ウマ娘にかまけて投稿が疎かになってしまいました。
今回のイマジンはこの方「キンタロス」さんです。
《オウ!ワイがキンタロスや!今回はワイは出ないが、泣けるでぇ》
それでは本編どうぞ!
次に予定していた、一夏VS城太郎の勝負は城太郎が気絶したため、不戦勝で一夏の勝利。
そして、セシリアVS一夏の勝負はセシリアの勝利で幕を閉じた。
最も、一夏は当初劣勢だったセシリアに押されていたが、途中で
そこからワンオフアビリティである<零落白夜>を発動するも、SEが切れて自滅と言う形で勝負が決まった。
この零落白夜はエネルギー性質のものであれば、それが何であれ無効化・消滅させる白式最大の攻撃能力を持っている。
しかし、その発動には、自身のSEを削らなければならない。と言う、諸刃の剣なのだ。
それを理解しないまま発動してしまった、一夏は敗れてしまったのだ。
かくして、3人とも1勝1敗の結果でクラス代表決定戦は幕を閉じた…
その日の放課後。城太郎はIS学園の保健室で眠っていた。
試合前のオーバーワークと試合時にセシリアを助けた時の衝撃により未だに気絶していたのだ。
そんな城太郎の前にやって来たのは…箒だった。
「野上…」
試合前のオーバーワークのことをいち早く知っていた箒は罪悪感を感じていた。
あの時、意固地にならず城太郎を止めていれば、こんな事にはならなかったと思っていた。
それに、今日の試合も城太郎がリュウタロスに変身して、セシリアに必殺技を撃った時も、恐怖を感じていた。
もし、自分にあの銃口が向けられたらと思うと…
「野上…私はどうすればいいんだ…」
「…篠ノ之さんの思う通りにの行動をすればいいと思うよ」
箒が俯いていると、頭の上から声がした。どうやら城太郎の目が覚めたらしい。
「野上!もう大丈夫なのか?」
「…ええ、何とか」
「そうか…」
「…」
「…」
しばらく、2人の間には沈黙が流れた。しかし、それを破ったのは箒の方だった。
「野上…すまん!!」
「え?」
「お前がオーバーワークをしていたのを、知っていたのにも関わらず止めなかった…」
「…」
「今更許してくれとは言わん。ただこれだけは言わせて欲しい…ごめんなさい」
そう言うと、箒は思いっきり頭を下げた。城太郎はそれを優しく止めた。
「…頭を上げてください。元々、運動していなかった僕が悪いんですから」
「しかし、「それに」…」
「それに、僕がしっかりとしてないといけなかったんです。あの時鷹月さんと話して、篠ノ之さんとも話していたらこんな感じにならなかったかもしれないですし…」
「あ…」
その時箒は思った。城太郎はとても優しい。そこが抜ける程の優しい心の持ち主だと、思っていた。
それに比べて自分はどうだ…意固地になり、城太郎の事を見てやれていなかった。
城太郎の方がよっぽど大人だと思ったら、涙が出てきた。
「野上…わ、私は…う、うえええん!」
「え!ちょっと篠ノ之さん!泣かないでください!」
保健室には箒の泣き声がこだましていた。
しばらくして、泣き止むと箒はとんでもない事を言ってきた。
「うう…野上に泣かされた」
「ちょっと!!」
「これは、責任をとって貰わないとな…」
「えっと…どんな責任ですか?」
「そうだな…わ、私の事を名前で呼ぶことだ!///い、異論は認めない!」
「えー!」
「なんだ?野上。さっきの言葉は嘘なのか?」
「い、いえ…そんなことないんですけど…」
「じゃあ何故だ?」
「その…女の子を下の名前で呼ぶのは、少しいや、かなり恥ずかしいというか…」
その仕草に箒は笑ってしまった。
「ぷ、フフフ」
「ちょっと!!」
「いや、すまない…それならお互い名前で呼ぶのはどぅだ?」
「そ、それなら…いいですよ」
「分かった。……城太郎///」
「は、はい……箒さん///」
お互い、気恥ずかしい部分があるがなんとなく、仲直り出来たようだ。
「同級生なのだからさん付けはおかしいだろw」
「アハハ…でも、この方がしっくりくるんですよね」
「…そうだな」
「はい」
こうして、長い長い喧嘩は両成敗で幕を閉じた。城太郎はその日のうちに退院する事が出来て、この部屋に新たなルールが追加された。
そのルールは、『お互いを大切に想うこと』。このルールを破った場合は、恥ずかしい秘密を暴露する罰ゲーム付き。
その夜。セシリアはシャワーを浴びながら今日の試合運びについて反省していた。均等が取れたボディ。自慢の金髪を崩し、熱い湯浴みをする姿はさながら現代のビーナス像。
そんなセシリアだが、頭の中はあの人の事でいっぱいだった。
「野上…城太郎」
必ず勝てると自信があった。代表候補生抜きにしても、相手はズブの素人。ましてや男だ。
セシリアの父はISが開発される前から、母に顔色を伺っていつも媚を売っていた。それは、ISが始まるとさらに加速され、幼少期の頃は、母の様な強い人になろうと思っていた。
しかし、それは3年前のイギリス列車事故により無残にも叶わぬ夢となった。その列車事故に両親が巻き込まれて帰らぬ人になってしまった。
その後はセシリアにとって、多忙な毎日になった。あの手この手で、オルコット家の遺産を我が物にしようとする輩が現れた。
幸いにも、幼馴染でメイドのチェルシーのお陰で大事には至らなかった。そして、血のにじむ努力の末IS適正Aランクの称号とイギリス代表候補生を手に入れる事が出来た。
IS学園でも最強を目指してクラス代表になることを夢見ていた。
しかし、候補に出てきたのは、男と言うだけで目立つ2人である。その内の1人は基礎知識を知らない。
もう1人に至っては、いつもおどおどしており昔の父を見ているようで、とても嫌になった。
だが、その男に負けた。第一世代のフルスキャンタイプのISに…
しかし、負けたことよりも、その男の事が頭から離れない。
「それに、あの方は私を助けてくださった…」
バトルが終わるとSEが無くなり気絶していたが、そんな中でも城太郎は身を挺して助けてくれた。今まで毛嫌いしていた、彼が紳士的でそして、頼りがいがあると思った瞬間だった。
「そう言えば、わたくしはあの方にお礼を言っていませんでしたわ」
「今から行っても大丈夫でしょうか?」
時刻は20時を過ぎている。22時以降は消灯時間になるので早く行かなければならい。そう思ったセシリアは身体の熱が冷めやらぬうちに、城太郎達の部屋に向かうのであった。
セシリアは薄水色のネグリジェ姿で城太郎の部屋である「2021」の前に付いていた。そして、深呼吸をしてドアをノックした。
コンコンとノックをすると部屋の中から間延びした返事が返ってきた
『は~い』
「夜分遅くに失礼いたします。わたくしセシリア・オルコットと申します。野上城太郎さんはいらっしゃいますか?」
『ふぇ!お、オルコットさん!』
そう言うと城太郎はドア越しにセシリアと挨拶をした。
「お、オルコットさん。こんばんは…」
「野上さんですか?こんばんは。夜分遅くにすみません。ちょっとお話しをしたいのですが、部屋に上がってもよろしいでしょうか?」
「は、はい…」
そう言うと、城太郎はセシリアを部屋に上げた。その時は箒が丁度シャワーを浴びている最中だった。
「野上さん。先ずは今日のクラス代表戦見事でしたわ」
「あ、ありがとうございます…けど、オルコットさんも凄かったですよ」
「そうですか?」
「はい…僕よりずっと強くて、あんな大勢の人の前で堂々としていた姿はとても格好良かったですよ」
「そうでしたか…」
「オルコットさん?」
「実は、野上さんに折り入ってご相談したいことがありまして」
「は、はい?」
「実は「城太郎、シャワー上がったぞ…うん」あら?」
セシリアが話し始めようとしたら、シャワーから上がり寝間着の浴衣を着た状態の箒とばったりと鉢合わせしてしまった。
その状態を見たセシリアは相談する処の話しではなくなった。まさか、想い人(仮)に強力なライバルがいるとは知らずにいた。
「し、篠ノ之さん!どうしてここに!?」
「?どうしても、何もここは私と
「じょ、城太郎!?」
「お、お帰りなさい
「ああ、ゆっくりするといい」
そう言うと、パジャマ一式と洗面用具を持ってシャワー室に向かうのであった。対して、セシリアは箒に詰め寄った。
「ちょっと!篠ノ之さん!どうして名前で呼んでいるのですか!詳しく説明してくださる!」
「落ち着けオルコット。私も今日まで色々あったんだ…」
そう言うと、箒は今日まで城太郎を避けていた理由を話した。単なる自分の意固地により招いたオーバーワークを引き起こしてしまっていた。その状態で試合に望んでいたのだ。
その事を聞いたセシリアは深く反省していた。
「そうでしたのね…」
「ああ、けどそれを知った上で手を抜いていたと言うと、多分城太郎は怒っていたと思うな」
「どうしてですの?」
「これはあくまで、私の推測だが…城太郎は全力のオルコットにぶつかって行きたいと思っていたのだ。それを、オーバーワークしていたから、手を抜いたとなると、アイツの努力を無下にする行為だ」
「そ、そうでしょうか?」
「ああ、城太郎は自分が弱いながらも陰ながら努力してるんだ」
そう言った箒は、まるで全てを知っているような目をしていた。これに対してセシリアは、面白くなかった。
自分の想い人が、他の人に取られてしまうかもしれない。そう思った瞬間、シャワー室のドアが開いてパジャマ姿の城太郎がやって来た。
「しゃ、シャワー終わりました…」
「ああ、おかえり」
まるで熟年夫婦の様なやり取りを見て、セシリアは危機を覚えた。そして、改めて相談するのであった。
「野上さん、改めていいでしょうか」
「は、はい…僕で良ければ」
「実は~」
そう言って、セシリアは自身の生い立ちを話し始めた。話し終わるととてもスッキリとしていた。
「以上がわたくしの全てですわ」
「……」
「……」
話しを聞いた2人はどう反応をしていいのかわからない。16歳の少女が辛い思いをしていると知った城太郎は涙を流しなら聞いていた。
「うう…」
「城太郎…」
「野上さん…」
「ご、ごめんなさい。泣いてしまって…」
「いぇ、わたくしの話しを聞いていただいてくれただけで嬉しいですわ」
「…それで、オルコットはこれからどうしたいんだ?」
「はい、先ずは先週のことについて、クラスメイト達の人達に謝りたいと思います」
「そうか…」
「だ、大丈夫ですよ…オルコットさんなら上手く行きますよ!」
「ありがとうございます///」
「む~う」
「それと、もう一つ相談というよりお願いがあるんですが…」
「な、何でしょうか?」
「わたくしの事は「セシリア」と呼んでください」
「ええ!そんな事出来ないよ」
「あら?篠ノ之さんは出来たのに?」
「いや…それは…」
「ほ、ほら!城太郎も困っているだろ!」
「そうなのですか?」
「う!」
おねだり+上目遣いをされては城太郎も断れ切れない。結局セシリアも呼び捨てになるのであった。
「わ、分かりました…せ、セシリアさん?」
「はい!城太郎さん!」
『城太郎さん!?』
「ええ、男性を呼ぶのですから、それなりの呼び方でないといけませんわ!」
そう言って、チラッと箒の方を見てドヤ顔をするのであった。箒はぐぬぬと手を握りしめていた。
「それでは、明日のSHRにてクラスの方々に謝りたいと思いますわ!では、おやすみなさいませ///」
「お、おやすみなさい~」
セシリアが去った後、微妙な空気になったので2人は寝ることにした。
翌朝。今日はトレーニングを休んでゆっくり起きることが出来た。箒は既に起きて、既に制服に着替えていた。
「おはよう。城太郎」
「おはようございます。箒さん」
「フフフ、寝ぐせが凄いぞ。直してきたらどうだ?」
「あ!アハハ…直ぐに直してきますね」
「うむ」
城太郎の寝ぐせの処理と制服に着替えてから、今日は2人揃って食堂に向かうのであった。その途中で一夏と出会った。
「オッス!城太郎!元気だったか?」
「お、おはようございます。織斑君」
「おう!あれ?箒も一緒なのか?」
「ああ、さっきそこで会ったんだ」
「そうなのか?なら、食堂へ行こうぜ!」
「そ、そうだね…」
そんな事を話しながら食堂に着いた3人。それぞれ注文し一緒の席で食べた。
そして、朝のSHRで衝撃の発表を受けるのであった。
「それじゃあ、一組のクラス代表は織斑君に決まりました。あ!いいですね1繋がりで!」
「ええ!チョット待て下さい!俺たちは引き分けだったんですよ」
「それなんですけど「わたくしが説明致しますわ!」あう…」
「そもそも、
「じゃあ、城太郎はどうなんだよ!」
「えっと…」
「それについては、私から説明する」
「ちふ…織斑先生」
「野上のISバトルについては、オルコットを凌ぐ強さとわかった。それに、あれほどの力がある者をクラス代表だと、色々と問題が起こる可能性がるからな。それを考慮し、野上も対象外とした」
「……」
その一言を受けて城太郎は俯いてしまった。照れているわけではなく、自分は力が有り余っているので、危険視されているのだと…
だが、意外な援護射撃があった
「織斑先生!それは言い過ぎですわ!城太郎さんはわたくしと戦って気付きましたわ!城太郎さんは強い人だと…」
「…そうだったか。すまなかった」
「い、いえ!大丈夫です…」
こうして、セシリアと城太郎がクラス代表を辞退する形で一夏が1組の代表となった。
更に、セシリアは先週の発言について、クラス全員に謝罪した。皆はすんなりと受け入れてくれた。
授業が進み、昼休み。最初はクラスに馴染めなかった城太郎も一夏や箒、セシリア、更には静寐や神楽、本音と言ったメンバーと過ごして行くうちに打ち解けていくのであった。
そして、放課後。
なんとか食堂を貸切り一夏クラス代表就任式を行うのであった。料理は食堂のおばちゃん達が用意してきた。
『織斑君!クラス代表おめでとう!』
「はぁ、ありがとうございます」
みんなでワイワイやっている中で、1人だけ壁に寄り添い傍観している人がいた。城太郎である。どうやら、騒がしい場所は苦手らしい。
「ふ~う」
「ここに居たのか」
「あ、箒さん」
「ほら、オレンジジュースでよかったか?」
「はい…僕、ああいう場所は苦手なんですよ」
「そうなのか?」
「ええ…目立つのはどうも好きじゃないから」
「…そうなのか」
そんなやり取りをしていると、黄色いリボンにカメラを持った女子生徒がクラスの輪をかき分けて、一夏に近づいて行った。どうやら「新聞部」らしい。
「はいはい!ちょっとどいてね~。初めまして、私は黛 薫子(まゆず みかおるこ)新聞部だよ!はいこれ名刺ね」
「それで、薫子先輩はどうしてここに?」
「話題の男性操縦者がクラス代表になったって聞いてね!ぜひ、取材したいと思ってね」
「いいですよ」
「ありがとう!じゃあ、「クラス代表になって一言」ちょうだい」
「え~と、頑張ります!」
「それだけ?『俺に触るとヤケドするぜ』とかないの?」
「いや、そんなこと言えないですよ」
「まぁいいや。適当に捏造するから」
それなら聞くなよ!と全員が思っていた。
「それじゃあ対戦相手のセシリアさんは?」
「わたくしとしては、やはり今後「あ~長くなりそうだからいいや」ちょっと!」
「それじゃあ、みんなで記念写真撮ろうか!」
そう言って、カメラでツーショット写真を撮ろうとしたが、ちゃっかり1組のみんなが入った。
しかし、写真を見た黛は首を傾げた。
「あれ?もう1人の子は?」
「そう言えば、城太郎のと箒の奴いないな?」
「!」
セシリアはこの時「しまった!先を超された」と思った。
一方、城太郎と箒は2人で抜け出して、クラス代表が行われたアリーナに来ていた。
「ここで、僕戦ったんですね…」
「ああ、あの時の城太郎は危なかったからな」
「それは…その…」
「冗談だ。それよりも少しだけ話しをしないか?」
「いいですよ」
そう言って、2人は近くのベンチに座った。そして、箒は昔話をしていた。昔一夏と一緒に遊んだこと、同じ道場の門下生だったこと。姉がISを開発してそれに伴って重要参考人保護プログラムを受けて転校を色々したことなど
「私の話しはこんな感じだ」
「その…大変だったんですね」
「ああ、だが不思議と姉さんを恨んだことはなかったな…さて、私の事は話したぞ。今度は城太郎の事について、話してくれ」
「いいですけど、そんな面白い話じゃあないですよ」
「それでも、知っておきたいんだ。城太郎の事を…」
「分かりました」
そう言って、今度は城太郎が話しをする番になった。父親が仮面ライダーであった事。その父が今では世界中を旅して、困っている人を助けていることなどを…
流石に、モモタロス達の事は話さなかったが、いずれ話すと心に決めるのであった。
そして、消灯時間になったので、2人は部屋に戻っていくのであった。
夜のIS学園に1人の女子生徒が現れた。
「ここがIS学園ね…待っていなさいよ一夏!」
現れたのは、中国の代表候補生 凰 鈴音その人であった。
次回はセカンド幼馴染の鈴ちゃんが登場します。そして、初のイマジン戦です!
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