わずかでも投稿できる隙間を狙って投稿します。
ちなみに彼らは原作通りロボットの身体になってますが、そのままだと文章で書きにくいので普通の動きや様子を描いています。
いつもと変わらない彼らでいさせてください。
過去に飛んでいったというギーグを追いかけるため、ネス達はロボットとなった。 機械の体になった4人は元々の戦いの経験と記憶、そして4人の絆をもって過去へ飛び、そこでの旅と戦いに身を投じた。
「ここが、過去の最低国?」
「だろうね……モニターにもそうかかれているし、過去の、ギーグのいる時代に飛ぶことには成功したみたいだよ」
「だったらあとは……」
「ギーグを見つけるだけだな」
この場所に間違いなく、ギーグは存在する。 ネス達はそれを実感する。 そんなとき、今自分達の手首には、かつてネスがお揃いにしたいとって手に入れたあのリストバンドがあった。
「あ、リストバンド……」
「前もって博士にお願いしたのだけど、ロボットにつけてくれたのね」
「うん」
ネス達はロボットになるとき、4人の絆の象徴として、このリストバンドを自分達の入るロボットの手首部分につけてほしいとアンドーナッツ博士にお願いしていたのだ。 アンドーナッツ博士はそれを了承し、ロボットとなったネス達に、これをつけてくれたのだ。
「でも、私達の戦いが終わって、ロボットの体から元のからだに戻るときは……ロボットはここにおいていくことになるから、このリストバンドはおいていくことになっちゃうわね」
「あっ!」
「……まさかネス、その可能性を考えてなかった?」
「うん」
ネスの返事に対しジェフもポーラも苦笑すると、プーが提案をしてきた。
「だったら、世界が平和になったらまた4人でお揃いのを探して、もう一度同じやつをつければいい。 そうすれば、また始められるだろう。 それで、今度こそなくさないようにしていけばいいさ」
「うん、そうだね!」
「切り替えはやっ!」
プーの言葉をすんなり受け取ったネスに、ジェフのツッコミがささったのだった。
そうして過去の最低国を突き進んでいくネス達。
「PKキアイッ!」
「PKファイアーッ!」
「PKスターストームッ!」
道中には手強い敵も多かったが、ここまでにありとあらゆる敵と戦って強くなってきた4人は決して、ひるんだり倒れたりしなかった。 全力で相手をし、戦っていきながら、奥へと進んでいく。
「よし、これで大丈夫だ」
「サンキュー、ジェフ」
どこかおかしくなっても、機械の知識や修理の腕が全く衰えていないジェフがなおしてくれる。 そうして4人は奥へ進んでいき、やがて気になる洞窟の前にたった。 その洞窟の奥から不穏な気配を感じ取ったプーは、その洞窟をにらみつける。
「この奥から、とてつもない力を感じる……」
「じゃあ、この先に」
「ああ、ギーグがいるんだろう」
いよいよ、自分達が倒すべき敵がすぐそこにいる。 それ認識した4人は固唾をのむ。
「いよいよ迫っているのね、気を引き締めて挑まないと……」
「……うん……」
「ネス?」
そんなとき、ネスの様子がどこかおかしいことに気付いた仲間達。 彼らはネスと向かい合い、彼の異変について問いかける。
「どうかしたのか、ネス?」
「うん、ずっと、考えていたことがあるんだ……」
「え」
「もしも……もしも、この後のギーグとの戦いが激しいことになったら……そして、みんなが帰れなくなりそうだったら、ボクは……ボクを身代わりにしてでも、みんなを返したほうがいいかなって……」
ネスは最終手段として、自分を犠牲にしてでも彼らだけでも元の世界に返そうと考えていたのだ。 アンドーナッツ博士が言っていた。 戦いが終わっても元の世界に帰れる確率はかなり低いのだと。 だったらせめて、少しでもその確率を上げるために、仲間達だけでも帰れるようにした方がいいのではないかと思っていたのだ。 そんなネスの思惑を知ったポーラ達は一斉にネスをたたいた。
「いだぁ!?」
「なにバカなことを言ってるのよ!!」
「ポーラ……」
「私達、みんなで一緒に帰るのよ、ギーグを倒した上で! そう約束したじゃない、決めたじゃない……それを、一番の要である貴方が自分でやぶってどうするのよ……私達、仲間じゃないの!? 仲間との約束をやぶるつもりなの!? 貴方は、そんな人じゃないでしょう!!」
「おれとて、お前だけ残して帰るのは不本意だ。 たとえどんな苦境でもおれは、全員で帰るまで諦めたりしない。 誰か一人かけた時点で、目的を果たしたとしても敗北したも同然だ。 確実な勝利のためにも、おれはここにいる皆を、見捨てない。 おれ自身も含めてな」
「プー……」
「ここまで不可能を可能にしてきたじゃないか、その実績を最後の最後で不意にするようなまね、僕は絶対に許さない。 それを考えていたのが君なら、僕は君を許すことはしない。 自分の身体になにかの後遺症が残ろうとも、僕は全員で帰るまであがき続けるつもりだよ」
「ジェフ……」
その仲間達の言葉を聞いて、ネスは目を丸くした。 そして、自分だけが犠牲になって皆を助けようとしていたのは、一瞬の気の迷いだったのだと感じた。
「うん……ボクとしたことが、迷ってしまったみたいだ……もう、答えは見えているのに……」
「そうよ」
「ボクは、みんなと帰るんだよね」
「当たり前じゃない!」
「もしじゃまする奴がいたら……」
「俺達がそのじゃまな奴を打ち倒し、強引にでもお前を連れて帰るだけだからな」
全員で一緒に帰る、という決意を固めなおした4人は顔を上げて、ギーグのいるであろう洞窟の前にたった。 ここに入って、ギーグに最後の戦いを挑むために。
「みんな、いくぞ!」
「ああ!」
「ええ!」
「うん!」
そうして、洞窟の中に4人は、足を踏み入れたのだった。
洞窟の中、そこは奇妙な世界が広がっていた。 触手のような、肉塊のようなものがあちこちに這っていて、部屋の各所からは機械のパーツのような、鉄くずが見え隠れしていえる。
「この奥にいるのね……」
「……」
「なんだこの、不気味な場所は……」
「本当にここにいるの……か?」
果たしてこの空間のどこに、ギーグがいるのだろうか。 4人は神経をとがらせながらその敵を探しつつ歩いていくと、目の前の肉の壁に異変が起きた。
「!?」
そこに浮かび上がったのは、透明な球体。 それが突然現れたことにも驚きだったのだが、さらにネス達を驚かせる異変が起きた。 その球体に徐々に、ある人物の顔が浮かび上がってきたのだ。
「え、ぼ、ボク!?」
球体に浮かび上がったのは紛れもなく、黒い髪に深い藍色の瞳…まさに、みなれたネスの顔だった。 何故ここにネスの顔が浮かび上がるのか戸惑っているネス達の前に、ある人物が現れる。
「あっはっはっはっはっは!!」
「ポーキー!」
「そうだよ、ぼくだよ! 強いものの味方、ポーキーだよ! 驚いたか、ネス!」
そこに現れたのは、ポーキーだった。 彼は今、4つ足の乗り物のような装置に乗っており、その手にはレバーがあった。 彼がギーグの側についていたのは予想できていたものの、ここで対峙することになることになるとは…と、ネスは険しい表情になる。
「ずいぶんとみっともない姿になったな。 きみ達がここまでやっとたどりつくことは"知恵のリンゴ"がちゃんと予言したことさ」
「知恵のリンゴ……」
予言マシンと言われる謎の存在、知恵のリンゴ。 その予言にたいし、ポーキーはあることを告げてくる。
「でも"知恵のリンゴ"の予言通りにはならない」
「どういうことだ」
「きみ達は倒れる。 ギーグ様は、もっと強い……もっと恐ろしい者になる。 何故かって?」
ポーキーはにたりと、いやらしく笑って言った。
「ぼくさ」
「なに?」
「ぼくが! このポーキー様が、ギーグ様に導かれてここにきたからさ!! このことは"知恵のリンゴ"も予言しちゃいなかったんだぜ!」
それに、とポーキーはギーグの方をみて、話を続けてきた。
「もうギーグ様は……いや、ギーグはもう、悪の化身なんかじゃない。 ギーグ自身にもコントロールできない……"悪"そのもの……邪悪な力そのものになってしまったんだ」
「そんなことが……」
「つまり、お前達は、この邪悪な力にひれ伏すのさ!!」
そう語ってポーキーは高らかに笑ってみせる。 そんな彼に対し身構えていると、ネスが前にでてきて、彼に告げる。
「……ネス?」
「ポーキー……もう、やめなよ」
「なんだって?」
ネスの言葉に対しポーキーはぴくりと眉を動かす。 そんなポーキーに対し、ネスは話を続けていく。 彼の今までの姿を振り返りながら。
「キミの境遇はよく知ってるよ。 あんな家庭じゃ帰れないよね……今も、どうなってるかわからないし……キミが、今までつらい思いをしてきてるのが、伝わってくる……。 ホントは帰りたくないのも、わかるよ……」
「黙れっ!」
「だけど、それと世界の命運は全く関係のないことだ! キミがやってるのは、ただの八つ当たりだよ!!」
「黙れ! 黙れ!!」
ネスの言葉にポーキーは強く反発した。 そんなポーキーに対し、ネスは強く言い放つ。
「……本当なら……キミを止めて、ボク達と同じ世界に連れ戻したかったけど……キミの家族の元に、君を帰してあげたかったけど……その様子だと、それも叶わないってことなんだよね? キミは、もう帰らないつもりなんだね?」
「だからなんだっていうんだ!」
「どうしても、ボクとキミがもう同じ場所に帰れないって言うなら……ボクはここで、キミも倒す! その奥にいるギーグも、倒す!!」
そう宣言したネスにあわせて、ポーラ達も身構えると、ポーキーはこれからの戦いのことを考えて、盛大な笑い声をあげる。
「あははっ! できるかな、トンマなネス!」
ここで、戦いが始まった。
奥にはネスの顔があり、前には奇妙な装置に乗った金髪の太った少年。 そんな敵との戦いが始まり、ギーグは全体に行き渡るPSIを放ってきた。
「PKサイコシールドΣ!」
それをポーラがPSIで防ぎ無効化し、さらに冷気の力を集めて解き放ち攻撃する。 それによりポーキーが凍結し、そこにネスのバットの一撃がささる。 それを受けたポーキーは氷から出てきて、ネスに突進して吹き飛ばすと、そのまま足を振り上げてネスに追撃をしようとする。 それを、ポーラがPKサンダーを放つことで防いだ。 その電撃を受けたポーキーは、ポーラをにらみながら言う。
「お前、どこまでもっ……こいつといるつもりなのかよ!」
「そうよ! 私はずっと、最後までネスの隣で戦うって決めたんだから! そしてその先も……ネスやみんなと、友達でいるって決めたんだから……それが私達の幸せというものなんだから……それをじゃまされるわけにはいかないわ!!」
「……くそぉ、ネスの味方をするなら、お前もやってやるっ!!」
ポーラの言葉を聞いたポーキーは歯ぎしりをたてながらそう叫ぶと、アームを動かしてポーラを攻撃しようとする。 そんなポーキーの攻撃を、前にでたプーの剣が防ぎ弾き飛ばす。
「うわぁ!」
「お前の思い通りにはさせない!」
「お前ぽっと出のボンボンのくせに生意気だぞ!!」
「立場や時間の長さは……関係ない!! ここに彼らといるのは、おれと彼らの意志なのだ!! おれも皆も、この意志に答えあっているんだ!! お前とギーグには、ずっとわからないだろう!!」
ポーキーの言葉に対しプーはそう返しつつ、PKスターストームを放った。 それに吹っ飛ばされつつもポーキーはミサイルを放ってプーに反撃をしようとしたが、それはジェフのペンシルロケットが相殺し、さらに数発がヒットする。
「うわぁぁぁっ!!」
「僕もここで敗れ去ったりはしない、僕がみんなを守る! ここまでみんなときたのだから!!」
「くそ、こいつらと違ってPSIもつかえないクセに!!」
「そんなものは関係ない、僕は僕のやり方で彼らを支える……僕を必要としてくれた人のために戦うんだ!! その気持ちは、ずっと変わらない!!」
そう言ってジェフは今度はバズーカを放ってポーキーを攻撃した。 それに吹っ飛ばされつつもポーキーは今度はレーザーを放ち攻撃をしてきたが、それに耐えたネス達は反撃にでた。
「PKフリーズ!」
「PKスターストーム!」
「ペンシルロケット!」
その3つの怒濤の攻撃が敵に刺さった後、仲間達はネスに呼びかけ、ネスは頷くとその手の中にためていた力を解き放つ体制に入った。
「ここで決める、PKキアイΩっ!!!」
そうしてネスはトドメとして自分が持つ中でも一番の大技をポーキーと、そしてギーグに向かって放ち、大ダメージを与える。
「うぐぁぁぁぁぁ!!!」
「やったか……」
目の前で大爆発が起こり、硝煙が舞い上がったのをみて、ネスはそう呟く。 だがその煙の中から現れたポーキーはボロボロながらも、衝撃の事実を口に出す。
「あははは……お前達はすっかり、英雄気取りでいるらしいけど……ギーグ様に刃向かうなんて8万年早いや!!」
「なんだって?」
ネスはポーキーの言っていることの意味が分からず、訝しげな顔をしてポーキーをにらみつける。 そんなネスに対しポーキーはどこか、勝ち誇った顔をして語る。
「大体、ギーグ様のお姿さえ見えないで戦っているなんて、むなしいだろ!! ハハハハハッ!!」
「えっ!?」
「なんですって!?」
「そこにあるのが、ギーグじゃないのか!?」
「この姿を見たら、それだけで腰を抜かすぜ! ……ほんっとに、怖いんだから」
「怖い、だって?」
「ちょっと、悪のマシンのスイッチを切って見せようか……驚けよ!」
ポーキーがそういうと、周囲に異変が起きた。 周囲の機械の破片が宙にバラバラになって浮かび上がり、黒い中にいくつもの顔が浮かぶ空間がふくれあがり、地面の肉塊が触手となって蠢き始めた。
「……!!」
「あははははははははっ!!!!」
驚くネス達と、高笑いをするポーキー。
ここから、ギーグとの最後の戦いが始まったようなものだった。
ちょっと話がぶっつんぶっつんになってしまったかな…。
まぁ最終回までしっかり更新することで償いたいと思います。
ギーグ戦は次回に続きます。