神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
ではどうぞ。
コピリーエースを倒してから数日が過ぎた。
ラステイションのゲーム工場はあれから修復され、通常通りの機能を取り戻したみたいだ。
ノワールは壊された工場の建て直しや警備の強化など忙しい日々に明け暮れているようだ。そんな中でも時間を作ってはプラネテューヌに遊びに来たりなど、見ていれば思わずクスリと笑ってしまうことに俺は微妙な微笑ましさを感じた。
つい面白くてそのことを指摘してみると。
「べ、別に深い意味はないのよ!?あたしが寂しいからとか会いたいとかそんなんじゃなくて、ええと・・・。」
とまあ、テンプレートなツンデレを見せてもらいました。もっといじりたいと思ったがこれ以上やると怒られそうなので一旦やめておくことにした。
そんなこんなあって、俺は今部屋で事件の詳細をイストワールに報告するための書類を書いていた。それほど難しく書く必要がないため、簡潔に、且つ詳しく書いて提出した。
そして現在は昼頃。昼食も済ませたし、このあとの予定は特にはなく、イストワールからもらった休暇を潰すことにした。
「(さて、今日はどうするかな・・・。)」
街中を散歩しながら今日はどうするかを考えていた。ここのところ大きな事件もないし、七賢人の襲撃もない。かと言って今ハマっている趣味もないし、本当にやることがないのだ。どうしたものか・・・。
「あ、ルドガー。」
どうするか悩んでいたその時、背後から聞きなれた少女の声が聞こえてきたので振り返る。
「ネプテューヌか。どうしたんだ?」
思った通り、ネプテューヌがいた。その手にはビニール袋が下げられていた。
「いやあ、今日は新作のゲームが発売される日だから一日中いろんなゲームショップに足を運んでようやく手に入れてきたところだよ。」
手に持った袋を見せながらネプテューヌは言う。て言うか仕事はどうした。
「いーすんに全部任せてきた。」
聞くまでもなかった。まあ、いつものことだけどな。毎度思うがちゃんと仕事してくれ。
「それはそれとして、ルドガーは何やってたの?」
ネプテューヌが聞いてくる。それに対して俺は答える。
「特に何も。暇だったから街をぶらついていた。」
「だったら、帰って一緒にゲームしようよ。家に機体もコントローラーもちゃんと人数分あるし。」
「お前なぁ、それをやる前に仕事片付けたらどうなんだ?」
「ええ〜、だってあれあたしには多過ぎるんだもん。やるにしても朝まで掛かっちゃうよ。」
「朝までかかるならこんなところで油売ってないで取り掛かって少しでも量を減らしたほうがいいんじゃないのか?」
「いいもん!その仕事はゲーム遊んでからやるもんね。そしたらやるよ。」
「お前の場合はゲームやり始めたらそれこそ朝までコントローラーを手放さないだろう。仕事よりゲームの方が時間が長いってどういうことだ。」
「細かいことは気にしないでよ。それより早く帰ってやろうよ!」
こいつは・・・。こうなったらあの方法を使うとするか。
「仕事しないんだったらプリン作ってやらないぞ?」
「ねぷっ!?ルドガー!それは卑怯だよ、プリンを人質に取るなんて!」
「それもこれも仕事をしないお前が悪い。」
「ぐぬぬ・・・!」
どうやら効いたらしい。ネプテューヌは誰よりもプリンが大好きなのだ。このような手を使えば大抵の人間は言う事を聞くものだ。俺だってこういうことをしたいわけじゃない。脅迫して自分の思うがままにするなど俺はそれを許さない。だが、今の状況とその話は別だ。ネプテューヌの場合は少しでも仕事をしてもらわないと困るのだ。でなければ、ネプテューヌが片付けるはずだった書類等が俺の方にまで流れてきて、せっかくの休日や睡眠時間が削れていってしまい、まともに休みを取ることなくまた次の日を迎えるという悪循環に陥ってしまうのだ。そんなことになったら被害を被る俺やイストワールがたまったものではない。
「それに、イストワールから聞いたが、元いた世界に帰るために大量のシェアが必要なんだろ?だったら、少しずつでも働いてシェアを貯めるっていうのが今一番やるべきことなんじゃないのか?」
「うう・・・。」
ルドガーに正論を言われ、言い返すことができないネプテューヌ。
「別にゲームはやるなと言っているわけじゃないから、ちょっとずつでも問題を片付けようってことだよ。わかるな?」
「はい・・・。」
完全に論破され、ショボンと頭を垂れるネプテューヌ。この様子ならサボることなく仕事をしてくれるだろう。よし、あとひと押しだ。
「そうと決まればゲームは後回しにして、帰ったら仕事やってくれ。俺も手伝うから。終わったらプリン作ってやる。」
「うう・・・プリンを人質に取られると何もできないよ・・・。」
そう言ってネプテューヌはルドガーに渋々連れて行かれた。(連行されたとも言う。)
〜プラネテューヌ教会 執務室〜
「ふえ〜、終わった〜。」
プラネテューヌの教会に連行してから三時間が経過し、ようやく最後の書類にサインし終えたところだ。普段怠けているから書類が溜まりに溜まって山のようになっていたが、それが凄まじいスピードで片付いていき、三時間という短い時間で片付いたのだ。
「お疲れさん。ほら、ご褒美のプリンだ。」
「おお〜、プリンだー!」
ルドガーはネプテューヌの机にプリンを置いて、それを早速食べるネプテューヌを見て思った。こうして見ると、普通の女の子なのだと。仕事はしないし、ほとんど教会で寝てるし、外に出るとしても遊びに行くかゲームを買いに行くというダメ人間。
「ん〜、やっぱりルドガーの作るプリンは美味しいな〜。」
「それはどうも。」
だが、いざという時は火事場の馬鹿力というか、土壇場でとんでもない奇跡みたいなものを引き起こすという神様に愛されたようなスキルを持っているという。・・・って、ネプテューヌは神様だった。
「ご馳走様〜。あ〜美味しかった。また作ってね。」
「しっかり仕事したら作ってやる。」
「ええ〜。」
まあ、彼女には色々と世話になっているわけだし、そう強く発言できるものじゃないが、俺は彼女に感謝している。行くあてのない俺を教会に置いてくれて、仕事もらって生きている。感謝してもしきれない。・・・ここまで用意してくれたのはイストワールだけど。
それはともかく、俺はこの世界で生きていくことに不満は持たない。
「ねえルドガー。仕事終わったんだからゲームやろうよ。」
「いいぞ。今日の分は終わったし、いいだろ。」
「よーし、今日こそ絶対に勝ってやる!」
そう言ってネプテューヌは買ってきたゲームソフトを取り出し、ゲーム機に入れて本体を起動する。
「今日買ってきたやつは以前やった奴のバージョンアップ版だよ!絶対に負けないもんね!」
「それを言うなら俺に勝ってからだ。」
「く〜!余裕見せつけちゃって・・・絶対勝つんだから!」
今は何も考えずに、今はこの日常を謳歌しよう。
「あ〜、ネプちゃん、ルドガーずるい〜。あたしもやる〜!」
「あ、ぷるるん。ちょうど良かった。一緒にルドガーを倒すよ!」
「いいぞ。何人でもかかって来い。」
「いくぞー!」
「おお〜!」
ここにいる仲間達と共に。
「仕事終えてからゲームをやるのはいいですが、いくらなんでもやりすぎです!」
「「「すみませんでした。」」」
夢中になりすぎていつの間にか朝になっていたという。
なんとも締まらないオチだ。
次回予告
ルウィーに行くことになった俺達。ラステイションで起きている嫌がらせを止めに行こうとしていた俺達はなんとそこでルウィーでの実態を知る。
実態を知った俺達がとった行動。それは・・・。
次回 神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜
「ルウィーにお邪魔します」
「白っていうより、赤じゃん?」