神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

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 新年、明けましておめでとうございます。投稿に間が空いて申し訳ありません。

 今回は次の話の繋ぎのようなものです。それでもよろしければお楽しみください。


第二十二話 売り上げ勝負の果てに

 リーンボックスでの出来事から1週間が経った。ルドガー達は自分達の国のゲームのハードやソフトをリーンボックスに流通させたりしながらリーンボックスのゲーム事情を調べていた。あれだけ自信満々に大見得を切って各国に流したのだ。リーンボックスのゲームに対してどれだけの評価を国民から得られたかと言うと・・・。

 

「・・・特に大きな変わりはないな。」

 

 プラネテューヌの一室でお茶を飲みながらルドガーが呟いた。

 

「そうね。寧ろ、リーンボックス製のゲームに対して良い話は聞かないわね。」

 

 ルドガーの呟きにノワールが答えた。 

 

「・・・ルウィーでもあまり評判が良くないみたいよ。」

 

 ブランも本を読みながら言う。

 

「・・・寧ろ私達のゲームやハードが沢山売れているわ。欲しいと言う人達が多くて追加で生産させているところよ。」

 

「それならウチもそうよ。新しく発売したゲームが大ヒットして生産が追い付かないくらいよ。」

 

「俺達の場合はオンラインゲームのシステムのアップデートや操作性の向上、そして追加した新要素が高い評価を得てプレイする人達が喜んでたな。」

 

「それに比べて、リーンボックスのゲームはあまり売れてないみたいね。実際にプレイした人達からはクレームが来てるみたい。」

 

「・・・大きすぎて置場所が無いとか、普通に遊んでたのにソフトが傷付いたとか、そう言った話で溢れているわ。」

 

「それに対するお詫びとしてソフトの無料サービス販売とかで客足を取り戻そうとしてるが、内容は微妙なものばかりであまり上手くいってないみたいだな。」

 

 三人がそれぞれ集めた情報を出しあってリーンボックスのゲームに対する評価を下していく。何て言うか、心配するほどのものではなかったな。

 

「・・・ネプテューヌが言った通りになったな。それほど警戒する必要がなかったな。」

 

「そうね。少しでも心配した私がバカだったみたい。」

 

「・・・ひとまずは安心なのかしら?」

 

 そんな会話をしていると、教会の扉が勢い良く開かれ、物音が発生した方向に顔を向ける。

 

「あなた達!よくも卑怯な真似をしてくれましたわね!!」

 

 扉が開いたと同時に現れたのは、先日リーンボックスで対面した女神―――ベールだった。その表情は怒りに染まっており、今にも手を出してきそうな雰囲気だった。

 

「どうしたんだ?そんな怖い顔して?」

 

「白を切るつもりですの!?わたくしのハードに、これだけの悪評を流して・・・!」

 

 ベールが怒っている理由を言うと、ルドガー達は揃って首をかしげる。

 

「・・・悪評・・・国民達から出ている文句のことかしら?」

 

 ベールの言葉にブランが返す。

 

「そうですわ!わたくしのハードに、こんなにも不評が集まるなんて・・・!それもこれも、あなた方が卑怯なネガティブキャンペーンをしたせいですわ!そうに違いありませんわ!」

 

 ベールが自分の国のハードが売れない理由や不評が集まるのを俺達のせいだと思い込んでる。失敬な。そんなことをしても意味がないし、国民達から顰蹙(ひんしゅく)を買うことに繋がるからやらない。

 

「ネガキャンって・・・私達は何もやってないわよ?嘘だと思うなら気が済むまで調べたらどう?」

 

「ついでに言うなら、俺達がそういうことをしても何もメリットがないと思うけどな。」

 

 今度はノワールが返し、それに合わせて俺も返した。

 

「え・・・?では、本当に何もしていないと・・・?で、ですが、わたくしの国では大人気のハードですのよ?」

 

 あっさり信じたな。まあ、本当のことだけど、もう少し食いついてくるかと思ったが。

 

「・・・好む好まざるは国民性の問題だわ。リーンボックスのハードは、こちら側にはニーズに合わなかった・・・サイズが大きすぎてね。」

 

「更に言うなら、リーンボックスにはそれしかハードが無かったんだろ?なら必然的にゲームをプレイするにはそのハードを買うしかないということに繋がるわけだ。」

 

「少なくともゲームをプレイする時に発生する問題点も改善しておけば少しは違ったかもしれないわね。」

 

 俺達がそう言うと、ベールは発覚した事実に顔を青くしながら後ずさる。

 

「そんな・・・胸もハードも大きければ誰でも喜ぶものなのでは・・・!?」

 

 胸云々はともかく、ハードは大きければ良いってもんじゃないだろ。

 

「・・・てめぇ、胸って言ったな?胸って単語使いやがったなコノヤロー!!」

 

 胸という単語に反応したブランは怒りに身を任せて変身し、ベールに向かって吠える。

 

「表出ろ!今すぐ表出ろ!!今すぐこの場で叩き潰してやる!!」

 

「待てブラン!ここで暴れるな!」

 

 今にも暴れだしそうなブランを何とかなだめる。

 

「ふん、そっちがその気なら・・・いいでしょう。決着をつけて差し上げますわ!」

 

「決着だと・・・?」

 

「無論、こんなところで暴れるつもりは毛頭ありませんわ。決着の場所は。わたくしが女神として生を受けたリーンボックスの森の奥とさせていただきます。」

 

「はっ!そっちから喧嘩吹っ掛けておいて自分のホームグラウンドで闘り合おうってのか?偉そうな態度の割りにやることがセコいな!」

 

「なんとでも仰りなさい。あそこなら、わたくしの力を最大限に発揮できる・・・全身全霊を持って、あなた方を叩き潰して差し上げますわ!」

 

 ベールがこちらに向かって再度の宣戦布告をする。

 

「わざわざ私達がそこに出向いてあげる理由が見つからないんだけど?」

 

 ノワールの言う通りだ。わざわざ行く必要性が見つからない。

 

「まあ、無理にとは言いませんわ。ただしその時は、この大陸の女神は私に恐れをなして逃げたと、世界中に喧伝させていただきますけど。」

 

「挙げ句の果てには脅迫かよ・・・!いいぜ、その喧嘩買ってやる!直接乗り込んでぶちのめしてやる!」

 

「では、お待ちしておりますわ。返り討ちに会う覚悟が出来たら、いつでもおいでなさいませ。」

 

 そう言ってベールは教会から出ていった。

 

「もう、そう言う話勝手に決めないでくれるかしら?」

 

 先程のやり取りを見てあきれた声を出すノワール。それと同時に、頭が冷えたのかブランは変身を解いた。

 

「・・・ごめん。つい頭に血が上って・・・。」

 

 その時、部屋の扉が開いてネプテューヌ達が入ってくる。

 

「たっだいまー!さっきベールが教会から出てくるのを見かけたんだけど、どうしたの?」

 

「ああ、おかえり。実はな、カクカクシカジカで・・・。」

 

 ネプテューヌからの質問にルドガーは簡単に説明する。

 

「四角いキューブな訳だね。だいたいわかった。わたし達、これからリーンボックスに向かうんだね。」

 

「ま、そんなところだ。」

 

「今の説明で理解できるあなた達の感性がちょっと理解できないけど、方針が決まったのね。」

 

 ミラが呆れ気味な表情で突っ込みつつも納得する。

 

「わあ~い~。みんなでお出掛けだ~。」

 

「こっちの世界のリーンボックスか・・・。行くのは初めてなので緊張しますね。」

 

「あ、そうだ!すっかり忘れてたけど、向こうに着いたらベールに頼んで女神メモリーを持ってたら分けてもらうように話さなきゃ。」

 

 ネプテューヌが何かを思い出したように声をあげる。

 

「女神メモリーを?なぜだ?」

 

 ルドガーが聞くとネプテューヌは答える。

 

「わたしがこの世界に来たとき、最初は女神化できなくてね。そのあとノワールからこの世界で女神になるための条件を聞いて、女神メモリーを探してそれを使って女神に変身できるようになったんだ。だから、わたしと同じようにこっちに来たネプギアは女神に変身できないと思うから同じように女神メモリーをベールが持ってたら譲ってもらおうかな~なんて思ってたんだ。」

 

「お姉ちゃん・・・私のために・・・!」

 

「なるほどな。あのとき遺跡みたいなところにいたのはそのためか・・・。理由はわかった。なら全員で行くか。もたもたしているとベールが三国に対して嫌な噂を流すだろうからな。」

 

「そうだね。まあ、ベールが相手でも、これだけの人数を相手にはできないと思うけどねー。」

 

「袋叩きにする気満々だなおい。」

 

「てへぺろ。」

 

「そんなことしてもかわいくないし、今時流行らんと思うぞ。」

 

「ありゃ残念。」

 

「・・・ぐだぐだボケと突っ込みを繰り返してるところ悪いけど、行くの?行かないの?」

 

 俺達のやり取りを見ていたノワールがしびれを切らしたのか、声をかけてくる。

 

「当然行くよ!準備が出来たら行こう!」

 

 こうして俺達は再びリーンボックスに向かうことが決まり、急いで準備するのであった。

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