神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
ですが、途中でやめたりせず少しずつ書いていきます。
ではどうぞ。
「さてと・・・急いで戻らないとな。」
ネプテューヌ達がホワイトハートと決着を着ける数分前。俺は最上階にある謁見の間へと足を進めてはいるが、途中の中庭から入った所為か、方向感覚がわからなくなり、絶賛迷子となっている。
「この年で迷子って・・・恥ずかしすぎるだろ・・・。」
なんてつぶやきながらも俺は足を進めるが、教会の中身を完全に把握していないため、とりあえず上へ上へと上っていく。だが、途中が行き止まりだったり、警備システムに見つかって攻撃されたり、放し飼い?されてるモンスター達に追いかけられたりで中々たどり着けない。そんなことを繰り返しながらもそうやって1時間が経過しようとしていた。
「はあ、はあ、はあ・・・ああ、しんどい。」
このままではいつまで経ってもネプテューヌ達と合流できない。こうなったら最悪、天井をぶち抜きながらの移動を・・・。
「あら?こんなところで何をなさってますの?」
「?」
後ろから声が聞こえたから振り返ってみる。そこには緑を強調したドレスのような服を着た長い金髪の女性がいた。
「あんたは?」
「名乗るほどのものではありませんわ。ただ、少々この教会に用がありまして。」
「ふうん・・・。」
・・・怪しいな。この女の人からどうも胡散臭い匂いがする。今教会の中で女神同士の闘争が繰り広げられてるし、第一、用があるなら謁見の間に行けばいいだろう。なのに、絶賛迷子中の俺が言うのもなんだが、現在俺が立っている場所が教会内の何処なのかもわからない。ともかく俺は、突然現れた女に対して注意深く観察し、警戒を強めるが・・・。
「ご心配しなくても、そちらのやっていることに首を突っ込んだりはしませんわ。ただ、ある方から依頼を受けて、あなた達を手助けするよう言われていますわ。」
「依頼?」
「一応仕事で来ているとはいえ、これは流石に喋る訳には行きません。ですが、あなた方と敵対するようなことはありませんのでご安心を。」
「ううむ・・・。」
「それに、あなたは今目的の地へ行くために道案内役が必要のはず。私(わたくし)はこの教会内の構造を全て把握しています。どうです?私と共に行動を共にするのがこの状況においてベストなはず・・・違いますか?」
・・・現段階じゃ、この人を信じる他無いか?
―この人について行く?―
L1:ついて行く R1:ついて行かない
→L1:ついて行く
「わかった。あんたと手を組もう。だけど、途中で怪しい真似をしたら・・・。」
「ご安心ください。何があってもあなた方の不利になるようなことはしないと誓いますわ。」
「・・・ならいい。行こう。」
こうして俺は、謎の女性と共に教会内を探索することになった。そういえば、この人の名前なんて言うんだろ?気になるな。
「あ、申し送れましたわ。私は「ベール」と申します。」
「・・・ルドガーだ。」
何て思ってたら向こうから名乗ってくれた。エスパーか?
「あら?」
「どうした?」
通路を歩いている途中ベールが足を止めると、俺もそれにつられて足を止める。何だ?
「どうした?」
「しーっ。」
ベールが人差し指を口の前に立てて静かにするように俺に言う。一体何なんだ?そう疑問に思いながらベールの行動を観察していると、俺達のすぐ横にあったふすまの扉に耳を当てる。様子から見るに何かを聞こうとしているようだが・・・。
『おい聞いたか?なんだか七賢人のおっさんがでけえことやらかすとか。』
『ああ、聞いた聞いた。何でも政見放送をするとか何とか。』
『その放送中に女神を処刑して、そのあとおっさんが国のトップになって乗っ取ろうって話らしい。』
『マジかよ!いつやるんだ?それ。』
『俺も詳しくは知らねえが、何でも今日のうちにやるとか何とか。』
『今日?早くねえか?』
『理由はわからんが、相当準備してたみたいだぜ?ま、俺達は傭兵だから金さえ貰えりゃ何でもいいがな。』
『いろいろと気になるが、まあいいか。俺、あの女神あんまり好きじゃなかったし。』
『お前みたいな奴にこういわれると、女神も形無しだな。』
『どういう意味だこのやろう。』
『『『わははははは・・・・・!』』』
「っ!?」
突如として顔が驚愕に染まる。
「どうしたんだ?」
「どうやら七賢人の方々はこの国を乗っ取ろうとしているみたいですわ。しかも、この国の女神を処刑するつもりのようです。」
「っ!?」
声を上げそうになるが、必死にこらえる。女神を処刑だって!?七賢人の連中はそこまでやるのか!!
「会話の内容から察するに、あまり時間が残されてはいないようです。どうにかして七賢人のやろうとしていることを食い止めなければ・・・!」
ベールが顎に手をやり、必死に策をめぐらせる。これが本当だとしたら、急いで止めなければ・・・。そう考えているときに、ふすまの奥からさらに会話が聞こえてきた。
『そういえば、他の女神がここに来ていたよな。どうしたんだそいつら?』
『ああ、さっきの戦闘が終わった後に地下牢に投獄されたらしいぜ。』
『戦闘で疲弊していたところを取り押さえたから、捕まえるのは楽だったな。』
『お前が捕まえたのか?すげーな。』
『いや、俺が捕まえたんじゃ無くて、他の連中が捕まえたんだ。俺はそれを見ていたからな。』
『そうだったのか。てか、女神って普通に大人しく捕まってると思うか?』
『何でも、七賢人のおっさんがこの国の国家予算を横流しして作った特別性の牢屋に入れられたらしい。その牢屋は女神の力を吸い取るアンチクリスタルが使われてるとか。』
『へえー、なら暴れても心配はなさそうだ。』
『ま、さっきも言ったが、俺達は傭兵だから金さえ貰えりゃそれでいいのよ。内部事情なんてどうでもいいし。』
『そうだな。はははは・・・。』
「・・・会話の内容から察するに、どうやらネプテューヌ達は地下にいるらしいな。」
「ええ。それも女神の力を封じる牢屋に・・・。」
「とにかく、ネプテューヌ達と合流しよう。話はそれからだ。地下への行き方はわかるか?」
「大丈夫ですわ。内部の構造を把握しておりますので、案内は任せてくださいまし。」
「頼む。」
そう言って、俺達は彼女の案内の下にこの城の地下へと足を進めていった。
「着きましたわ。ここが地下牢への入り口です。」
ベールに案内されて辿り着いたのは、この教会の入り口であり、その付近に地下へと続く階段があったのだ。
「こんなところにあったのか。意外すぎて考えられなかったな。」
「灯台下暗し、というものですわね。」
「まったくだ。さて、さっそく入るとし・・・。」
俺が扉に手を掛けて開けようとしたその時。
~♪~♪~♪
俺の背後にいるベールから軽快な音楽が聞こえてきた。
「ごめんなさい。私の携帯です・・・はい、もしもし?」
と、謝りながらもスカートのポケットから携帯を取り出して通話を始める。携帯の電源はきっておけとまでは言わないが、せめてマナーモードにして置けよ。と、俺は心の中で愚痴る。
「はい・・・ええ・・・わかりましたわ。」
ベールが携帯の通話の終了ボタンを押して通話を終え、ポケットに仕舞い込む。
「私の依頼主からですわ。もう十分だから戻って来いですって。」
「へ?」
「ですから、あなたと私が手を組むのはここまでですわ。」
「ここまで来てか?」
「すみません。」
「・・・わかった。後は何とかやって見せる。案内ありがとな。」
「どういたしまして。それでは失礼しますわ。」
そう言って、ベールは教会の入り口から出て行き、俺達は別れた。
「さてと、早いところネプテューヌ達と合流して、この状況をどうするか考えないとな。」
そう決意し、俺は地下へと続く階段を下りていった。