-宴会は、明日という事になった。
-夜。魔理沙宅。
「………。」
輪花はそこにはいなかった。
「……どこに行ったんだよ……くそっ。」
そして、魔理沙は外に飛び出していった。
-その頃。
「……ふう。」
図書館に、輪花はいた。
「ありがとうね、それじゃ。」
相変わらず本を読んでいるパチュリーに声をかけた。
「…何かおかしなことはしないことね。」
パチュリーは本を見たままそう言った。
「…わかってるよ。」
そう言って、輪花は図書館から出て行った。
「…霊夢!」
まず、初めに魔理沙がやってきたのは、博麗神社。
「…何よ、うるさいわね…って、魔理沙。」
「輪花が帰って来ないんだぜ。」
「…なによ…。」
が、霊夢は、その後の言葉を飲み込み、
「…いいわ、手伝ってあげる。」
そして、霊夢は中に戻っていった。
「…どこにいると思う?」
「…霊界?」
「とりあえず片っ端から行くぜ!」
魔理沙の言葉に、霊夢は頷いた。
-冥界。
「…輪花さんですか?」
「来てないわよ~。」
すっかり調子を取り戻した幽々子も答える。
「そう。」
「わかったぜ。」
そして、二人は冥界を後にする。
「……じゃあ、どこかしら‥。」
「紅魔館に行こうぜ。」
「ええ。」
「…お二人ですか。」
案の定、美鈴が立っていた。すると、
「輪花ならさっきこっちに来たわよ。」
咲夜がやってきた。
「本当か!?」
「ええ。図書館に行って、そして出て行ったわよ。」
「どこに行ったかは?」
「…いえ、聞いてないわ。」
「そう…様子はどうだったの?」
「……明らかにおかしかったわよ。誰が見ても分かるくらい。」
「どこだ…!」
そして、二人は紅魔館を後にした。
-もう、自分はいらない。
-誰一人、守れない。救えない。
-…どうしようか。いや、どう死のうか。
-気がつけば、僕は、森の中で、少し広いところに出ていた。
-…さっきパチュリーの図書館で読んだ本の内容を思い浮かべる。…儀式魔法だ。
-…まず、魔法陣を思い描く。本来なら書かなければいけないのだが、僕にそんな必要はない。
-…魔法陣が光りだす。ゆっくりと、僕は目をとじる。……これで終わるんだ。
-その時、僕の耳に届いたのは、轟音だった。
「…っ、はぁ、はぁ………。」
魔理沙のファイナルスパークが、輪花の魔法陣を壊した。すぐさま輪花に駆け寄る。
「輪花、大丈夫か!?」
「……魔理沙………?」
ゆっくりと目を開けた輪花。が、その目は虚ろになっていた。
「…おい、何しようとしたんだよ…!」
「………なんだろうね………。」
魔理沙の言葉に反応はしているものの、声に生気が感じられない。
「………。」
と、輪花はこういった。
「魔理沙…?何で泣いてるの……?」
「…っ、当たり前だ……!大切な、一番弟子だぞ…!」
魔理沙は、涙を流しながら輪花に訴えるように言う。
「…最初は…確かに輪花は下手だった…弾幕は変な方向に飛ぶし、魔法も私のようなパワーじゃない、だけど…それでも、私の我儘を聞いてくれたり、私の魔法を少しでも真似しようとしてくれたり…本当、嬉しかった…!頼む、自殺なんて、しないでくれよ…!」
そして、輪花を思い切り抱きしめた。
「………!…。」
-…ああ、僕、なにやってるんだろ。
そして、ゆっくりと、魔理沙の首に腕が回される。
「……?」
「ごめんね…?魔理沙…。」
「………おう、心配させるなよ……。」
そして、二人で微笑みあった。
-既に、空が白み始めていた。
‹はい、そうして、輪花は元に戻りました。
‹…冥界のシーン、いらない気もする。
‹次回、宴会です。#37『宴会』では。
…しつこいようですが、活動報告にて、100話コラボの内容等募集中です。