神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜 作:namco
第六話、ではどうぞ。
「ああ、もう!!頭にくるったらありゃしないわ!!」
「来て早々何怒ってるんだ?」
プラネテューヌの教会でノワールが紅茶を乱暴に飲みながら言う。理由を聞けば、最近ラステイションの発展が気に食わないからってルウィーから嫌がらせを受けているらしい。
ラステイションのCDのソフトを黒く塗って「うちのソフトです」と言って露店販売したりとか、展示品のコントローラーの差し込み口に爪楊枝を並べて刺したりとか。
・・・なんていうか、地味な嫌がらせだな。嫌がらせというからもっと過激なことかと思ったぞ。
「まったく、ふざけるんじゃないわよ!女神のくせに七賢人と手を結んだりして!ねえ、そう思うでしょ!?」
顔をネプテューヌとプルルートに向けて言い、同感を求める。
「お、思いますぅ〜・・・。」
若干、嫌そうな顔をしながらもプルルートは言う。ノワール、いくらストレスが溜まっているからって当たるように言わなくてもいいんじゃないのか?
「ノワールが怒ってるのはよーくわかったけどさ、まだルウィーの仕業だって決まったわけじゃ・・・。」
そうだぞノワール。いくら嫌がらせを受けているからってそれを全部ルウィーのせいにするのは・・・。
「何言ってるのよ!この前の七賢人がルウィーと手を組んでるって言ってたじゃない!」
確かに言っていたが、台本持ちながら棒読み丸分かりのセリフでどこをどう捉えればルウィーと組んでるって思うんだ?むしろそれに気づかないほうがおかしいと思うぞ。
「あの〜、それでノワールさん。今日はわざわざ愚痴をいいにここに来たのですか?」
「私が来ちゃ悪いって言うの?」
「い、いえ。決してそのようなことは・・・。」
有無を言わせないノワールの剣幕にイストワールはたじろぐ。どこのジャイアンだお前は。
「来てくれるのは嬉しいけど・・・愚痴ばっかりっていうのはいやかな〜。」
「仕方ないでしょ。あなた達以外に愚痴を言える相手なんて・・・!あっ・・・。」
ノワールが自分の言動に気付いて言うのをやめたが、既に遅かった。
「あ・・・。」
「あ〜・・・。」
「ああ・・・。」
ネプテューヌが、プルルートが、イストワールがノワールに優しげな眼差しで見る。
その様子を見て俺も察した。一人ぼっちは寂しいもんな。
「や、やめて!そんな優しげな目で私を見ないで!」
ノワールが顔を赤くしながら言う。なんだこの可愛い生き物。思わずからかいたくなってきたぞ。からかわないけど。
「うんうん、そーだよね。わかった。今日はとことんまで付き合うよ。」
・・・ああ。そうだな。とことんまで付き合おう。さ〜て、長くなりそうだからお茶でも汲み直してきますかね。
そう思いながら俺はキッチンへと足を運んでお茶を入れることにした。
「あれ?おかしいな。このあたりに買っておいたクッキーがあったはずだけど・・・ん?」
茶菓子を探すためにキッチンの戸棚を探していたが、入り口から必死の形相で入ってくる二人を見かける。
「どうしたんだ?この世の終わりみたいな顔して。」
「いや〜・・・ドSぷるるんが降臨してさぁ・・・。」
「プルルートさんが変身してノワールさんが・・・。」
「?」
二人の言っている意味が分からず首をかしげるが―――
「いやあああああ!!?」
その意味はすぐにわかった。
「ああ、なるほど・・・。」
「察しの通り、プルルートさんが怒ってしまいまして・・・。」
「ノワールが今ぷるるんのお仕置きを受けている最中なんだよね〜。」
イストワールが首を下げて言い、ネプテューヌが状況を説明する。
「いやあ、やめて!」
「ほらほら、まだ終わらないわよ・・・!」
奥から聞こえてくる悲鳴に俺は戦慄し、俺は何も言わないことにした。
「・・・あとどのくらいで終わるんだ?あれ。」
「さぁ、ぷるるんの怒りが静まるまで?」
「長くなりそうだな。」
「ほとぼりが冷めるまでそっとしておきましょう。」
「そうだな。触らぬ神に祟りなしだ。」
「ノワール・・・。南無。」
「いやああああーーーーー!!?」
あれから二時間が経過した。最初こそ悲鳴が絶え間なく聞こえていたが、今ではほとんど聞こえなくなっている。様子が気になるが、あの地獄に飛び入るほどの勇気はないし、ましてや一緒にお仕置きを受けたいと思うようなマゾでもない。何とかして様子を見れないものか・・・。
「いーすんが見てくればいいんじゃないかな?ちっちゃいし、覗けるでしょ?」
「小さい分、何かされた時のダメージが大きいんですよ。一撃でも喰らったらそれこそノックアウトですから。それを言うのでしたらネプテューヌさんが行ってくればいいじゃないですか。」
「ええ〜。わたしだって行きたくないよ〜。誰が進んでぷるるんのお仕置き部屋(仮)に行かなきゃならないのさ。」
「だからって私を生贄に差し出さないでください!」
こいつら・・・まあ、わからなくはないけどな。にしても長いな。これじゃいつまでたっても何も解決しないままだ。仕方ない。ここは俺が行って―――
「みんな〜、いつまでお外にいるのぉ〜?」
って、出てきた。
「ねぷっ!?ぷ、ぷるるん、元に戻ってる・・・良かった・・・。」
「あ、あの、プルルートさん。ノワールさんの方は・・・。」
イストワールが恐る恐る聞く。
「ノワールちゃんならぁ、ここにぃ〜。」
プルルートが入口から身を寄せるとそこには―――
「ルウィー二・・・イキマス・・・。」
壊れたノワールがいた・・・って、何をどうやったらこうなるんだ〜〜〜〜!?
「ねぷぷっ!?ノ、ノワールさん!?なんだか目の焦点がおかしなことになっていませんか・・・?」
ネプテューヌがノワールに聞くが、ノワールは変わらず。
「ルウィーニ・・・イキマス・・・チョクセツモンクイッテキマス・・・ルウィーニ・・・イキマス・・・。」
「あわわわ・・・!壊れたレコーダーみたいに・・・。一体何をどうすれば人はこんな風に・・・。」
「とにかく、ノワールどうにかして戻さないと!」
俺達はノワールを元に戻すために色々と試してみたが、やはり壊れたレコーダーみたいに同じ言葉を繰り返す。
「ルウィーニ・・・イキマス・・・チョクセツ・・・モンク・・・イッテキマス・・・。」
「あわわわ・・・・どうしよう、ルドガー!」
「こうなったら仕方ない・・・。」
これ以上やっても何も変わらないので俺は最後の手段を使うことにする。
「ネプテューヌ、ちょっと手伝ってくれないか?」
「?何するの?」
俺はネプテューヌを呼んで共にキッチンに行く。
「ねえ、これ本当にやるの?」
「ああ。でなきゃいつまでたってもあのままだ。これを使うしかない。」
「・・・でも、だからってこういうのは・・・。」
「いくぞ。」
「私の意見封殺された!?」
俺達がキッチンから戻ってくると、そこにはまだ正気が戻っていないノワールがいて、同じ言葉を何度も繰り返していた。
「・・・ルウィーニ・・・イキマス・・・。」
「ノワール・・・。」
俺はキッチンで用意したあるものをその手に持ち、ノワールの口を開ける。
「いい加減戻ってこーーーーい!!」
ノワールの目を覚まさせるために手に持っていたそれを一気に流し込んだ。
「ん、むぐ・・・!」
それを流し込んだ瞬間、ノワールの顔がみるみる赤くなり、そして・・・。
「げはーーーーーーーっ!!!」
最終的には口から火炎放射を放っていた。
「み、みひゅ(水)ーーーーっ!!」
「どうだ!俺が学生時代に王様ゲームで飲まされた「超激辛外道麻婆ジュース」の味は!」
「どんなジュース!?外道麻婆って何!?」
「中身は秘密だ。」
「ひょんなこひょひょりみひゅ(そんなことより水)ーーー!!」
「ホイ、水。」
口を押さえて床を転がり回るノワールは俺達に手を伸ばして水を要求する。俺はすぐさま水を渡して飲ませる。
「んぐ、んぐ・・・ぷはーっ!殺す気だったのあんた達!!」
「すまん。お前の目を覚まさせるにはどうしてもこれが一番だと・・・ネプテューヌが。」
「ちょ、ルドガー!?」
「へ〜・・・ネプテューヌがねぇ・・・。」
ノワールが怒りの矛先をレイピアと共に向けてネプテューヌに迫る。ノワールの様子にネプテューヌは後退しながらノワールに弁明する。
「いやいやいや違うよノワール!!この作戦を立てたのはルドガーで・・・!」
「ネプテューヌ。責任転嫁はよくないぞ?」
「何しれっと自分だけ逃げようとしてんの!?」
「ごちゃごちゃうるさーーーい!!」
「ひぃーーー!?」
ノワールはレイピアを振り回してネプテューヌを追いかけ、襲い掛かってくるノワールを悲鳴をあげながら回避して教会から出て行った。
―数分後
「はあ・・・はあ・・・。」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・。」
「はいお疲れさん。アイスキャンディーだ。」
戻ってきた二人を労わるように俺は二人にアイスキャンディー(ソーダ味)を渡す。
「誰のせいでこうなったと思ってるの・・・。」
ネプテューヌが恨みの篭った目でルドガーを睨みながらアイスキャンディーを受け取って食べる。
「追いかけている最中にネプテューヌから聞いたけど、もうちょっとマシな戻し方ってなかったの?」
ノワールもジト目で俺を見ながらアイスキャンディーを食べる。
「ま、まあとにかく、ノワールさんが元に戻ったので、これならルウィーに行くことができますね。」
「そういうことだから、全員準備しろよ〜。」
「強引に話をまとめちゃったよこの人!?」
ネプテューヌが言ってくる。違うな。これ以上グダグダするよりもさっさとルウィーに行ったほうがいいと思っただけだ。
「なんだかモヤモヤ感が拭えないけど、まあいいか。それじゃぁ、いざ出ぱ・・・!」
いざ出発しようとしたその時。
―――ガラッ!!
「見つけたわ!」
教会の入口から金髪の少女が現れた。
・・・この教会って押して引いて開くやつだったよな?なんでドアが横にスライドするんだ?
「おっとっと・・・せっかく気合入れて行こうとしたのに・・・。よく見たらいつだったかの生意気な幼女じゃない。」
「幼女じゃないわよ!バカ幼女!」
「わたしだって幼女でもバカでもないよ!バカって言う方がバカだもんね!」
「それだったら幼女って言った方が幼女よ!」
・・・なんだこいつ?いきなり上がり込んできてネプテューヌを幼女呼ばわりして低レベルな喧嘩を始めたぞ。
「はぁ・・・また面倒な奴が来たわね。」
「なぁノワール、あれって誰だ?」
ネプテューヌと言い争っている少女のことを聞くと、とんでもない答えが返ってきた。
「七賢人の一人、アブネスよ。」
「なんだと!?」
七賢人と聞いて俺はとっさに身構えるが、ノワールが大丈夫よという。
「あの子に戦闘能力なんてないから、身構えなくてもいいわ。」
そうなのか?
俺はそう返事をしつつも構えを解き、ネプテューヌ達に目を向けた。
「あら、今日はラステイションの女神と小幼女までいるのね。犯人がまとまっていてちょうどいいわ。」
犯人?何のことだ?
「あの〜、犯人って何のこと?」
プルルートが聞く。確かに何のことだ?
「最近全国各地で幼女達が行方不明になっている事件。あなた達が犯人だって言ってるのよ!」
「ちょっと待て!確かに、最近行方不明者が多いとは聞いてはいるが、俺達は子供達を誘拐なんてしてないぞ!?」
「あら、見かけない顔ね。誰よあなた。」
「ああ、顔を合わせるのは初めてだったか。俺は・・・。」
「この人は(かつて)莫大な借金抱えたロリコン予備軍の危ないお兄さん。名前はロー・リーコン。」
「っておい!何俺の台詞取ってんだ!しかも名前違うし!それと誰がロリコンだ!!」
「ロリコン・・・まさか、あなたが幼女達を誘拐した真犯人!?確かに、見た時からそんな匂いがしていたけど!」
「コイツの言葉をまともに聞くな!まるで俺が変態みたいじゃないか!!それと匂いってなんだ!?」
「ルドガー、まさか、あなたにそんな趣味が・・・。」
「そんな趣味はないって言っているだろ!!それとノワールは騙され過ぎだ!!」
「やっぱり、ルドガーってわたし達を性的にいただくために隙を伺っていたんだね・・・。」
「だからその気はないって言っただろうが!!というかネプテューヌ!さっきのこと恨み持ってんのか!?絶対そうだよな!?」
「やっぱり、あんた達が誘拐犯だったのね。今すぐこの場でしょっぴいてあげるから覚悟しなさい!」
「だから違うって言ってんだろ!!いい加減に話聞いて!!」
「こうなったら一斉に飛びかかってとっ捕まえるよ!ノワール!アブネス!」
「ええ!」
「もちろんよ!」
「なんでこんな時に生き合ってんの!?お前ら敵同士じゃなかったの!?」
「問答無用!!覚悟なさい!このロリコン!!」
「変態覚悟!!」
「行くよ!かかれーー!!」
「「「てやーーー!!」」」
「・・・・・・。」
―――ブチッ。
―しばらくお待ちください―
―ルドアームズ地下道
「出口が見えてきたぞ〜。」
俺達は現在ルウィーに行く真っ最中であり、ネプテューヌ達を引き連れて地下道を歩いていた。
「ねえ、ノワール。気のせいかもしんないけど、体のあちこちからギシギシ〜って感覚がしない?それとジンジンして痛くて、ここ数時間の間の記憶がないんだけど・・・。」
「言わないでネプテューヌ。それを聞いたら体が震えるから・・・。」
ネプテューヌ達が後ろで何か言っているが無視する。えっ?気になるって?やだな〜。やましいことは何もしていないぞ?そう、やましいことは、ね・・・。フフフフフ・・・。
っと、そうしている間に着いたぞ。
洞窟の出口と思われる扉を見つけ、それを押し開ける。開けた瞬間、まさに「和」と言えるべき景色が視界いっぱいに映った。
「ここがルウィーか・・・随分和風なんだな。」
「待ってなさいよルウィーの女神・・・絶対あんたの悪事をばらして跪かせてやるんだから!!」
「ノワール、それ悪役みたいな言い方だよ。」
ノワールが気合を入れるがネプテューヌがなだめる。まあとにかく、ここに来るまで随分時間がかかったが、ノワールに対する妨害工作を止めるために気合い入れ直して行くとしますかね。ほんじゃ、ルウィー内、探索開始だ!!
次回予告
ルウィーの教会に突入した俺達。最深部にて女神ブランと対峙する。しかしそこに七賢人が現れ、ルウィーを乗っ取ろうとしていた。罠にはまってルウィーのシェアは0になってしまい、女神としての力を失ってしまったブランと共に投獄された牢屋である人物と出会う。その人物とは・・・。
神次元ゲイムネプテューヌV〜審判を超えし者〜
第七話 「突入!投獄!!再会!!!奪還!!!!」
「行くぞ!七賢人!!戦力の貯蔵は十分か!!」