とある変わり者のお話   作:シズクスバル

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受験だの色々あったので少し滞りました・・・

必ず完結までは書きますのでよろしくお願いします


原作開始前、変わり者と仲間たち
変わり者と炒飯とバカ


最近、C級隊員の中ではこんな噂が流れている。

 

曰く、部隊が当たり前のA級でオペレーターもつけていない文字通りの一人部隊が存在するらしい。

 

曰く、特殊工作兵を含む戦闘員の全ポジションにおいて攻撃手段のある全てのトリガーで最低6000ポイントを持っている。

 

曰く、一時期総合順位を含む全ランキングの1位を総なめにした。

 

曰く、三輪隊の隊長よりも近界民に対する恨みが強い。

 

曰く、年上や目上であっても遠慮なく毒を吐く。

 

などなど、挙げていったらキリがない程の数の噂があり、その全てが同一人物のものである。

 

特に、事実無根なものを含めれば15は下らないだろうか。

 

これを解決しようとしたところで、当の本人がアレだから解決は無理だろうか。

 

そんなことを考えつつ、気配りのできるバカこと槍バカの米屋陽介は本部の一角にある部屋にきていた。

 

『中野』

 

そう、噂の人物の部屋である。

 

「よーっす、今日も来たぜー」とドアを開けると、

飛んできたのはスプーン。

 

それを受け止め、中に入る。

 

「米屋、来たのか。そっちにスプーン飛んでいかなかったか?」と尋ねるのは中野昴。

洗い物中に手が滑って飛んで行ったみたいなんだ、と言う中性的イケメン。

 

部屋の主であり、噂の人物。

 

「飛んできたぜ、ほい。」と米屋はスプーンを渡し、改めて部屋を見回す。

 

一見すると普通の部屋だ。

綺麗に整頓はされているし。掃除も行き届いている。

 

ただ1つ、倒れ伏している太刀川達とニコニコしている()()を除いて。

なお、今回の犠牲者は他に緑川と堤。

 

この状況を表すもの、それは炒飯である。

 

恐る恐る加古に何をしたのか聞くと、案の定

「お腹が空いてたって言ってたから炒飯作ってあげたのよ。」

と返ってきた。

 

「中野は大丈夫なのか?」と米屋小さい声で聞くと、

 

「望さんは僕にはごく普通の美味しい炒飯作ってくれるんだよ。」と言われ、お前もそっち側か・・・と悟る米屋。

 

「あ、当たりって意味じゃないよ。本当にごく普通の何の変哲もない炒飯だよ。前に緑川くんのから一口もらった時はびっくりしたけどねw」と小声で付け加えられたからには何も言えなくなる米屋であった。

 

加古の炒飯には大体3つの勢力がある。

 

そこに転がっている太刀川達をはじめとするハズレを引く不憫組、もしくは自業自得組。

 

来馬や風間、柿崎をはじめとする当たりの炒飯を引く菩薩組。

 

そして最後。

奈良坂や辻をはじめとする話には聞いているが食べたことが無い組。

 

通常はカウントしないが、例外として黒江双葉と中野昴。

 

双葉は山育ちだからという理由からかハズレと当たりがさほど変わらないと感じている強者(最近は昴から普通の炒飯を貰った影響で拒否し始めている)。

昴は何故か毎回当たりハズレのないごく普通の炒飯が振る舞われる(昴の味覚は壊れている訳では無く、堤にあげた時泣かれた)。

 

こんなことを考えていると、加古はいつの間にか食器を洗い終えて炬燵に入っていた。

そのすぐ後、昴は米屋に声をかけられた。加古もそれに耳を傾けた。昴にとっては傾けざるを得ない内容であった。

 

「そういえばお前、噂になってたぞ。

間違ってるの除けば七つ。

ボーダーの七不思議みたいになってるけど解決しないのか?」

 

と言われ少し考えた後、

「まぁ僕は基本ソロやらないしチームも無いからしょうがないかもね・・・」

 

 

そして唐突に閃いた!と言わんばかりの顔をして

「じゃあさ、A級B級混合でバトルロワイヤルしよう!人数は8人で米屋もやると思うからあと6人だね。それを1番でかいモニターで見てもらえばいいんじゃない?チームランク戦みたいに解説とか呼んでさ。」まるで名案かのようにいう昴。

 

それを聞いて()()()()()()と思う米屋と加古。

 

それは、昴の『極端で大胆すぎる解決方法』。

 

発端は現在のボーダーが作られて少し後のこと。

今のB級上位チームや風間隊がC級やB級中位以下、加古や三輪、二宮が東隊に所属していた頃に遡る。

 

ある日、風間隊の毒舌で有名な菊地原が隊室内で宇佐美にこんな質問をしたのだ。

 

「そういえば、S級でもないのにA級単独で動いてる人がいるとか聞きましたけど、ほんとにそんな人いるんですか?コネ使ったんじゃないんですか?大した実力もないのに」と。

 

それを宇佐美が昴に伝えたところ、実際に戦った方がいちばん簡単に伝わると思うからと当事者の菊地原と5本勝負のランク戦を行ったのだ。

 

結果は昴の圧勝。

菊地原も珍しく素直に謝罪したという珍事件が起こったのである。

 

それから影浦、黒江、木虎と、スバルに対して疑いや好奇心から入った隊員たちは悉くランク戦で負けて行き、一時期新人潰しなど思わぬ方向に噂がこじれていったこともあったのだ。

 

そのため、戦闘好きでまたランク戦できる!と考えている米屋はまだしも加古はなんとも言えない表情になる。

 

ちなみに、自分で物事を決めた時の昴は誰にも説得できないため(あとがややこしくなるからやらせた方が早い)、口は出さない。というか下手に出せない。

 

「いつにします?」と言った昴に

 

「チームランク戦エキシビジョン的な感じで直前にやれば丁度いいんじゃね?」と返す米屋。

 

「迅くんや小南ちゃん達玉狛のメンバーが防衛任務についてくくればそれでいいかもしれないわね。」と加古。

 

迅の名前を聞いた途端、+゚。*(*´∀`*)*。゚+というような表情になり

「じゃあさっそく悠さん達に連絡入れますね!」とウキウキで電話をかける昴に小動物のような可愛さを感じ結局ダダ甘になる米屋と加古であった。




ハズレの被害にあったのは今回は太刀川と緑川と堤です。
理由はお察し。

こいつらいつもハズレ引いてんなぁ・・・

今回のメンバーは加古さんも米屋も昴も含め皆どこかしら頭のネジ外れてるメンバーしかいません。

内訳はこんな感じ
戦闘好き槍バカ米屋
子犬系迅バカ緑川
成績残念な刀バカ太刀川
炒飯作る方にネジ飛んでる加古
炒飯食べる方にネジ飛んでる堤
緑川より酷いかもしれない迅クラスタ昴
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