神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

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お待たせしました。今回の話から色々とオリジナル要素が増えたりします。
それでもよろしければどうぞ。


第三十四話 激動する時代のプロローグ

 マジェコンヌを倒した直後、それぞれの国で起こった事件の対処に当たっていたメンバーがルドガー達の下へと集っていた。

 

「やっと合流できたぜ!」

 

「ルドガー、平気!?」

 

「プルルート!無茶してないわよね!?」

 

 それぞれの国の事件が解決したのか、ブラン、ミラ、ノワールの順番にルドガー達と合流する。

 

「皆・・・、それぞれの事件は解決したのか?」

 

「なんとかね。ホント、フザけたことしてくれたものよ。」

 

 ノワールは苦虫を噛み潰したような表情をしながら言う。何があったのだろうかとルドガーは思った。

 

「で、子供達を誘拐した犯人はドコに居やがる?」

 

 変身状態のブランが拳の骨をポキポキと鳴らしながらルドガーに聞いてきた。

 

「ああ〜、ソイツなんだが・・・。」

 

「何だよ。随分と歯切れが悪いな。」

 

「見たほうが早いと思う。」

 

「?」

 

 ルドガーに促されて誘拐犯を見た。目に入ったのは―――。

 

「アヒャ、ヒャハハハ・・・。」

 

 プルルートに叩きのめされた事によって精神崩壊を起こしたマジェコンヌがいた。

 

「おい、これって・・・。」

 

 マジェコンヌの様子を見たブランがルドガーに聞く。

 

「プルルートがやりすぎた。」

 

「うわぁ・・・。」

 

「ピーシェがどこにいるか聞きたかったんだが、敵の情報源が一つ潰れちまったってわけだ。」

 

「これじゃピー子がどこにいるのかわからないよー。おまけに・・・。」

 

 ネプテューヌがアイエフが隠れている近くの岩場に目を向けると別の問題が発生していた。

 

「あぁ゙ぁーー!!あぁ゙ぁ゙ーー!!?」

 

「アイエフちゃーん?どうして泣くのー?」

 

 顔を青ざめさせながら大泣きしているアイエフと、なぜ泣いているのか理解しておらずオロオロしているプルルート(変身中)の姿があった。

 

「もうどう言い表せばいいのかわからない程のカオスさにネプ子さんは困惑しております。」

 

 ネプテューヌの言う通り、現在の状況の整理が追いつかず、混沌の極みに至っていた。

 

「ぴーちゃん、どこにつれてかれちゃったですか・・・。」

 

 そんな中でもただ一人純粋にピーシェの事を心配していた少女がいた。コンパだ。

 そんな彼女を見かねたのか、ルドガーは安心させるようにコンパの目線に合わせてしゃがみ、頭をポンポンと撫でながら言う。

 

「大丈夫だ。俺達が必ず見つけ出す。だから泣くな。」

 

「はいです・・・。」

 

 コンパを落ち着かせた後、今後どうするのかを考えるが思い付かない。

 ピーシェを見付けるのは当然だが、連れて行かれた先がわからないのでは探しようがない。

 マジェコンヌとの戦闘でだいぶ時間を食ってしまったため、可能性は低いが連れて行かれたと思われるルートを最初から洗い出すしかない。

 そう思ったルドガーはそのことを教えようとしたその時。

 

「るどがー!ねぷてぬー!」

 

 聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「ピーシェ!?」

 

「ピー子!?」

 

 声が聞こえてきた方向に目を向けると、驚愕するものが目に入ってきた。

 誘拐されたはずのピーシェだった。

 

「ピーシェ!お前、無事だったのか!?」

 

「ピー子!無事だったんだねー!!」

 

 ピーシェの姿を見て固まっていたルドガーとは対象的に、ネプテューヌはピーシェに近付いていく。

 

「ねぷてぬー!」

 

「ピー子ー!」

 

 二人がお互いに両腕を広げて抱き合おうとしたその瞬間―――。

 

「ぴーぱぁーんち!!」

 

 ネプテューヌの顎にアッパーが炸裂した。

 

「おう・・・おぅ・・・ぉぅ・・・!」

 

 アッパーが当たった瞬間、謎のエコーが響いた。

 ピーシェの放ったアッパーによってネプテューヌは宙へと浮かび上がり、その後地面へと背中から倒れた。

 

「ピーシェ、うぃーん。」

 

「いえ〜い!」

 

 ボクサーの勝者のごとく、ピーシェの腕を取って上に上げるルドガー。それに対してピーシェはご機嫌な表情で飛び跳ねるのであった。

 

「お姉ちゃーん!?」

 

「・・・(チ~ン。)」

 

 ネプギアが心配してネプテューヌの下へと駆け寄るが、返事がなく屍のように白目を向きながら気絶しているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~流石のネプ子さんも油断したよ。まさかあそこでK.Oを喰らうとは・・・。」

 

 しばらく時間が経つとネプテューヌは気絶から復活して帰路についていた。全員も同様にプラネテューヌへと向かっていった。

 

「なあピーシェ、聞きたいんだが、どうやって七賢人達から逃げてきたんだ?」

 

「へ?逃げて?」

 

「ああ。ピーシェが七賢人達に誘拐されてから、どうやって逃げることが出来たのかを俺達は知りたいんだ。」

 

 ルドガーは気になっていたことをピーシェに訪ねる。

 

「う~んと、ねぷてぬとぷるるととあそんでて、きゅうにねむくなって、おきたらあのでっかいいしだらけのところにいて、う~んと、それから・・・。」

 

「それから?」

 

「なんだかまっくろなひとに、このまますすめばねぷてぬにあえるっておしえてくれて、それでみんなとあえた!」

 

「真っ黒な人?顔とかはわからないか?」

 

「わかんない。ぜんぶまっくろで、おめんみたいなのつけてて、かおもよくみえなかった。」

 

 身振り手振りで自分がどのような状況にいたのかを説明するピーシェだったが、自身も混乱しているのかそれ以上の情報は得られそうになかった。

 

「真っ黒でお面を着けて・・・どんな人なんでしょう?」

 

「・・・少なくとも七賢人でも悪人でもないっていうのは間違いなさそうだけど。」

 

 ピーシェの説明を聞いて疑問を浮かべるネプギア。得られた情報からピーシェを助けてくれた存在を推測するブラン。

 

「これまで起こった出来事が多すぎて、情報がマトモに整理できないわね。」

 

 情報を整理しようと頭を回転させてはいるが、うまく纏まらず頭を押さえるノワール。

 

「けど、子供達が無事だったのは喜ぶべきだと思うわ。」

 

「そうですね。事件も一段落付いたことですし、今はゆっくり休みましょう。」

 

 子供が無事であったことに安堵するミラとネプギア。その言葉を聞いたノワールは一先ず浮かんでいる疑問を頭の隅に追いやり、切り替えることにした。

 

「そうね。このことは後で考えるわ。」

 

―――〜♪

 

「何だ?」

 

 ルドガーのGHSが鳴り響き、それを手に取る。

 

「もしもし?」

 

『ルドガーか?無事か?』

 

「あ、兄さん。こっちはなんとかなった。そっちは?」

 

『すまん。取り逃がした。奴の娘とやらに邪魔されて逃げられた。』

 

「そうか。でも子供達は取り戻せたし、安心してくれ。」

 

『そいつはよかった。俺達は事件の後始末しなきゃならないから、このままリーンボックスに残る。』

 

「わかった。兄さんも気をつけてな。」

 

『それじゃあな。』

 

―――プツ。ツー、ツー、ツー。

 

「誰からだった?」

 

 ネプテューヌが尋ねる。

 

「兄さんからだった。向こうで一段落したから後始末のために残るって。」

 

「お兄さんて結構忙しいんだねー。」

 

「まあ、エレンピオスにいた頃からも帰りが遅いなんてことはそれなりにあったからな。」

 

「ブラックな上司に扱き使われてたりとか?」

 

「・・・案外有り得そうだ。」

 

「ガチな声で返されるとネプ子さん反応に困るよ。」

 

 この後、他愛のない雑談を繰り広げながらも全員はプラネテューヌの教会へと辿り着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何処かの研究室らしき場所にて、一人の人物がつぶやく。

 

「作戦は失敗か。誰か一人は連れてこれると思ったんだけどね・・・。」

 

 椅子に座りながら知らされた結果に落胆した声を上げながら一人思考にふける。

 

「そうねえ。マジェちゃんは精神崩壊を起こしちゃってるし、コピリーちゃんは女神に木っ端微塵にされちゃったし、戦力が大分減っちゃったわね。」

 

 男性の声でオカマ口調で喋る人物は、今回の作戦で生じた損失に頭を抱えながら返す。

 

「でも、計画は完全な失敗って訳じゃなさそうだ。」

 

「と言うと?」

 

「コイツを見てくれ。俺がここ何日か集めた実験結果だ。」

 

 オカマ口調の男は手渡された資料を見ると、みるみる驚愕の表情に染まっていく。

 

「アンタ、中々えげつないことしてるわね・・・。」

 

「世間じゃ「要らない子」だと言われてる奴等を有用に使ってやってるだけさ。文句なら子供を捨てる親に言いなさいな。」

 

「暮らしが豊かになっても、やっぱり手が届かない所が出てきちゃうのよね。」

 

「何だ?今さら良心が痛むのか?」

 

「痛まないと言ったら嘘になるけど、気持ちの良いものじゃないわね。」

 

「この計画が遂行されれば、女神の連中もそう簡単に手出しは出来なくなる。甘っちょろい思考の持ち主ほどな。」

 

「計画も大詰めのところまで来てる以上、今更修正も中止も出来ないわね。レイちゃんには悪いけど、このまま進めるわ。」

 

「俺は計画を今一度確認する。そっちも準備を進めてくれ。」

 

「了解。お互いにミスのないようにね。」

 

 オカマ口調の男はそう言って出ていった。

 

「・・・。」

 

 部屋に残った人物は壁に貼り付いている写真を、不敵な笑みを浮かべながら見る。

 

「会える日が近いな。ルドガーくん?」

 

 持っていたメスをダーツのように投げつけ、写真に突き立てながら男―――七賢人の新メンバーのリゼルは作戦を見直し始めた。

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