BanG Dream! 短編集   作:ENDLICHERI

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 KinKi Kidsさんの『Dandelion』っていう曲を聴いてから「書きたいな~。」と思っていてなかなか書けずにいたENDLICHERIです♪

 タイトルがこんなふざけてる理由は、本編見て察して。




マーキング

 

 

 

 

 

 それは、ある日の学校帰り。僕はたまたま帰り道で会った美咲と共に、美咲の家に立ち寄った。

 

 

「どうぞー。」

「お邪魔しまーす・・・・・・って、どうしたの?」

「いやー、色々忙しくてさ・・・。」

 

 

すぐに美咲の部屋に招かれ、部屋主が僕を部屋に入れようとしたけど、僕はその部屋の中の・・・・・・き、汚さに驚いてしまった。もちろん、『散らかってる』って意味だよ!!

 

 

「片付けようとは思ってるんだけど、疲れに負けちゃって・・・・・・。」

「まぁ、分からなくはないよ。とりあえず、部屋片付けよっか?」

「そう・・・・・・だね。二人なら早く終わるか。」

「じゃあ、手をつけてもいい場所ってどこ?」

「・・・・・・へっ?」

「ほら、仮にも女の子の部屋なんだから、男に見られたくないものだって、あるでしょ・・・・・・?」

「・・・・・・あぁ~!そういうことね。確かに見られたら困るものはあるけど、悠斗になら別にいいかなって。」

「いや、それはどうかと・・・・・・。」

「今まで、まるで家族かのように接してきたんだからさ。」

「・・・・・・そう。」

 

 

僕たちは美咲の部屋の片付けを始めた。僕は美咲に指示された場所から片付けを始めてる。

 

 ふと美咲を見た。西日が微かに射し込む部屋で、美咲の髪が黄金の清流(せいりゅう)のように見えた。自覚はしている、僕は美咲が好きだってことを。だからこそ、『まるで家族』っていう言葉が痛かった。僕は、出逢った時から君が好きだっていうのに・・・・・・。

 

 

「ふぅ~。」

「やっぱり疲れるの?」

「まぁね~。普段は他人といる時より手抜きだから、イメージ保つのもなかなかだな~って。」

「僕の前でなら、その甲冑(イメージ)なんて着けなくていいでしょ?」

「まぁね。出会った時から親友・・・・・・というか兄弟って感じで接してきたからね。」

「兄弟、ね・・・。」

「えっ?・・・・・・もしかして、恋人が良かった?」

「いや、まだそんなのには・・・・・・!」

「『まだ』?」

「あっ。」

 

 

ちょっと口を滑らしてしまい、美咲の部屋の中は気まずい空気が漂い始めた。

 そんな空気を消そうと言葉を発したのは、美咲だった。

 

 

「・・・・・・ねぇ。」

「な、なに・・・・・・?」

「その・・・・・・あたしと、恋人になりたいの・・・・・・?」

「・・・・・・で、出来れば・・・・・・なりたいなぁ~って・・・・・・。」

「ふーん・・・・・・。」

 

 

そこからまた、沈黙が部屋を支配した。

 

 

「悠斗。」

「うん──んっ!?」

 

 

名前を呼ばれて美咲の方を振り返ったら、美咲の顔が目の前にあって、唇が何か柔らかい感触に襲われた。僕は何も理解できなかった。

 

 唇に当たる柔らかい感触・・・・・・。

 目に映るのは目を閉じて頬を赤らめてる美咲の顔・・・・・・。

 

 何が起きているのかようやく理解できた時には、美咲の顔は僕から離れていた。

 

 

「み、美咲・・・・・・!?」

「この先、ハロハピの活動もどうなるか分からないから・・・・・・今はこれで我慢して・・・。」///

「う、うん・・・。でも、今──」

「今のは・・・・・・マーキング、かな?」///

 

 

照れ隠しのように頬を赤らめて笑う美咲を見て、僕は彼女から離れることは一生出来ないと思った・・・。

 

 

 

 

 




 
 
 どうでした?誰かさんが散々『美咲小説を出してくれー!』ってリクエストしてくれたから、ちょっと頑張って書きました。

 ちなみに、こういう曲名あるんだよ。花園たえの声優『大塚紗英』さんの曲です。


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