ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

4階・ホールフロアに辿り着いたルイージ、ミロ、ユミル。
そこは音楽室であり、動く絨毯やひとりでに鳴るピアノなどの怪奇現象が多発した。
三人はそこで音楽家のオバケ・ナルシェスベンと、絵に閉じ込められたキノピオを発見。
途中でルイージが幻覚症状を発症したため、ミロが代わりにオバキュームで戦う。
多彩な攻撃を操るナルシェスベンに大苦戦するミロであったが、
黄金のホネを消費しながらも辛勝し、
キノピオを救出して<ひかり>のチカラを取り戻すのだった。


5章外伝「Rest Time」

「じゃ、そろそろエレベーターに乗ろうか」

 三人がエレベーターに乗ろうとすると、VBの着信音がまた鳴った。

「オヤ・マー博士」

『さて、ルイージ君。ようやく一人見つかったが……ところで、

 キミの仲間はあと何人残っておるのじゃ?』

「兄さん、ピーチ姫、あおキノピオ、きいろキノピオの4人です」

 ルイージがVBでオヤ・マー博士に連絡する。

 つまり、ミロが失ったチカラも、捕まった仲間と同じ数だけあるのだ。

『やれやれ、先は長そうじゃのう? ま、せいぜい頑張るんじゃな! フェッフェッフェッ!』

 

 ルイージはVBの通信を切ると、

 エレベーターに乗って、6階のエレベーターボタンを取り付けた。

 これで6階に行けるようになったが、

 まずはオヤ・マー博士への報告が必要だとルイージは判断する。

「博士に報告ね。どうやって行くの?」

「パッと行く」

 ルイージは手に入れた転送システムを取り出す。

 すると、転送システムは大きくなり、テレビのようになった。

「おおぉ~!」

「ここを潜り抜ければ、ベースラボさ」

「Let's Go!」

 ルイージ、ミロ、ユミルは転送システムの中を潜り抜けていく。

 すると、三人はパッとベースラボに着いた。

 

「流石に今日は疲れたから、ベースラボで休もう」

「そうね……あなたの心もボロボロみたいだし」

 何度もオバケと戦ってきた三人は、既に心身共に疲弊していた。

 特に、ルイージは度重なる怪奇現象で心が傷つき、狂気を発症してしまったため、

 かなりの時間、休むのが必要だ。

「はぁ、怖かったなぁ……。どうにか安らぎたいなぁ……」

 ここにはたくさんオバケがいて、怪奇現象までも多発する。

 ルイージには耐えられそうもなかった。

「あ、閃いた」

 そこで、ユミルは何かを閃き、ぽんと手を叩いた。

「キノピオとお話しするのはどうですか?」

「えっ、キノピオと?」

「彼なら癒しになるでしょうから」

 キノピオはオバケと戦う手段を持たない。

 しかし、この恐ろしいホテルを探索しているルイージ達にとっては、清涼剤だ。

 平和の象徴、それこそがキノピオなのだとユミルは判断したのである。

「分かった、じゃあしばらくお話しよう」

「会話の内容は、録画してよろしいですか?」

「外に出さない事を条件として、ね」

「もちろんよ!」

 

 (※)ここから、以下のように表記します。

 ルイージ:ル

 キノピオ:キ

 

 キ「ルイージさん、私を助けてくれて誠にありがとうございました」

 ル「う~ん、でも複雑な事情があるんだよなぁ」

 キ「って事は、助けてくれたのはルイージさんじゃなかったんですか?」

 ル「君を助けたのは僕だよ。

   だけどオバケを倒したのは僕じゃなくて、ミロっていう女の人だよ」

 キ「ミロさんって誰ですか?」

 ル「銀髪の人だよ、とても頼りになるんだ」

 キ「どうしてミロさんがオバケを倒したんです?」

 ル「4階は音の幻覚が見えるほど怖かったんだ。だから僕、気を失って……。

   気がついたら、オバキュームを背負ったミロが、オバケを倒していた」

 キ「そ、それは大変でしたね」

 ル「オバケホテルはやっぱり危険だな……」

 キ「ルイージさん、困っていますか? 私、あなたのお手伝いをしたいです」

 ル「待って、キノピオ。武器も持ってないのに一緒に行くなんて危ないよ。

   オバケに襲われたらどうするの? また捕まって絵になるよ?」

 キ「何もできずにここで待つだけなんて、そんなのは嫌です!」

 ル「いや、君のためを思って言ったんだ。無茶しないでくれるかなぁ。

   悪いけど、ベースラボで大人しく待っててね」

 キ「ルイージさん……。……分かりましたよ。……でも、博士なら分かってくれるかな……」

 ル「どうしたの、キノピオ?」

 キ「あ、何でもありません!」

 

 こうして、ルイージはキノピオと会話をして、オバケホテルで溜まった疲れを癒した。

 4階での出来事を話し終えたルイージは、すっきりした気分になったという。




次回は6章です。
ここからはもう、ホテルとは言えない場所になってきます。
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