「‥……‥…‥。」
輪花はなにも言わない。
「…り、輪花?」
魔理沙は暴走していないだろうという期待を込めて輪花に声をかける。
-が、それはあっさりと打ち砕かれた。
魔理沙の方を見た輪花は、突然、緑色の魔方陣を自身の横に展開し、弾幕をうち始めたからだ。
「弾幕!?」
今まで輪花は弾幕をまともな方向に発射したことがなかった。
しかも、その密度は結構濃い。
「っ!…だが、甘いぜ!」
魔理沙は一瞬怯んだものの、次々と弾幕を避けていく。
それは他の三人も同様だった。
そして、魔理沙が先手をとる。
「星符『メテオニックシャワー』!」
カラフルな星形の弾幕が輪花を襲う。が、輪花はこちらも緑色の魔方陣を展開させ、弾幕をそのなかに入れた。
「っ!くるか?」
魔理沙は輪花が吸収したのではないかと思い、構える。が。
-魔理沙の後ろからメテオニックシャワーは放たれた。
「何っ!?」
魔理沙はギリギリでグレイズをしていく。
その戦いの様子を見て、霊夢は不気味に思った。
「どうやってあの魔方陣を展開させているの…?」
そう、今まで輪花は、魔方陣を展開させるときには手を掲げるなどの予備動作をしていた。が、今の輪花はそのような動作が全くないので、予想するのが難しくなっている。
と、ここで朱莉が呟いた。
「何であんな目になったのかしら?」
目?
「もしかしたら!」
そう言って霊夢は輪花の後ろから弾幕を放った。
魔理沙も正面から弾幕を放つ。
すると、輪花は後ろに手を掲げた。そして、魔方陣が展開された。
「やっぱり。その緑色の目の視界に入らないと予備動作なしで魔方陣は張れないのね。」
霊夢がそう言うと、朱莉と風雅は頷きあった。
「霊夢。だったらここは単純に‥‥」
風雅の言葉に、霊夢は頷き、
「四方向攻撃よ!」
すると、他の三人も分かれて動き、魔理沙は正面から、朱莉は右、風雅は左、霊夢は後ろに行った。
そして、
「霊符『夢想封印』!」
「恋符『マスタースパーク』!」
「青龍『両手からなる二重の蒼き波動』!」
「日斬『スカイウォードソード』!」
さまざまな遠距離攻撃が輪花を襲った。
が、
「君達は力の強さをなめてないかい?」
千が呟いたと同時に-
-全て、魔方陣に吸われていった。
「!?」
魔理沙は、輪花の持っているスペルカードを見て、驚愕した。
「滅陣『マジック・ブラックホール』」
魔理沙しか、そのスペルは見たことがなかった。
そして、輪花の目の前に落ちてくる、一枚のカード。
それを輪花はとり、こう言った。
「傑出『恋符〈マスタースパーク〉・ROLL』」
そうして、白い魔方陣から、円錐形の剣が現れ、先端からは、バーナーのように、短いマスタースパークが放たれ続けている。
『似非』から『傑出』へと変わった-
今回はなしで。書くことはあまりありませんが。では!