「あら、いらっしゃ~い。」
縁側に座っていた幽々子はそう言って、二人を出迎えた。
「うん…って、ボロボロだね…。」
幽々子を輪花がひと目見ると、そう言った。
「そうよ~。全く、妖夢は手加減ってものを知らないのかしら~。」
「…どうせ幽々子から『出かけたいのなら私を倒しなさい』とか何とか言ったんでしょ?」
「だからって言ってね~。いくらなんでも未来永劫斬は…」
「あ、あのー…。」
ここでも再び空気になってしまった早苗が、たまらず声をかける。
「あら、いらっしゃい。」
「幽々子気づいてなかったんだ…。」
幽々子のマイペースさに輪花は苦笑しながらも、
「ああ、そうだ、聞きたいことがあってきたんだけど…。」
「このおかしな天気、でしょう?」
「うん…。ここ、雪降ってるよ…いま、夏だよね?」
そう。輪花の言うとおり、白玉楼には雪が積もっていた。
「さ、寒い…。」
早苗はそう言って震えている。
「あら、そうね~。まあ、上がりなさいな。火鉢、あるわよ~。」
幽々子はゆっくりと縁側から離れた。
「…よく縁側にいられたね…。」
「…で、雪のことだけど…。」
「そんな焦っちゃだめよ~。それに、もうそろそろ異変は…。」
と、幽々子はここで口を閉じ、じっと鋭い目で輪花を見つめた。
輪花はそれに動じず、じっと幽々子を見つめ返す。
「…?異変は…?」
早苗はやはり話についていけていないようだ。
「…いや…貴方、もう異変解決は任せてるわね…。」
「…流石、よく分かったね。」
そう言って、輪花はこういった。
「異変の犯人…きっと雲の上だよね。」
「あら…なぜかしら?」
「雲の…上?」
二人が問いかける。
「…まさか、勘なんて言わないわよね?
みるみる幽々子の目は威圧するように鋭くなっていく。
「……そう言ってる時点で君は
「…ええ、知ってるわ。」
「…早苗。」
「は、はい?」
いきなり自分に話を振られ、同様しながらも反応する早苗。
「…守矢神社に僕達がきたとき。天気は?」
「え…えーっと…。確か…雨が降ってました。最近ずっと雨が続いてて…。」
「…じゃあ、雨が降り始めてからは、ずっと雨?」
その質問に、早苗は悩む。…と、
「あ…そういえば…少し前…朝、雨が止んだんです。」
と、その言葉に幽々子が反応した。
「雨が止んだ…?」
「え、ええ。それで…風も止んで。」
「……凪。」
輪花はただ、それだけを呟いた。
「…え?」
「僕の仮説は…『天気と人が決まっている』、そして…『その一つの天候を持つものが同じ場所に二人いるときは、強者の天候が高確率で発生する』…どうかな?」
その言葉に、幽々子は溜息をつき、
「…ええ、そうよ。」
「え、え?」
早苗は二人の会話を必死に理解しようとするが、頭の整理が追いついていない様子。
「…何故分かったのかしら?」
「…僕の天気は
幽々子の問に、輪花は天候で答えた。
「魔理沙がこの頃、いろんなところに出かけていった。魔理沙がいるときは霧雨だった。だけど…出かけていったときは…霙になってた。」
「…それで、犯人は?」
幽々子はそれ以上は聞かず、単刀直入に聞いた。
「…雲の上。」
「…当たりよ。」
「魔理沙は…アリスから聞いた話、僕を異変に参加させずに終わらせようとした。そして、今までの異変は、どこも場所がわかりやすかったよね…。紅魔館、冥界、博麗神社、妖怪の山、地底……。…でも、今回は、魔理沙は時間がかかった。しかも、天気を変える…もし地上の者が犯人なら、天気を統一する筈…。」
輪花はそこで一旦言葉を切って、幽々子を見なおした。
「…そして、主犯の目的は…この天気を変えることじゃない。」
「……。」
「…幽々子。君は例外だね。自分で天気を変えている。」
「…!証拠は?」
すると、輪花は表情をゆるめ、こういった。
「…ないさ。だって…幽々子、雪を見て嬉しそうだもん。」
「…!!」
すると、幽々子も表情をゆるめた。
「…負けよ。」
そして、両手を上げて、降参のポーズを取った。
「…いいわ、私から教えてあげても…。」
と、その時。
「ちょっと待ちなよ。」
どこからともなく声が聞こえてきた。
「…え、霧…?」
早苗はいきなり出てきた妖力の霧に周りを見回す。
「やあ。久しぶりだねぇ。」
そう言って、霧が萃まると、伊吹萃香がやってきた。
「あらら、今日はお客さんが沢山ね~。妖夢……もう…肝心なときにいないんだから…。」
そう言うと、幽々子は渋々と台所へと歩いて行った。
「でもさ、その話聞くと、怒っていくかもね。」
萃香は幽々子には目もくれず、話し始めた。
「え?」
「それほど我儘ってことだよ。…そういえば、勇儀を倒したんだって?凄いじゃん。」
…すると、輪花はゆっくりとレイピアを抜いた。
「お、話が速いねえ。それじゃ…私に勝ったら話してあげるよ。大丈夫、負けても霊夢達が倒すだろうしね。」
その言葉に、輪花は-
「……絶対に負けたくないね。」
<ふう。
輪花「座 談 会」
<ネタが…ただでさえ日常が苦手な私でs(ピチューン
輪花「だったらバトルにすればいいじゃん。」
<時間がアレばそうするが…何せ同人誌の活動が…。
輪花「……。」
<…。
早苗「…。」
<あれ、いたの?
早苗「酷いっ!?」
輪花「ああ…本編でも出番が…。」
<…ごめん……。
早苗「うう…。」
輪花「では、ここまで見てくれてありがとう」
<ほら、早苗
早苗「へ?あ、で、では!」