神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
今回はちょっと内容が変になってるかもです。
それでもよろしければ、お付き合い願います。
「ようこそ。わたくしの教会へ。」
扉を開けた瞬間、目に写ったのは金髪の長身の女性と、大量のゲームソフトやポスターに関連グッズだった。
俺は教会に入った瞬間に思考が一時停止し、意識がこちらに戻ってくるまで数秒を要した。
「な・・・何なのよこれはーーー!?」
「これが・・・神聖な教会だというの・・・?」
ノワールとブランも戸惑っている。一応整理されているとはいえ、この広い部屋一杯に広がるゲームグッズに圧倒され、言葉を無くしている。
「おおっ!?これはさっきゲーセンで見かけたゲームの筐体!何となく予想してたけどやっぱりあった~!!」
ネプテューヌはネプテューヌで思いっきりはしゃいでる。
「うわ~、男の人同士なのに、キスしようとしてる~!」
腐った趣味まで持ってたのか!?プルルート!そんなもの見ちゃいけません!
「何て言うか、自由奔放な女神ね・・・。」
ミラが部屋全体の雰囲気と教会の主を見ながら言葉を漏らす。まあ、ウチの女神達も割りと自由奔放なんだが。
「ふふ。わたくしの威光に開いた口が塞がらないようですわね。」
「・・・色々と突っ込みたいことはあるんだが、ひとまずそれは置いとこう。まさかあんたが女神だったんだな?ベール。」
俺は目の前にいる金髪の女性―――ベールに問いかける。
「お久しぶりですわね。ルウィーの一件以来でしょうか?」
「あれ?ルドガーとベールって知り合いなの?」
ネプテューヌが聞いてくる。俺はそれに対して簡潔に答える。
「ブランと戦ったとき俺だけはぐれたことあったろ?そのとき出会って、皆が捕まってる地下牢に案内してくれたのがベールだったんだ。」
「なるほど納得。」
ネプテューヌは俺の説明に納得し、改めてベールと向き合う。
「にしても、やっぱりリーンボックスの女神はベールだったんだね。」
「あら?あなたはわたくしが女神だと言うことを知っていたのですか?」
「まあ、ちょっとある事情でね。」
「・・・わたくしが女神だと言う情報を掴んでいるなんて、プラネテューヌの情報収集能力を少々甘く見ていたようですね。」
ネプテューヌの発言に目を細めてこちら側に対して警戒度を上げるベール。向こうが自分のことを知っているのであれば警戒するのも無理はない。
「話が逸れたが、用件は何だ?宣戦布告した挙げ句にリーンボックス(この国)にまで呼び出したんだ。そっちは何がしたいんだ?」
「あ、そうでした。わたくしがあなた方を呼び出したのは、あなた方の大陸のシェアをいただくためですわ。」
「・・・シェアをいただくですって?穏やかな話じゃないわね。」
ブランが警戒する。
「先に言っておきますが、武力でシェアをいただこうとは思っておりませんわ。堂々と、こちらの売り出すゲームでシェアをいただきます。」
「売り上げでシェアを手に入れるってこと?」
「はい。」
ノワールの質問にベールは肯定する。
「わたくしの国で売られているゲームのハードをそちら側に普及すれば、人々の信仰は自然と集まりますもの。」
「随分な自信ね。その台詞言って、後から恥かいても知らないわよ?」
「ご心配なく。我が国のハードやゲームは一番だと言うことを知ろ示して見せますわ。」
ノワールの忠告に対して、挑発的な態度で言い返すベール。そのやり取りに俺は言う。
「わかった。受けてたつ。要は売り上げ競争みたいなものなんだな。」
「そのような認識をする方は初めて見ましたわ。まあ、その通りですけどね。それでは、わたくしは準備がありますのでこれにて。」
その言葉を最後に、俺達は教会を出ることにしたのであった。
「ええ~?あたし、もうちょっと遊んでたいのに~。」
「さっさと帰るぞ。」
「うわ~、猫みたいに首根っこ掴まないで~。」
リーンボックスから帰ってきた俺達は、早速プラネテューヌの教会にて対策を考える。向こうはシェアを手に入れるためにこちらの大陸に大量のゲームやハードを輸出してくるんだ。こっちも向こうに負けないぐらいの売り上げを叩き出さなければ。
「まさか正面切って堂々とシェアを貰うなんて言ってくるなんて思いもしなかったわ。」
ノワールが額に手を当てながら言う。
「・・・ええ。向こうがそうするだけ自信があるってことでしょうね。」
ノワールの言葉に続いてブランも言った。
「勝負を受けた以上、負けないようにこっちも頑張るしかないな。」
「売り上げが伸びるように販売促進キャンペーンとか、「今ならこのお値段!」みたいな割引セールとかした方がいいかしら?」
「・・・それだけじゃなく、早期購入得点とか予約得点とかのサービスも視野に入れておいた方がいいかもしれないわね。」
「販売促進や得点もいいが、なによりも色んな人が興味を抱いてもらうように、そのゲームやハードにしかない特徴をアピールするというのもありなんじゃないか?」
「言えてるわね。ラステイションの場合は幅広いジャンルに手を出してるけど、安定した面白さを売りにして、一人でプレイしても皆でプレイしても楽しいって思えるようなゲームを作ってるわ。」
「・・・あたしの場合は、ハードの頑丈さと、単純ながらも何度でもプレイしたくなるようなアクションや、単独でプレイしてもいいけど、通信対戦によるゲームの面白さの幅を広げるのを売りにしているわ。」
「俺達の場合は・・・アクションやパズルゲームに力を入れてるし、他にもインターネット上で多数のプレイヤーと遊べるオンラインゲームに力を入れているな。」
三国によるゲーム事情を聞くと、方向性がそれぞれ違っており、受けとる面白さも違ってくるのだと改めて思う。ラステイションの場合は安定した面白さ。ルウィーでは皆でのプレイに力を入れている。そしてプラネテューヌはオンラインによる多数のプレイヤーとのプレイ。
どれもこれも違ったジャンルによるゲーム内容が面白さを引き出しているのだろう。
「それはそうと、リーンボックスのゲーム事情ってどんなものかしら?あのときはまっすぐ教会に行ったからあちこち見て回らなかったけど。」
ノワールがふと思ったことを口にする。確かに、向こうがこちらに対して自信満々にゲームを普及させると言うが、向こうはどんなジャンルに力を入れているのかわからない。
「あー、ネプテューヌ。参考までに聞きたいんだが、リーンボックスってどんなゲームを扱ってるんだ?」
ネプテューヌを呼び出して、向こうの世界のリーンボックスのゲーム事情を聞く。こっちと事情が違ったりするのだろうが、参考までに聞いておきたい。
「あー、何て言うかね・・・とにかくサイズが大きいことにこだわってるね。」
「サイズが大きい?」
「うん。わたしのいた世界の話になるけど、リーンボックスじゃ、大きいことは正義!って感じで、ゲームのハードとか、売ってるものとか大きいことにこだわってるんだよ。」
サイズの大きいことにこだわる・・・うーん、それだけじゃピンと来ないな。第一、何でも大きければいいってもんじゃないだろ。
「・・・サイズがデカイ・・・そういえば、あのベールって人、やたらと胸が大きかったわね・・・。」
ブランが額に「怒」マークを浮かべながら言う。何か変なスイッチが入ったらしい。
「なんだか思い出したらムカついてきた。奴の鼻っ柱へし折らねえと気がすまねえ!」
「落ち着けブラン。今はこの勝負に関係ないことで怒ってる場合じゃないだろ。」
「わかってるさ!だがな、あの見下したようなツラが気に食わねえ!」
「だったらなおさら奴との勝負に負けるわけにはいかないな。向こうがこっちにゲームを流してくるならこっちも同じ方法でやり返せばいい。」
「同じ方法だぁ?」
「向こうにも俺達のゲームを流して新しい物に興味を惹かせればいい。そうすれば、リーンボックスから売上金だけじゃなく、シェアも獲得できるって訳だ。これを利用して俺達もリーンボックスにあるシェアをごっそり貰おうって話だ。」
「ごっそり貰うって・・・そう簡単にうまくいくかしら?」
ノワールが当然の疑問を浮かべる。
「そのために情報収集しようと思ってるんだが。」
「あー、多分大丈夫なんじゃないかな?」
「なんでそう言いきれるんだ?ネプテューヌ。」
「向こうがどう思ってるのかわからないけど、こっちのゲーム事情をリーンボックスが知らないなら興味が沸くのは当然だと思うし、こっちがリーンボックスのゲームに興味を持っても受けるかどうかわからないじゃん?だったら当たって砕ける勢いでやればどうにかなるんじゃない?」
「「「・・・。」」」
ネプテューヌって、たまに頭が良く見えるような発言をするし、ズバッと核心を突くから納得すると同時に戸惑ってしまう。
「それに、こっちではどうかわからないけど、ベールって抜けてるところがあるから心配しなくてもいいんじゃないかな?」
「・・・そのことが正しければそれほど心配する必要ってないのか?」
「多分。」
「とりあえず情報収集はしておく。そんで対策は立てておく。みんなもいいか?」
「・・・ええ。」
「かまわないわ。」
「それじゃ今日の会議は解散!ルドガー、お腹すいたからご飯作ってー。」
「能天気だなお前。」
その後、俺は夕飯の支度をするために教会の食堂へと足を進めるのであった。