神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
遺跡を抜け出したあと、俺は三人の女性に連れられて街へとたどり着く。ちなみに女性達は遺跡を出る際に変身を解いている。
「ここは・・・。」
「ここがあたしの国、「プラネテューヌ」だよ〜。」
ネプテューヌ達に連れてこられて一番初めに見たものがこの街、「プラネテューヌ」だ。
って、あたしの国?
「「あたしの」って、どういうことだ?」
「ああ、それはね、プルルートはこの国を建てた女神であり、民を導くリーダーなのよ。」
「リーダー・・・。」
なるほど。つまりはガイアス---アーストのような王様や、マルシアさんみたいな首相ってことか。だが・・・。
「えへへ〜。それほどでも〜。」
・・・この子---プルルートからアーストのようなカリスマ性が全く見当たらないんだが・・・。
「・・・まあ、あなたの言いたいこともわからなくもないわ。この子、こういう風にちゃらんぽらんな性格だから。」
「ノワールちゃん酷い〜。」
・・・色々と突っ込みたいことはあるが、数え上げたらきりがないため考えるのはやめにしよう。うん。そうした方がいい。
「着いたよ。ここが、プラネテューヌの教会だよ。」
ネプテューヌの声に俺は現実に引き戻され、前を見る。そこそこ大きな扉があり、それなりに豪華な建物だ。教会なのだから綺麗なのは当たり前だが、それを差し引いても建ってから間もなく、最近できたばかりのような印象を受けた。
「さ、入るわよ。イストワールにいろいろ説明しなきゃいけないことと、あなたのことについても色々と聞きたいこともあるしね。」
「ああ。」
教会の扉を開けて、全員揃って中に入る。
「たっだいまー!」
「ただいま〜。」
ネプテューヌとプルルートが先に入り、俺達も後から入った。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
入ったと同時に奥から小さい何かがゆっくり飛んできた。よく見てみれば、手のひらサイズの女の子が本の上に乗って飛んでる!?
「あ、ネプテューヌさんちょうどいいところに!」
「あ、いーすん。聞いて聞いて!わたし、女神になったんだよー!!」
いーすん?あの妖精みたいな女の子の名前か?
「そ、それは本当ですか!?・・・それも重要ですけど、繋がりました!!」
「繋がった〜?」
「ネプテューヌさんの次元にいる私と通信が成功したんです!」
「ホントホントー!?」
別の次元と通信?どういうことだ?
「待機状態にしていますので、今繋ぎます。」
---ピピピッ。
いーすんから電子音が聞こえて、そのまま黙ってしまった。代わりにいーすんの上に小型のモニターが現れ、そこにいーすんと同じ顔の女性が出てきた。
『ネプテューヌさん、ネプテューヌさん!聞こえますか?』
「おー!いーすんだ!久しぶり!」
『まさか、本当に別次元に飛ばされていたなんて・・・驚きました。』
「わたしが一番驚いてるよ!ね、いーすんならわかるよね?どうやったらそっちに帰れるか!?」
・・・これどういうこと?話の流れがつかめないんだが。
「嘘・・・ホラ吹きじゃなかったってこと?」
「ノワール、どういうことだ?」
俺はノワールに聞く。
「実は三日くらい前の話なんだけど、ネプテューヌがいきなり空から落っこちてきたことがあったの。」
落っこちてきた!?
「それで、その時あの子は自分はプラネテューヌの女神だーって言ってて、嘘だと思って聞き流していたのよ。」
「それで?」
「今まで嘘だと思ってたのにこの状況を見たら本当だったってことに驚いてるのよ!」
「そうなんだ・・・。」
ノワールはどうやら混乱しているようで肝心なことは聞けなかった。さっきのネプテューヌといーすんの会話からして、「別次元」という単語が気になった。一体どういうことだ?
『お姉ちゃん!?お姉ちゃんがそこにいるんですか!?』
「おや?この声は・・・。」
今度は別の声が聞こえた。
『わっ!?ネプギアさん!?今、大事なお話をしているところですから・・・。』
『私も!私もお姉ちゃんとお話させてください!』
『わ、わ、ダメです!そんなに顔を近付けないでください!』
『お姉ちゃん!?本当にお姉ちゃんだ!!』
いーすんが消えたと思ったら今度は紫髪の長いネプテューヌに似た少女が出てきた。お姉ちゃんってことは・・・ネプテューヌの妹か?
「ネプギア!?久しぶりだね!元気にしてた?」
『もう、いきなりいなくなっちゃって・・・私、すっごく心配したんだからね!』
『あの・・・ネプギアさん?お話中申し訳ないのですが、そろそろ・・・。』
『あー!?ネプギアだけ何楽しそうなことしてんの!?』
今度は白と水色の服を着た茶色の長髪の少女が顔を覗かせた。今度は誰?
『あ、これは・・・お姉ちゃんとお話してて・・・。』
『ネプギアのお姉さん?じゃあ、本当に別の次元と?』
さらに今度は黒髪ツインテールの少女が。てか誰?
『わたしも・・・見てみたい・・・(わくわく)。』
今度は・・・って面倒臭くなってきた。さっきの茶髪ロングの子と似たような少女が顔を出す。・・・一体そこに何人いるの?
『ねえねえ、もっと見せてー!』
『え?ちょっと、みんな押さないで・・・!』
『皆さん、そんなに寄ってきては・・・むぎゅーっ!』
・・・もう色々と分からなくなってきた。向こうで漫才でもやってるのか?ていうか、約1名危ないように見えるんですが。そのあとも色々とごちゃごちゃと会話を繰り広げているが、其れは終わりを迎える。
『いい加減にしてくださーい!!』
『『『『ひゃーーーー!!』』』』
「只今、映像が乱れております。もうしばらくお待ちください。」
映像の中のいーすんが怒って画像が砂嵐みたいなのになった。そりゃ、あれだけごちゃごちゃしていれば機能がショートするに決まっているだろ。
向こうはしばらくかかるだろうし、俺はその間にノワールと話をすることにした。ネプテューヌの話は後で本人か、いーすんに聞いておけばいいだろう。
「ところで、ノワール。お前、俺に聞きたい事あるんだってな。よかったら今話を聞くが・・・大丈夫か?」
「・・・そうね。向こうはしばらく時間がかかりそうだし、そうさせて貰うわ。」
俺達は部屋から出て、教会の玄関のところにあった広間を使うことにした。
「それで、聞きたいことって?ああ、できれば一個ずつにして欲しい。一気に聞かれると答えづらいから。」
「わかったわ。じゃあまず一つ目だけど、あなたは何者?さっき遺跡で自己紹介はしたけど、それだけじゃ物足りないわ。正直に全部話して欲しいの。」
ノワールは俺に聞いてくる。そうだな。なんて言ったらいいのかな・・・。
「話す前に一つ言わせてくれ。これから話すことは、全部本当だということを前提に聞いて欲しいんだ。でなければ話が進みそうにないからな。」
「・・・まあ、あまりにもおかしな話だったら信じなかったかもしれないけど、一応そういうことで聞いてあげる。」
ノワールは納得してくれたようなので、俺は話し始めた。
「まず、俺はこの世界の人間じゃないんだ。」
「あなたもさっきのネプテューヌみたいなことを言うのね。証拠はあるの?」
「うーん、そうだな・・・。これを見てくれ。」
俺は荷物袋の中からGHSを取り出してノワールに見せる。
「なにこれ、携帯電話?」
「GHSっていう、俺達の世界では当たり前に普及している携帯端末だ。それ一つで個人情報や金の支払いまで行うことができるものだ。」
「ふーん。でもこれだけじゃ証拠にはならないわね。他にはないの?」
ノワールはまだ疑っているようでまだ信じて貰えない。次はこれを見せる。
「これは?」
「アローサルオーブ。持ち主の戦闘能力の向上の他にも人が魔物と戦うにあたって絶対に必要なものなんだ。それはこの世界にはないものだろう?」
「・・・確かにこういうものはないわね。」
「最後に・・・これだ。」
最後に俺は自分の懐中時計を見せた。
「綺麗な時計・・・。」
「ああ。そいつはただの時計じゃなく、俺が変身するために必要なものなんだ。」
「変身て、あの黒い鎧みたいな奴の?」
「ああ。俺が変身できたのは、その時計のおかげなんだ。」
「・・・わかったわ。信じることにする。」
「ありがとう。他にもまだ話してないところがあるが、そこはおいおい話す。」
どうやら信じてくれたらしい。
「あ、いたいた。ノワール!ルドガー!」
部屋の奥からネプテューヌが出てき俺達を見つけたと同時に呼びかけてきた。
「あ、ネプテューヌ。話は終わったの?」
「うん。それと、いーすんがルドガーと話がしたいだって。」
「俺と?」
「うん。だから部屋に来てだって。」
「わかった。」
ネプテューヌに促され、俺は先ほどの部屋に戻ることにした。
「あなたがルドガー・ウィル・クルスニクさんですね?初めまして。私は、このプラネテューヌの教祖を務めている「イストワール」と申します。」
本に乗った妖精みたいな少女---いーすん、もといイストワールが自己紹介をする。俺もそれに釣られて自己紹介をする。
「俺も初めまして。知っていると思いますが、ルドガー・ウィル・クルスニクです。」
「そう硬くならなくても結構ですよ?あなたの普段通りの喋り方で構いませんから。」
「え?しかし・・・。」
「大丈夫ですから。遠慮なく。」
「・・・わかった。じゃあよろしく。」
「いえいえ、こちらこそ。」
お互いに握手を交わし、イストワールが聞いてくる。
「では、単刀直入に聞きますが、あなたが何者なのかを知りたいので、自身のことを話せる限りのことを話していただけませんか?」
「ああ。さっきノワールにも簡単に話したが、俺はこの世界の人間じゃないんだ。」
「では、あなたはネプテューヌさんと同じく、別の次元の人間ということになるのですね?」
「ネプテューヌと同じ?」
「はい。先ほど別の次元にいる私と通信をしまして、ネプテューヌさんはその次元からこっちに来たということなのです。」
「ネプテューヌが・・・。」
「話を戻しますが、ルドガーさんも何らかの事情でこちらの世界に来たということになりますね。」
「・・・まあ、概(おおむ)ねその通りだが・・・俺ですらなぜここに来たのか、よくわかってないんだ。」
頭に思い浮かぶのは、カナンの地での記憶。時空を司る大精霊「クロノス」と戦い、オリジンの審判に決着をつけようとしていたエレンピオス最大の会社、「クランスピア社」の社長「ビズリー・カルシ・バクー」と戦ってそれに打ち勝ち、無を司る大精霊「オリジン」に分史世界の消滅を願い、自分が百万人目の時歪の因子となる事で、エルの時歪の因子化を解除してエルを救ったこと。
その結果、俺は消滅することになった。だが、そのことに関しては後悔はしていない。俺は、自身が消えることの恐怖より、もっと怖いものがあった。俺が消えずにエルが消えてしまえば、俺はずっと後悔を背負ったまま生きていただろう。例えエルの母親になる人と結婚してエルを産んだとしても、それは「エル」であって「エル」ではない、別の存在になる。俺達と過ごしたエルはどの時空を探したとしてもあのエルだけで、絶対に替えのきかないただ一人の存在だからだ。
俺はそれを失うのが怖かった。だからこそ、俺はエルを、エルのいる世界を救うために自身の命を差し出したのだ。だから俺は後悔していない。俺の選択は、絶対に間違っていなかったって、胸を張って言えるから。
「そうですか・・・。では、あなたのいる次元をお探しいたしましょうか?どのくらいの時間がかかるかはわかりませんが、探し出して・・・。」
「・・・いや、探さなくていい。」
「?どうしてですか?帰りたくはないのですか?自分の世界に。」
「そりゃ帰りたいと思うさ。でもな、俺は自分の世界でやるべきことを・・・約束を果たしたんだ。だから、あの世界に帰りたいと思っていても、帰ろうとは思わない。もし帰ったら、俺のしてきたことが軽いものになってしまって、みんなを呆れさせてしまうからな。だから、探さなくていい。俺はこの世界で残りの人生を過ごす。ずっとだ。」
俺の言ったことにイストワールは言葉を失い、口が半分開いていた。・・・あれ?俺、なんかおかしなこと言ったか?
イストワールは開いた口を元に戻し、話を続けた。
「・・・そうですか。わかりました。あなたが帰ろうとは思わないなら、こちらは何もしません。受け入れますよ。あなたという人を。」
「ありがとう。」
イストワールは納得してくれたようで、これ以上口にはしなかった。
「では次に、あなたの変身についてですが、聞いてもよろしいですか?」
「ああ。」
「先程ネプテューヌさんから聞きましたが、あなたも女神メモリーを使って変身したということですが、できれば詳しく聞きたいのです。よろしいでしょうか?」
「ああ。俺が説明出来る限りでいいなら。」
俺は話した。この世界に来てからの出来事を。遺跡で起こったこと。そこで俺は女神メモリーを使って変身したこと。変身する際に持っていた時計と融合したこと。
「なるほど・・・。つまり、あなたは元々変身する能力が備わっていて、時計を使うことによって変身できるのですね。」
「正確には、俺の世界にいた創世の賢者「クルスニク」の一族だけに備わっている能力でな。変身能力を持っているものは必ず時計を持って生まれてくるんだ。」
「クルスニク・・・ということは、ルドガーさんは・・・。」
「ああ。俺もまた、クルスニクの一族の末裔なんだ。」
「でも、何故時計と融合したのでしょうか?時計を使って変身するなら時計だけで十分な気がするのですが・・・。」
イストワールの疑問も最もだ。だから俺は説明した。
「わからない。だが、詳しいことは長くなるから今は省略するが、この時計にはある術式が刻まれているって聞いたことがある。その術式のおかげで変身できるって。」
「時計の術式・・・。」
「多分だけど二つに共通するものがあったからこそ、時計とメモリーが引き合って融合したんだと思う。」
憶測に過ぎないけどな。と付け足して説明を終えた。説明を聞き終えたイストワールは俺の説明を聞いて腕を組んで考え始めた。
しばらくそうしたあと、俺に言った。
「ルドガーさん、もしよろしければルドガーさんの時計をこちらに預けてくれませんか?」
「え?」
「突然このようなことを言っても迷惑かもしれませんが、これはこの「ゲイムギョウ界」にとって今までの常識を覆した一大事なことなのです。ルドガーさんの身に起こっていることも、その時計のこともすべて調べる必要があるのです。ですから、用が済んだらすぐにお返しいたしますので、こちらに一時(いっとき)だけ預けてはくれませんか?」
「(・・・どうする?)」
L1:預ける(時計を?)R1:預けない
→L1:預ける
「・・・わかった。用が済んだらすぐに返してくれ。」
「分かってます。調べるのには3日ほどかかりますが、終わったらすぐに返すことを約束いたしますのでご安心ください。」
「頼む。」
俺はイストワールに俺の懐中時計を渡す。
「確かにお預かり致しました。」
「ねえ、お話終わったの?」
部屋の入り口からネプテューヌ達が現れる。
「あ、ネプテューヌさん。プルルートさんもいましたか。ちょうどいいところに。」
「どうしたの〜?」
「これからネプテューヌさんとルドガーさんの処遇について話そうかと思ったんですよ。こういうことに関しては最終的な決定権があなたにあるので私だけでは決められないんですよ。」
「ふ〜ん。」
「ふ〜んって、あのですね、こういうことに関してもっと女神としての自覚を持って・・・!」
・・・なんか説教が始まった。そういえば、このプルルートって子、この国のリーダーなんだよな。そのリーダーがこんなので大丈夫なのか?なんだか不安なんだが。
「・・・とにかく、この二人のこれからの処遇について私が言いますから、プルルートさんはそれに、「はい」か「いいえ」と答えてください。」
「は〜い。」
「(ホントに大丈夫なんですかね・・・。)では、まずはネプテューヌさんの方ですが、ネプテューヌさんが向こうの次元に帰る手立てが整うまでこの教会に住まわせてもよいですか?」
確かに、そういうのは重要な問題だな。イストワールの言う向こうの次元に帰るまでネプテューヌという少女を外にほっぽり出すわけにはいかないし、衣食住ぐらいは面倒を見てもらってもいいのかもしれ・・・。
「うん。いいよ〜。」
・・・随分気の抜けて返事で了承した。とりあえず、ネプテューヌは心配なさそうだな。
「え!いいの!?ありがとうぷるるん!!」
「えへへ〜、どういたしまして〜。」
もとより心配が必要ないくらい元気な奴なんだな。
「次にルドガーさんの件ですが・・・。」
次は俺か。まあ、何を言われても俺はこの世界で生きる術(すべ)を見つけてなんとかやっていくしかないだろうな。文字通りの裸一貫で頑張って金を稼いで、適当なアパートで暮らして・・・。
「ルドガーさんを女神、及びその補佐等の様々な分野での活動を目的とした新たな役職、「女神直属特務エージェント」として迎え入れたいと思いますがよろしいですか?」
・・・え?どういうこと?エージェント?どういった経緯でそんな話に?
「めがみちょくぞくとくむえーじぇんとー?何それ〜?」
「プルルートさんが寝てばかりで仕事しないから私がいっつも苦労するんですよ。こうなったらプルルートさんの監視、もとい見張りを付けるのを含めて、ルドガーさんにはここで住み込みでエージェントとして働いてもらうということです。」
「ちょっと待ってくれ。なんでいきなりそんな話に?俺が言うのもなんだが、ほとんど素性の知らない人間、というよりあんたらから見たら十分に怪しい人間をどうしてそういう結論に至ったのか知りたいんだが。」
そうだ。さっきも言った通り、素性の知らない怪しい人物をどうして教会で住み込みで働かせるのかわからない。俺はそんなことをするつもりはないが、女の子しか住んでいない教会に男を一人住まわせたら世間的にも問題があるのでは?
「確かに、ルドガーさんの言う通り、あなたの全てを知っているわけではありません。ですが、あなたと話しているうちに私は「この人なら信じてもいい」という確信が持てましたので、ここに住まわせようという結論に至りました。それに・・・。」
「それに?」
「この世界での戸籍や常識、職業も通貨も持っていないあなたを放っておいたらこちらも寝覚めが悪いんで、ここに住まわせようと思ったのです。」
---グッサアア!!
イストワールの言葉を聞いて、俺は心にマター・デストラクトを食らったような気分に陥った。しかも全てクリティカルヒットのおまけ付きで。
確かにそうだ。俺はこの世界で戸籍を持っていなければ働く手段も見つからない、金は稼げない、そして野垂れ死ぬ未来しか待ってないじゃないか。この世界で生きようという決意はあったが先のことまで考えていなかった。
ああ・・・つくづく俺は運に見放されているものだ。いや、確認不足や状況判断力が乏しいだけかもしれないけど。
とにかく俺は無職のニートで過ごすのは嫌なものなので、イストワールの申し出を受けることにした。
「わかった。その申し出、受けるよ。」
「了承してくれてありがとうございます。あなたの戸籍や、住民票などを発行致しますので、一週間ほどお待ちください。それまでは、教会内の雑務やお手伝いなどをよろしくお願いします。」
「わかった。・・・見ず知らずの俺にここまでしてくれてありがとう。」
「いえいえ、気にしないでください。」
ああよかった、働き先が見つかって。本当にイストワールには頭が上がらないな。ま、こうしてこの世界で生きる術が見つかったんだ。今度こそ、俺の幸せを掴むまで生き抜いてやるさ。
「なんだかよくわかんないけど、ルドガーも一緒にここに住むってことだよね。これから宜しくね!」
ネプテューヌが近くに寄ってくる。
「あたしも一緒によろしく〜。」
プルルートも寄ってきた。ああ、そうだな。これから一緒にこの教会でやっていくんだ。仲良くしなきゃな。
「ああ。よろしくな。」
こうして俺は、この異世界「ゲイムギョウ界」での生活が始まったのであった。これから大変なことやドタバタした毎日が起こるようだが、頑張って生きていくさ。
「男の人とひとつ屋根の下で一緒に・・・わたし達って、その内ルドガーに性的な意味で食べられたり・・・。」
「するか!」
・・・本当に大丈夫なんだろうか。主に俺の胃が。
女神直属特務エージェントに就職してから3年の月日が流れた。俺もすっかりゲイムギョウ界の一員として街のみんなからも顔を覚えられ、様々な依頼が来るようになった。今日も平和な一日が過ぎていくと思ったらイストワールからの任務が下る。その内容は・・・え?女神達の監視?どういうこと?
次回、神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜
「ラステイションでホームステイション」
「ああ、あの二人、またやらかしたな。」