転生系文芸部部長が涼宮ハルヒの憂鬱で自由に過ごすお話。   作:知らない後輩

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まさかの2話連続投稿。今回は私がしたかった事を存分に全開したのでやり切った感満載です。


6話

 さてさて、今日は不思議探索が終わった次の週、新しい週が来た事をやっと自覚する火曜日。そんな日の夕方から話を進めよう。

 昨日はキョンが古泉を問いただして正体を聞いたり、着替え途中のみくるに遭遇するラッキースケベがあったりするけど、そこに私が入り込まなかったのは今から私がキョンと運命的なコンタクトをする為である。

 

 いやぁ、本当に長かった。生まれてこの方十七年。誰にも自分の正体をバラさず(長門はまだ正体を悟られてないからセーフ)にどう原作の中に自分を捩じ込もうか考えて夜も眠れなかった。

 おっと、自分の心境をだらだらつづっても何もわからないかな。じゃあ今回の作戦について話しておこう。

 

 今から私はキョンがノープランでのこのこと一年五組の教室へ呼ばれ、そこにいた朝倉涼子に殺されかけて長門に助けられるっていう名シーンに突入する。

 だけど私が長門よりも先に現れて朝倉を倒して、正体をバラす。

 以上。

 

 え?もっとこう、派手にとかミステリアスな感じに介入すると思っていた?いやいや、文面にすると乏しくなるけど実際に行動すればそんな先入観は瓦解すると思うよ?真面目に。

 

 そんな訳で放課後いつもより足早に部室を出た私は一年生教室近くのトイレで待機&朝倉を倒す兵器を作成していく。

 

 「情報を検査」

 頭にイメージするは絶対的な力。

 他の追随を許さないほどの火力、性能。

 それでもって美しい。言うならば蝶のように舞い蜂のように刺すと言う言葉を具現した様な力。

 

 「検索完了。抽出を開始」

 選択したアイテムの生成を始める。

 自分の周囲から光が溢れ収束し、二つのアイテムに生成が完了する。

 

 一つはブレスレット。左手に装着されたブレスレットは銀を基調としており前側面には黄金の六角形が並び、面部分にはもう一つのアイテムをセットする窪みが見られる。

 そして、もう一つのアイテム。それを一言で言えば蜂。蜂のロボットが右手の手中に収まっている。

 

 「生で実物に触れてしまう日が来るとは...嬉しいよ」

 いやぁ、ちょっと自分の趣味が出すぎちゃったかな。

 てかコイツ、だいぶ私の事を嫌がっているな。すごい私から逃れようと振動している。

 「もう少しばかり...落ち着いてくれ、後で君のことを解...放するから!」

 ギュッと手の中で強く押さえながらロボットの脱走を防いでいるとふと、足音が聞こえた。

 そっとトイレから出て辺りを見回すと教室に向かっているキョンの姿が見える。

 

 「オーケー、出番が来たようだ」

 キョンが教室のドアを閉める姿を見届けると、私は教室の廊下に移動。

 廊下中心に立って、念を入れて辺りを確認。よし、誰も居ない。

 「じゃあ行かせて貰うよ」

 

 肩幅より少し大きく足を開き仁王立ち。

 そのまま左腕のブレスレットを見せるように前に出す。

 「変身」

 右手に持った蜂ロボットをセットし、固定位置にスライド。

 『HENSIN』

 瞬間、電子音と共にブレスレットから黄金の波動が発生、左腕から胴体そして他の身体部位へ六角形が広がって行き、そこに沿ってアーマーが装着。

 装着完了の合図めいて、顔部分の六角形の並んだ覗き穴が緑に光る。

 そこに先程まで廊下に居た男子生徒の姿は消え、代わりに同じ場所に上半身がやたらと硬そうなアーマーを着込んだ戦士が佇んでいた。

 

 さて、此処からは時間の問題。朝倉の初撃を避けるタイミングには教室内に居たい。

 それに教室が情報操作によって入室出来なくなる前に突撃しないと。

 左手に付いているブレスレットと蜂ロボット、ライダーブレスとザビーゼクターからザビーゼクターの羽部分を開く。

 すると上半身のアーマーに緑色の電流が走り、チャージ音が鳴り響きアーマーの分割線が隙間になるようにアーマーが少し浮く。

 そして、ザビーゼクターの位置を180度回転させ、

 「キャストオフ」

 『cast off』

 再び鳴った電子音と共にアーマーが勢いよく吹き飛びパージ、初速マッハ5.5の鉄の塊が周囲を滅茶苦茶にしながら、アーマーの中から蜂をモチーフとした様なスーツを着た者が現れる。

 『CHANG WASP』

 「一気にケリをつける」

 腰に装着されたベルトの側面スイッチを押す。

 『clock up』

 

 突然だが説明しよう!クロックアップとはザビーゼクターを含む『ゼクター』と呼ばれる虫型ロボットで変身した者、及び地球外生命体『ワーム』が使うことの出来るタキオン粒子を使った物理法則を無視した高速移動である。故に今、主人公は超高速で動いているのである。

 

 クロックアップで一気に一年五組へ走り出し、急いでドアを開ける。よし、もう入室した者勝ちだ。

 突然の乱入者にスローだが驚きの表情を作っていく朝倉とキョン。

 その足でキョンに駆け寄るとキョンのブレザーの後ろ襟を掴み、後ろに軽く投げ飛ばし朝倉の顔面に右ストレートを決める。

 

 およそ3tのパンチを受けた朝倉はそのまま吹っ飛び、黒板に打ち付けられる。

 普通の人間だったらこのまま気絶するなり大怪我を負うなりなんなりするだろうけども、朝倉は前者や後者の様な状態にはならず体はぴんぴんしていたし此方をちゃんと見据えていた。

 

 「まさか、長門さんじゃなくて貴方が助けに来るなんて驚きだわ。それにその格好、また謎の情報操作を行ったのかしら」

 さっきの一撃の後クロックアップを解除した私に朝倉が語りかける。

 「そうだと言ったら?」

 「随分と興味深いわ。まずこんな物この地球上ではある訳無いし、それに宇宙上で情報収集している中でもこんな技術初めて見た。どんな原理か一度教えて貰いたい程にね」

 「悪いがそれは私にも分からない。私は違う世界の技術をこの世界で使っているだけ。このシステムが出来ることは知っていても原理までは知らないんだ」

 「違う世界...?こんな時に尻尾を出されても困るわね。私の任務は貴方を追っかけまわす事じゃなくてそこに居る彼を殺す事なのに」

 「そうか、でも悪いね。此処で君の任務は失敗に終わる」

 「そう?でも何でそんな事言い切れるのかしら?」

 「此処にいる私が-仮面ライダーザビーが君を倒すからだ」

 

 もう一度クロックアップを発動。一瞬で朝倉の懐に飛び入る。

 膝蹴りで腹部を蹴り、そのまま下がった頭部を回し蹴りで吹っ飛ばす。

 すかさず朝倉の頭が地面に着く前に首を掴み、近くにあった机に何度も叩きつける。

 高速移動しながらの殺意高めの連続攻撃。もうヒーローじゃない戦い方してるかもしれないが相手は宇宙人の手先、油断は出来ない。

 身体を起き上がらせてラッシュ&ラッシュ。トドメのアッパーで空高く。

 なす術なくボコボコにされた朝倉の空中の舞い。そんな真下で必殺技の準備を。

 

 「ライダースティング」

 『LIDAR STING』

 ザビーゼクターの赤いボタンを押した瞬間緑の電流がライダーブレスから溢れ、スーツ上を駆け巡りザビーゼクターに集約。そして

 『clock over』

 クロックアップ解除の電子音が鳴った瞬間に速度を上げて落ちてくる朝倉に左手を突き出す。

 

 背中から落ちた朝倉は刺さる様に一撃を食らい、さながら竹槍の入った落とし穴にはまった武士の様に体が大きくのけぞってそのまま大爆発。蒼い炎を咲かしながら原子崩壊をを起こす。

 

 「え?」

 全ての事が終わり、静かになった教室内。

 夕日が毒々しく紅く染まり、朝倉の血が付いた机を誤魔化している様だった。

 「一体何が」

 キョンは言葉通り、一瞬で出来事が起きまくって何が何やらな、理解に苦しむより放心状態に近い状態になっていた。

 私の事をじっと見つめるキョンと直立不動に佇む私。そんな時、現れる足音。長門だ。

 

 「謎の情報操作及び朝倉涼子の信号停止を確認した。情報操作の形跡の殆どは朝倉涼子の物と判別そして、周辺で貴方の操作痕跡を発見した。状況の説明を求める」

 「やっぱり長門君にはバレてしまっていたか」

 ザビーゼクターを装着した時と同じ形に戻し、ロックを外すとザビーゼクターが勢いよく飛び出し光の粒子にはなって消えて行くとそれに伴ってスーツも消滅し変身は解除される。

 

 「はぁ、私の降参だよ降参。それにキャストも揃った所だし、そろそろさっきの件も含めて真実を話そうか」

 私はまだ腰を抜かして放心しているキョンを起こす。

 「ほら起きて、キョン君。私の名シーンを見逃すなんて絶対にしないでくれよ」

 




さあ、歩く死亡フラグを使って変身した主人公、その運命や如何に。
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