#1 始動
-あの異変から数年。
「おーい、輪花!」
魔理沙が輪花を呼ぶ。
「なにー?」
輪花の声が聞こえ、やってきた。
「材料調達頼めないか?」
「また?一昨日やったばかりでしょ?」
「いや、この頃異変がなくて暇なんだぜ。」
「…分かった、どれ?」
「ほら。」
いつものように魔理沙はリストを渡した。
「…て、これ香霖堂の品物も入ってるじゃん。」
輪花はリストを見て言う。
「いや、ちょっとした買い物なんだが…。」
魔理沙は頭を掻きながら照れ笑いを浮かべる。
「はあ…。朱莉ー?」
輪花は朱莉を呼んだ。
「何ー?」
黒い耳が尖った朱莉はすぐにやって来た。
「ほら。香霖堂かキノコか、どっちがいい?」
開口一番、輪花はそう言う。
「そりゃあ茸よ。私は獣なんだから。」
「じゃあ、僕が香霖堂だね。あーあ、いい加減弾幕打てるようにならないとな。」
そんなことをぼやきながら、輪花は支度を始める。
「じゃあ、私は言ってくるわね。」
朱莉はかごを取ると、魔理沙の家を出た。
「…なあ、輪花。」
支度をしている途中に、魔理沙が訪ねてきた。
「…今度は何?」
輪花はもはや半分うんざりとしている。
「お前、左目に何か違和感はないか?」
魔理沙はいきなり質問してきた。
「…別に。なんで?」
輪花は支度の手を止め、魔理沙に聞く。
「いや、左目あたりにまだ魔力を感じるんだ。」
「…そうなんだ。」
輪花は支度を終え、
「じゃ、行ってくるね!」
「おう!風雅、手伝ってくれ。」
「別に構わないが。」
魔理沙は風雅に手伝いを頼む。
「よし、じゃああれを-」
普段の日常が始まろうとしていた。
-スキマの中。
「…ほんとうに大丈夫なのですか?」
紫が、振り向きつつ、その二人に聞く。
「だから、敬語は似合わないって言ってるのに、ゆかりん。」
冗談交じりに声をかける、六枚の羽を持ったN。
その隣には、白いローブをまとった、あの男が。
「ええ、そうだったわね。でも、貴方達の権威はね‥。」
紫は指摘され、いつもの口調に戻す。
「‥本気、ですか?」
藍もその二人に聞く。
「ああ、大丈夫さ。何も問題はないよ。」
藍の質問には白いローブの男が答えた。
「藍さま、いったい何の話をしているのですか?」
橙が藍の服を引っ張り、聞く。
「ああ、ちょっと待っててくれ。」
が、藍は橙の質問にすぐに答えず、二人の方を向いた。
「何のために封じたか、分かってるの?」
紫はそう聞くが、
「いつかは漏れだすでしょ、それに、今のままじゃ輪花はもう負け続けるだろうね。」
ローブの男が言う。それに、Nが重ねて、
「まあ、あいつらだったら死なねーだろ。」
と言った。
「そう、ですね…。ところで、貴方はまたNを名乗ってるの?」
「ああ、いいじゃねえか。」
「はあ。…まあ、頑張ってください。
その羽根を持ったN-スィスに声をかける。
「ああ、任せとけって!」
スィスは笑う。
「じゃ、行きますか。…輪花の力の解放へ…。」
ローブの男の言葉にNは頷き、
「じゃ、いこうぜ、ソラ!」
その男-ソラとともに消えていった。
破片「いやっほーう!やっと能力開放だ…。」
スィス「まあ、俺らも参加。やっと名前が明らかになった。」
セン「まあ、本当の名前は違うんだけどね。」
破片「次回、#2『再開』の予定です。ここまで見て下さりありがとうございました!」
三人「では!」