魔理沙の弟子は方陣使い。   作:破片

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‹予想以上に短くなったので繋げたら2000字超えた、魔理弟子シリーズでは珍しい((((


#28 洞窟に潜むは木桶と土蜘蛛

「…紫、何しに来たのよ?」

 

 霊夢はいきなりやってきた紫に声をかけた。いや、紫だけではなかった。

 

「…パチュリーもか、珍しいな。」

 

 紫の後ろに、普段は紅魔館から出ることがないパチュリー・ノーレッジまでいたのだ。

 

「…少しね…。」

「…で、紫、何の用?」

「霊夢、感じないかしら?」

 

 紫はただそれだけ言った。

 

「…ええ、確かに感じてるわよ。間欠泉と一緒に…地霊が出てこようとしてきてるわね」

「…でしょ?」

「でも…何も悪さはしないわよ?」

「…地底に追いやられた理由、分かってるの?」

「………。」

 

 霊夢が押し黙ったところに、風雅が割って入ってきた。

 

「…異型の力を持つもの達。だからだろう。それが出てきたら、人間や妖怪達が黙ってはいないだろうな。」

「…ええ、そうよ…。流石、無失の血を引き継ぐものね。」

 

 そう言って紫は霊夢の方へと振り返った。

 

「…と、言うわけよ。」

「はあ……、わかったわよ……」

 

 霊夢は気だるそうに立ち上がった。

 

「私もいくぜ、どんなところかわからないからな!」

 

 相変わらず興味のあるものには首を突っ込む魔理沙も立ち上がった。

 

「で、それだけ言いに来たの?」

「いいえ、私達は、貴方達を地上からサポートするわ。」

「そう。…輪花達は?」

 

 その言葉に、風雅と輪花は思わず顔を見合わせた。何故なら、風雅は半人半妖、輪花は半人半神。どちらも完全な人間ではない。が、

 

「…では、俺が残る。」

 

 風雅が自らそういった。

 

「俺は妖怪だしな。」

「そう。じゃあ、私は霊夢を、パチュリーは魔理沙を、風雅は輪花をお願いね。」

 

 その言葉に、それぞれが頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…じゃあ、いくわよ。」

 

 霊夢の言葉を合図に、3人は穴へと飛び込んだ。

 すると、すぐに地霊達が見えてきた。

 

「もうそこまで来てたのね…。」

 

 そう霊夢がつぶやく。

 と、地霊達は弾幕を発射してくる。

 霊夢達は地霊達を倒しつつ、先に進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-洞窟に入る。落ちるように下に移動していたのが、横に移動するようになった。

 ここでも地霊達を倒していく。

 

「-っと…。」

 

 地霊が打った弾幕を、一番前の魔理沙が避ける。弾幕は洞窟の天井に当たった、その時。

-天井から崩れてきた岩が落ちてきた。

 

「っ!」

 

 霊夢と輪花が弾幕を発射して咄嗟に破壊する。

 

「…ここ、だいぶ脆くなってるわね…。」

 

 そう言って霊夢は洞窟の天井を見上げた。

 

「…できるだけ弾幕も相殺していった方がいいかもしれないわね。」

 

 そして、前に進もうと、視界に入った魔理沙の上に、木桶が落ちてきた。

 

「!!」

 

 霊夢は咄嗟に妖怪バスターで木桶を魔理沙の頭に当たる直前で弾いた。

 

「おわあっ!?」

 

 魔理沙は咄嗟にしゃがむ。木桶は大きく吹き飛ぶ。

 

「れ、霊夢、一言言ってくれ!」

 

 そう文句を言いつつ、魔理沙は再び立ち上がる。そこへ-

 

-先ほどの木桶が、勢いをつけて戻ってきた。

 

「ぐうっ!?」

 

 それが見事に魔理沙の頭にクリーンヒット。魔理沙は見事なヘッドスライディングをして霊夢と輪花の間を抜けた。

 

「…言ったわよ、声に出たのは当たった瞬間だけど。」

「同じく…。」

 

 そう言いながら、二人は木桶に入っている少女を見た。白装束に緑髪のツインテール-キスメである。

 

「…妖怪…。」

 

 霊夢はそうつぶやきつつお祓い棒を構えた。すると、キスメは鬼火を霊夢に向かって発射してくる。

 

「っ!?」

 

 霊夢は素早く避け、御札を放つ。すると、キスメは上に上がり、札を避けてまた元の位置へ。

 

「…避けたわね。」

 

 霊夢がそう呟いていると、

 輪花が弾幕を発射した。

 キスメは上に避けて、戻る。

 もう一度発射。

 上に避けて、戻る。

 発射。

 上に。そして戻る・

 

「…………。」

 

 すると、輪花は走りだした。

 キスメは慌てて弾幕を放つ。輪花はそれを避け-

-キスメの横を通り抜けていった。

 

「「……あ。」」

 

 その様子を見て、霊夢と魔理沙が同時に気がつく。キスメは上にしか移動できない事を。

 

「……いくわよ。」

「おう。」

 

 そして、二人も同じように通り抜けていった。

 

「あ…。」

 

 キスメが小さな声を出したが、二人は気にせず通った。

 

-哀れなり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、しばらく洞窟が進む。

 

「長いわね…。」

 

 霊夢がそう呟きつつ、進んでいると、どこからか弾幕が飛んできた。

 

「おっ!?」

 

 魔理沙が弾幕を放ち、素早く相殺する。

 

「誰だ?」

 

 魔理沙はそう言ってあたりを見回す。すると、再び上から、一人の少女が降りてきた。

 

「アレを防ぐなんて、やるわね。」

 

 そう言って、暗い洞窟の明るい網-黒谷ヤマメが現れた。

 

「何よ。」

 

 すると-

 

《…霊夢、聞こえるかしら?》

「うえ、ついに幻聴が‥って、紫か。」

 

 陰陽玉(オプション)から紫の声が聞こえてきた。

 

《やっとつながったわ…。》

 

 魔理沙の魔法道具からは、パチュリーの声が、

 

《ああ、会話だけじゃなくて、ちゃんとそっちの様子も見えるからな。》

 

 輪花の魔法陣からは、風雅の声が聞こえてきた。

 

「ああ、忘れてた。」

 

 魔理沙が正直に言った。

 

《……貴方ね。》

 

 パチュリーの呆れ顔が見なくても容易に想像できる。

 

「何、ひとりごと?」

 

 その様子にヤマメは、

 

「いいわ、怪しいから私が倒してあげる。」

 

 そう言って弾幕を放ってきた。

 

「っ!」

 

 3人は各々の方向に避け、弾幕を放つ。

 

「罠符『キャプチャーウェブ』」

 

 ヤマメがスペルカードを発動した。

 そして、6方向に弾幕を並べたかと思うと、それが急にバラバラになった。

 

「面倒ね。」

 

 そう呟きつつ霊夢は弾幕を放ち続ける。3人の集中砲火を受け、スペルブレイク。

 

「瘴符『フィルドミアズマ』」

 

 ヤマメは次のスペルを発動、早さの変わる2色の弾幕を放った。それらをよける。誰がとどめを刺すか霊夢は考えていると、

 

「私がいくぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 

 魔理沙がヤマメに突っ込んでいき、決着がついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…さ、いくぜ!」

 

 落ちた帽子を拾い上げ、魔理沙を先頭に進んでいった。




‹ふう。地味に時間かかったな。
輪花「文章力大丈夫…。」
‹勿論(大丈夫なわけない)
風雅「……。」
‹視線が痛いです風雅さん。
輪花「ヤマメが…。」
‹仕方ない。次回、#29『別れた先は橋姫と豪鬼、独りで向かうは殿』、ここまで見て下さりありがとうございました。
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