そして今更ながら鈴仙の原作の立ち位置を勘違いしていた、本当に申し訳ありません
…いや、最初から原作なんてないか…
「…これでひと通りか…。」
鈴仙と輪花は気絶している妖精たちを見回す。
「…いや、強くは無かったけど、ものすごい弾幕の数だったねぇ…。」
輪花は苦笑しながら、すぐそばで気絶しているリリー・ホワイトを見た。
「…ねえ、結局これは何が原因なの?」
「さっきも言ったでしょ、妖精たちは自然が賑わったから興奮しているだけ。この
「…現象?」
その言葉に、輪花は顔を上げた。
「ええ、これは異変でも何でもない…蘇生したのよ、幻想郷がね。」
そう言って、鈴仙は歩き始めた。
「…まあ、こんなところで立ち話もあれね、
輪花は頷き、鈴仙の後を追った…。
-一方その頃、博麗霊夢はというと-
「…霊符『夢想妙珠』!」
「氷符『アイシクルフォール』!」
「日符『アグレッシブライト』!」
「星符『スターライトレイン』!」
「月符『ルナティックレイン』」
氷の妖精チルノにくわえ、輝ける陽の光-サニーミルク、降り注ぐ星の光-スターサファイア、静かなる月の光-ルナチャイルドが、一般妖精同様、蘇生した幻想郷に浮かれ、通りかかった霊夢に勝負を仕掛けていた。
「ああ、もう!今日はよく妖精に追いかけられるわ!」
そのような事を愚痴っても仕方ないのだが、今日は本当に妖精からの攻撃が多いのを知っていた。
実をいうと四対一ではない。周りの妖精も霊夢に向かって弾幕を放っているので、完全に四面楚歌の状態の霊夢である。
「神技『八方龍殺人』!」
霊夢は、周りの何匹家の妖精を巻き込み、結界で弾幕を弾き飛ばす。が、それでも全ての妖精たちがやられたわけではなく、霊夢は繋縛陣と拡散アミュレットで牽制を始めた。
「凍符『パーフェクトフリーズ』!」
と、ここでチルノがスペルカードを発動し、発射した拡散アミュレットを全て凍らせてしまった。
「なっ…!?」
霊夢が少し動揺している間に、凍った弾幕は、四方八方へと動き出す。
「ちょっと、危ないじゃない!私達に当たるじゃないの!」
「自分で避けなよ-あいたっ!」
サニーの文句に答えている間にチルノが被弾する。
「…というよりこの数、多すぎじゃない…!?」
スターの言葉通り、周りには大量の凍った弾幕が。
そう、凍らせたのは拡散アミュレットだけではない。チルノがパーフェクトフリーズに発射した弾幕、三月精が発射していた弾幕、そして周りの大量の妖精達が発射していた弾幕。これらを全て凍らせたのだ。
「どうしてくれるのよ!責任取って!」
避けることに必死になり始めたサニーが、再びチルノに文句をつける。
「う、うるさい!だから避け-あてっ!」
チルノはさっきから被弾している。どうやらチルノ自身にも予想外だったらしい。
そうやって、妖精たちが混乱している間に-
弾幕が飛ぶ周りに、大量の御札が並び始める。
「な、何よこれ!」
サニーは慌てて周りを見回す、すると、結界の外に人影が。
「…チルノ、感謝するわ。」
それは、パーフェクトフリーズの弾幕からあっさり抜けだした霊夢だった。
結界はチルノと三月精だけではなく、周りの妖精たちも巻き込んでいる。
「…喰らいなさい!宝具『陰陽鬼神玉』!」
そして、結界に向かって、巨大な陰陽玉が放たれた-
「っ!とっとと…当たりなさいよ!花符『幻想郷の開花』!」
幽香は、標的に向かってスペルカードを発動させた、その標的とは-
《…。》
空をかける、一匹の白い-ペガサス。
そのペガサスは、幽香から放たれる弾幕を華麗に避け、幽香から遠ざかっていく。
「…幻想『花鳥風月、嘯風弄月』」
そして、ついに幽香は二枚目のスペルカードを発動させた。
《(げ…。)》
流石にその大量の弾幕に、ペガサスは幽香の方を向いた-
-とたんに、一本の閃光がペガサスを飲み込んだ-
「…ここあたりね…。」
確かに手応えを感じた幽香はペガサスがいた真下の地点にいる。
「…でも…。」
幽香は周りの植物を見回すが、どの花も枯れておらず、元気に咲いている。
「…逃げられたかしら…。」
そう言って、幽香は背を向け、そっと呟いた。
「…霊の拠り所…花より、貴女の方がいいのかしら-
-朱莉。」