神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜   作:namco

60 / 69
第四十五話 イエローハートの力の秘密

 ワレチューが目を覚ましたという報告を受けたルドガーは現在、医務室へと足を運んでいる最中だ。苛烈なお仕置きを受けたワレチューが目を覚ましたので、医務室にて尋問されており、気になる情報を洗い出しているところだ。

 ルドガーも色々と気になる事が沢山あるので、この尋問にて全て聞き出そうと質問の内容や黙秘する場合の情報の吐き出させ方を考えながら医務室へと足を運ぶと―――。

 

「・・・どういう状況だこれは?」

 

「ぢゅ〜!コンパちゃん、マジ天使!」

 

「はいはい。分かりましたから次の質問行くです。」

 

 コンパに対して色目を使うワレチューと、スルーしながらも尋問するコンパが目に入ったのだった。

 

「何これ?」

 

「あ、ルドガーさん。」

 

 ルトガーが入ってきたことにネプギアが気付く。

 

「どういう状況なんだ?これ。」

 

「実は、かくかくしかじか四角いキューブ、まるまるうまうまと言うわけなんです。」

 

「状況把握に便利な魔法の言葉をありがとう。」

 

 状況を分かりやすく説明すると、あのワレチューは目を覚ました時にコンパに一目惚れして、コンパからの質問だったら何でも答えているということだ。それで、情報を引き出す尋問官としてコンパは取り調べを行っているとのことだ。

 今まで敵だった相手にペラペラ情報を喋るのはどうかと思うルドガーであったが、そんな感情を表に出すことなく飲み込むのであった。

 

「で、尋問の結果、何か分かったことはあるか?」

 

「はい。エディンの女神・・・イエローハートの異常な力の仕組みや、力の出処が何処なのか分かったんです。」

 

「そいつは値千金の情報だな。力の正体が分かれば、これからの戦いで後れを取ることはないな。で、場所は?」

 

「あのネズミさんが言うには、ラステイションの研究施設にあるとの事です。」

 

「意外な場所にあったな・・・連中のことだ。色々と防衛を張ってるだろうな。入るのは簡単じゃなさそうだ。」

 

「それに、入れたとしても内部の戦力がどのくらいなのか分からないですからね。そして一番懸念してることは・・・。」

 

「誘拐してモンスター化した子供達も使ってくるかもしれない、か・・・面倒だな。」

 

「今、イストワールさんが分かった情報を纏めてくれています。情報の整理が終わり次第、皆を集めて会議を開きたいそうです。」

 

「わかった。こっちも色々と情報を集めてみる。何かわかったら電話してくれ。」

 

「はい。」

 

 こうしてルドガーとネプギアは会話を打ち切り、ルドガーは医務室を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――プラネテューヌ 謁見室

 

 

 

「全員集まりましたね。では、会議を始めます。」

 

 各国の女神とエージェントが全員揃ってる状況で、イストワールの言葉を合図に会議が始まった。

 

「単刀直入に言います。捕らえた七賢人のメンバーから重大な情報を引き出すことに成功し、事態は大きく進展することになりました。」

 

「・・・やっとね。ようやく反撃に出られるわ。」

 

 ブランが笑みを浮かべながら言い、他の女神も同様の表情を浮かべる。

 

「それで?具体的にどんな情報なの?」

 

 ノワールが切り出す。

 

「エディンに入るための侵入経路、警備の数と規模、違法研究データの保管場所、そして・・・イエローハートの力の発生源です。」

 

『!!』

 

 その言葉に全員が息を飲み、静寂が室内を一瞬だけ支配した。

 

「色々と聞きたいですが、特に重要なのはイエローハートの力の源ですわね。そちらをお願いします。」

 

 ベールが誰よりも早く落ち着きを取り戻し、会議の続きを促した。

 

「では、力の源から離します。あのネズミが言うには、オカマとリドウが女神の力を何十倍にも引き出せるように改造手術を施したと言っておりました。」

 

「女神を改造って、そんなこと出来るの?」

 

「出来るからあの力なんだろ。なら納得がいくさ。」

 

 ノワールが呟いた疑問にユリウスが答えた。

 

「そしてその力を引き出すために、外部から無尽蔵にエネルギーを供給するための装置を作り、そこから送りつけているおかげであれほどの力を発揮しているとのことです。」

 

「そういう事ね。ならその装置を探し出して破壊すれば・・・!」

 

「・・・今後の戦いで有利になる、ということね。」

 

 イストワールから齎(もたら)された情報にノワールとブランが気分が高まる。ようやく攻略の糸口が見えたのだ。この事に喜びを見出せない者はいない。

 

「その装置の置き場所は何処ですの?」

 

「引き出した情報によると、ラステイションのオカマの研究施設に置かれているとのことです。」

 

「ウチの国にあったの!?」

 

 ベールの質問に答えたイストワールの言葉にノワールが驚愕する。

 

「まさかエディンじゃなくてノワールの国にあったなんて。灯台下暗しってやつだね。暗くて黒いだけに!」

 

「うっさいわねネプテューヌ!しばくわよ!?」

 

 ノワールとネプテューヌのミニコントに一瞬だけ場が和む。

 

「場所が分かったなら後は攻め込むだけだな。で、研究施設についての情報は?」

 

 話の軌道がズレそうになったところをユリウスが修正する。

 

「重要施設なだけあって、警備の数もそれなりですが、殆どがロボットや調教したモンスターなどで構成されております。この場所には子供達や例のモンスターは存在していないと思われます。」

 

「その根拠は?」

 

「捕らえたネズミからの情報です。」

 

「信用できるのかしら?そいつ。」

 

 ノワールが疑いの目を向ける。

 

「たぶん、信用できると思います。」

 

 ノワールの疑問にネプギアが言う。

 

「あら、どうしてそう言い切れるのよ?」

 

「あのネズミ、ワレチューさんはコンパさんの質問に全部答えてくれまして、私達が欲しかったあんな情報やこんな情報の全部を話してくれたんです。それに、ワレチューさんはコンパさんにベタ惚れというかなんというか、そんな感じでコンパさんに心を奪われてるので、全部話してくれてます。」

 

「仮にも七賢人のメンバーがそれでいいのかしら・・・。」

 

 ネプギアへの質問の答えに呆れるノワール。

 

「なにはともあれ、色々と欲しかった情報が手に入ったのは確かです。後はその研究施設に突撃して、装置を破壊して、イエローハートを迎え撃つだけです。それに、その施設にはオカマがいるかもしれません。そのためにも、戦力を分ける必要があります。正面から突入して陽動しつつも、オカマまたはイエローハートと戦うチームと、装置を探して破壊するチームの2つにです。」

 

「なら、メンバーを分けないとな。誰と誰を分けるか・・・。」

 

 イストワールからの提案にルドガーは頭を悩ませる。

 

「工作チームには私を入れてください!機械工学は得意分野なので!」

 

「わかった。工作関係は任せた。」

 

「はい!」

 

「俺も工作チームに入ろう。ネプギアの護衛に回って援護する。」

 

「わかった。頼んだよ兄さん。」

 

「アタシは突入チームに入るわ!あのオカマに言いたい文句が山程あるんだから!」

 

「・・・私も突入チームに行くわ。あのムカつくデカ乳削ぎ落としてやる!」

 

「では、わたくしは突入チームに。作戦全体の戦力バランスを考えれば、こちらに火力が必要な筈ですわ。」

 

 ノワール、ブラン、ベールの順番に声を上げてどのチームに入るかが決まっていく。あとは三人。どう振り分けるかだが。

 

「はいはーい!わたし、突入チーム!こういうおいしい役目は、主人公の特権ってね!」

 

「ねぷちゃんが行くならぁ〜、あたしもぉ〜。」

 

 と、二人はどこに入るか勝手に決めてしまった。

 

「ミラ。お前はどっちに―――。」

 

「あたしは工作チームに入るわ。人数バランス考えたら、こっちに入ったほうが釣り合いが取れるわ。」

 

「わかった。準備が出来次第、すぐに向かおう。」

 

 こうして協議を重ねた結果、突入チームはネプテューヌ、プルルート、ノワール、ブラン、ベールに決まり、工作チームはネプギア、ルドガー、ミラ、ユリウス、と決まった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。