「…いつまで続くのよ。」
霊夢がそんなことをぼやきながら3人は未だ続く洞窟を進んでいく。すると、
「…来たわね。」
その言葉とともに、一人の少女が現れた。
「お、だれだ?」
そう言いながら先頭の魔理沙が止まる。すると、
《橋姫…。嫉妬を操る妖怪…。》
紫の声が聞こえてきた。
「…そうよ、貴女、よく知ってるわね。」
そう言って地殻の下の嫉妬心-水橋パルスィは霊夢の方を見た。
「いや、私じゃないんだけど…。」
「…妬ましい。」
霊夢が言おうとしたところを、パルスィがボソリとつぶやく。
「…あなたに恨みは無いけれど、私が貴女を倒す理由はいくらでも作れる。」
そう言ってパルスィは霊夢の方に行こうとしたが、それを遮る星形の弾幕が。
「…霊夢、先に行っていいぜ!」
「え、何でよ?」
「もう私は抑えきれない、弾幕ごっこがしたいんだ!」
そう言って魔理沙は二人の間に割って入った。
「…ああ…我慢の限界ってわけね…。」
そう呟いて、霊夢は再び宙に浮く。
「ほら、私を倒す理由ならいくらでも作れるんだろう?」
「…まあ、いいわ。」
そのような事を聞きながら、霊夢と輪花はこっそり輪花の転送魔法で抜け出す。
《…はあ。》
最後に聞こえてきたのは、パチュリーの溜息だった。
「…やっとついたわね…。」
そう言って二人は辺りを見回した。二人のイメージとはかけ離れた、賑やかな地下。旧地獄である。
「…あそこに大きい殿が見えるわね…。」
そう言って霊夢は進みだそうとするが、
「…でも、こっちのほうが大通りだよ。」
そう言って輪花が指さした方を見ると、成る程、確かに賑やかである。
「…じゃあ二手に分かれましょうか。」
霊夢の言葉に、輪花はその賑やかな方へ、霊夢は殿へと向かっていった。
「…本当に賑やかだね…。」
そう言いながら輪花は飛ぶ。洞窟での騒動が知れ渡っているのか、それともただ珍しいのか、視線を感じる。
…と、
「あんたかい、洞窟で暴れまわっていたのは?」
輪花がその声をした方を向くと、角を生やした女性が立っていた。
「…誰?僕の名前は後来輪花。」
「私の名前は星熊勇儀。力の勇儀と呼ばれているよ。」
そう言って、語られる怪力乱神-星熊勇儀は、手に持っている杯の酒を飲んだ。
「その角って…鬼?」
「ん、そうだよ?」
「へえ…。萃香が言っていた仲間だね。」
「ん、萃香?技の萃香かい?」
「へえ、萃香は技なんだ。」
「ああ、まあね。」
そう言って、勇儀は再び酒を飲む。
「…じゃあ、萃香の知り合いなら、期待できそうだねえ。」
そして、構えた。
「…やっぱり……。」
「暴れる奴には暴れて迎えるのが礼儀ってねぇ!」
この時、輪花は思い出していた。萃香に圧倒的な実力差を見せつけられた、あの異変の時を。
「……。…行くよ!」
「……大きいわね…。」
霊夢は殿-地霊殿の前についた。すると、
「お待ちしておりました…。」
声が聞こえたと思うと、この地霊殿の主-怨霊も恐れ怯む少女-古明地さとりが現れた。
「…。誰?」
「私は古明地さとりと申します。貴女は、博麗の巫女ですね。
「…ええ、そうよ。」
《さとり妖怪…。》
突如聞こえた紫の声に、さとりはその
「…貴女だけではないようですね。とりあえずはこちらへどうぞ…。」
そう言って、霊夢は地霊殿へと入っていった…。
「妬符『グリーンアイドモンスター』」
パルスィがスペルを発動させる。魔理沙を追うように次々に弾幕が展開されていく。が、魔理沙のスピードには追いつくことが出来ない。
「なら…嫉符『緑色の目をした見えない怪物』!」
弾幕の配置するスピードが上がった。が、
「そんなものに捕まる私じゃないぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」
魔理沙のスピードが上がり、タイムアウト。
「くっ…。妬ましい…。
パルスィが悔しがるが、魔理沙もタイムアウトでスペルが終わったに過ぎない。それだけ逃げるのに必死だったのだ。
「花咲爺『華やかなる仁者への嫉妬』」
パルスィが3枚目のスペルを発動させていく。魔理沙はこれにも少し苦戦しているようだ。
「花咲爺『シロの灰』」
その強化版を素早くパルスィは放つ。
「くっそ!」
魔理沙は弾幕で花びらを打ち消していく。これもスペルブレイクではなく、タイムアウトに終わった。
「舌切雀『大きな葛籠と小さな葛籠』」
パルスィが次のスペルを唱えると、パルスィが二人になり、一人は大型弾、もう一人からは小型弾が放たれてきた。
「なっ!?どっちだ?」
魔理沙は何か違いが無いかと見極めようとするが、見た目に違いがない上に、大型弾と小型弾のうつ位置が定期的に入れ替わるため、目極める暇もない。
「だったら…!」
魔理沙はミニ八卦炉を構え-
「-恋符『マスタースパーク』!」
二体のパルスィに当たるように、閃光を放った。
「きゃあっ!」
見事に二体に当たり、大型弾を撃っていた方は消えた。
「
魔理沙はそうつぶやく、
「…これが最後よ、恨符『丑の刻参り七日目』!」
そして、パルスィはラストスペルを放った。7方向に弾幕が放たれる。
「ずいぶん簡単じゃないか!」
そう言って、自分に飛んできた弾幕を避ける魔理沙。しかし、弾幕が当たると、青白い弾幕にかわり、反射をしてきた。
「っ!」
そして、上からもその反射弾が降り注いでくる。
「くそっ!」
魔理沙は再び避けるので手一杯になってしまう。
「だったら…行くぜ、天儀『オーリレーズユニバース』、天儀『オーリレーズソーラーシステム』!」
魔理沙がスペルカードを唱えると、魔理沙の周りに4+8、計12の球体が現れ、
「くらえっ!」
魔理沙がそう言うと、そのうちの4つが回転し始め、大量の星形の弾幕を打ち出した。
「っ!」
負けじとパルスィも弾幕の量を上げていく。
-と、一瞬だが、パルスィと魔理沙の間に、弾幕が消えた。魔理沙はそれを見逃さず、
「行けぇっ!」
残りの8つの玉を高速回転させ、パルスィに放った。
「!!」
そして、パルスィをそのまま弾き飛ばした-
「さて、あいつらはどっちに行ったか…。」
魔理沙は洞窟に出てそう呟いた直後、地霊殿を見つけた。そして、
「…アレか!」
地霊殿に向け、スピードをあげた。
‹ほい。
輪花「魔理沙、おつかれ。」
魔理沙「おう!」
‹次回は当然、輪花vs勇儀です。#30、『豪鬼に対するは魔砲の弟子』ここまで見て下さりありがとうございました。
魔理沙「じゃあな!」
‹…活動報告でアンケートとります。では。