魔理沙の弟子は方陣使い。   作:破片

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#5 神の力

「おー、まさか『似非』を越えるとはな!」

スィスは千に話しかけた。

「いや、あれ多分一時的だと思う。」

千はそういいきった。

「あらら。まあ、気神のお前がそういうならね。」

そう言ってスィスはもとの方に向き直った。と、輪花のマスタースパークが飛んできた。

「わお、あれは飛ばせるんだな。」

そう言ってスィスは千の後ろに隠れた。

「自分で防ぎなよ……‥。」

そう言って苦笑した千は、杖を取り出した。そして、薄い肌色の半透明の膜を張った。

「あれでどうやって防ぐんだよ!」

魔理沙は叫んだが、次の光景に目を疑った。

その薄い膜でマスタースパークを防ぎきったのだ。

「だから、神の力をなめちゃいけないって。」

平気な顔で千は、言い切った。

「僕の能力は『外気を操る程度の能力』。」

「あ、ついでに言っとくと俺の能力は『自然を操る程度の能力』だ。やー、ありがとな。」

「いいよ。僕は能力を発動して疲れることはないし。」

二人はそう言って話している。

二人の実力は異常。4人は改めてそれを実感した。

と。

「うわっ!?」

魔理沙の後ろから輪花の弾幕が襲う。

「くっそ、厄介だぜ!」

魔理沙は輪花の方に向き直り、対抗する。

そして、輪花は手を掲げると、輪花の周囲に大量の魔方陣が現れ、全方向に弾幕をうち始めた。

「なっ!」

それは当然、あの二人にも襲ってくるが、千は薄い膜で、スィスは氷の壁であっさりと防いでいる。

「あいつら、本当に助けないのね!」

霊夢はそう毒づいて再び戦闘に集中した。

「だって助けたら一瞬で終わるじゃん。」

霊夢の毒づきにそう呟いて返す千。もちろん誰の耳にも届いていない。

「ああ、もう、行くわよ!神技『八方鬼縛陣』!」

そして、霊夢は二枚目のスペルを発動させた。

すると、輪花も緑色の魔方陣からスペルカードを取り出した。

「おっ。」

スィスはそのカードに反応した。

「来るね、『六』のスペルカードが。」

千が呟いた。そして-

「陣符『エモーション・サジックス』」

輪花がスペルカードを発動させた。

輪花の後ろにできた大量の緑色の魔方陣からレーザーが放たれた。

そして、霊夢の八方鬼縛陣に向かっていく。すると-

赤い八方の壁を軽々と打ち破った。

「嘘-」

霊夢の声が聞こえた直後、轟音がした。そして-

三人の目に写ったのは、霊夢が滑落する姿だった。

「霊夢!」

朱莉は慌てて霊夢を抱える。

「っ!輪花‥‥!」

すると、魔理沙は突っ込んでいった。

輪花は右から左に流れるように弾幕を放った。

魔理沙もそれにつられて移動する。が、すぐそばにある魔方陣に気がつかなかった。

「しまっ-」

魔理沙が転送されたその位置は-

マスタースパークを利用したあの剣の、剣先だった。

みるみる光が剣先にたまっていく。

魔理沙はもはや避けられない。

そんな魔理沙を輪花は無表情で見下ろす。

そして、剣先からマスタースパークが放たれた-

 

 

-そして、失神した魔理沙を抱えていたのは-

「千…。」

千は残った二人にこういった。

「後は任せて。」

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