家畜の主   作:ビトレス・メンデス

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すごく雑になりました。
しかし次からオラリオになります。



第四話

目の前には眉間に穴のあいた死体。

少し遠くには首の離れた死体。

硝煙が銃口から天井に立ち上り、死体は再び地に倒れる。

 

「……」

 

ジョージは目を閉じる。

バイオハザードが起こっていることなど知っていることだ。

だから、ため息をついた。

しかしすぐに死体は動き始める。

頭であろう場所から触手が蠢き始めた。

ガシャン、と手錠と鎖が音を鳴らす。

 

「やっぱりかぁ。そうだよな、母さんはもう死んだんだな」

 

おかあさん、と聞こうと思えば聞こえるそんな怪物の声がジョージの耳に入る。

そりゃそうだ。

ジョージは運良く支配種のプラーガを投与された。

だから私は生き残ってここにいる。

しかしリサは違った。

だからこの話はここで終わりだ。

だからこそ、ここで、みんなを背負うのだ。

 

「じゃあな」

 

銃声が鳴り響いた。

弾丸は怪物の頭を射抜くことはなく、どこも傷つけることは無い。

されど、怪物の動きは制限する。

シャンデリアを壊し、怪物を押し潰した。

暫くは動けないだろう。

 

「よろしいですかな?」

 

「ああ。自爆装置も起動してる」

 

「分かりました。お乗り下さい」

 

「…ありがとう」

 

洋館から馬車が飛び出す。

フルスピードで森を走り抜く馬車は空気を、音をも置き去りにした。

遠くに空を浮かぶヘリコプターも見える。

それらが小さくなっていく時に爆発は起こった。

 

「あの方たちも脱出できたようですなぁ」

 

「そうか」

 

事件の終結。

ジョージも目的は達した。

はたから見たら嬉しい要素がたくさんある。

しかし、彼の声は浮かないものだった。

その理由も明白なものだ。

だからこそ、デュークも口を閉ざした。

 

「少し寝る」

 

「かしこまりました」

 

馬の鳴き声が森に響く。

馬車の中で、ガタガタと鳴り響く疾走音を聞きながら目を閉じた。

そして遠くに爆発音が聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の奥にある小屋に馬車が止まっている。

みすぼらしい小屋の隣の豪勢な装飾の馬車はなかなかに目立つが、そもそも場所が目立たない。

こんな場所にはだれも来ないだろう。

元々誰もいない、いや滅亡した場所だ。

 

「ふむ……」

 

そんな小屋の地下にとんでもない施設はあるものだ。

床板を外したその先の近未来的な施設の中の射的場。

 

「どうですかな?」

 

「完璧だな。しかし反動はもう少し強くても問題ない。普通なら腕がちぎれるくらいがいいな…」

 

「む?そこまですると」

 

「鍛えてある。問題はない」

 

「わかりましたが…人類に扱えるものにはなりませんぞ?」

 

「問題があるか?」

 

「確かにそうですね。では代金を…」

 

「ん、用意してある。あ、スナイパーライフルもとんでもないやつにしてくれ。ウラン弾撃ちたい」

 

「……」

 

家族を探すために生き急いでいたが、もう目的は達している。

覚悟も決めていたので立ち直るのも一晩寝たら割といけた。

なので、プラーガを全力で楽しむことにしたのだ。

人類のロマン、反動がバカ重い威力全振りの銃器が大好きだ。

ロマンを追い求めるのは大好きだ。

部品も材料もなんでも割と持って帰ってこれるので便利だし。

変異はしたことないが変異しなければ人間の体のままだし便利である。

重装備でもまったく可動性が落ちないこの体最高。

 

「あ、弓の改造終わりましたぞ」

 

「ありがたい。じゃあ金稼いでくる」

 

「行ってらっしゃいませー」

 

広大に広がる地下施設はなんにでもある。

どうやってこんな場所を作ったんだと疑問に思うが都合がいいのは大歓迎だ。

あと何故かバイクがある。

無免許でも乗り回せるの最高すぎて最高。

ヒャッハーと銃乱射しかけるくらいには最高である。

 

何故か常に食糧の備蓄が潤沢にある食堂にもちろん自室もあり、兵器貯蔵庫。

改めて考えると本当にとんでもない施設である。

一時的な拠点には勿体ないほどの施設だ。

 

「ジョージ様」

 

「いきなりどうした」

 

突如壁が回転してデュークが出てくる。

もはや慣れたのでバイクのメンテをしながら返答をする。

 

「そろそろオラリオに行きませんか?」

 

「あの有名な迷宮都市の?もう行くのか?」

 

「ええ。あなたに依頼された2つが完成すればちょうど良い時期かと。それに拠点も完成しました」

 

「はっや。え?はやくね?」

 

「私にかかればこの程度は」

 

「むぅ……。資金は?」

 

「十分です」

 

「おーけー。分かった」

 

それはそれとして稼いではくる。

少し遠くはあるが、近くのギルド支部は非冒険者でも魔石を買ってくれるので助かる。

あとはクエストを達成すれば簡単に稼げるのでこの辺であれば私は余裕である。

 

「よし、行ってくる」

 

天井が開いた。

太陽がさんさんと輝き、地上への道が形成される。

バイクの排気音が心地よく、すぐに最高速に入るとその風を感じる。

森の中の疾走は楽しく、すぐに時はすぎる。

最初の頃は何度か事故を起こしてバイクがおじゃんになったが、もうそんなこともない。

事故程度で怪我をすることもなくなった身体で何度も走り、今では入り組んだ森でも簡単に走り抜けるようになった。

 

そしていつも走る道をいつものように全力で走る。

全力疾走の風はなんとも心地よい。

いつ感じても良いものだ。

【闇派閥】の残党は今もいる。

【迷宮都市】内部にも外にもそれはもう少なくはない。

しかし今はもう【迷宮都市】とその周辺だろう。

もう狩り尽くしたはずだ。

そろそろオラリオに向かうのは私としても同意である。

なので、今は資金を貯めるのが最適なはずだ。

 

「あら、ジョージ!」

 

「おばちゃん。今日は仕事ある?」

 

「あるよぉ。この辺モンスター多くてねぇ。最近アルテミス様…だっけ、そんな神様のファミリアが来てくれててね。それでも手は足りないんだ」

 

「ん、了解。クエスト見てくる」

 

「たのんだよぉ」

 

この辺は割と強力なモンスターが多い。

地上なので弱く、軽く倒せるので準備運動兼簡単な小遣い稼ぎにもなる。

町のギルド支部に入り、根こそぎクエストを見ると受注手続きをして町から出ていく。

一年半、週一でこんなことを続けているのだ。

なんか信用されたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰った」

 

「お帰りなさいませ」

 

中にヴァリス硬貨が詰まった袋をバイクに括りつけて帰還する。

これもいつものことだ。

ほいっとデュークに投げ渡すと中の硬貨を彼が改める。

 

「十分ですな」

 

「分かった。出発はいつになる?」

 

「改造が終わり次第なので…1週間後でしょうか」

 

「分かった。準備しとくよ」

 

とんでもない銃器を思い浮かべながらにやにやする。

反動がとんでもなくてもこの身体なら耐えられる。

劣化ウラン弾とかそんな弾でもこの身体なら耐えられる……変異してしまうかもしれないが耐えられるはずだ。

デカい銃と威力がとんでもない銃はすごくいい。

とんでもなくつよくて楽しい。

夢を膨らませるのは素晴らしいことだ。

 




HELLSINGのつよつよ銃だーいすき。
この人の元は割とクラウザーなんですけどFGOとかやってると弓も魔改造してみたくなっちゃう。
二丁拳銃使いっていいなぁって思うだ。
ナイフ使わせてぇなこの人に。
だが!肉体がとんでもないので拳で何とかなっちゃう。

身長 232 体重 137

とんでもねぇなこいつな。筋肉ムキムキの村長の時点で化け物なんだこれが。
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