「…。」
「……。」
ここは天界。霊夢の言葉により、宴会は天界で行われることになったのだが-
輪花と天子が向かい合わせになっていたのだ。
「…おい霊夢、いくらなんでも最悪だぜ…。」
魔理沙が小声で霊夢に問うが、
「何って、くじびきで決まったから仕方ないじゃない。あいつ、今回も空見ようとしたけど、今は昼だし、だいたい空見ても青空よ、だからどっか行かないようにしたの。」
「…う…。」
少し前の魔理沙の願いはどこ吹く風。結局、異変解決者は異変の首謀者と合う運命なのだろう。たとえ弟子であっても。
「…。」
…が、張り詰めているのは周りの空気だけのようで、当の二人は普通にしている。
それに安心したのか、次第に周りの人々も騒ぎ始めた。
咲夜もレミリアたちについており、とても手が空きそうにない。
しかし、この3人-衣玖、魔理沙、霊夢の3人だけは騒いでいなかった。
「…あ、そうだ、衣玖…。」
魔理沙は、隣で水を飲んでいる衣玖に問う。
「はい?」
すぐに衣玖は魔理沙の方をむく。
「あ、あのさ、結局なんだったんだ?私が連れて行かれたのって、霊夢たちのところだよな?」
「ええ…。見たでしょう?あの総領娘様の、楽しそうな表情。」
「…ああ。」
魔理沙は衣玖に連れて行かれ、見たものは…まさに温度差であった。
輪花のためを思ってか、必死に戦う霊夢と咲夜。
それに対し、天子は負けはしたものの-終始笑っていた。
-明らかに実力の差があったのだ。
「…まあ、総領娘様は最初から、遊んでくださったら負ける予定だったのでしょう。」
「…じゃあ。」
「ええ、地震は起きませんでした。総領娘様が、本気を
「…霊夢達はそれを…。」
「…気づいているでしょう。博麗の巫女ですし。」
そういうと、二人はチラリと霊夢の方を見る。
しかし、霊夢は気にもとめず、じっとある場所を見つめていた。
その場所とは-
輪花の顔-表情だった。
霊夢は只々黙って、じっと輪花を見つめる。すると、
「…おかしいなぁ…。」
そうつぶやくと、難しい顔をして考えこんでしまった。
「…おかしい。」
「そう、なのですか?」
その霊夢の様子に対して、魔理沙はそっと呟いた。
「ああ…あいつ、そういうことに気がついたら、絶対に何らかの癖というか…こう、拳が震えたりするんだ。どんなに平静を装ってもな。」
「…しかし…。」
「ああ…無いだろ?」
と、霊夢が、
「ねえ、魔理沙、おかしいと思わないの!?」
いきなり声を荒らげ、魔理沙に掴みかかってきた。
「お、霊夢!?いつの間に飲んだんだよ!」
「酔ってないわよ!ほら!」
そして、霊夢は輪花の方を指さした。
「私達があんなに必死こいてあんなイライラしてヘラヘラしてる奴の天人様の相手してたのに何であいつはいつの間にかあんなに明るいのよ!」
いきなり霊夢は魔理沙の耳元でまくし立てる。
「分かった分かった分かったから!」
そして魔理沙は霊夢の口に酒を突っ込んで黙らせると、自分も輪花の方を向いた。
確かに、天子とは会話しておらず、レミリアたちからの絡みに苦笑しながらも付き合っているが、明らかに輪花の表情は明るく-いや、魔理沙たちが一番最初に会った時に戻っていた。
「もうー、なんれなのよ~。折角わらしが異変を解決したにょにぃ~…。」
霊夢はゆっくりと起き上がったが、既にベロベロに酔っていた。
「ねぇ、魔理沙ぁ~。」
そして、いきなり魔理沙に向かってくる。
「げ…衣玖、じゃあな!」
そして、魔理沙は逃げ出す。
「まりしゃぁ、待ちなさい!」
そして、霊夢と魔理沙は宴会会場の中を走り回る。
その時、魔理沙は輪花に声をかけた。
「輪花、助けてくれ!」
「え、またぁ?仕方ないな…。」
そして、輪花は苦笑して霊夢を抑えに入る。
「…戻ったんですね…。」
「そうね。」
「うん…良かった!」
「ええ…!」
咲夜、レミリア、フラン、美鈴が各々の反応を示す。
「…良かったわ~。」
「ふぇ…幽々子しゃま、何がれすか~?」
幽々子、そして、萃香に飲まされた妖夢も輪花を見ている。
「…?」
ようやく輪花は周りの視線に気がつく。
「な、なに、どうしたの?」
輪花は自分の変化に気がついていないようである。
「…なんでもないわよぅ~。」
すると、霊夢が輪花にのしかかる。
「うわぁっ!」
「ちょ、霊夢!?」
「元はあんたが飲ませるからでしょう~?」
「や、やめて、霊夢!?」
「さあ、覚悟なさい~。」
そして、再びいつもの日常に戻ろうとしていた-
‹終わったよう
輪花「お疲れ様~。」
‹おう…これで第Ⅺ章は終わりか
輪花「…何章まで行くの?」
‹ん?XVかな~
輪花「…??」
‹あ、15章。変換ででない…
輪花「…短くで15?長かったら?」
‹…XX(20)章はいくね。
輪花「…長いね。」
‹投稿ペース上げなきゃね
輪花「じゃあ、ここで切ろうか。」
‹おう。ここまで見て下さり、ありがとうございました。
‹次章、第Ⅻ章、『下克上』がテーマ。では。