Re:ゼロから始める異世界生活-Story of Zi-O- 作:きゃぷてん
こいつこの前ドンブラでオールスターやったのに響鬼でオールスターやり出しましたよ。
(オールスター)やっぱ好きなんすねぇ。
森では鬼達が激闘を続ける中、色とりどりな機械的な外見の巨大な獣達が大型魔化魍を攻撃していた。
彼らはディスクアニマル。鬼達をサポートする式神である。
鳥型の茜鷹、浅葱鷲、消炭鴉。
狼型の瑠璃狼、黄金狼。
猿型の緑大猿、白練大猿。
獅子型の黄赤獅子、岩紅獅子。
蟹型の黄蘗蟹、蛇型の鈍色蛇、蛙型の青磁蛙。
茜鷹達は主に空にいるイッタンモメンやウブメのような飛行する大型魔化魍を攻撃し、それ以外はもっぱら地上の大型魔化魍を攻撃する。
さて、鬼達の戦いに移ろう。
威吹鬼と天鬼はトランペットと銃を融合させたような武器"音撃管・烈風"を用いて魔化魍達に向けて射撃。
実弾の鬼石を打ち込んだ後、"音撃鳴・鳴風"を音撃管の先端に取り付ける。
「「音撃射・疾風一閃!」」
口腔部をオープンし、マウスピースに近づける。ピストンバルブを操作し、吹き鳴らし始めた。
「————————ッ!!」
その音を受けた魔化魍達は悲鳴のような鳴き声をあげる。受けている音は"清めの音"であり、邪の存在である魔化魍達には特攻となるものだ。
打ち込まれた鬼石によって音は増幅され、内側から魔化魍達に更なるダメージを与える。
やがて演奏は終わり、魔化魍は破裂して文字通り塵となった。
「…………すごい…………」
先程まで苦戦していた相手を瞬く間に撃破した威吹鬼達に思わず呟いたレム。
「ッ!」
目前の危機が去ったことに安堵していたのか、力が抜けて地面に膝をつく。そんなレムの肩を天鬼が支えた。
「ひとまず、僕達と一緒に。あきら、その子を」
「はい」
そのままレムは支えられながら、威吹鬼達と一緒に移動を開始した。
「せいっ!」
「ふんっ!」
場所は変わり、轟鬼がエレキギター型の大剣"音撃弦・烈雷"で、斬鬼が同じくエレキギター型の大剣"音撃真弦・烈斬"で魔化魍達を斬っていた。
轟鬼が剣先でカシャを突き刺して烈雷に"音撃震・雷轟"を取り付ける。斬鬼も烈斬に"音撃震・斬撤"をセット。両方とも、音撃震がセットされたことでエッジが展開された。
「音撃斬・雷電激震!」
「音撃斬・雷電斬震!」
それから弦を弾き、清めの音が激しく掻き鳴らされる。
カシャの身体に直接音が響き渡り、魔化魍忍群には烈斬の剣先から発せられる音波に清めの音を乗せることによって攻撃。
弾き終えると魔化魍達は破裂、塵と化した。
「すっげぇ……!」
レムと同じく感嘆の声をあげるスバル。
「た、助けてくれてありがとうございます!」
「いや、お安い御用っすよ!」
エミリアからの礼に轟鬼が烈雷を肩に担ぎながら言う。
「ここら一帯はもう魔化魍がうじゃついてる。 俺たちについて来い」
斬鬼が一同に向けてそう言い、スバル達はその言葉に従うことにした。
◇
乱れ童子の攻撃をしゃがんで避け、そのまま足払いをする歌舞鬼。童子は倒れ、その身体に音叉剣が突き付けられる。
童子は消滅。剣を構え直した歌舞鬼に大型の魔化魍の一体、ヌリカベが襲い掛かろとするが、消炭鴉が突撃したことで転がる。
歌舞鬼はヌリカベの上に飛び乗った。取り付けた音撃鼓が巨大化したのを確認すると、音撃棒・烈翠を構える。
「音撃打・業火絢爛!」
素早く音撃鼓を叩き始める。清めの音が身体に伝わり、その身を削る。
歌舞鬼が最後の一叩きをすると、破裂した。
「おーらおらおらおらあっ!」
西鬼が三節棍の"
「!」
魔化魍"カッパ"が俊敏な動きをもって迫る。烈節でカッパの攻撃を受け止めて弾き、2回連続でキックを見舞う。
「行くでェ!」
烈節を折りたたみ三角形にし、変身音叉を構えた西鬼。
「音撃響・偉羅射威! 偉羅射威! 偉羅射威!」
烈節に音叉を打ち付けると黄色い三角形のオーラになった清めの音がカッパに放たれる。カッパは耳を抑えてもがき苦しみながら破裂。
凍鬼が走りながら音叉剣で魔化魍忍群達を切り捨てる。
「邪気退散!」
更にいた魔化魍忍群には技名を唱えることによって放たれる吹雪の攻撃。相手が氷漬けになったあと、音撃金棒・
その一撃だけによる清めの音で魔化魍忍群は氷と共に砕け散った。
忍群を倒した凍鬼の下にオオアリが襲来。凍鬼に向けて蟻酸を吐くが、先ほど放った吹雪で凍らされる。その余波でオオアリの目に吹雪が当たり、目潰しとなった。
凍鬼はオオアリの身体の上に飛び乗り、音撃鼓を取り付けて巨大化させる。
「
それから思いっきり金棒を鼓に叩きつける。一定の間隔で叩き、清めの音がオオアリの身体に響く。こちらも続いて破裂した。
二振りの円形の武器、
ブーメランのように煌鬼の手元に帰ってきた後、更に二刀流で魔化魍忍群達を切っていく。
「!」
煌鬼の元へイッタンモメンが迫る。突撃を避けつつ、烈盤で腹を切り裂いた。
「
そのまま烈盤をシンバルのように叩くことで音を響かせる。シンバルの音と共に乗せられる清めの音をモロに受けたイッタンモメンは苦しんだ後、しばらくして破裂。
羽撃鬼は両肩の翼を展開して飛翔しながら音撃
地面に降り立った羽撃鬼は走りくる魔化魍達に烈空から吹き矢のように鬼石を打ち込む。
「音撃奏・旋風一閃!」
烈空を使い、笛の音を吹き鳴らす。それに打ち込まれた鬼石が反応し、清めの音を増幅。あっという間に魔化魍達を撃破した。
別箇所では関東十一鬼と呼ばれる鬼達と朱鬼が戦っていた。
音撃棒を使う弾鬼と鋭鬼と剛鬼、音撃管を使う勝鬼と闘鬼、音撃弦を使う裁鬼と蛮鬼と朱鬼。
七人が同時に必殺を放とうとする。
弾鬼が音撃棒・
勝鬼はショルダーキャノン型武器の音撃管・台風と音撃鳴・風束を合体してホルンにし、闘鬼はライフル型武器の音撃管・嵐と音撃鳴・旋風を合体させてトロンボーンに。
裁鬼は音撃弦・閻魔に音撃震・極楽をセットし、蛮鬼は音撃弦・刀弦響に音撃震・地獄をセットし、朱鬼はハープ型の武器の音撃弦・
「音撃打・破砕細石!」
「音撃打・必殺必中の型!」
「音撃打・剛腕無双!」
「音撃射・暴風一気!」
「音撃射・風神怒髪!」
「音撃斬・閻魔裁き!」
「音撃斬・冥府魔道!」
「音撃奏・震天動地!」
鬼達の合奏が始まった。太鼓の音が響き、管の音が吹かれ、弦を掻き鳴らす音が混じり合う。
演奏が終われば、魔化魍達は一斉に破裂した。
◇
とある方向からは斬鬼達が走ってくる。もう一方のある方向からは、威吹鬼達が走ってくる。
「威吹鬼!」
「斬鬼さん!」
各方から来た二人は合流する。そしてその流れで、
「レム!」
「姉様!」
ついてきていた屋敷のメンバーも合流する。
「良かった……無事だったのね……」
「…………はい、無事に帰ってきました」
怪我だらけなのに無事なのだろうか……と思ったが、流石にそれを言うのは野暮だと思ったと同時に、生きてるだけで十分無事か、とも側で思うスバル。彼もレムが生きていることに安堵していた。
「それで、レムと一緒にいる人は?」
「えっと、鬼だそうです」
「その人達も?」
「"も"って、じゃあその人達も……」
エミリアとレムはお互いに威吹鬼や斬鬼らに視線を向けていた。視線を向けられた本人達は「どうも」と軽く会釈していた。
「斬鬼さん、どうします?」
「このまま魔化魍を倒し続けるよりかは、大元を叩きに行った方が良いだろうな」
「大元……ってことは、じゃあ」
威吹鬼と斬鬼の会話を聞いていたエミリアが、アナザー
◇
「——————!」
アナザー
ジオウは一度後ろに飛び退いた後、地面を蹴って空中に出る。降下する勢いで剣を振り下ろした。剣は受け止められ、衝撃波が起こる。
敢えて弾かれることで、地面へと降り立つジオウ。そのタイミングで、アナザー
「!」
その氷を見たジオウは周囲を見る。それで、エミリア達がいたことに気付いた。
視線のあったエミリアが頷く。それを受けたジオウはそのままスライディングしてアナザー
「破ァッ!」
ジオウが声を放つと、響鬼ライドウォッチが装填されてるジカンギレードから衝撃波が放たれる。
それはアナザー
「らあっ!」
その隙を逃さず、ジオウは追い討ちとばかりにキック。アナザー
『フィニッシュターイム! 響鬼!』
ジオウはすぐさまドライバーを操作し、アナザー
『音撃! ターイムブレーェイク!』
飛び乗った背中に巨大な音撃鼓が出現する。ジオウは音撃棒を構え、鼓を叩き出す。
清めの音に苦しむアナザー
威吹鬼と天鬼が音撃管を構え、斬鬼と轟鬼が音撃斬を構え、それぞれ清めの音を奏で出す。他の鬼達も集結し、それぞれ武器を構えて清めの音を奏でる。異なる音が重なり合って、合奏が繰り広げられる。
ジオウが音撃棒を叩き合い、合奏は最終局面に。
「はあっ!」
ジオウのその声とともに鼓が叩かれると、アナザー
アナザー
「……やった! ソウゴ達が勝った!」
「良かった……!」
スバルがジオウらの勝利を讃え、エミリアが胸を撫で下ろす。
「——————」
ジオウの周りにいた鬼達が消えてゆく。西鬼は「ほなな!」と手を挙げながら消えて行った。元の歴史に帰って行ったのだ。
「ふん……ま、悪くなかったんじゃないか?」
「……桐矢京介」
変身を解いていた桐矢京介が腕を組んでジオウのもとに来る。
「……ツトムは元気?」
「……ああ、一緒に鍛えてるところだ」
「……そっか」
ジオウは仮面の下で微笑む。
「ツトムに言っといてよ。頑張ってって」
「ふっ……ああ」
返事をした瞬間、桐矢京介は消えた。
「…………よか、った…………」
事態が全て平定したことに、レムも安堵していた。
「…………っ、ぁ………………」
レムの視界が徐々に霞み、本人の意識も朦朧とする。積み重なっていたダメージや傷、疲労によるものであった。
足取りが、おぼつかなくなるのを感じる。頭がふわふわとするような感覚。
「————レムっ!」
視界が真っ暗になって、身体から力が抜けて、意識が沈む瞬間、姉が自身を呼ぶ声がした。