ラウラから心の友宣言があった後の昼休み。城太郎は、一夏とシャルロット、鈴を含めて昼食を取っていた。そこには、SHRで起こった一夏争奪戦の争いはなく、仲良く一夏の両隣に座っている。
対する城太郎は、1人でいた。箒とセシリアは、未だ食券機で今日食べる物を選んでいるところだった。
「しかし、ラウラのあの発言には驚いたぜ。城太郎を『心の友よ』とか言ってくるんだもんなぁ」
「うん。あれには僕も驚いちゃったよ。まさかラウラがあんな事言うんだもんね」
「アタシは想像出来ないけど、ラウラってそんなに気難しい子なの?」
鈴の質問に城太郎は「そんな事ないよ」と言うのであった。
「ラウラさんは、ただ単に「友達」って言うのが分からなかっただけだよ。それさえ分かれば、気難しい子じゃないと思うよ」
「それは、僕の感想だけどね」と付け加えるであった。それを見ていた、鈴とシャルロットは啞然としていた。
「え?」
「いや、アンタからそんな事聞かなかったから意外だと思ってね」
「うん。城太郎って、この頃何だかしっかりしている様に見えたからね」
「そうかなぁ?」
シャルロットから、意外な事を言われた城太郎だったが、ちょうどそこに昼飯を持ってきた、箒とセシリアが合流した。
『そうだぞ(ですわ)!』
「うわぁ!」
合流して来た、2人は早速城太郎の両隣に座った。もちろん、腕組のオプション付で。
「城太郎は最近しっかりして来たし、カッコよくもなってきたな!」
「ええ、私の理想的な男性に近づいておりますわ!」
このセシリアが言った一言で更にヒートアップするのが箒であった。
「む!そんな事ないぞ!城太郎は最初から最後までカッコイイぞ!無人機から、私を助けた姿はまさに現代の侍その者だった…」
「あら?私はクラス代表決定戦から感じておりましたわ。身を挺して、私を守って下さった姿は姫を助け出す騎士の用でしたわ///」
お互いに、城太郎のかっこいシーンについて話し出すのだが、段々と雲行きが怪しくなってきた。
「だいたい、セシリアがあの時落ちなければ城太郎は助けずに済んだ!」
「そんな事言うのであれば、箒さんが放送室なんかに行かなければ、城太郎さんが大怪我する事はなかったんですよ!」
そして、互いがヒートアップする中で間に挟まれた城太郎は、互いの豊満なおっぱいに顔が挟まれて身動きが取れなくなるまでに至った。
「なんだやる気か!」
「ええ、その勝負受けてたちますわ!」
「ぐ、ぐるじい~」
流石に城太郎の死因が『おっぱいに挟まれた圧死』笑えない冗談である。一夏達も事の成り行きを見守るにしかなかったが、ここで救世主が現れた。
「…何をしているんだ貴様らは」
『え?』
そこに現れたのは、素うどんに油揚げを入れたトレーを持っているラウラが現れた。そして、ラウラは空いている手で、城太郎の手首を掴んで2人から引き離した。
「城太郎が困っているだろう!馬鹿者が!」
『あ!』
「大丈夫か城太郎?」
「ええ、大丈夫ですよ。ありがとうございます」
「なに、友を心配するのは当たり前のことだ。これからも遠慮なく頼ってくれてもいいんだぞ」
「はい」
そう言って、ちゃっかりと城太郎と2人席で食べ始めるのであった。そこには、置いてけぼりを受けた箒とセシリア。
そんな見ていた一夏達は、箒とセシリアにある事を聞いてみるのであった。
「2人って城太郎の事になると周りが見えなくなるよな」
「そうだよね。もしかして、城太郎の事好きなの?」
「そ、そ、そんなこと///」
「な、な、ないですわよ///」
分かりやすく狼狽している。特に彼と同室である箒に至っては、顔どころか耳まで真っ赤になっている。この反応を見たシャルロットと鈴は…
(ふ~んそうなんだ。けど僕としては…)
(まぁそんな感じだと持っていたけどね。まぁアタシとしては…)
⦅ライバルが減るからいいんだけどね♪⦆
そう言って、チラリと一夏を見る2人。そんな2人の思いも知らず一夏は、楽しそうに笑っているのであった。
放課後。悶々とした気持ちで自室に戻ってきた箒。今日は部活が休みで、直ぐに戻って来た。教室を出るとき城太郎を探していたが、何処にも見当たらない。
実は、最近デンオウベルトの調子が悪く整備室でちょくちょく直していたのだ。整備の知識はさっぱりわからないが、箒が部活でいないと時を見計らって勉強していた。
おかげで、そこら辺にいる人よりも整備の知識はついた。そして、今日は修理を終えたデンオウベルトを持って自室に戻る日だった。
「ありがとうございました」
デンオウベルトを受け取って整備室を後にする城太郎。だが、自室に戻ると部屋は暗いままだった。先に箒が帰って居るはずなのに。
変だと思いつつ部屋に入ると、急に後ろから抱きついて来る感覚があった。城太郎は慌てて後ろを振り向こうとしたが、抱きついて来た人から止められた。
「だ、誰!?」
「…城太郎。そのままで聞いてくれ…城太郎にとって私はなんだ?」
「ほ、箒さんは…箒さんは僕にとって大切な存在です。それは、変わりません」
「…ラウラやセシリアよりもか?」
「はい。それは断言します」
「そうか…」
そう言って、箒は城太郎から離れた。すぐさま部屋の明かりをつけると、箒の目からは涙が流れていた。
「箒さん…涙が…」
「!す、すまない。今ふ…え?」
慌てて顔を隠す手を城太郎は止めた。そして、城太郎は思っていた。
いつも大切な存在だと言ってお茶を濁す自分を殴りたいと。ちゃんとした言葉にしないとダメだという事に今気づいたのだ。
「…箒さん聞いてください」
「城太郎…」
「僕は、いつも誰かの力を借りて生きてきました。今でも、イマジン達の力を借りないと戦えません」
「…」
「けど、これだけは…これだけは自分自身の言葉で言わないといけないと思いました」
そう言って、深呼吸して気持ちを落ち着かせた。これらから言う事は易いが、もし失敗したら一生後悔するだろう。
だが、言うしかなかった。
「箒さん……僕は…僕は、あなた事が好きです!僕と付き合ってください!!」
そう言って、城太郎は頭を下げなら右手を出した。箒の表情は伺えない。けど、箒からは以外なら答えが返って来た。
「…顔を上げてくれ城太郎」
そう言って、恐る恐る顔を上げるとそこには、顔を真っ赤にしている箒がいた。
「…嬉しかったよ。城太郎からの告白///」
「はい」
「私からも言わせてくれ。私は姉がISを開発してからというもの、家族はバラバラになってしまった。素性を隠しながら生きてきた。けど、IS学園に入って、城太郎や一夏と出会えた」
「…」
箒も待っていたんだ。城太郎が想いを打ち明ける時を。そして、それに答える時も…
「出会いこそ最悪だったが、改めて言わせてくれ。城太郎…私は…私も城太郎の事が好きだ!私と付き合ってくれ!!」
そう言って、箒は城太郎を見据えて、左手を出してきた。城太郎は迷うことなく、箒の左手を取った。
「はい!精一杯幸せにして見せます!」
「フフフ、それではプロポーズじゃないか///」
「あ!」
『あははは///』
お互いに照れ笑いをしながら改めて宣言するのであった。
「箒さん」
「城太郎」
『大好き(です)!』
そして、お互いにハグをしていた。目と目が合って次第に距離が縮まり…やがて、2人の距離はゼロになった。
話しは遡り、セシリアは本国に定期報告をパソコンのモニター越しにしていた。もちろん、デンライナーや時の狭間については隠している。
そして、定期報告も終盤に差し掛かったところで、あるイギリス女高官からこんな提案が出て来たのだ。
『ところで、ミスセシリア。IS学園に気になる男性はいらっしゃいますか?』
「はい!?」
『いえ、IS学園には2人の男性操縦者が居ると聞きました。どちらかと親密な関係になっているのか、確認していましてね』
「は、はぁ」
『どちらに結ばれるにせよ、我々はセシリア・オルコットの意思を尊重します。ですから、今世界各国で男性操縦者の争奪戦が水面下で、開始されております』
「そうでありますの…」
『ええ、我らMI6が入手した情報によりますと、以下の通りになりますね』
① 結婚の意思は、両名の意思を尊重する。
② 両名が成人(20歳)までは婚約者とする。
③ 織斑一夏及び野上城太郎の伴侶は最大5人までとする。
④ 同国及び同地域からの婚約者は不可能とする。(尚自由国籍は除外する)
『大まかに言うと、織斑一夏、野上城太郎には5人の伴侶が約束される形になりますね』
「な、な…」
余りの大事に話しがついていけてない。あの城太郎に5人もお嫁さんが出来るのである。セシリアにとってはチャンスであり、たまったもんではない。
『もし、ミスセシリアが織斑一夏、野上城太郎のどちらかと親密な関係を望んでいるのであれば、我々イギリスは国をあげてバックアップ致します』
「本当ですの!?」
『ええ、これは女王陛下の意思でもあります』
イギリスは、最近になって女尊男卑に否定的な考えを持った国でもある。ISの台頭により女尊男卑がばっこする世界に『女尊男卑などありえない!皆平等だ!』と多くのメディアで発言したことで有名である。
故に、イギリス国内では女尊男卑の考えを持つ者は時代遅れと言われている。そんなイギリス女王陛下からの言葉であれば、セシリアは鬼に金棒。虎に翼状態である。
「わかりましたわ!このセシリア・オルコット。必ず城太郎さんと想いを添い遂げてみせますわ!」
『そうですか。わかりました。ミスセシリアに神のご加護があらんことを…』
そう言って、セシリアは部屋を飛び出した。今セシリアの気持ちは固まった。この気持ちを城太郎に伝えるために、一目散に城太郎の部屋へと向かうのであった。
その頃城太郎と箒は、お互いに手をつないでベットに横になっていた。お互いの気持ちを知りえたのだ。気分は最高潮になっている。
「…城太郎」
「箒さん?」
「フフフ、呼んでみただけだ///」
「そうですか…箒さん」
「なんだ?///」
「僕も…呼んでみただけです///」
「フフフ、そうか///」
「はい」
そう言って、城太郎は手をギュッと握る。そうすると、自然と目が合う。そこからは言葉はいらなかった。互いの顔が近づくのがわかる。
そして、何度目かのキスをするところで、部屋のドア空いた。そこには、大急ぎできたセシリアがいたのであった。
「ハァハァ…城太郎さん。夜分遅くに申し訳ありませんが、伝えたいことが…あるのですがぁ!?」
「せ、セシリアさん!?」
「どうしたんだセシリア?」
そこには、ベットに横になっている2人。自分の想い人が他の人とイチャイチャしているは我慢が出来ず、ズンズンと城太郎の元へと行き…
「城太郎さん…いえ、城太郎様!」
「え?…ん!」
両手で城太郎の顔を掴み、キスをしたのだ。しかもライトキスではなく、ディープキスをしたのだ。
流石の行動に箒は啞然とするしかなかった。そして、十分に城太郎の口を堪能したセシリアは、箒同様にある宣言をするのであった。
「城太郎さんいえ…城太郎様。私セシリア・オルコットは城太郎様の事をお慕い申しております。どうか、結婚を前提にお付き合いさせてください///」
「はぁ~!?」
この言葉に異を唱えたのは、箒であった。前々からセシリアは、城太郎の事を狙っているのは知っていたが、ここまで出て来るとは思っていなかった。
故に、先に告白した身としては迷惑この上ない話しである。
「ちょっと待って!」
「あら?箒さんいらしていたのですね?」
「当たり前だ!ここは、私と城太郎の部屋だからな!それにしても、さっきの言葉はなんだ!?」
「そのままの意味ですわ。私と結婚を前提にお付き合いさせてくださいと///」
「…そこの事だが残念だったなぁ。セシリアより先に私が告白して、城太郎はそれを受け入れたぞ」
箒はドヤ顔をするが、セシリアはどこ吹く風のようにしている。
「ああ、それならばご心配には及びませんわ。近々一夏さんと城太郎様には一夫多妻制が設けると、我がイギリス本国の情報官から聞いておりますわ」
『ええ~!』
この情報に城太郎と箒は驚くしかなかった。箒はライバルが増えるし、城太郎はそんなに女の子と付き合えきれる自信がないと思っている。
「ですから、私がこうして城太郎様の
「なんだと!?」
セシリアが正妻宣言を言い出した途端箒の表情が強張った。どうやら自分が一番でいたいらしい。
「えっと…」
この状況に上手くついていけてない城太郎。そんな彼を他所に、箒とセシリアの乙女戦争は一旦の休戦となった。
時刻は22時を回っていた。明日も学校がある為セシリアは部屋に戻ることにしたのだ。
「あら?もうこんな時間ですね。では、私は部屋に戻りますわ。それでは、また明日ですわ。城太郎様」チュ
そう言って、セシリアは城太郎の頬に、キスをして部屋を出て行くのであった。とりあえず、危機は去ったと思っている箒。
城太郎としては、未だに頭の中で考えていた。セシリアが自分の事が好きだと言ってきた。確かに、箒同様に自分にグイグイ来ているのを見ていると、そんな気があったのだと思っていた。
だが、それは自分の事を心配しているだけだと思っていた。そこには、恋愛感情なんてないと思っていた。
けど、今日のキスから恋人宣言をすれば明らかだと思っていた。城太郎は、どうすればいいのかわからない。
「ふぅ、とりあえず城太郎。今日はもう遅いから、寝るとするか」
「え、そ、そうですね…それじゃあ、箒さんからシャワー使ってください」
「…わかった」
そう言って、箒はシャワーを浴びに行ってしまった。その間城太郎はイマジン達に今回の件を相談することにした。
【みんな居る?】
(城太郎。どうしたんだ?)
【ちょっと相談したくてね…】
<もしかして、箒ちゃんとセシリアちゃんのことかい?>
【うん。そうなんだよね…】
《城太郎。ワイは人を好きになるちゅう事がようわからん。それもええなら、聞いたるで》
【ありがとうね。僕は箒さんの事が好きなんだ…けど、セシリアさんは僕の事が好きみたい】
〔ふんふん。それで?〕
【それで、僕としては2人の想いを無下にはしたくないんだ…】
<なるほどね。それなら、いっそのこと2人と付き合ってみればいいんじゃないかな?>
(馬鹿野郎!そんな事できるわけねぇだろう!)
<先輩。さっきセシリアちゃんが言っていたのを忘れたんですか?城太郎と一夏君には複数の恋人が出来るんですよ>
《だけど、それは軟派のする事ちゃうのか?》
〔けど、僕としては嬉しいかなぁ!いっぱいお姉ちゃんが増えると楽しそうだしね!〕
リュウタロスの言い分を受けて城太郎は、救われた気持ちになった。それと同時にセシリアの事を考えた。
あそこまで、自分の事を好きだと言ってくる人がいる。自分の事を必要としている。そして何より、自分もセシリアの事が好きになりかけている。
そう思っていると、自然と声に出していた。
【そうか…僕もセシリアさんの事が…好きなんだ】
(お、答えは決まったようだな!)
<うんうん。それが一番だよ城太郎>
《城太郎が一度言い出した事には反対せえへん。ただ、男が決めた事を簡単に曲げる事は、ワイが許さへんで!》
〔わーい!お姉ちゃんが増える!楽しそうだぇ〕
そう言って、イマジン達は消えて行った。それと同時に、箒がシャワー室から出て来た。湯上り美人と言えるくらい箒は色っぽい。城太郎は、こんな綺麗な人が自分の事を好きだと言ってくれたのが、嬉しかった。
「どうしたんだ城太郎?」
「い、いえ!別に何でもないですよ///」
「そうか///それよりも、折角恋人同士になったんだ。敬語はやめないか?」
「えっと…」
「なに、難しいなら2人りっきりの時でもいい。少しだけでも、城太郎との距離感を縮めたいんだ…だ、ダメか?///」
箒の上目遣いと、照れ顔で言われてダメと言える人がいたら、褒めたい。それくらいの衝撃があり、城太郎はあっさりと認めたのだ。
「えっと…わ、わかりました///」
「そうか!良かった///」
そして、時間もいい時間帯になったので、そろそろ寝ようしていた。そんな中箒が一緒に寝たいと言い出してきたのだ。
「それじゃあ、そろそろ寝ようかな」
「あ!じょ、城太郎…その///」
「うん?ど、どうしたの?」
「えっと…その…い、一緒に寝てもいいだろうか!」
「えええ!」
「べ、別にやましい気持ちなどないぞ!た、ただ、城太郎と同じベットに横になって、同じ時間に朝を迎えたいだけだ!決して、決してやましい気持ちなどこれっぽちもないからな!うん!」
「そ、そうなんだ…」
それは、男として見て貰えていないのかと思ってしまった城太郎。けど、付き合って初日でがつがつ行くほどの自信はなかった。
「そ、それじゃあ…おやすみ」
「ああ、おやすみだ城太郎」
そして、城太郎がベットに横になると、背中合わせで箒もベットに入ってきて、お互いに無言になるのであった。
「……」
「……」
「なぁ、城太郎。起きているか?」
「う、うん…箒さん、箒は?」
「私も起きている。如何せんドキドキして眠れないんだ///」
「僕も同じ///」
すると城太郎と箒は向き合う形になった。そして、キスをして眠るのであった。
「城太郎…ん…ん…はぁ、はぁ。大好きだ///」
「箒さん…箒…ん!っちゅ…はぁ、はぁ。僕も大好きです///」
翌朝。箒は城太郎よりも早く目覚めた。すぐ横には愛する人の寝顔があり、朝から最高の気持ちになるのであった。
そう思っていると、城太郎も目を覚ました。すかさず、箒は城太郎へおはようのキスをするのであった。
「う…うん…箒さん?」
「ああ、おはようだ。城太郎///」チュ
「はい…おはようございます。箒さん///」
「うふふ///」
「どうしたの?」
「なに、朝から城太郎の寝顔を見れて、私は幸せ者だぁなと思っていてな」
「そうですか…僕も幸せです///」
城太郎がそんな事を言うと、箒は我慢できずに城太郎に抱きついた。城太郎は訳も訳からないが、とりあえず受け入れた。
「城太郎!」
「うゎ!どうしたの?」
「城太郎!城太郎!大好きだ!」
「うふふ///僕も大好きだよ」
箒の拘束から抜け出した城太郎は、日課の鍛錬に向かう。鍛錬ではモモタロスのデンガッシャーソードモードを生身の状態で素振り100回という事をしている。
他にもウラタロスのデンガッシャーロッドモードで突き100回やキンタロスのデンガッシャーアックスモードで素振り100回。
リュウタロスのデンガッシャーガンモードで、ミニ気球を出して射撃訓練をするなどローテーションで特訓している。
(よう、城太郎!精がでるじゃあねぇか)
【モモタロス…おはよう】
(おう!それで、イイ事でもあったのか?)
【まぁ…そうだね///】
(そうかそうか!城太郎が幸せそうで、何よりだぜ!)
<先輩。それだと、孫が連れて来た彼女を紹介するような言い方ですよ>
(なんだとカメ!まだそんなに歳とってねぇぞ!)
【ちょっと!喧嘩しないでよ…確かに、ちょっと浮かれていたかもしれないよね…】
(城太郎…)
【大丈夫だよ!確かに、箒さんと付き合えて、ちょっとだけ浮かれていたかもしれないね。よし!僕が箒さんを守れるくらい強くなる!だから、皆には迷惑かけるかもしれないけど…これからも力を貸してください!】
(もちろんだぜ!)
<城太郎。そんな事聞くまでもないよ。僕はずっと君に力を貸し続けるよ>
《城太郎!ワイもや!》
〔うん!よろしくね城太郎!〕
城太郎は改めてイマジン達と誓いを立てる。それは、大切な存在から、愛しい人へと変わった箒を守っていく。
そう誓い、城太郎は部屋へと戻っていくのであった。
部屋へと戻って行くと、箒がいそいそと城太郎の制服を準備していた。それを見ていた城太郎はとても嬉しい気持ちになった。
「お、おかえり城太郎。制服を準備しているから、シャワーを浴びたら食堂に行こう」
「う、うん。わかったよ」
城太郎は急いでシャワーを浴びて制服に着替えて、箒と一緒に食堂に行こうとした。すると、箒が呼び止めて…
「城太郎!」
「うん?」チュ
「!?」
「フフフ、隙だらけだぞ///」
「う、うん///」
「それと、大好きだ。城太郎///」
「僕も大好きだよ。箒さん///」
何と城太郎を呼び止めて、頬に軽くキスをするのであった。そして、改めて一緒に食堂へと向かうのであった。
箒と腕を組みながら食堂へと向かう途中、こちらに走ってくるセシリアの姿が見えた。セシリアは城太郎が見えると、一気に走って抱きついて来たのだ。
「城太郎様~!」
「あ、セシリアさん「城太郎様~!」ぐぇ!」
「城太郎!」
セシリアは城太郎が苦しいと言っているが、そんな事お構いなしに抱きしめる力を強めて行くのであった。
「城太郎様~城太郎様~城太郎様~城太郎様~!会いたかったですわ!」
「く…ぐるじい…」
「こらセシリア!城太郎から離れろ!」
「あら?箒さんいらしたのですね?見えませんでしたわ」
「ぐぬぬ~」
セシリアの言葉に怒りを覚える箒であったが、それよりも先に城太郎を助けることを優先するのであった。
そこに、ラウラとシャルロット。一夏と鈴も加わった。
「おはよう城太郎」
「おはよう~城太郎大丈夫?」
「おっす城太郎!」
「おはよう。ってかなんか大変な事になっているけど大丈夫?」
「おはようございます…何とか大丈夫ですよ」
よろよろに、なりながらも城太郎達は食堂へと向かう。結局2人っきりの食事が出来なかった箒とセシリアであったが、これからはずっと一緒だと思うと対して悔しくはなかった。
朝のSHRを終えて、昼休み。今度こそは城太郎と2人っきりの食事を楽しもうとする、箒とセシリア。だが、城太郎はラウラと食事をするのであった。
「城太郎。いいか?」
「うん。いいですよ」
ガーーーン!
石化してしまった箒とセシリア。仕方なく箒とセシリアは、ラウラと城太郎の後を付けて、少しだけ離れた場所に座って、聞き耳を立てていた。
「―――」
「―――――」
城太郎とラウラは時折談笑を交えながら食事をしていた。
しかし、急に城太郎の態度が一変。照れたり困り顔をするようになっていた。予鈴の鐘が鳴ったので、ラウラと城太郎は食堂を出ていった。
「なんだあの二人は…」
「もしかして…城太郎様に求婚をしたのでは!」
「ま、まさか!?」
これは、問いただす必要があると箒は考えて、密かに機会を狙っていた。
放課後になり、城太郎に昼間の件を問いただすために、箒は城太郎へと向かう。その城太郎はセシリアの所にやって来た。
「セシリアさん」
「はい♪どうしたのですか城太郎様♪」
周りの人達がセシリアの姿を見て、主人に餌をねだる子犬のようだと。しっぽをぶんぶん振り回している姿が映し出されていた。
そんな事を知らずに城太郎はセシリアを屋上へ来るように言って来た。
「えっと…この後って、時間とかありますか?」
「ええ、大丈夫ですわ!城太郎様の頼みとあらばたとえ火の中水の中ですわ!」
「そ、そうなんだ…それじゃあ、屋上に来てくれますか?」
「はい!」
そう言って、セシリアと一緒に屋上に向かう城太郎。クラスメイト達がざわざわとする中で箒は気が気ではなかった。
セシリアは昨日城太郎に告白して来たのだ。箒は、気配を消して2人の後を追った。2人は向き合うと城太郎が呼び出した理由を話した。
「えっと…セシリアさん。昨日のことなんですけど」
「は、はい!」
セシリアも偉く緊張した様子で城太郎の答えを聞こうとしていた。かく言う城太郎も緊張しいた。
「セシリアさん…初めて会った時は、とても綺麗で、到底自分には持っていない人だと思っていました。けど、戦ってわかったんです。セシリアさんは強くて賢くて、努力家なんだなぁと…」
「……」
「そんな眩しい人が僕の事が好きだと言ってくれてありがとうございます。けど、僕は箒さんが好きなんです」
「…ええ分かっておりますわ」
「それでも、それでも良いなら。僕と…僕と…つ、付き合ってください!」
城太郎は、箒に告白した時と同時に、右手を出して頭を下げる。果たしてセシリアは受け入れてくれるのだろうか…
いくら一夫多妻制が認められているからと言っても、やっていることは二股に近い事だ。
「…頭をあげて下さいな」
「は、はい」
城太郎が頭を上げると、顔を真っ赤にして目に涙を浮かべているセシリアが居た。
「嬉しいですわ。城太郎様の告白///」
「えっと…」
「私の気持ちは昨日言った通りです。たとえ、城太郎様に恋人がいたとしても、私の気持ちは変わりありませんわ///」
「それじゃあ!」
「はい。城太郎様、私セシリア・オルコットは…城太郎様の事をお慕い申しております。どうか、結婚を前提にお付き合いさせてください///」
セシリアから2度目の告白。以前の城太郎であれば、狼狽するところだったが、今度はそうはいかない。セシリアの目を見て、真っ直ぐに返事をした。
「はい。僕で良ければ///」
「城太郎様~!」
セシリアは嬉しさのあまり城太郎へ抱きついて来た。城太郎は受け止めようとしたが、恋する暴走列車を受け止める事ができず、尻餅をついてしまった。
「城太郎様~城太郎様~大好きですわ~!」
「あははは…ありがとうございます///」
箒は出て行って、抱きしめたい衝動を精一杯抑えている。そんな気持ちを他所に、セシリアは城太郎の胸にスリスリと頬ずりをして、自分の匂いを付けるので精一杯だった。
「嬉しいですわ。城太郎様と恋人同士になれて///」
「そうかなぁ?一夏くんのほうがいいんじゃないかな?」
「確かに一夏さんにも魅力的な部分がありますが、私は城太郎様の方が好きですわ!」
「ありがとう///」
こう素直に気持ちをぶつけられると照れたりする。その様子を見ていた箒は嬉しい反面、複雑な気持ちだった。
(城太郎が私のことを好きだと言ってくれた///けど、セシリアとも恋人同士になると、私との時間が減ってしまうのではないか!…それなら、それ以上に愛すればいい!)
箒は、ライバルが現れてもポジティブな思考に陥っていた。こうして、城太郎を巡っての乙女戦争は両者恋人同士となる事で幕を閉じるのであった。
城太郎に恋人が出来ましたね!次はダブルデート!そして臨海学校編です!