「さて、と…。」
輪花は香霖堂から出る。
「…魔理沙の家に帰らないとね。」
そう呟いて、輪花は歩き出した。たまには歩きでもいいと思ったので、歩き出した。
-その上空。
「…なんで?」
あの二人がいた。
「なんだよ~。歩きかよ。」
スィスがぼやく。
「まあ、仕方ないか。追うよ。」
ソラが急かすが、
「いや、兄妹の出会いは邪魔しないぜ、俺は消えとくよ。出番の時呼びな!」
そう言って風に溶けこむように消えた。
「…ま、お言葉に甘えて…。」
ソラは微笑み、降りていった。
「さーて、もう少しで魔理沙の家だな。」
歩きながら輪花は呟いた。
魔理沙の家が見えてきた。と。
「…なんか魔理沙の元気な声が聞こえる。なんでだろう。」
魔理沙の活気な声が聞こえてくる。
「まさかお客さん?いや、まさかなー。」
そう言って笑いながらドアを開けた。
「おう、輪花!お客が来たぜ!」
開口一番、魔理沙が喜んで飛んできた。
「良かったね。」
そのテンションに若干引きながらも、輪花も笑う。と、その客の後ろ姿を見た途端、輪花の動きは固まった。
「…?輪花、どうした?」
魔理沙が声をかけるも、輪花は固まったままだった。そして、
「嘘…。」
そう呟いた。と、その客が輪花の方に振り返った、そして-
「…久し振りだね。」
そう言ってその客は輪花に向かって微笑んだ。
真っ白なローブを着ていて、目と髪の色は輪花にそっくりな色。
「…お兄ちゃん?」
輪花はそう呟いた。
「え?あ、そういえば『僕』の一人称は…!」
魔理沙は思い出したようだ。その時、
「ただいまー…。て、輪花?」
「ん?どうした?」
朱莉と風雅が入ってきた。
「ああ、自己紹介が遅れたね。僕の名前は
そう言って礼をしようとしたが-
「お兄ちゃんっ!」
輪花が飛びついてきたため、不可能となった。
「…離してくれる?」
輪花に千はいうが、
「いやだ。」
輪花は離さない。
「…兄?」
「いたの?」
朱莉と風雅はいきなりのことに反応できない。
その様子に千は苦笑して、
「まあ、いるんだよ。」
そう言った。
「にしても、輪花が…。」
魔理沙は輪花の様子に苦笑している。
なにせ、ローブに顔を埋めたきり、動かない。
「どのくらい待たせたかな…。」
その様子を見て、千は微笑んだ。
すると、輪花の方を見て、真顔で、
「…輪花。強くなりたい?」
そう聞いた。
「…え?」
輪花は顔を上げ、少し呆然としていたが、
「…うん。」
力強く頷いた。
「…じゃあ、こっちに来て。」
そう言ってみんなは上空に出た。
作者「文字数ギリギリ…。」
輪花「短い。」
作者「まあ、…短いっすね。」
朱莉「言い返せてない…。」
作者「次回、#3『輪花の正体』ここまで見て下さりありがとうございました!」
三人「では!」