神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

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第十四話 決着

俺達はアクダイジーンが乗っているドラゴンに向かって走り出し、攻撃する体制に入る。

 

 

 

『フハハ!!無駄なことを!!喰らえ!!』

 

 

 

ドラゴンの両前足の付け根部分に搭載された砲門がこちらに向くと、そこから弾丸が発射される。地面に着弾すると同時に爆発が起こり、着弾した部分が抉れて穴が出来上がる。

それが何発かこちらに向かってくる。俺達はそれを回避しながらドラゴンの元へと足をすすめる。

 

 

 

「まずは武装を狙うぞ!」

 

「了解!ヘマしないでね!!」

 

 

 

それぞれが俺の号令によって足に取り付けられた砲門に向かって走り、または飛んで行き武装を破壊しようとする。

 

 

 

『ふん!喰らえ!!』

 

 

 

ドラゴンは前足を振り上げ、向かってくる女神を爪で引き裂こうとする。

 

 

 

「そんなトロイ攻撃当たるかよ!!」

 

 

 

迫ってくる爪を地面すれすれに滑空し、振り下ろされる爪をくぐり抜ける。そのままドラゴンの左足の付け根に向かって、斧を振り上げて足を叩き壊そうとする。

 

 

 

「喰らいやがれ!」

 

『甘いわ!』

 

 

 

斧が当たる瞬間、真横からドラゴンの鋼鉄の尾が鞭のようにブランに襲い掛かる。

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

咄嗟に斧を自身の目の前に引き戻し、尾による打撃を防ぐ。尾が当たると同時に鈍い金属音と衝撃がブランに襲い掛かり吹っ飛ばされる。

 

 

 

『喰らえーーーーー!!』

 

 

 

吹っ飛ばされるブランに、足の付け根に取り付けられてる砲台を向けて弾丸をばら撒く。ブランは空中で体勢を立て直し、迫り来る弾丸を避ける。

 

 

 

『どうしたどうしたあ!?怖気づいたか!?避けてばかりでは勝てんぞ!!』

 

「さっきからごちゃごちゃうるせえなあ!」

 

 

 

アクダイジーンの挑発にイラつきながらも迫り来る弾丸を回避するブラン。このままではジリ貧だ。いずれ力尽きて地面に落ちてしまう。何とかしなければと思った矢先。

 

 

 

---ザン!!

 

 

 

『ム!?』

 

 

 

弾丸の雨が止む。誰が止めたのか正体を確かめようと自分を狙って撃っていた砲台に目を向ける。

 

 

 

「余計なお世話だったかな?」

 

 

 

そこには不敵な笑みを浮かべたルドガーが左足の上に立ち、そのすぐ下には砲台がスパッと土台ごと切り抉られたような跡があった。

 

 

 

「いいや、助かった!」

 

『おのれ!降りろ!!』

 

 

 

ドラゴンがルドガーを振り落とそうと、その身を大きく力強く揺らす。

 

 

 

「おっと・・・!」

 

 

 

バランスを崩して振り落とされる前にルドガーは跳躍して地面に下り立つ。地面に下り立ったルドガーの姿をドラゴンが視界に入れると、ルドガーに目掛けて左前足を振り下ろして踏み潰そうとする。だがルドガーはそれを難なく回避すると民家の屋根に飛び移ってドラゴンの左肩目掛けてゼロディバイドを放つ。放った魔弾は左肩に取り付けられた砲台に吸い寄せられるかのように向かっていき、着弾と同時に爆発を引き起こす。これで、左側の砲台は潰した。

 

 

 

『おのれ・・・!ちょこまかと動きおって!!』

 

「俺達ばかりに気を取られてもいいのか?」

 

『何!?ぐわぁ!?』

 

 

 

突如として右足が掬われるような感覚がその身に襲い掛かり、ドラゴンはバランスを崩して地面に身を伏せてしまう。衝撃の正体を確かめようと首を動かす。視界に入ったのは紫の女神---プルルートが鞭剣を右足に絡ませて引っ張り上げてバランスを崩していたからだ。

 

 

 

「あたしを無視するなんていい度胸ね・・・お仕置きしなきゃねぇ!」

 

『嘗めるな!』

 

 

 

ドラゴンは体勢を立て直し、背中の翼を羽ばたかせて上空へと飛翔する。

 

 

 

『ブレス弾発射!』

 

 

 

上昇したドラゴンが口元にエネルギーを収束させ、チャージが完了すると同時にプルルートに向かって撃ち出す。

プルルートは迫り来るブレス弾を回避し、ドラゴンに向かって飛翔する。

 

 

 

「あたし、ドラゴンなんていじめたことないから、楽しみで仕方ないわ・・・!」

 

 

 

プルルートが向かってくるのを確認すると、残った右肩の砲台の照準を合わせ、プルルートに向けて発射する。

プルルートはそれを回避しながらも、鞭剣を鞭状にして振るい、装甲に傷を入れていく。

 

 

 

「痺れなさい!「スパーク」!!」

 

 

 

掌をかざして魔法陣を展開し、その中心から電撃が放射状に広がりドラゴンに向かって放たれる。電撃が当たった場所が黒く焦げるが、大したダメージにならない。

 

 

 

『蚊でも刺さったかのう?』

 

「あらぁ・・・案外忍耐が強いのねぇ。」

 

「プルルート!」

 

 

 

プルルートの下から声が聞こえ、下を向くと、ノワールとネプテューヌがこちらに向かって飛んできていた。

 

 

 

「加勢しにきたわ!あいつを地上に落とすわよ!」

 

「策はあるのぉ?」

 

「アイツの翼を折る!それだけ!」

 

「シンプルでわかりやすくていいわぁ・・・いいわよ。ご自慢の翼を折って鳴かせちゃいましょ!」

 

『話しとる余裕があるのかあ!?』

 

 

 

ノワールとプルルートが会話しているところにドラゴンが高速で突進してきており、二人は弾かれるようにして間一髪で回避する。

 

 

 

「私達は右を狙うからプルルートは左をお願い!」

 

「いくわよ!」

 

「とことん痛めつけてあげるわぁ!」

 

『させるか!』

 

 

 

ドラゴンの右肩と右足の付け根に装備されている砲門をノワールとネプテューヌに向けて発射し、撃ち落そうとする。ノワールとネプテューヌはそれらを体を捻らせながら回避し、ドラゴンに近づいていく。

 

 

 

『ブレス発・・・!』

 

「ノワールちゃんばっかり見てないでよ。妬けちゃうじゃない!」

 

『うお!?』

 

 

 

ノワールとネプテューヌに向かってブレスを発射しようとしたが、背後から強い衝撃を受けて体勢を崩す。ドラゴンの背中にはプルルートが鞭剣を背中の左の翼の根元に巻きつけており、そこから強烈な電撃を流し、翼の動きをショートさせていたのだ。そのおかげか、ドラゴンはまともに飛ぶことが出来なくなり、動きもつたなくなる。

 

 

 

『おのれええ!』

 

 

 

プルルートは翼に剣を巻きつけたまま背中の上に足を着け、剣を支えにして振り落とされないようにそのまま立ち上がる。そして自身の足に電撃を纏い、渾身の力を持って翼の根元を思い切り踏みつける。すると、踏みつけた箇所に強烈な閃光と電撃が走り、次の瞬間には翼が根元から焼き切られて折れる。折れた翼はドラゴンから離れ、片翼を失ったことにより飛行できなくなり、地面へと落ちていってしまう。

 

 

 

「やったわねプルルート!」

 

「ええ。けど、あたしが満足するような声は聞けなかったわ・・・。」

 

「こんなときなのに平常運転ね、ぷるるんは。」

 

 

 

プルルートのマイペースさに呆れるネプテューヌ。

 

 

 

「あとはあの子達に任せましょ。」

 

「ええ~?せっかくいじめるチャンスなのに~?」

 

「こう言う場合は一番アイツに対してむかっ腹立ててる奴が倒したほうがわだかまりが少なくていいの。」

 

「ふうん~?」

 

「なによ?その意味深な笑い。」

 

「いいえ?ノワールちゃんはかわいいわねって思っただけよ~?」

 

「な・・・何よそれ、どういう意味よ!」

 

 

 

戦闘中でも緊張感を持たない三人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぐっ・・・おおう・・・!』

 

 

 

空から堕ちたドラゴンはその身を強く地面へと打ち付け、装甲を凹ませる。さらに運が悪いことに、打ち付けた箇所が右側であったため、翼は折れなかったものの右側の砲台全てが歪んで壊れてしまった。アクダイジーンの胸には作戦がうまくいかなかったことによるものと、戦闘で女神達を葬れなかったことに対しての悔しさでいっぱいだった。なぜこうまでして立ち向かってくるのか。なぜ一度は国民達に見放されたにも関わらず守ろうとするのか、理解できなかった。

 

 

 

『おのれ、女神共・・・!なぜそうまでして歯向かうのじゃ・・・!ワシらの支配下に置かれれば、正しき世界が築かれるというのに、なぜ抗うというのじゃ・・・!』

 

「お前には理解できないだろうよ。」

 

 

 

アクダイジーンの呟きが聞こえたのか、ルドガーがドラゴンの前に立って言う。

 

 

 

「確かに、女神の政策では限界があるんだろう。たった一人に任せて、一人の決断で国の運命を左右される。そんな状況に不満を持つ人たちがいるのも事実だ。けど。」

 

「あたしは間違いに気付けた。あたしが上に立っていたから一人で何でもやらなきゃならないんだって思っていたそれこそが間違いなんだってな。」

 

 

ルドガーの言葉を引き継ぐようにブランが言い放つ。

 

 

 

「あたしには見えていないだけで、それでも信じてくれる人が居た。あたしを信じてくれているからこそ、この国は国として成り立っていたんだ。もう迷わねえよ。あたしを信じてくれる人達のためにも、あたしはこの国の女神であり続ける。だから・・・。」

 

 

 

ブランは斧をドラゴンに向けて掲げ、言い放つ。

 

 

 

「過去との決別とこれから歩いていくあたしの為に、テメーをここで叩きのめす!覚悟しやがれ!!」

 

『ぐぬぬ・・・!おのれ女神共ーーー!!』

 

 

 

呪詛を吐きながら立ち上がるドラゴン。殆どの装備は壊れてしまったが、まだ背中の砲台とブレス攻撃が残ってる。これらのチャージ攻撃を叩き込めば女神を葬ることが出来る。背中の砲台のチャージとブレスのチャージを開始し、目の前の敵を滅ぼそうとする。チャージが瞬時に完了し、放たれようとしたその時。

 

 

 

---ボン!!

 

 

 

『な、なんじゃ!?』

 

 

 

突如として背中の砲台が破壊され、せっかく集まったエネルギーが霧散してしまう。

 

 

 

『なんじゃ!?なにがどうなっとるんじゃ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ふう。射撃が苦手なわたくしに背中の砲台を撃ち抜けというのは無茶じゃありませんでしたの?」

 

 

 

ルウィーの戦闘区域から遠く離れた町外れの民家の上からスナイパーライフルを構えた金髪の女性が愚痴をこぼしながらスコープを覗いている。アクダイジーンの乗っているドラゴンの背中の砲台が壊れたのは彼女がこの距離から砲台の中を撃ち抜いたからだ。

 

 

 

「まあ、今度こそ依頼は達成ですわね。近々また会うことになるでしょうから、そのときは色々とお話いたしましょう?ルドガーさん?」

 

 

 

そう言って女性は、使ったライフルを片付けてその場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だか知らんが、今のうちに畳み掛けるぞ!ブラン!!」

 

「ああ!一気にケリをつけてやる!!」

 

 

 

二人は駆け出すと、ドラゴンの左後足に向かって連携技を繰り出す。

 

 

 

「「リンクピラー・デュオ!!」」

 

 

 

槍と斧を地面に叩きつけ、そこから発生した竜巻状の光の奔流が左足を破壊していく。左足が破壊されるとドラゴンはバランスが取ろうとしてふらつくが、二人は構わず今度は右足へと向かって駆け出し、破壊する。

 

 

 

「「獅吼爆氷陣!」」

 

 

 

二人の突き出した拳に闘気が宿り、獅子の咆哮のごとく撃ち出され、すかさず跳躍して地面に槍と斧を叩きつける。叩きつけると同時に氷塊が発生し、右後足を包むと同時に瞬時に足と共に砕け散る。ドラゴンは後ろの両足が破壊されてまともに立っていられなくなり、下半身を地に着けてしまう。砕けたのを確認すると、今度は右前足の方に移動し、再び連携技を繰り出す。

 

 

 

「「絶破烈氷撃!」

 

 

 

ルドガーが槍で氷解を出現させ、右前足を包み込み、その後すぐにブランが斧を振り下ろして氷を砕く。砕いたと同時に足も破壊され、バランスを崩して右に前のめりになって倒れる。その後、最後の足を破壊するために二人は

左前足の前へと移動し、四度目となる連携技を放つ。

 

 

 

「「凍牙龍影刃!」」

 

 

 

ブランが斧を振り上げて発生させた氷塊で左前足を包み、ルドガーが槍による突進で砕いて破壊する。全ての足を破壊されたドラゴンは地べたに這い蹲り、まともに動けなくなってしまった。だがまだ終わりではない。最後にドラゴンの頭部に移動して、最後の連携業を放つ。

 

 

 

「炎と!」

 

「氷の!」

 

「「ダブルトーネード!!」」

 

 

 

それぞれが持っている武器に炎と氷の魔力を纏わせ、コマのように回転しながら竜巻を発生させる。前者は槍、後者は斧にだ。ドラゴンの頭部が左右から回転しながら切り刻むと同時に燃やし、凍てつかせ、激しい温度変化によって装甲が脆くなっていき、破壊されていく。頭部が完全に破壊されると、首の部分も連鎖的に爆発しながら壊れていき、最終的に胴体まで到達する。胴体まで到達すると、コックピットらしき部分が露になり、其処にはアクダイジーンが焦燥の表情を浮かべながら椅子に座っていた。 

 

 

 

「ぐぬぬぬ・・・!おのれ・・・!!」

 

「行くぞ!合わせろ!!」

 

「ああ!」

 

 

 

ブランが魔法陣を展開し、そこから巨大な氷塊を出現させ、コックピットごとアクダイジーンを氷浸けにしていく。

 

 

 

「絶対なる終焉!それがお前の運命だ!」

 

「絶氷と断罪の刃!その身に刻め!!」

 

 

 

ルドガーの槍とブランの斧に冷気が集まり、巨大な剣を形成していく。そして、その剣を大きく振り回し、アクダイジーンが閉じ込められている巨大な氷塊を砕いていく。何度も降り回し、砕き、そして最後に頭上に高く掲げた氷の剣を一気に振り下ろした。

 

 

 

「「セルシウスキャリバー!!」

 

「ぐおわーーーーーー!!?」

 

 

止めの一撃を降り下ろすと同時に、アクダイジーンが乗っているコックピットが砕け散り、アクダイジーンも吹っ飛ばされて地面に落ちていった。

 

 

 

「女神がいる限り!」

 

「この世に悪は栄えない!」

 

 

 

俺達が特に打ち合わせしたわけでもない決め台詞を言い終えると同時に、ドラゴンは俺達の背後で大爆発を起こした。




次回予告



アクダイジーンを倒した俺とブラン達。アクダイジーンがこれまで裏で行ってきた悪事を全国放送するが、そのやり方に俺はドン引きする・・・。それは置いといて、事件の後処理をしている最中、俺はあるものを発見する。

次回、神次元ゲイムネプテューヌ~審判を超えし者~

「再会」

「嘘だ・・・なんで・・・!」
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