ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

オヤ・マー博士の鞄の中に入っていたのは、彼の新発明・グーイージだった。
全身緑のグーイージは、狭いところをすり抜けられるが代わりに水に弱い、
グーでできた生命体(?)である。
グーイージの訓練を終えたルイージは、3階に向かおうとしていたが……。


2章外伝「Treasure Hunt」

「さあ、3階に行くわよ!

 と言いたいところだけど、まだやり残したところがたくさんあるのよね」

「例えば?」

「お金とか、お金とか、お金とか」

 ミロは、このオバケホテルの中に金品がたくさん眠っているのではないかと推測した。

 オバケは大半が死者の魂であるため、彼らが残してきたものも多い。

 もしかして、それを取りに行けという事だろうか。

「じゃあ、ミロとユミルも一緒に来てくれる?」

 ルイージはミロとユミルに同行を頼むが、二人は首を横に振った。

「え……行かないの?」

 今まで三人で行動してきたのに、急に一人で行動する事になったため、

 ルイージは一気に不安になった。

「あたし達は元々招かれざる客なの。ここにいただけで世界を歪めるイレギュラー」

「だから、申し訳ないのですが、やり残したところだけはルイージだけが行ってください」

 ルイージは思い出した。

 この二人は、異世界からやってきた人物なのだ。

 異変を解決できるのもルイージだけと言っていた。

 二人はあくまでも、オヤ・マー博士と同じ役割を担っているのだ、と知った。

「分かったよ。一人は心細いけど、この世界の事を考えたら、仕方ないよね……」

 ルイージは不安になりながらも、ミロの頼みを受ける事にした。

「ありがとう! はい、これメモよ」

 喜んだミロは、行ってきてほしい場所のメモをルイージに渡した。

 

 行ってきてほしい場所

 ・洗濯室にあった宝石

 ・5階の残りの部屋

 ・地下1階にも宝石があったはず

 

 戦場の鉄則

 ・やられる前にやる

 ・戦うならば広いところで

 ・吸って吸って吸いまくる

 ・背後は一番の急所

 ・見えないところの罠注意

 ・痒いところにはグーイージ

 ・押してダメなら退いてみよ

 ・安全なところから狙いをつける

 

「なるほど……。というか、戦場の鉄則って何?」

「未来の地球の格言よ」

「み、未来の地球って……そもそもここ、戦場じゃないんだけど……」

 オバケホテルは普通は戦場ではない。

 ルイージは、改めてミロが異世界人である事を知るのだった。

 

「「行ってらっしゃい!」」

「い、行ってきます……」

 ルイージは、ミロとユミルに見送られながら、ベースラボを後にした。

 

 ~ここからはルイージの一人称視点で書かれます~

 

 と、ミロに言われたから、僕はホテルに残された金品を探す事になったよ。

 あー、二人が留守番してから、ミロとユミルは改めて頼りになるなぁ、と感じた。

 まずは、僕達が初めて落ちた洗濯室に辿り着く。

 今までは取れなかった宝石だけど、この力がある今なら、取れるはず!

 僕は宝石が入ってる洗濯機にキューバンショットを放ち、そのままオバキュームで引っ張った。

 すると、蓋が開いて中から宝石が飛び出してきた。

 でも、まだこれで終わりじゃない。

 僕は目星をしながら金品を探し、それらをオバキュームで吸い込んだ。

 

 次に、僕は五階に行って、金品が入っていたジュークボックスに目星をした。

 すると、裏にドアが隠されているのに気づいた。

 僕はキューバンショットを使ってジュークボックスを引っ張って倒し出てきた隠し扉を開けた。

 

―キャハハハハハハハハ!

―アハハハハハハハハハ!

「!!!」

 そこは、リネン室だった。

 ドアを開けた先にあったのは、鞄を探していた時に見たあの光景ではないか。

 ポルターガイスト現象を起こしていたのは、三体のオバケだったのだ。

 まだオバケはこちらには気付いていない様子。

 僕はこっそりとオバキュームからグーイージを呼び出し、

 オバケに逆に不意打ちをかけようとした。

 グーイージの不意打ちは成功し、すぐにオバキュームでオバケを吸い込み、

 スラムで他のオバケを巻き込んだ。

 ダメージを食らったけど、僕が倒されなければミロが時の歯車を使う必要はない。

 だから、多少の無茶ができるのだ。

 ……と思ったら、無防備になっている僕は一方的にオバケの攻撃を受けてしまった。

 いくらグーイージがいても、僕がやられたらどうしようもない。

 僕はグーイージをオバキュームの中にしまい、改めて残り一体になったオバケと戦う。

 セオリー通りに怯ませて吸い込んで叩きつけ、オバケとの戦闘を終えるのだった。

 この傷は、後でユミルに治してもらおう。

 

 オバケを倒し終えた後、僕は洗濯機の中に黄色い光が入っているのに気づく。

 しかし、その黄色い光は、オバケだったのだ。

 まさか洗濯機の中にもオバケが入っていたとは……僕は怖がりながらも、そいつと戦った。

 

「えいっ! やあっ!」

 僕がオバケを攻撃すると、そいつの身体から金品が飛び出してきた。

 オバケの名前は分からなかったが、ミロが見たら喜びそうな奴だった。

 そのオバケは逃げようとしたが、逃がすわけにはいかない!

 やられる前にやる、戦場の鉄則、とか言ってたな。

 僕はその通りに素早くオバケを狙い、オバキュームで攻撃し続け、ついに撃破に成功した。

 

「や、やっと倒したぁ~」

 リネン室にいたオバケを撃破した後、僕はリネン室を後にした。

 すると、先ほどまでは鳴らなかった電話が、いきなり音を立てたではないか。

 僕は驚いたが、ここで折れたらミロとユミルに怒られてしまうので、何とか正気を保った。

 

 部屋がある場所に行くと、左側の壁の違和感を見つけた。

 よく見ると、壁がめくれている。

 めくれた部分をオバキュームで吸い込むと、隠し扉を見つけた。

 ドアを開けてみると、そこはエレベーターシャフトだった。

 そこには蜘蛛と蜘蛛の巣がたくさんあって、僕は軽い不快感を覚えた。

 それでも僕はオバキュームでそいつらを金品にして吸い込んだ。

 その後に、奥にあった金品をオバキュームで吸い込み、僕はエレベーターシャフトを後にした。

 

 あちこちからオバケの声が聞こえてくる。

 元々怖がりな僕は少しずつ心の余裕がなくなった。

 でも、ここで逃げるわけにはいかないと、僕は自分を奮い立たせて探索した。

 

 504号室に入った後、浴室に入って早速グーイージを試してみた。

 グーイージはするりと下のマンホールに入る。

 中にはコインや袋が入っていて、それらをオバキュームで吸い取って所持金に変えた。

 一通り探し終えた後、僕はグーイージをしまって他の部屋を探索しに行った。

 

 それ以外の部屋も探索しに行ったが、特にめぼしいものは見当たらなかった。

 そろそろ戻ろうかな、といったところで、僕はオバケと遭遇した。

 何とかオバキュームで退けるも、オバケは次々と僕の前に現れていく。

 これ以上の探索は危険かもしれない、けれどミロとユミルが待っているんだ。

 僕は再びエレベーターシャフトに戻り、グーイージを呼び出して下にすり抜けさせ、

 宝箱を開けて金品を手に入れた。

 

 その後は505号室でネズミを金品に変えたり、

 507号室でダークライトを使って箪笥を実体化させたりと、

 とにかく、やれるところまでやった。

 しかし、オバケの数はどんどん増えていく。

 これ以上、5階の探索をするのは危険だ。

 そろそろベースラボに戻って、ミロとユミルを迎えに行こう。

 エレベーターで地下1階に降り、駐車場にある車の布をオバキュームで剥がすと、

 車のスイッチが見えた。

 それを光で照らすと、中から白い宝石が出てきた。

 僕はそれを手に入れた後、ベースラボに戻った。

 

 ~視点を元に戻します~

 

「ただいま、ミロ、ユミル」

「お帰りなさい!」

 ミロとユミルは、ルイージを笑顔で迎えた。

 ルイージは、グーイージを使ったり、オバケと戦ったり、

 金品や宝石を集めたりした事を報告した。

「うふふ、やるじゃないのルイージ。……あれ?」

 ルイージはげんなりとしていた。

 オバケの数が増えて探索しにくくなったため、急いで引き返してきた事も続けて報告した。

「キングテレサの魔力は強まるばかりですね。もう、深追いはしない方がいいかもしれません」

「そ、そう、だね……。じゃ、そろそろ、3階に行こうか」

「ええ!」

 ルイージはミロとユミルと合流し、

 改めてエレベーターで3階、ショッピングフロアへと向かうのであった。




次回はいよいよショッピングフロアです。
そこで待っているオバケとは、一体?
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