-白玉楼。そこでは-
「幽々子、やめなさい。」
「なぜ?私はただ桜の満開がみたいだけよ~。」
紫と幽々子の壮絶な戦いが行われていた。
口調はどちらも落ち着いているが、動きはかなり激しい。
一方、藍と橙は-
-地に伏していた。
「…こんなものね…。」
そして、刃がダイヤの形をした、普通の槍をしまう一人の少女。服装はピンクを基準としているが、髪は茶色く、頭からおおきな桜の花びららしきもの2つ出ていて、それが耳に見える。
-春の精である。
「あら?終わったの~?」
幽々子は春の精-フィアに声をかけた。
「ええ、まあ、強かったわ。」
そう言って階段の方を見た。そこからやってきたのは-
-一匹の朱雀だった。
「…これはマズイわね…!」
霊夢は西行妖を見るなり、つぶやいた。なにせ、ほとんどの花が既に蕾をつけていた。それに、この春度の量。もう少しで満開になりそうだ。
「…って、紫!?」
「霊夢、遅いわ。待ってたのよ。」
相変わらず口調はゆったりしているが、弾幕の激しさは増していく一方だ。
「あら?…フィア~、お願いね~。」
幽々子はフィアに声をかけた。
「分かったわ。」
「…あんたは誰?」
「私は春の精、フィア。…他のみんなはやられたみたいね。」
《…春の精…?っ!?…まさか…!」
朱莉が戻りながら気がついた。
「あの、亜紀たちの異変のときの…!?」
「そう。本体がやられれば、消えると思った?…じゃあ、春を邪魔されるのは困るのよ。」
そして、フィアは構えた。
「西行妖があそこまで行けたのは、この春の精のおかげってことね…!」
霊夢が構えた。
「…
「ええ!」
そして、朱莉も構えた。
「…私は粘ってるだけでいいのね?」
「ええ、そうよ~。」
幽々子に声をかけ、確認をとった刹那、
「春符『
いきなりスペルカードを使用し、視界が桜の花びらで遮られる。
「…っ!時間稼ぎね‥!だったら、神技『八方鬼縛陣』!」
霊夢がスペルカードを使用して、桜の花びらを吹き飛ばす。そして、フィアのいた方を見たが-
「どこ見てるのかしら?」
フィアは上にいた。
「春符『枝垂桜』」
そして、桜の花びらの形をした弾幕が、大量に霊夢達の向かって降り注ぐ。
「朱雀『飛来する羽刃』!」
が、朱莉が素早くスペルを発動させ、相殺した。しかし、フィアはもうそこにはいない。
「早いわね…。」
霊夢と朱莉は背中合わせで構えた。と、その時。
「春符『千本桜』」
フィアの声のみが聞こえ、周りが弾幕に包まれた。
「繋縛陣!」
「玄武『六甲の亀壁』!」
ともに技を使って、弾幕を必死に防ぐ、それにより-
-上からやりを向けて落ちてくるフィアに気が付かなかった。
「春符『
そして、大きな花びらに見えるフィアが、二人の真上に落ちてきた-
「くっ!」
妖夢が一歩下がり、間合いを撮ろうとするが、風雅がそれを許さない。すぐに間合いを詰め、切り込んでくる。それにより、ジリジリと後退していく。
-が、妖夢は、後ろにもうひとりいた。そして、その妖夢が刀を振り下ろす-が。
-キィン!
風雅は素早く防ぐ。
「なっ!?」
妖夢は一瞬動揺したが、前後から二人で斬りつけることにし、反撃に出ようとした。
「甘い。」
が、風雅は次々と二本の刀で防ぐ。四本の刀を相手に、だ。
「くそっ!何故だ!」
それは、風雅の師匠、凰牙にあった-
「ほら、いくで!」
そして、凰牙が構えた刀の数は-十本。
二本は確かに持っているが、残りの八本は凰牙の近くで浮いていた。
-そう、風雅は『乗』と『連』。凰牙は『刀』だった。
「アレに比べれば、この程度‥!」
そして、風雅が反撃に出る。が、刀は妖夢をすり抜けた。
「…!半霊か。」
そして、周りを見た-が、
「…!?」
妖夢が大量にいた。二体や三体ではない。八方向に、計16本の刀が風雅を襲う。
「…っ!二乗!」
素早く刀に赤い光をまとわせ、防いでいく。が、
「もらった!」
「なっ!?」
刀と剣を一斉に襲うことにより、刀と剣を弾いて、体制を崩し-
「はぁっ!」
その隙に他の妖夢たちの刀が風雅を襲った。
「ぐうっ…!」
そして、風雅は叩き伏せられた-
作者「剣士同士の戦いは難しい。」
輪花「大変だねえ。」
作者「補足です。何故フィアがあそこまで強いのかというと、一番強いのがフィアで、実力は他の精よりかなり飛び抜けてあります。凰牙の『刀』は、その名の通り、『○刀流』です。二本以上だと宙に浮きます。スゲー。」
輪花「次回、#21『師の言葉』ここまで見て下さりありがとうございました。」
作者「では。」