫌な客(演:スクライブの少女)に意識を叩き戻されてしまう。凛は察した。自身の店・『青空堂』へのクレームだと。
自身と母が経営する『青空堂』は、いわゆる画材屋と絵画販売を行っている。大通りから一つ奥へ入ったところに立地する隠れスポットとは裏腹に、閑古鳥が鳴いているわけでもなく、だが繫盛はしておらず、ボチボチの客の入り具合だった。だが、最近になって、凛の頭を悩ませる問題があった。
「なによこの絵!! こんなのにお金を出せっていうの!?」
「ちょっと描いてあげましょうかーって言ってきて…!」
「それで任せたらコレかよ!納得いかないわ!」
「前衛芸術って言われたほうが納得出来るくらいよ!!」
凛はまた頭を抱える。こんなトラブルを招くのはアイツしかいない、と。
「もしかして…唯彩ちゃん、ですか?」
「そうだ、そうだ!」
「酷いと思わないの!?」
「……うん、酷い。コレは酷すぎる!!!」
客が出してきた前衛芸術の絵(笑)を全て受け取り、『唯彩のダメ絵入れ!!』とある箱にブチ込むと、客の対応を母・たか子(演:町子リョウ)に任せて走っていく。こんなクレームを招き入れた元凶の元へ。凛曰く、
「(
―――とのことだ。
…その頃。
一人の少女がスケッチブックに筆を走らせていた。
彼女こそ主人公・
「オイ!」
「!」
「こんなフザけた絵に金出せってのか?」
「こんな絵!!」
「言ったよなお前…『あんたの全てを描いてやる』ってな? それがこのトンデモ油絵か!!?」
そんな唯彩の元に、高圧的な声がかけられた。一人は恰幅が良いが厳つい顔つきにサングラスをかけた大柄な男。一人はその男の愛人と思われる女。もう一人は大柄な男の腰巾着だと思われる男だ。
3人が3人とも、カタギではなさそうだが、唯彩には覚えがあった。自分が「貴方がたの全てを描きましょう」と声をかけ、描いてみたモデルの方々である。そして、3人が突き出してきた絵は、やはり前衛的すぎるほどに歪んでいた。
「あぁ…またダメかぁ…」
「あぁん? お前、ハナからマトモに描く気なかったのかこの野郎!!!」
失敗作の絵を見る唯彩に腰巾着の男が殴りかかる。唯彩はそれを見もせずに回避した。それを見たボスの男が唯彩に殴りかかるも、これも当たらない。ムキになって二人がかりで再び掴みかかろうとするも、掴もうとした手は空振り、殴ろうとした拳もまた当たらない。
きりがないと思った男は、唯彩に尋ねた。
「……なんでこんな絵を描く?」
「上手く描けないからだ。私はこの世界の全てを描きたいと思ってる。だから、上手く描けるようになるまで描くのは当然でしょ?」
そして下書き途中のスケッチブックに向き直る。しかし……スケッチブックに描いた歪んだ風景から、謎の少女(演:神崎ひでり)が現れ、こう告げた。
「ルーラー。今日、貴方の世界が終わります」
「!? ………ルーラー…?」
「? どうしたんだオメー」
そこにやって来た凛が唯彩の耳の付け根に親指を突き刺して“笑いのツボ”を刺激、凛が謝罪することでその場は上手く(?)収まった。
「やめてよね、青リンゴ。無理矢理笑わされるこっちの身にもなってよ」
「あ・な・た・に・言われたくありません! これに懲りたら、『青空堂』を広告するのをやめてください。」
「善処する―――」
「……」(←無言の“笑いのツボ”用意)
「分かった、分かった!!」
いくら尊大かつ傲岸不遜な唯彩も、凛の笑いのツボにはタジタジだ。彼女は、ツボを押されることで無理矢理笑わされるのを嫌う。だが、凛がその手を使うのは唯彩が変な絵を客に売りつけるからであって……要するに、自業自得だった。
「唯彩。どうして、あんなヘンな絵を描くんですか?」
「私はこの世界をありのまま描きたいだけよ。でも世界は私に描かれたがってない。勝手に歪んじゃうの」
「…え?」
「街も光も、自然も人も。私から逃げてく。……ここも、私の世界じゃあない」
「貴方の、世界?」
「私に描かれる資格を持った世界ってこった」
「……とにかく! 今後私達の店を代理店扱いしないでください!
今までに無駄遣いした画材の費用やら立て替えたお金を合わせて…」
「成程。大体わかった」
「大体じゃなくって!!」
そんな中、突然事態は急変する。
「……え?」
なんと、空から降ってきた壁か天井のようで、しかも水面のように揺らいでいるそれが……背の高い建物を押しつぶして破壊しだしたではないか。更に、破壊された建物の残骸の一片一片が、翼竜のような魔物に変化するオマケ付きである。
そして、その壁のようなものは、唯彩と凛にも襲い掛かる。二人を分け隔てるように立ち塞がった。
「唯彩ちゃん!唯彩ちゃん!!」
「凛ーーーーーー!!」
二人はバラバラになったお互いを心配するも、そんな余裕はない。
なぜなら凛は多くの人々と合流できたものの、次々と景色や場所が変わる現象に見舞われたからだ。しかも、正体不明の魔物に襲われるというオマケ付きで。
「いやあぁぁぁぁ!!!」
凛は景色が次々と変化する中、逃げ続ける。共に逃げる人々の中には、逃げ遅れて怪人や怪物の手にかかり、命を奪われる人達の姿もあった。それが余計に、恐怖心を煽る。
唯彩と再開するためにも、本能に掻き立てられるまま、凛は逃げ続けるしかなかった。
一方唯彩は、再び現れた謎の少女と出会い、不可解な言葉をかけられた。
「ルーラー。今日がその日です。」
「お前は………! うわっ!……危ないだろ!」
ビルが……否、街が頭上から降ってきて、地面に激突するという事態に混乱しながら少女に文句を言うも、少女はマイペースに話を続けた。
「……貴方のバックルとメダルはどこです?」
「? ゲーセンには行かない主義だ」
「世界を救うには、貴方の力が必要です」
バックルもメダルも、身に覚えがない。唯彩が答えるが、少女は掴みどころのない事を告げながら、透けるように目の前から消えてしまった。
唯彩はわけのわからないまま、景色が切り替わっていくのを眺めているだけであった。
景色が次々変わる現象、人々を襲う魔物。殺されていく人間たち。
パニックに陥りながらも逃げた先で、凛はあるものを見つける。
「これ……私の夢の! どうして…?」
それは、夢で他の魔法少女を相手に無双していた魔法少女が身につけていたバックルとケースだった。
「おい!青リンゴ!」
「! 唯彩ちゃん!! 無事だったんですね!」
「無事って状況じゃないでしょこれ!」
壁を隔てて、再び唯彩と凛が合流する。
しかし、その安心もつかの間、脅威は訪れる。
「ひっ…!」
「おい!凛!!凛!!!!」
凛の後ろに迫っていたのは、不気味な笑みを浮かべた、真っ黒い怪人だった。更に二体、三体、四体と現れ、凛の逃げ場を無くす。
唯彩は壁を叩き壊して凛を助けようとするも、壁はまったく壊れる気配がない。全力のキックでも、全然効いていないようだ。
「こんな…こんなものなのか!! 世界が終わる日ってのは!!!」
そう叫ぶ唯彩だったが……下ろした視界に入ってきた、凛の持つバックルとケースを見て、思い出した。
「……それか…………!!」
―――貴方のバックルとメダルはどうしたと、あの少女に言われたことに。
「おい、青リンゴ!そのメダルとバックルをこっちに渡して!」
「ええっ!? でも……どうして…」
「いいから早く!! 世界を救ってやる!……多分」
凛からバックルとケースを受け取った唯彩は、右腕にバックルを巻きつける。
そしてケースから一枚のメダルを取り出した。メダルには、9つのメダルのデザインと共に、『RULER』とアルファベットが刻まれている。
それを手に持つと、唯彩は叫んだ。人々を理不尽な悪から守るための、あの言葉を。
メダルをバックルに入れると、女の子が好みそうなカワイイ電子音声がなる。迷う暇はない、と唯彩はバックルを閉じた。
瞬間、8つの人影が唯彩に集まり、彼女の服装に変化をもたらした。
半袖・ジーンズ・スカーフの姿から一転、スカイブルーを基調とし、フリルやリボン、桔梗の花飾りが目立つコスチュームに身を包む。髪型はポニーテールが解け、ウェーブがかった長髪になり。髪色も、変身前の薄い青色が、変身したら濃くなっている。
そして、先ほどまでヒビすら入らなかった壁が、いとも簡単に砕け散った。
これが―――『魔法少女ルーラー』。世界を旅して、世界を救う使命を持った魔法少女である!!
変身を終えたルーラーは、素早く怪人に近づき凛を害そうとする者から殴りかかって、凛を救いだしている。
凛を解放されて不利を悟った怪人が逃げ出そうとするも、ルーラーは逃がすまいと二枚目のメダルを取り出した。そして
「ちょこまかと……!」
すると、先ほどまでルーラーだった唯彩の姿形が、大きな赤いリボンに包まれて変わっていくではないか!
長い黒髪に大きなリボン、へそ出しのコスチューム、白・赤・ピンクがバランス良く映えたデザイン……先ほどまでとは全くの別人に変身したのだ。
変身した姿の名は魔法少女フリル。こことは違う世界でレースという少女が変身するこの魔法少女は、人々のファッションの平和を守るリボンの戦士だ。
そして、続けて銀縁の青いメダルをバックルに挿し込んでフリルの武器を構えたルーラーは。
「ハァッ! セヤッ!!」
「「「「ぎゃあアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」」
伸びた炎上するリボンを新体操選手のように振るい、怪人達に当てていく。鞭のようにしなったリボンと炎を受け、爆発する怪人達。
攻撃を終えると、バックルからメダルが飛び出し、色を失っていく。それに伴い、フリルだった姿も元のルーラーの姿に戻った。灰色になってしまったメダルを手にした唯彩は、ただ戸惑っていた。
「なんで私、
そう。たった今怪人達を倒した姿に変身したメダルを選んだ理由が、唯彩には分からなかったのだ。当然、さっきまで凛を襲っていた怪人の事は知らない。だが、戦闘中に何となく、唯彩――ルーラーはこう思ったのだ。
……『あの怪人達には、この力だ』と。
「ルーラー…!」
「おい、なんでその名前知ってんのよ」
「………一体、何処に行けば…?」
「帰るんだよ。ウチへ」
そう言いながら、どこからともなくハスを模したスクーターを呼び出し、エンジンを回すルーラー。凛は唯彩が夢に見た魔法少女になった事に未だ納得がいかないが、世界崩壊中の今は、家に帰るしか手は残っていなかった。
ルーラーの姿のまま、唯彩は凛をハスを模したスクーターに乗せ、『青空堂』に帰ろうとする。しかし……その途中に、また別の怪人達が後ろに乗っていた凛をスクーターから落とし、攫おうとする。
「きゃあ!?」
「おい、大丈夫、凛?」
『ヴアアア…!』
『グルルル…!』
「ひっ……!嫌、来ないで!!」
「チッ、またか!」
再び、ルーラーが別のメダルをバックルにはめて変身する。
今度は、紫がメインの露出の少ないウィッチデザイン。月のエンブレムや白のフリルこそ見受けられるが、よりスタンダードなデザインだ。
ルーラー本人の顔付きもより勝ち気なものに変わり、髪色も青から金色に変化した。
この姿の名は魔法少女ムーンレンジャー。これもまた別世界に住まう、絶望から人々を守る魔法少女である。
「そこだぁぁ!!」
「「「「ぐわあぁぁぁ!!!?」」」」
杖を誘拐犯の怪人に向けると、杖先が分身して複数のビームが放たれた。
ビームが命中した怪人達は、「たまらん…」などとのたまいながら、紫色の光に包まれて消滅した。
だが、安心できない。今度は崩壊した都市のガレキの中から、グロテスクで見るものを不安にさせるデザインの怪物が現れ、生き残りの人間達に遅いかかろうとしている。また、空を飛ぶ怪物の個体も現れ始め、逃げ惑う人間をつけ狙う。
だから、ルーラーは再びメダルをバックルに入れる。
今度は桜色と白のパステルカラーを基調とした、ツインテールの魔法少女・まどかの姿となったルーラー。
そのまま花のつぼみがついた木の枝のような弓をどこからともなく取り出して、光の矢を放った。矢は一本残らず、怪物達を追尾して貫き、爆散させていく。
「(どうして……?)」
自身が見知らぬ怪物達相手に慣れた手付きで次々と撃破していくさまを見た唯彩は、戸惑いながらも、確信した。
「(私は、戦い方を知っている……しかも、一度や二度じゃない、常に戦場に身を置いてるヤツの戦い方だ…………!!)」
最後の怪物を撃ち落とすのを確認すると、ルーラーの姿は元の唯彩のそれになる。同時にバックルからメダルが飛び出し、「MADOKA」と描かれたメダルからまた色が消え、灰色になってしまった。
「なんでだ…?」
「何がですか?」
「どうしてか、力が長続きしない…!」
「それは、かつて貴方がすべてを失ったからですよ、ルーラー」
「「!!!?」」
凛と唯彩が『青空堂』へ歩みを進める中交わした会話に、再び謎の少女が介入してきた。かと思えば、都市を巻き込む大爆発が起き―――そして、場面は宇宙空間のような場所に変わる。
だが、地球のような青と緑の惑星が8個も見えるのは一体どういう事なのか。そう思っていると、唯彩がスケッチブックで見た、謎の少女の姿が現れる。
「お前……!」
「まだ、少しは時間があります」
「私が、世界を救えるって言ったよね?」
「えぇ。すごい光景ですね。…なにか、思い出しましたか?」
「いや。戦い方だけよ。……ところで、アレらは何? 地球が8つあるように見えるけど」
「全部地球ですよ。コレは、魔法少女を筆頭とした、特別な戦士が8人、生まれたことでできた8つの地球。それらは独立した別々の物語。ですが今…物語が融合し、世界が一つになろうとしています。やがて………全ての世界が消滅します」
「…………」
「ルーラー。貴方は、8つの世界を旅しなければなりません。それが世界を救う、たった一つの方法です」
「……なぜ私?」
「貴方は全ての魔法少女を統べる者だからです。魔法も、時空も、世界も……それが
要領を得ない答えを言いながら消えていく謎の少女。「貴方が旅を終えるまで、私と、私の仲間がこの世界を生きながらえさせておきます」と告げて、場面は転換する。そこは、爆風も逃げ惑う人も何もかもが時間を止めたかのように静止した……唯彩と凛のよく知る『青空堂』の前の通りだった。
「つまり…貴方が世界を救うんですね?」
「まぁ…そういうことらしいよ? 8つの世界か……描いてみるか。もしかしたら……」
「わかりました。行きましょう」
「なーんで青リンゴまで行くんだよ!」
「唯彩ちゃん、アテになりませんから。それに………(もしあの夢が、夢じゃなかったら…いつか、唯彩ちゃんも……)」
「…?」
「それに! 唯彩ちゃん、この機会に借金を踏み倒すかもしれないので!」
唯彩と凛は、世界を救うたびに出なければならないことが分かったようだ。凛は唯彩が自身の夢の通り、他の魔法少女を全て薙ぎ倒していく未来が当たるかもしれないという不安はあったが、それを借金の踏み倒しで誤魔化した。
「…それで、どうやって他の世界に行くんですか?」
「知らない」
「はぁっ!? し、知らないって………!」
「アイツ、肝心な事を言わないでいったな…」
「唯彩ちゃんが聞かなかったのが悪いんでしょう!」
しかし、ここで問題発生だ。誰も、「他の世界へ行く方法」が分からない。これではあの謎の少女が唯彩たちの世界を生きながらえさせた意味がなくなってしまうではないか。
肝心なことを言わなかったあの少女にいら立ちを覚える唯彩と、方法を聞かなかったのが悪いという凛をよそに、人の身長を優に超えるキャンバスを引っ張り出した凛の母・たか子が二人を諭すように話に割り込んだ。
「人はみんな、旅人ですよ。………あら? おや?」
そこで、たか子含めた『青空堂』の三人は、気づいた。
その大きなキャンバスに、見覚えのない風景画が描かれていたことを。そしてそれが、光っていることを。
その絵は、川沿いの絵だった。川の他には、ベッドタウンらしきニュータウンが描かれており、遠近法を使って川が奥から手前に流れているのがわかる。川の側に小さく描かれていた看板から、かろうじて「多魔川」という名前は読み取ることができた。
「これって………!!」
「あ、唯彩ちゃん!?」
唯彩はすぐさま『青空堂』を飛び出した。
するとどうだろう。なんと、扉を開けた先の光景が全く別のものになっているではないか。
隠れスポット的な場所に建っていたはずの『青空堂』が、大通りに面していたのだ! しかも、街並みがさっきのキャンバスに描かれたニュータウンに似ている気がした。
しかも、変化はそれだけではない。
『―――警邏中の各移動に連絡。たま二丁目の南倉庫にて、まぞくの出現を確認。事件現状の指揮は―――』
「な、なにこれ…?」
それは、唯彩の格好だ。半袖・ジーンズ・スカーフの格好だった筈なのに、今は警察官の……いわゆる女性警官や婦警の格好になっている。
大通りをパトカーがサイレンを鳴らしながら走って行く中、唯彩は察した。
「―――『まちカドまぞく』の、世界……か…」
○ ● ○
―――その頃、まぞくが出現したというたま二丁目倉庫にて。
「麗花!下がっていてください!」
「えぇ…お願いね、美晴!」
「美晴よ、時は来た」
「はい――変身!!」
美晴と呼ばれた、小柄な少女が麗花と呼ばれたスレンダーな少女を守るため、魔法少女に姿を変える。
美晴の私服は、虹色に光った後、弾けるように魔法少女のドレスに変化して、ロングの髪の毛もツインテールにまとまった。
「行くぞまぞく!」
「ジャラグスバ、ラゾグギョグジョ!」
そして、現れた異形の魔族との戦いを始めた。
美晴の変身した魔法少女の名はフレッシュピーチ。喋る猫の姿をした光の一族・メタトロンと契約を交わして変身する、聖なる魔法少女である!!
―――次回、魔法少女ルーラー!
「巡査・灯守唯彩……この世界で私に与えられた“役割”らしい…」
「どうでした? 今日の私の変身!」
「美晴……今日はゆっくり休んでね」
「あれは…魔法少女……?」
「契約とかはしてないよ」
「聞いていた通りだな――『支配者』!」
「やめて!!二人が戦ったら…!」
「ルーラー……お前はこの世界にあってはならない…!」
―――全てを統治し、全てを繋げ!!
―――なんてね。はい、続きません。よっぽどのことがない限りは。
このお話の続きを読みたい?
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