神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
6月の末にSwitch2が当選しました。
まさか一発で当選するとは思ってもみなかったです。
一部、加筆修正を加えました。
アノネデスの研究施設から帰ってきてから数日が経過した。
ピーシェを取り戻すべく、エディンへと侵攻する作戦会議を日夜繰り広げていた。
四カ国の代表である女神達がいつものようにプラネテューヌに集まり、今日はエディンに本格的に乗り込む会議を行う筈だったのだが・・・。
「久しいなぁ、お前達!ちゃんと米食ってるか米!」
「やかましいっちゅ!病み上がりのおいらの隣でデカい声出すなっちゅ!」
「馴れ馴れしくしないで!アンタ達、知ってたのよね?知ってた上でやってたのよね!?幼女を攫ってただけでなく、無理矢理女神になんて・・・幼女虐待どころじゃないわ!絶対許さない!!」
何故か元七賢人の三人までもがプラネテューヌに集結していた。
なぜこんな事になっているのかというとプルルートが。
「だって仲間外れは可哀想だしぃ〜。」
と言って全員を呼んだという。
まるで同窓会のようなカオスな雰囲気に他の参加メンバーも頭に雫マークを浮かべながら席に付いていた。
それだけでなく、ここにいる全員がマイペースな行動で緊迫する筈の場面が思いっ切り緩んでいた。
この状況にルドガーも流石に困惑し、どう切り出そうか考えていた時、テーブルを叩く音によって場の注目がそちらに行った。
「アンタ達!いい加減にしなさい!」
テーブルを叩いたのはアイエフだ。
「今がどういう状況か分かってんの!?一刻も早くピーシェを取り戻しに行かなきゃならないってのに・・・!」
「こんな時・・・だからこそだろーが!!」
そんなアイエフのセリフを遮ったのはネプテューヌだった。
「へ?ネ、ネプ子・・・?」
「大丈夫だよぉ〜。ちゃんとみんなぁ、ぴーしぇちゃんのことは心配してるからぁ〜。」
「だからといって、気負いすぎるのもよくありませんわ。わたくし達はわたくし達らしく、ですわ。」
「怖い顔して会いに行ったら、ピーシェちゃんもびっくりしちゃいますもんね。」
プルルート、ベール、ネプギアの順に喋り、気が立っていたアイエフを落ち着かせる。
「ごめんなさい。私ったら、知らずに怒鳴っちゃったりして。」
「まあ、無理もないさ。ピーシェがどこにいるのか、どういう状態なのかはっきり分かってるなら、焦りもするさ。」
反省するアイエフに、ルドガーが言う。
それに、とルドガーは付け加える。
「一応の策は考えてある。ピーシェの記憶を取り戻すためのな。」
「え、そうなの?」
ルドガーの言葉にノワールは驚く。
「ふっふーん。ルドガーの言う通り、それについては秘策あり、だよ!」
「そういえば昨日、お姉ちゃんとプルルートさんとルドガーさんが夜遅くまで部屋でゴソゴソやってたような・・・。」
「それはぁ〜、後のお楽しみぃ〜。」
ネプギアの言葉にプルルートがはぐらかす。すると、突如としてコンパとアイエフが立ち上がる。
「あの、みなさん!お願いがあるですっ!」
「私とコンパも連れて行って!絶対足は引っ張らないから!」
「いいよぉ〜。一緒に行こぉ〜。」
コンパとアイエフの懇願にプルルートはあっさりと了承した。
「やったー!ありがとうです!」
「えっ?いいの?」
「どうせ言ったところで止められないだろうし、何なら連れてった方がむしろ安心ね。」
ノワールは立ち上がりながら愛用のレイピアを腰に下げる。
「それに〜、2人がいてくれた方が〜、ピーシェちゃんもお話聞いてくれると思うし〜。」
プルルートもお気に入りのぬいぐるみを手入れしながら立ち上がる。
「ちゃんと自分の身は自分で守るのですわよ。」
ベールも自身の槍を背負いながらアイエフに注意を促す。
「ええ、もちろん!」
「よーし、それじゃピー子奪還作戦開始ー!!」
『おー!!』
ネプテューヌの号令に全員は咆哮を上げ、ピーシェを取り戻す為に作戦を開始するのであった。
「あー、気合入っているところに水を差すようで悪いが、奴らの本拠地にはどうやって入るんだ?」
と、ユリウスが指摘した。
「あ〜、それは〜・・・。」
案外何も考えていなかったらしく、ネプテューヌは言い淀(よど)んでいた。
そんな微妙な空気を漂わせていたその時、会議室の扉が開かれた。
「教えてやろうか?」
「ヴィクトル、お前、体はもういいのか?」
入ってきたのは全身黒尽くめの服装の男、ヴィクトルであった。
「ああ。お陰様でな。」
「え?ヴィクトルってまさか、分史世界のルドガーの・・・?」
ヴィクトルの名前に反応したノワールが思わず言う。
「ヴィクトル・・・分史世界・・・?ルドガーあなた、わたしが消えた後にどんな旅をしてきたの?」
「話から察するに、分史世界のルドガーか・・・。」
ルドガーが居た世界出身であるミラとユリウスはそれぞれの反応をし、一方は疑問を浮かべ、一方は納得する。
「私の話は後だ。エディンへの侵入経路について知りたくはないか?」
「え?知ってるの?」
ヴィクトルの言葉にネプテューヌは頭に疑問符を浮かべる。
「ああ。私は何度か奴等の基地に潜入したことがあってな。いくつかルートを知っている。だが、リドウに捕らえられたせいで殆どが潰されているだろうな。」
「じゃあ使えないじゃん。ヌカ喜びさせないでよ。」
「最後まで聞け。確かに今まで使っていたルートの殆どが使えなくなったろうが、一つだけ連中が絶対に知らないかつ比較的安全なルートがある。」
「・・・それは何処かしら?」
ブランが聞いた。
「エディンの北西部の山岳地帯に地下溶岩洞というマグマの通り道がある。連中はマグマの熱を利用して国を動かす電力に変換しているんだ。私はそこに抜け道を作って潜入していた。」
「そこがエディンに入るための抜け道なのですね?」
ベールが聞いて、ヴィクトルは答える。
「ああ。だが気を付けろ。比較的安全とは言え、道中には強力な野生のモンスターも多数いる。そこで時間を取られたり、騒ぎを起こすと奴等に気付かれて潜入が困難になる。」
「それなら、また二手に分かれて行動するのはどうだ?正面から入って陽動を起こすのと、その隠し通路を使って潜入するのと。」
「なら、また班分けだね。誰が何処に入る?」
ルドガーが提案を出すと、ネプテューヌが言った。
「戦力を分ける必要はないさ!俺達が陽動を引き受けよう!」
そんな時、今の今まで黙っていたコピリーエースが声を上げた。
「コピリーエース・・・いいのか?相手はかつての仲間なんだぞ?」
「確かに、アイツ等とは仲間だった。だけど今は違う。今の俺様は、俺様を救ってくれたブラン様の為に戦いたいんだ!」
「・・・申し出はありがたいけど、今の貴方はそれほど戦力にはならないと思うわ。」
「え?なぜ!?」
「・・・貴方の装甲は以前戦った時に殆どが使い物にならなくなったから、普通の鉄板で覆っているだけよ。装甲値で言うなら200くらいの脆さよ。」
「がーん!」
ブランに戦力外通告された事によって目に見える落ち込み方をしたコピリーエースであった。
「囮なら私が買って出よう。お前達は抜け道を使って潜入するんだ。」
「いいのか?しかも1人で。」
ルドガーが言った。
「私を誰だと思っている。そこら辺の雑魚には負けはせん。」
「わかった。囮は任せた。死ぬなよ。」
「お前こそ、道中でくたばるなよ。」
こうして、ヴィクトルが連中の目を逸らす囮役を引き受け、他は抜け道を使ってエディンに潜入することになったのだ。
「作戦の地盤も固まったし、それじゃ改めて、ピー子奪還作戦、開始ー!!」
『おーー!!』