神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

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おまたせしました。
思ったより長くなりそうなので3つに分けることにしました。


第三十七話 アブネスと共闘する女神達

「はぁ、はぁ、はぁ・・・!」

 

「ここまで来れば平気か。」

 

 メロトイドシェルターから抜け出すことに成功したアブネスは、黒尽くめの男と共に森へと逃げ込んだ。黒尽くめの男は辺りを警戒し、敵が居ないことを確認すると近くの岩に腰を降ろした。

 

「ねえ、さっきアタシが見たあの怪物って、何なの?アタシの知らないところで、一体何が起きているの?」

 

 先程施設で見たことを黒尽くめの男に質問する。

 

「結論から言うが、アレこそが七賢人の本当の姿だ。」

 

「本当の?」

 

「俺は元々、七賢人の活動に興味はなかったが、ある奴が七賢人のメンバーに入った事を切っ掛けに嫌な予感がしてな。それで七賢人の事を調査することを決めたんだ。」

 

「七賢人に入った・・・もしかして、リゼルのこと?」

 

「ああ。だが、それは偽名だ。奴には本名がある。」

 

「本名?」

 

 アブネスは聞き返す。

 

「ああ。奴の本名は・・・っ。」

 

 黒尽くめの男は別の方向を見ると立ち上がって去ろうとする。

 

「え、どうしたのよ突然?」

 

「敵ではない。女神達が来た。そいつ等に保護してもらえ。」

 

「え?女神が?」

 

「俺にはまだやる事がある。出来れば俺の事は話さないでくれ。さらばだ。」

 

 そう言って男は去っていた。それからしばらくして、黒尽くめの男が言っていた通り女神達が歩いて来た。

 

「あれ?あそこにいるのって・・・いつかの幼女!」

 

「相変わらずかついきなり失礼ね!」

 

 ネプテューヌの台詞に憤慨するアブネス。

 

「貴方・・・確か七賢人のメンバーだったわね。ここに居るってことは、待ち伏せしてたってこと?」

 

 ノワールが怪しむが、アブネスは否定する。

 

「ち、違うわよ!アタシがここにいるのは訳があって・・・。」

 

「訳〜?どう言うこと〜?」

 

 プルルートが聞き返すとアブネスは説明し始める。

 

「順を追って説明すると、アタシ達の仲間のアノネデスっていう奴がいるんだけど、に最近の事件に関して問い詰めようと思ったのよ。」

 

「あのオカマが・・・。」

 

 ノワールが嫌な顔をしながら呟く。

 

「事件?」

 

 ネプテューヌが聞き返す。

 

「前にも言ったと思うけど、子供達の行方不明事件や誘拐事件のことを話したことがあるでしょ?それで貴方達の事を疑って調べてはいたんだけど・・・。」

 

「アテが外れたってことね。」

 

 ミラが言った。

 

「そう。一度捜査が行き詰まったんだけど、そこで七賢人が子供達を誘拐したっていうニュースが入ってきて、その真相を突き止めようとアノネデスに問い詰めようとしたのよ。でも、そいつが見当たらなくて探している最中に、アノネデスの秘密の研究施設を見つけたのよ。そこでアタシが見たのは・・・。」

 

「見たのは・・・何?」

 

 表情を暗くさせながら言い淀むアブネスにブランは聞き返す。

 

「自分でもよくわからないんだけど、怪しげなカプセルみたいなものがたくさん並んでて、その中の一つからモンスターみたいなのが出てきたのよ。今まで見たことのない奴だったわ。ソイツに殺されかけて・・・それで、何とか逃げてきたのよ。」

 

「奇妙なモンスター・・・まさかあいつ等と関係が?」

 

 アブネスの証言に関連性を疑うルドガー。そんな様子を知らずにアブネスはルドガー達に一つのお願いをする。

 

「お願い。敵対してるあなた達に頼むのは筋違いかもしれないけど、一緒に連れて行ってほしいの。何が起きてるのか、ちゃんと確かめたいの。お願い!」

 

 アブネスの懇願に困惑する一同。しばらくの間があってネプテューヌが口を開いた。

 

「いいよ。」

 

 その言葉に一同は驚きそれぞれ声を上げる。

 

「ちょ、ネプテューヌ正気!?」

 

「・・・罠かもしれないわ。」

 

「あたしもおすすめできないわね。」

 

 ノワール、ブラン、ミラの順番で賛成の意を示したネプテューヌに抗議する。

 それもそのはずだ。敵対している組織のメンバーであり、助かるため若しくは騙し討ちするかもしれない可能性を持った人物を安々と同行させるのは危険だと言うことだ。

 だがネプテューヌはそんなことを微塵も考えていないような様子でアブネスの動向を許可したのだ。驚くのも無理はない。

 

「みんなの言いたいことはわかるよ。けど、敵であるはずの私達に頭を下げてでもお願いするってことはそれだけ必死ってことでしょ?なら信じるだけだよ。」

 

「それが演技かもしれないって言ってんの!バカなのあなた!」

 

「ノワールは心配性だな〜。どう言えば納得するの?」

 

 そこで、言い争ってるネプテューヌとノワールに、ルドガーは助け舟を出す。

 

「それなら俺が見張る事にする。怪しい行動を取れば俺が始末する。それでいいか?」

 

 ルドガーがそう言うと、この場にいる全員が渋々納得する。

 

「言っておくけど、完全に納得したわけじゃないから。」

 

「・・・同じく。」

 

「はあ・・・しょうがないわね。」

 

「アブネスちゃんだっけ〜?よろしく〜。」

 

 ノワール、ブラン、ミラの三人は頭を抱えるが、プルルートだけはマイペースであった。

 こうして、アブネスの同行を許すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――メロトイドシェルター モニター室

 

「あらあらアブネスちゃん、女神とエージェントを引き連れてもう一度ここに来るみたいね。」

 

「あのガキンチョ1人ならともかく、女神とルドガーくんが来るのはちょっとキツイかもな。真正面から戦えば不利だ。」

 

「仕方ないわね。ここの設備は放棄して新しいアジトに移動しましょう。そろそろ引っ越しも考えてたし、丁度いいわね。」

 

「なら俺は、あいつ等の嫌がる顔が見れるように下準備でもしますかね。」

 

「ホント、精神攻撃に関してはアタシより得意よね。」

 

「これでも元医者なんでね。精神のこともわかるさ。治し方も、壊し方もね。」

 

「ホントならアタシ達がやってることも消さなきゃならないんだけど、敢えて残しておきましょうか?」

 

「だな。最近あちこちで出現しているキメラモンスターの正体を知ったとき、どんな顔をするのかね〜。ふふふふ・・・。」

 

 

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