神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

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お待たせしました。

リアルが忙しかったりして中々時間が取れませんでした。




第十六話 薬を求めて三千里

 ブランに頼み込んで、ミラをルウィーの病院から引き取らせてもらった。ミラの治療をするなら、技術が一番進んでいるプラネテューヌで治療するのが最善だと思い、ブランに頼み込んで引き取ることにしたのだ。それから数日が経つが、いまだに目を覚まさない。

 

「ミラ・・・。」

 

 仕事の合間を縫って今日もミラの見舞いに行くが、目を覚まさない。医者からの診断によれば、外傷のようなものは見当たらず、かと言って内臓の損傷も見られない。ルウィーの病院からほとんど間を置かずにプラネテューヌの病院に転院した当初は衰弱こそはしてはいたが、時間が経つと共に回復していき、健康体とも言える状態になったのだが、意識が戻ることはなかった。

 どうにかしたい。そう思ってはいても手段が見つからないし、分からない。そんなもどかしい気持ちが胸の中に溢れていた。 

 

「どうしたらいいんだ・・・。」

 

 このまま時間ばかりが過ぎていく。思い悩んでいたその時。

 

「やっほールドガー!やっぱりここにいた!」

 

「・・・。」

 

 どうする。どうすればいい。どうすればミラは目覚める?考えても考えても時間ばかりが過ぎていく。

 

「いーすんからどこにいるのか聞いてすっとんできたんだ。」

 

 医学に詳しくない俺が考えても仕方がないのかもしれない。けど、なんとかしたい。どうにかしたい。けれど方法が分からない。

 

「聞いて聞いて!いーすんがすんごい朗報を持ってきてくれたよ!ルドガー、それ聞くために教会に行こう!」

 

 どうする。どうすればいい。どれだけ考えてもさっき思い浮かんだ言葉が頭の中で繰り返される。

 

「もしもーし?ルドガー?」

 

 考えろ。考えろ考えろ考えろ。ここで諦めたらあの時の二の舞になってしまう。

 

「・・・さすがにここまで無視されると傷つくな・・・よし!」

 

 考えろ考えろ考えろ考え・・・!

 

「必殺!背中に熱々に沸騰させたぬるぬるスライヌゼリー投入!」

 

「うぎゃああああーーーー!!?熱っつぁああーーーー!!?」

 

 背中に何か入ってきた!?しかも妙にぬるぬるで肌に吸い付いてくるような気持ち悪さに火傷しそうなくらい熱い何かが俺の背中に入ってきた!?背中とシャツが密着しているせいで余計に気持ち悪い上に熱い!うおおおーーー!?

 

「殺す気かーーーー!?」

 

「あ、やっと気付いてくれた。いーすんが話があるんだって。早く行こう?」

 

「その前に何か言うことあるんじゃないのか!?」

 

 俺はネプテューヌに対して言う。そうだ。こいつは俺に対して言うことがあるだろう。考えることに夢中になって気が付かなかった俺が悪いかもしれんが、いきなりこんなことをするなんて腹立たしいこの上ない。一言謝罪を言ってくれてもいいはずだ。俺はネプテューヌからの謝罪を待つが・・・。

 

「ルドガー、ここは病院だよ?静かにしなきゃダメじゃん?」

 

「お前のせいだろうがーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?イストワール、朗報ってのは?」

 

 病院から出た後、ネプテューヌを簀巻きにして教会へと持ち帰ってきた俺は、教会にてイストワールと向き合っていた。

 

「はい。ミラさんの状態を回復させることができるかもしれない方法が見つかったのです。」

 

「何!?それは本当か!?」

 

 俺はイストワールの言葉に驚く。

 

「はい。三日も時間をかけてプラネテューヌの医学に関する資料を読み漁り、専門的な知識を持つお医者様から治療法や治療に必要な薬の原材料などをまとめあげました。ですので、集めた情報に関しては高確率で信用できます。」

 

 そっちもそっちで集めてくれてたって訳か。それはありがたい。

 

「そうか。で?どうすればいいんだ?」

 

「ミラさんの治療をするにはまず、ある薬草が必要なのです。」

 

「薬草?」

 

「はい。薬草の名前は「レツゴウシーリーフ」といいます。」

 

「レツゴウシーリーフ?」

 

 聞いた事のない言葉に対して俺は思わず復唱する。

 

「はい。その薬草は昏睡状態から目を覚まさせる薬の原材料であり、医学では重宝されている物なのです。」

 

「それがあればミラの目を覚ますことができるんだな?」

 

「はい。」

 

「なら教えてくれ。その薬草はどこにある?」

 

 場所がわかれば後はそこに行って採ってくるだけだ。俺はイストワールに聞く。

 

「その薬草が存在している場所は・・・「レツゴウアイランド」という場所です。」

 

「レツゴウアイランド?」

 

「はい。まだルドガーさんが来る前の話ですが、そこはかつてリゾートエリアとしてプラネテューヌが土地の管理および経営していましたが、強力なモンスターが住み着いてしまって土地の管理を放棄せざるを得ない状況になってしまったのです。」

 

「モンスターが住み着いたって、そんなことあるのか?」

 

 確かに、モンスターは人を襲うが人の住んでいる町とかには手を出さないはずだ。

 

「原因は分かりません。モンスターの生態系の変化なのか、進化なのか色々な説が立てられていますが、何れも分かっておりません。」

 

 イストワールでも知らないことがあるんだな。

 

「話を戻します。そこの最深部に、レツゴウシーリーフが存在します。ですが、その最深部に危険種に指定されているほどのモンスターが存在していて、まるで番人のように薬草を守っているのです。」

 

 そんなモンスターが存在するのか・・・かなり手こずりそうだな。

 

「そんな危険な場所に貴方を送り込むことになりますが、どうかがんばってください。」

 

「いや、こういうことは前の世界でもよくあったからな。特に気にしちゃいない。」

 

「直接のサポートはできませんが、せめてギルドから腕利きの護衛を派遣して・・・。」

 

「話は聞かせてもらったーーー!!」

 

 うおっ!?いきなり後ろからデカイ声が聞こえたからビックリしたぞ!?そう思いながらも後ろを振り向くと・・・。

 

「話は一部始終聞かせてもらったよ!こんなときこそ、主人公オブ主人公ことわたしの出番だよ!」

 

「あ、そういえばいたな。ネプテューヌ。」

 

「最近ルドガーのわたしへの扱いが雑になってきてる気がするけどそんなこと気にしなーい!とにかく、薬を採りにその何とかアイランドってとこに行くんでしょ?だったらわたしも連れてってよ。」

 

「いいのか?イストワールの話を聞く限りじゃ、そこはかなり危険な場所だぞ?」

 

「ふっふーん。こう見えても過去に結構な修羅場を潜ってきたんだよ?今さら危険も何もないよ。それに・・・。」

 

「それに?」

 

 ネプテューヌが一息ついて言う。

 

「本来主人公であるはずの私が出番がなくなりそうだからこう言うときだけは活躍しないと!」

 

「訳のわからんこと言うな。」

 

 たまにネプテューヌって変なこと言うよな。自分が主人公だのヒロインだのって。

 

「ま、そんなわけで行くんだったらわたしも連れてってよ。一人より二人だよ!」

 

「ネプテューヌ・・・。」

 

 なんだか丸め込まれた気がするが、まあいいだろう。ネプテューヌの戦闘能力も知っているし。

 

「わかった。準備ができたら町の入り口に集合だ。それでいいか?」

 

「うん!」

 

 こうして俺達はミラを救うべく薬草探しに動き出す・・・。

 

「その話、聞かせてもらったわ。」

 

「聞かせてもらった~。」

 

 ん?なんだこのデジャヴ?

 

「水くさいわよルドガー。そういう話だったら私にも言って欲しかったわ。」

 

「そうだよ~。水くさいよ~。」

 

「ブラン、プルルートまで・・・!」

 

 部屋の入り口から声が聞こえたのはプルルートと、少し前の事件で交流を築くようになった女神であるブランだ。なぜここに?

 

「私は単純に時間ができたから遊びに来ただけで、プルルートとはここに来る途中で出会ったのよ。で、プルルートの部屋に向かってるときに話し声が聞こえたから思わず聞いちゃったのよ。」

 

「そういうこと~。」

 

 そういうことか。しかし、なぜブランがこの件に関わるんだ?何か理由が?

 

「強いて言うなら、あなた達に恩を返すためよ。ルウィーの件で世話になったから。」

 

「そうか・・・。ここで断るのは気が引けるな。わかった。協力してくれ。」

 

「任せて。」

 

 人数がかなり揃ったな。これなら捜索が楽になりそうだ。

 

「それじゃ改めて、レツゴウアイランドにしゅっぱーつ!!」

 

 待ってろミラ。必ずお前を助ける。

 




次回予告 



 ミラを助けるためにレツゴウアイランドまでやってきた俺達。情報通り強力なモンスターで溢れており、進むのにも一苦労する。やっとの思いで最深部へと辿り着くが、そこで待ち構えていたのはとてつもなく強力なモンスターであった。

次回、神次元ゲイムネプテューヌV~審判を超えし者~

「謎の接触禁止種指定モンスター」

「何なんだ?このへんてこりんなモンスター?って、強すぎーー!?」
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