神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
プルルートがイストワールの仕事を手伝うと宣言してからだいぶ時間が経ち、天辺(てっぺん)に昇っていた日が傾いてに夕焼け色に染まっていた。時計を確認してみると6時になる少し前・・・そろそろ空腹を感じる時間帯だ。
「はっ!?」
「ど、どうしたのお姉ちゃん?急に立ち止まって。」
教会への帰り道の途中、ネプテューヌが何かに気付いた様子で声を上げ、それに驚いたネプギアが聞く。
「いやぁ、これはパターン入ったなぁって思って。」
「ぱた〜ん?」
プルルートが聞き返した。
「また突拍子もないことを・・・で、何なのよ?そのパターンていうのは。」
ミラもまた聞いた。
「そ。こーやってわたし達が一仕事終えて教会に戻ると、ほぼ確実に教会では事件が起きてるってパターン。」
「・・・言葉の使い方が少々間違ってるわね。」
「もう、そういうメタっぽいこと言うんじゃないの。」
「そうですわ。ストーリー展開の先読みは、当たってても外れてても興味が削がれてしまいますわよ?」
「あ、そーだね。ごめん、気を付けるよ。」
ネプテューヌの言葉に、他の女神達がツッコミを入れ、指摘されたネプテューヌはすぐに謝った。
「・・・なんだろう。端から聞けば意味不明だというのに、だんだんとネプテューヌの言葉が理解できて来ている自分がいることに戸惑いを隠せないんだが。」
「安心しなさいルドガー。あたしも同意見よ。」
会話の内容を聞いたルドガーとミラが頭を押さえながら呟いた。
そんなくだらない会話をしている内に教会へと辿り着く。
「ただいま〜。」
「ああ、みなさん!大変です!」
「大変なんです!一大事なんです!」
プルルートが玄関の扉を開けると、そこには何やら慌てた様子のイストワールとコンパがいた。
「「「・・・・・・。」」」
プラネテューヌ以外の三女神が目の前で起こった事態に表情をぽかーんとさせる。
「え?どうしたんですか?」
三女神の様子を見たイストワールが聞いてきた。
「あー、ごめんごめん。わたしがちょーっと微妙になるような空気作っちゃってさ。」
と、ネプテューヌが答えた。
「それより、何が起きたんだ?」
ルドガーが聞くと、コンパが言った。
「あいちゃんが、あいちゃんが誘拐されちゃったです!」
「なんですとー!?あいちゃんが誘拐されたー!?一体誰にー!?」
ネプテューヌが驚きを前面に出しながら大声を上げる。
「先程、マジェコンヌと名乗る方から連絡がありまして・・・返して欲しければ、全員でオオトリイ洞窟の深部まで来いとのことです。」
「オオトリイ洞窟・・・ここから北方向にある場所だな。」
指定された場所の情報を頭の中から抜き出し、ルドガーは言った。
「マジェコンヌ・・・以前にもアイエフさんを拐った方ですわよね?」
「あれだけこっぴどくやられたっていうのに、まだ懲りてなかったのね。」
ベールはマジェコンヌがどういう人物かを思い出し、ノワールは呆れた様子で呟く。
「そぉなんだぁ〜・・・あの人がぁ、またあいえふちゃんを〜・・・!」
かつて子供達を誘拐したマジェコンヌに怒りを滲ませながらプルルートは言う。 その様子を見たネプテューヌとネプギアは慌てて宥(なだ)める。
「わーっ!ぷるるん早いー!スイッチ入るの早いから!」
「おおお落ち着いて下さい!」
「・・・それで、どうするの?」
ブランが聞いてきた。それにネプテューヌが答えた。
「そんなの当然、助けに行くに決まってるよ!」
「でもこれって、100%罠ですよね?」
「そうよ。迂闊に飛び込むのは危険すぎるわ。」
ネプテューヌの意見にネプギアとノワールが反論する。
「そんな、あいちゃんを助けてくれないですか!?」
「いえ、そうではなくてですね、きちんと準備をしてからの方が安全かと・・・。」
ベールが理由を話そうとするがその前にプルルートに問答無用で遮られた。
「ごちゃごちゃ言ってないで、助けに行こうよぉ〜・・・!」
「「「はい。」」」
機嫌の悪くなったプルルートには誰も逆らえないのだ。
「というわけで〜、ちょっと行ってくるね〜。誘拐されないように気を付けてね〜。」
「行ってらっしゃいです。」
「どうかお気を付けて。」