魔理沙の弟子は方陣使い。   作:破片

58 / 58
別サイトに移ろうかなと考え中です
そして今更ながら鈴仙の原作の立ち位置を勘違いしていた、本当に申し訳ありません
…いや、最初から原作なんてないか…


#54 妖精乱舞、集霊朱髪

「…これでひと通りか…。」

 

 

 鈴仙と輪花は気絶している妖精たちを見回す。

 

 

「…いや、強くは無かったけど、ものすごい弾幕の数だったねぇ…。」

 

 

 輪花は苦笑しながら、すぐそばで気絶しているリリー・ホワイトを見た。

 

 

「…ねえ、結局これは何が原因なの?」

 

「さっきも言ったでしょ、妖精たちは自然が賑わったから興奮しているだけ。この()()とは何の関係もないわ。」

 

「…現象?」

 

 

 その言葉に、輪花は顔を上げた。

 

 

「ええ、これは異変でも何でもない…蘇生したのよ、幻想郷がね。」

 

 

 そう言って、鈴仙は歩き始めた。

 

 

「…まあ、こんなところで立ち話もあれね、永遠亭(うち)にどうぞ。」

 

 

 輪花は頷き、鈴仙の後を追った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-一方その頃、博麗霊夢はというと-

 

 

「…霊符『夢想妙珠』!」

 

「氷符『アイシクルフォール』!」

 

「日符『アグレッシブライト』!」

 

「星符『スターライトレイン』!」

 

「月符『ルナティックレイン』」

 

 

 氷の妖精チルノにくわえ、輝ける陽の光-サニーミルク、降り注ぐ星の光-スターサファイア、静かなる月の光-ルナチャイルドが、一般妖精同様、蘇生した幻想郷に浮かれ、通りかかった霊夢に勝負を仕掛けていた。

 

 

「ああ、もう!今日はよく妖精に追いかけられるわ!」

 

 

 そのような事を愚痴っても仕方ないのだが、今日は本当に妖精からの攻撃が多いのを知っていた。

 実をいうと四対一ではない。周りの妖精も霊夢に向かって弾幕を放っているので、完全に四面楚歌の状態の霊夢である。

 

 

「神技『八方龍殺人』!」

 

 

 霊夢は、周りの何匹家の妖精を巻き込み、結界で弾幕を弾き飛ばす。が、それでも全ての妖精たちがやられたわけではなく、霊夢は繋縛陣と拡散アミュレットで牽制を始めた。

 

 

「凍符『パーフェクトフリーズ』!」

 

 

 と、ここでチルノがスペルカードを発動し、発射した拡散アミュレットを全て凍らせてしまった。

 

 

「なっ…!?」

 

 

 霊夢が少し動揺している間に、凍った弾幕は、四方八方へと動き出す。

 

 

「ちょっと、危ないじゃない!私達に当たるじゃないの!」

 

「自分で避けなよ-あいたっ!」

 

 

 サニーの文句に答えている間にチルノが被弾する。

 

 

「…というよりこの数、多すぎじゃない…!?」

 

 

 スターの言葉通り、周りには大量の凍った弾幕が。

 そう、凍らせたのは拡散アミュレットだけではない。チルノがパーフェクトフリーズに発射した弾幕、三月精が発射していた弾幕、そして周りの大量の妖精達が発射していた弾幕。これらを全て凍らせたのだ。

 

 

「どうしてくれるのよ!責任取って!」

 

 

 避けることに必死になり始めたサニーが、再びチルノに文句をつける。

 

 

「う、うるさい!だから避け-あてっ!」

 

 

 チルノはさっきから被弾している。どうやらチルノ自身にも予想外だったらしい。

 そうやって、妖精たちが混乱している間に-

 弾幕が飛ぶ周りに、大量の御札が並び始める。

 

 

「な、何よこれ!」

 

 

 サニーは慌てて周りを見回す、すると、結界の外に人影が。

 

 

「…チルノ、感謝するわ。」

 

 

 それは、パーフェクトフリーズの弾幕からあっさり抜けだした霊夢だった。

 結界はチルノと三月精だけではなく、周りの妖精たちも巻き込んでいる。

 

 

「…喰らいなさい!宝具『陰陽鬼神玉』!」

 

 

 そして、結界に向かって、巨大な陰陽玉が放たれた-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!とっとと…当たりなさいよ!花符『幻想郷の開花』!」

 

 

 幽香は、標的に向かってスペルカードを発動させた、その標的とは-

 

 

《…。》

 

 

 空をかける、一匹の白い-ペガサス。

 そのペガサスは、幽香から放たれる弾幕を華麗に避け、幽香から遠ざかっていく。

 

 

「…幻想『花鳥風月、嘯風弄月』」

 

 

 そして、ついに幽香は二枚目のスペルカードを発動させた。

 

 

《(げ…。)》

 

 

 流石にその大量の弾幕に、ペガサスは幽香の方を向いた-

-とたんに、一本の閃光がペガサスを飲み込んだ-

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここあたりね…。」

 

 

 確かに手応えを感じた幽香はペガサスがいた真下の地点にいる。

 

 

「…でも…。」

 

 

 幽香は周りの植物を見回すが、どの花も枯れておらず、元気に咲いている。

 

 

「…逃げられたかしら…。」

 

 

 そう言って、幽香は背を向け、そっと呟いた。

 

 

「…霊の拠り所…花より、貴女の方がいいのかしら-

 

 

 

 

 

 

 

 

-朱莉。」

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告