ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼 作:アヤ・ノア
ルイージはオヤ・マー博士から新発明・グーイージを手に入れた。
グーイージを駆使して5階のいたるところを探索したルイージだったが、
オバケの数はどんどん増えていく。
これ以上の探索は危険だと判断して引き返し、ルイージ、ミロ、ユミルは3階に向かうのだった。
「今更聞くけど、なんであなたがオバ犬を連れてるのかしら?」
「……今更過ぎるよ。オバ犬は、僕が二回目の冒険でペットにしたオバケなんだ。
僕が力尽きても助けてくれるんだよ」
「力尽きても……へぇー……」
ミロは、ちらっと自身の右腕に巻かれてある「時の歯車」を見た。
「いや、タダでじゃないよ。黄金のホネがないと助けてくれないんだ」
「うーん……集めたばかりのお金がもったいないわねぇ……」
黄金のホネを購入すれば、時の歯車を節約できる。
しかし、しっかり持っておかないと後々大変な事になる。
このジレンマに三人は少し苦しんでいた。
「あ、着きましたよ!」
しばらくすると、エレベーターは音を立て、三人は無事に3階に到着した。
ルイージは相変わらず、怯えながらエレベーターを出る。
上にはランプがあり、スートが描かれた四角い物があり、左のドアには鍵がかかっている。
「ここって何を売っているんでしょうか?」
ユミルは興味津々そうに辺りをきょろきょろと見渡している。
どうやら、ここはショッピングフロアのようだ。
「ここにも絵がありますね!」
三人が右の通路に行くと、帽子と香水の絵が描かれてあった。
恐らく、これが3階で売っているものだろう。
さらに右に進むと、トイレに着いた。
「この中にきっと鍵があると思うから一緒に行こう」
「……ちょっとあたし達は外で待ってるわ」
「ボクもです」
ミロとユミルは、トイレに入るのを嫌がっていた。
ルイージはその理由を二人に聞いたが、あまりにも長かったため辟易した。
「……というわけで、怖いけど一人で入るよ」
ルイージはミロとユミルを安全な場所に待機させ、一人でトイレに入る事になった。
ホラースポットとして有名なため、ルイージはかなり怯えていた。
まず、鏡に映っているマンホールにダークライトを当て、
のろい玉を吸い込んで実体化させた後、そこにグーイージを入れる。
グーイージは下水道に入り、蜘蛛を金品に変えて金塊を取っていく。
水に落ちないように慎重に歩いていき、
金品を一通り取った後は意識を戻してグーイージをオバキュームの中にしまう。
次に、ルイージは右の光っているドアに目星する。
「何かが入っている……?」
ドアからは、何かの気配を感じた。
ルイージは怖い目に遭わないように、
まず、左のドアを開けようとするが、何故かドアが開かなかった。
右のドアも開かなかったため、ルイージは強引にキューバンショットで左のドアを開けた。
すると、トイレの中にオバケが入っていた。
「!!?」
オバケは何もしなかったため、今度は右のドアにキューバンショットを当てて開けた。
すると、中から黄金の鍵が出てきた。
「うん、こっちで合ってるみたいだ」
ルイージは黄金の鍵を取った後、外で待っていたミロとユミルと合流し、
西の鍵を先程手に入れた黄金の鍵で開けた。
「うわわわわわわわわわ!!」
「すご~~~~~い!!」
「ぐるぐる~~~~!!」
ルイージ、ミロ、ユミルは回転ドアの中に入っていった。
ミロとユミルは楽しそうだったが、ルイージは回転が激しすぎて目を回した。
どうやら、ここはショップロビーのようだ。
ハートが壁に描かれており、ここは服を売っている場所のようだ。
「こ、こ、ここは……」
ルイージは怯えながらゆっくりと歩いていく。
ミロとユミルは、物品に興味津々だ。
「うわわわわわわわわわ!?」
「どうしたの、ルイージ!?」
「オ、オ、オバケが上に……」
霊感が強いルイージは、この距離からでも警備員のオバケがいるのに気づき、驚く。
ミロとユミルは?マークを浮かべている。
「オバケが上? どういう事ですか?」
「僕の霊感が強い事は知ってるだろ? だからだよ」
「ルイージ、あのオバケの名前は分かりますか?」
「うん、ゴロリファットっていうんだ」
ルイージは知識を振り絞り、警備員のオバケの名前を言い当てる。
ゴロリファットは腰に鍵とエレベーターボタンをつけている。
しかし、端までついた途端、何故かゴロリファットは驚き、サングラスをずらしてしまった。
ゴロリファットはサングラスをかけ直し、怯えながらあちこちを警備していた。
その後、ゴロリファットは星が描かれたドアに入り、ダイヤの鍵を落としていった。
「ふう、助かった……」
ゴロリファットの気配が消え、ルイージはようやく一安心する。
「改めて、あなたの霊感は強烈ですね」
「まさか上にいる幽霊まで見えちゃうとはね」
ルイージの霊感がここまで強いなんて、とミロとユミルは驚いていた。
ただ、彼自身は結構な逃げ腰な上に怖がりだ。
オヤ・マー博士、そしてミロとユミルがいなければ、ここまで進む事はできなかっただろう。
「それでルイージ、あのオバケは何を持ってたの?」
「エレベーターボタンだよ。警備室に逃げたみたいだから、追いかけよう」
「おっけー!」
三人はエレベーターボタンを取り返すため、ゴロリファットを追いかけていった。
エスカレーターは動いていないため、自力でエスカレーターを登った後、
東に進んでダイヤの鍵を手に入れる。
「ダイヤの鍵で開く場所はこっちですね」
三人は一旦引き返し、左側にあるドアの前に着く。
鉄格子で入れないが、ここでグーイージの出番だ。
グーイージはダイヤの鍵を持ち、鉄格子をすり抜けアクセサリーショップに入る。
その後にグーイージはレジにダイヤの鍵を差し込みレジを開けると、
中からハートの鍵が出てきた。
――と思いきや、グーイージの背後でオバケが驚かしてきた。
しかし、グーイージはつついても全く反応しない。
面白くないと感じたオバケは、ハートの鍵を持ち去っていき、
援軍のオバケをもう二体呼び出した。
グーイージは巧みにオバキュームを操って全てのオバケを倒した後、ハートの鍵を手に入れる。
「ご苦労様、グーイージ」
ルイージは、グーイージをオバキュームの中にしまった後、ハートの鍵を改めて手に入れた。
次に、三人は右下のドアに行き、グーイージを鉄格子の中に入れる。
ここはブティックであり、女性用の服や手袋が売られている。
グーイージは再びレジにハートの鍵を差し込み、レジの中からスペードの鍵を取り出すが、
スペードの鍵は何故か宙に浮いている。
間違いなく、実体を持たないオバケが持っていったのだろう。
グーイージが左側のスイッチをストロボを使って開けると、中から大量のコインが出てきた。
それを拾おうとすると、小さなオバケが大量に姿を現す。
姿を捉えにくいため何度かダメージを食らったが、
倒される事なく全ての小さなオバケを撃破し、スペードの鍵を取り返した。
「なんだか、今日はグーイージが大活躍ね! あなたの心も全然傷ついてないし」
「痒いところにはグーイージ! 戦場の鉄則!」
「あ、あはははは……」
グーイージは人ではないため、オバケを見ても心は傷つかない。
まさに頼れる仲間である。
次に、グーイージはギフトショップに行った。
テレサが描かれたマグカップやバッグ、パックンフラワーの鉢植え、
キングテレサのスリッパ、オバケのフィギュアなどが売ってある。
まさしく、オバケ向きのギフトショップだ。
グーイージがしばらく探索していると、のろい玉が飛び出してレジを消してしまった。
しかしグーイージは動じず、レジがあった場所にダークライトを当て、
のろい玉を全て吸い込んで実体化させる。
その後、グーイージはレジの中にスペードの鍵を差し込み中からクローバーの鍵を取り出した。
今度はオバケの妨害もなく、楽に手に入れる――と思ったら、
サングラスが急に動き出し、オバケとなって襲い掛かってきた。
サングラスがあるため光が効かなかったが、
オバキュームでそれを吸い込んだ後に光を当て、吸い込むという形で対処した。
さらに、小さなオバケも襲ってくるが、戦場の鉄則第一条で対処し、戦闘を終えた。
「さあ、最後は隣の部屋ね!」
クローバーの鍵を手に入れた後、下に降りようとすると、急にエスカレーターが動き出した。
さらに、背後から笑い声が聞こえてくる。
「や、やっぱりオバケは怖い……」
「な、なんなのよ……どんなオバケがいるってのよ……!」
「これは笑えませんね……」
この怪奇現象では珍しく、全員が不安になった。
三人は左下の部屋に行こうとするが、ブラインドがあって進めない。
どうすればいいのかを考えていると、ユミルが上の2つのクローバーに気づく。
「もしかしたら、二人で一緒にオバキュームで動かせばいいのかもしれませんよ!」
「そうか! ありがとう、ユミル!」
ルイージはグーイージを呼び出して、二人でクローバーをオバキュームで動かす。
すると、上にあった鋏はひとりでに動き、ブラインドを開ける事に成功した。
そしてグーイージがブラインドの間を潜り抜けるとバーバーに辿り着いた。
鋏がポルターガイスト現象を起こしている。
グーイージは金品を取りつつ、ダークライトでレジを実体化させ、
中にクローバーの鍵を差し込んだ。
すると、中からスターの鍵が飛び出してきた。
スターの鍵を手に入れたグーイージは楽々とバーバーを後にして、
スターの鍵をルイージに届ける。
――その頭上で、赤い手がスプレーを握っていた。
水が降り注ぎ、グーイージは溶けてしまった。
「……また、邪魔が入ってこないでしょうね?」
「入らないのが一番の理想なんだけど……」
三人が警備室に入ろうとすると、再びエスカレーターが動かなくなった。
気にせず先に進もうとすると、エスカレーターが進行方向とは逆に動き出す。
ルイージは急いで上がろうとするが、スピードはどんどん速くなり、
ルイージ達を落としてしまった。
「いたたたたたた……」
「ここまでオバケの邪魔が入ると、相当腹が立つわ」
「一体、誰がこんな事をしたんですか!」
何度も邪魔されて、いよいよミロの堪忍袋の緒が切れようとしていた。
ユミルがエスカレーターに向かって叫ぶと、赤い腕がエスカレーターの中から這い上がり、
やがて四角く赤いオバケとなって現れた。
この異様な光景に、三人の顔が青ざめた。
「……!!!」
「また、オバケ……!?」
「ルイージ、このオバケの特徴、分かる!?」
ミロが慌てながらルイージに質問すると、ルイージもあわあわしながら答えた。
「こ、こいつはアンスト! 身体が大きくて攻撃力も防御力も高いオバケ!
正面からの攻撃は効かないんだ!」
「わ、わ、分かったわ!」
「い、行きますよ!」
ルイージはアンストの背後に回り込むが、途中で攻撃を食らってしまう。
ミロは矢を放つが間違ってルイージに当てる。
ユミルはフィンの一撃でアンストを攻撃するが、やはり威力は落ちてしまっている様子。
「劣勢じゃない」
「でも、次の一撃で!」
ルイージは何とかアンストを怯ませ、オバキュームで吸い付けて叩きつけ、
何とかアンストを倒した。
アンストを倒すと、ようやくエスカレーターが正常な動きになった。
『なかなかの暴れ者じゃったのう! よくぞ捕まえられたもんじゃ!』
「あ、オヤ・マー博士」
すると、オヤ・マー博士が連絡してきた。
『研究サンプルが手に入って大助かりじゃわい。その調子で頑張ってくれよ? フェッフェッ!』
三人は右のエスカレーターを上がり、スターの鍵がかけてあった警備室のドアに辿り着く。
そして、スターの鍵を使って警備室のドアを開け、
三人はいよいよ警備室でゴロリファットと対峙する。
「見つけましたよ! ゴロリファット!」
「ウワアァァァァァァァァ!」
ユミルがゴロリファットを指差すと、彼は驚いて椅子から倒れてしまった。
オバケの癖に、ルイージに負けず劣らず怖がりだ。
ゴロリファットは転がりながら鉄格子の中に入り、何か使えそうな武器を取り出していく。
びっくり箱に驚いたりウニラを捨てたりしながら、
やがて水鉄砲を取り出し、柵の方に逃げていった。
「柵の方に逃げていったわ、グーイージで追いかけるのよ!」
「分かったよ。いけっ、グーイージ!」
ルイージはグーイージを呼び出し、ゴロリファットとの戦闘に臨んだ。
水鉄砲で攻撃してくるため、グーイージは一度倒されるが、
ルイージが倒れない限りは大丈夫なので、再びグーイージを呼び出す。
体当たりを食らいつつも水鉄砲を的確にかわし、
グーイージはサングラスを吸い込んだ後に光で怯ませ、オバキュームで吸い付ける。
ゴロリファットはサングラスをかけ直し、再びグーイージに襲い掛かるも、
グーイージは攻撃をかわしてサングラスを吸い込み、ゴロリファットを攻撃する。
その後は水鉄砲をかわしていき、
グーイージはさっくりとゴロリファットを吸い込み切るのだった。
グーイージはゴロリファットが落としていった2階のエレベーターボタンを手に入れた。
「ご苦労様、グーイージ。さあ、エレベーターに戻ろう!」
「ええ!」
三人は3階を後にして、エレベーターボタンを取り付けた後、
オヤ・マー博士に報告に行くのだった。
「それにしてもゴロリファット、結構面白いオバケだったわ。
オバケなのにあなた並に怖がりだったとはね」
「僕並に、って……」
ゴロリファットはルイージに負けず劣らず臆病な性格であった。
武器にグーイージが苦手な水鉄砲を選んだのも、吸い込まれるのを怖がったからだろう。
結局、ゴロリファットはオバキュームの前に吸い込まれたのだが……。
「ま、この調子で進んでいけば、捕まった仲間も見つかるでしょう。
頑張ってくださいね、ルイージ」
「うん、ミロとユミルのためにも、僕、頑張るよ!」
ゴロリファットは見ていて面白かったです。
不死身のグーイージを使ったので、そこそこ楽に倒す事ができました。
ちなみに、タイトルはショッピングフロア関連でこうなりました。