転生系文芸部部長が涼宮ハルヒの憂鬱で自由に過ごすお話。   作:知らない後輩

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 中々、筆が進みません。アイデアは有っても、それを伝える為の力が無いことに打ちひしがれそうです。


2話

 長門とのファーストコンタクトから数日、遂に自分にとって、運命の日がやって来たらしい。

 

 いつもの様に長門は何処からか持ってきた本や、文芸部室の備え付け(先代部員の忘れ物も込み)を読み漁っていて、私はというとノートにアイデアをまとめていた。

 小説を作る為には高い文章力も必要だが、その力を動かすには物語の構想や内容を練らなければいけない。故に、小説を作る者は画期的なアイデアをいつも頭の中で考えなければいけないのだ。

 けれども、考えても考えても面白い発想は思い付かない。はぁ...この終わりの見えないマラソンから脱出する為に、何か気晴らしにでもして行こうか、そう考えた時だった。

 

 段々と力強く、軽快に階段を駆け上がる足音が聞こえてきた。その音は、音を出している張本人が三階に着いた時に止まり、そのまま...

 ダァン‼︎

 文芸部室のドアをノックせずに入っていく音に変わった。

 

 さて、部室に荒々しく侵入して来たお客さんを見るとしよう。

 黄色いリボンで短い髪を纏め、目はぱっちりを超えてギラギラしている、それでいて堂々と地面を踏みつけている女。

 これから私もお世話になるだろうお方、涼宮ハルヒがそこに居た。それと、キョンも。

 

 突然だがハルヒによる部室探しは確か、昼休みに行われていた事を思い出した。何故なら彼女、私を見て不思議そうに『アンタ、誰?』と言いそうな顔をしていたからだ。私は部活中以外は部室に来ない主義でね、昼休みには長門しか居ない。どうやらこれによって、文芸部に長門しか居ないと思い込んでいた様だ。

 それとキョンは部室の内装や私、長門の事をを見回していた。

 だが、一応彼女の口はまだ、部室の乗っ取り宣言や他の台詞を発してはいない為、予想外の来客に驚く演技でもしていこうか。

 

 「えぇっと、...君達は?」

 「アタシの名前は涼宮ハルヒ、そこに居るアホヅラをこいている奴はキョンよ。それで、アンタは?」

 「私かい?私はこの文芸部で部長を任されている者さ。それでいて、この本を読んでいる子は後輩の長門君だ。宜しく頼むよ」

 「へぇ、この部活二人も部員が居たんだ。てっきりそこに居る後輩さんしか居ないと思っていたわ」

 悪かったね、いつも此処に居なくて。

 「まぁ、それはそうとしてだ。涼宮くんにキョンくん、君達は何をしにこんな辺鄙な場所に来たのかな?」

 「そりぁ当然、この部室を明け渡して貰う為よ」

 「っておい、ハルヒ!そりゃ、どういう事だ!この部活はまだ休部になっていないじゃ無いか」

 ああキョン、君が言っている事は正しい。だが、物語の構成上では正しいとは限らないぞ。

 「ほぅ、つまり君達は我々の部室を乗っ取りに来たという事か。だが、大丈夫なのかい?そんな事して」

 会話を再開する。情緒不安定な立て篭もり犯の逆上を防ぐかの様に、一つ一つ正論をゆっくりと積み立てていく。

 「制服の身のこなし方から、君達が一年生だというのは分かった。だが、これは良いのかい?こんな新学期早々に問題を起こしてしまうのは。そういう事をしたい年頃なのは私も分かってはいるが、それでもいかんせん限度というものが有るんだ。今、君がしようとしている事はその限度を遥かに超えた行動であって

 「うるさい‼︎」

 「おっと...」

 話を遮られてしまった。ハルヒにとってこれは逆効果だったか。まぁいいか、彼女を焚きつけても殆ど問題は無い。

 

 「いい?アンタは黙ってアタシに従えば良いのよ!それに、もう許可は取ってあるんだしね」

 「許可だって?悪いが私には君に生徒会権限レベルの権力を持っている様には思えない」

 「いいや、持っているわ。そうでしょ?」

 そう言ってハルヒはキョンではなく、長門の方を見やり、私とキョンもそれにつられて長門を見る。

 長門はページをめくる動作を止めると一言

 「私が許可した」

 別に勝負はしていないが、思わぬ伏兵が居たらしい。

 

 どうやら、涼宮ハルヒを相手にした時から勝敗は決まっていたらしい。

 「そうか、長門くん。君が認めたのか...」

 「仕方ない。ならば、答えは一つだ。ハルヒくん、君達にこの部室を貸そう」

 それに、彼女に部室を渡さないと話が進まないからね。

 

 「やったわキョン!今から此処が私たちの部室よ!」

 向日葵の様な笑顔を咲かせるハルヒ。それと対照的に驚きと困惑の色が一面に現れるキョン。

 「待て、部長さん。アンタは今、何処の馬の骨か分からない奴に自分達の部室を明け渡そうとしているんだぞ⁉︎」

 「ああ、そうだね。私は今、根拠のない大胆な判断をした」

 「何故それが分かっていて「気がした」え?」

 「彼女に何か面白い事が起こる。いや、起こすの間違いかな。確かにそんな気がしたんだよ」

 「大丈夫、私の勘はよく当たる事で評判なんだ。保証はしかねるけど、信じて貰っても構わないよ」

 

 キョンは私に問いかけて来たので、そう答えてやる。

 横に目をやると、キョンは頭を抱えていた。それが、誰に対しての行動なのかは分からない。

 だが、此処に居る全ての人間に向けて発していても、間違いでは無いと思う。

 

 




 次は超能力者との邂逅まで書けたら良いな。
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