ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼 作:アヤ・ノア
エレベーターボタンを探すため、6階に来たルイージ、ミロ、ユミルの三人。
そこはまるで、中世ヨーロッパを思わせるような荘厳な空間、キャッスルフロアだった。
キャッスルフロアを守っているのは、王様のオバケ、ホリーボーテ三世。
三人はホリーボーテ三世が仕掛けた罠をかわしつつ、キャッスルフロアを攻略していくのだった。
三人が先に進むと、そこは牢屋だった。
しかし、牢屋に入るや否や、いきなり水が落ち、魚が飛び出してきた。
ユミルは軽い不快感を覚える。
牢屋の中には鍵があったが、先には進めない。
ルイージは牢屋を開けるために玉を引っ張るが、すぐに元に戻ってしまう。
そこで、グーイージを呼び出して代わりに引っ張ってもらい、
ルイージは鍵を手に入れて合流しようとしたが、オバケが現れてグーイージを水で溶かす。
そのため、ルイージは牢屋に閉じ込められてしまった。
「し、しまった!」
「ルイージ……!」
パーティーが分断されて慌てるミロ。
さらに、左右からは徐々に棘がついた壁が迫ってきている。
このままではルイージは潰されてしまう。
「グーイージ、急いで!」
ルイージはグーイージを呼び出し、まず、左の紐を引っ張ってもらう。
しかし、意識が移っているため、ルイージ自身は無防備で、戦えない。
「今度はあたし達が」
「オバケと戦います!」
ミロとユミルは意を決して、魔法の力でオバケと戦った。
「せいっ!」
「あぁっ、かわされた!」
ミロはオバケの攻撃をかわしながら、矢を撃つ。
ユミルのフィンの一撃はオバケにかわされる。
ゆっくり、ゆっくりと左右から棘が迫ってくる。
二人は焦りから攻撃を当てられないでいた。
そうしている間にも、ルイージに棘が迫る。
「ええいっ、当たれえ!」
しかし、ミロは気合で何とか最後のオバケに矢を放ち、全てのオバケを撃退する。
「急いで出て!」
ルイージは自身に意識を戻した後、大急ぎで牢屋の中から脱出した。
「はあ、はあ、はあ……」
ルイージは恐ろしい経験を味わったが、ひかりのチカラがあり軽い不快感に留まった。
「な、なんなのよ、あれ。あたし、本当に焦ったわ」
「ミロ……?」
いつもは強気なミロの、こんな一面を見たルイージは驚く。
彼女にも弱点はあったのか……と。
「と、とにかく、先に急ぐわよ!」
三人は逃げるように回転橋の部屋に辿り着く。
下には大量の棘があり、ルイージのまま行くのは危険だ。
ルイージがオバキュームで紐を引っ張ると、中から風車が出てきたが、
オバキュームを止めるとすぐに止まった。
そこで、ルイージはグーイージを呼び出して代わりに紐を引っ張ってもらい、
風車の前でバーストすると橋はすぐにかかった。
「やったね!」
「って、うわぁ!」
三人が橋を渡ろうとすると、いきなり3つの斧が襲ってきた。
慎重に進まないと、身体を切り裂かれてしまう。
三人は斧が通り抜けるのを待ち、素早く、かつ慎重に進んだ。
結果、傷を負う事なく無事に向こうに辿り着いた。
「……今のは本当に危なかったわ」
ふう、とミロは胸に手を置く。
彼女の表情を見たルイージは、今のは本当に危なかったんだな、と感じた。
三人が荷車置き場に着くと、クロスボウを構えた人形が待ち受けていた。
「このボウガン、当たったら痛そうだな……」
「いえ、その言葉は外の世界では通用しません。正確に言うと、クロスボウです」
「えっ、違うのかい?」
「こちらの人は、色々と勘違いしてますね……」
「どうにかして、あいつらを止められないかしら?」
ミロはあの人形を止める手段がないか考えていた。
何とかグーイージで見えない荷車を出すが、ミロはなかなかアイデアが浮かばない。
すると、ユミルは何かを閃いてこう言った。
「荷車で矢を塞いじゃえば、安全に突破できるんじゃないですか?」
「それだ! グーイージ、頼むわよー!」
グーイージは上手く荷車を動かし、クロスボウの矢を塞いだ。
そして先に進もうとすると、またもや光の柵が現れ、小さなオバケが大量に出てきた。
「また邪魔するのね……」
ミロはうんざりしながらも、ルイージ、ユミルと共にオバケと戦った。
オバケを退けた三人だったが、ルイージとミロはうんざりしていた。
「まったく、オバケと戦うのは嫌だわ」
「僕だって嫌だよ」
三人がアリーナ通路に辿り着き、ある程度進むと、床が陥没しいきなり斧が襲い掛かってきた。
「ひゃぁぁっ!?」
あれに切り裂かれれば、ひとたまりもない。
三人は慎重に進んで、何とか切り裂かれずに済む。
4番目のポスターを吸い込むと、壁にぽっかりとへこんだ部分があった。
ルイージはそれに違和感を感じてダークライトを照らすと、
なんと、金庫部屋に繋がるドアを見つけた。
それらの金品を全て回収した後に金庫部屋を出て、三人が奥にあるドアを開けようとすると、
ミロとユミルを拒むように電撃が走った。
「きゃぁぁぁっ!?」
「……どうやら、このドアはボク達を拒んでいるようです……。
ここからはルイージ一人で行かなければなりません」
ここからは一人で戦う事になる。
ルイージは不安になりながらも、ゆっくりとドアを開けた。
「……ミロとユミルが待っている。大丈夫だ……」
ルイージが一人でアリーナ会場に入ると、ホリーボーテ三世が彼に気づく。
彼が罠を全て潜り抜けた事に対し、ホリーボーテ三世は悔しがる。
「余の作り出した罠を全て潜り抜けるとは! なかなかやるではないか、小僧!
……では、キングとして敬意を表し、余自らが相手になってやろう!」
そう言うとホリーボーテ三世は鎧の中に潜り込む。
鎧に潜り込んだホリーボーテ三世はまるで中世の騎士のような姿になり、
同時にオバケのハリボテが観客席に現れる。
「これより、掃除機を背負いし男との一騎打ちを始める! 皆の者、余を称えるがよい!!」
「えっ、えっ、え~~~~!?」
ルイージとホリーボーテ三世の一騎打ちが始まる。
(あの鎧と盾のせいで、光は通じないな)
ルイージはあのオバケピアノと戦った時の事を思い出す。
ならば、それを剥がさなければならない。
しかし有効な攻撃方法が分からず、ルイージはただ逃げ回るだけで精いっぱいだった。
(どうすればいいんだ……)
ルイージが策を考えていると、彼の頭の中にユミルの声が聞こえてきた。
「ユミル?」
―聞こえますか、ルイージ。
部屋の外では、ユミルがテレパシーでルイージに話しかけていた。
「攻撃が来る前に光を当てて怯ませた後、彼の武装を剥がしてください」
「分かった!」
どうやら、テレパシーはホリーボーテ三世には聞こえなかったようだ。
ルイージはユミルの助言を聞き、改めて構える。
「どうした? 怖気づいたか、小僧? 容赦なくいくぞ!」
「見切った!」
ルイージはホリーボーテ三世が攻撃する直前にストロボを当てて怯ませる。
すると、鎧にターゲットが現れたので、すぐにキューバンショットを付けて投げ飛ばす。
「それっ! それっ! それっ!」
読みは的中しホリーボーテ三世の武装に罅が入る。
ホリーボーテ三世は再び持ち直した後、槍を高く掲げてアリーナを駆け回る。
途中で炎の矢が飛んできたがルイージはそれをかわし、相手の隙を伺う。
そして、ホリーボーテ三世が攻撃する瞬間に怯ませ、
再びキューバンショットで鎧ごと叩きつけ、ついに武装を破壊する事に成功した。
「くそっ、余の武装を壊すとは……! だが、これで終わったわけではない!」
こうなったら後は、彼を吸い込むだけだ。
ルイージはホリーボーテ三世の回転攻撃をかわし、
疲れて動けなくなった隙に光を当て、オバキュームで吸い込み叩きつける。
「のわぁっ!」
この一撃で、かなりのダメージを与えた。
ホリーボーテ三世は再び剣と盾を構え、回転する。
ルイージは動き回って攻撃をかわし、
ホリーボーテ三世が疲れて動けなくなった隙を突き、ストロボで怯ませる。
「これで、終わりだ!」
ルイージはオバキュームでホリーボーテ三世を吸い込み、
力を溜めて何度も叩きつけた結果、ついにホリーボーテ三世は瀕死になる。
「このホリーボーテ三世が敗れるだと!? 小僧……余はまだ、終わらんぞ……!」
「いや、もうとっくに勝負、ついてるよ」
盾がオバキュームの中に吸い込まれ、
ホリーボーテ三世は自身の剣に必死にしがみつくもオバキュームの吸引力には耐え切れず、
剣を手放してしまい、そのまま剣諸共、オバキュームの中に吸い込まれていった。
そして、オバキュームの中からエレベーターボタンが飛び出してきた。
「……勝った……んだね」
ルイージが勝利すると同時に、観客席にいたハリボテが全て消え、
勝利を祝うかのように紙吹雪が舞う。
「エレベーターボタンだ……」
ホリーボーテ三世が落としたのは、7階のエレベーターボタンだった。
ルイージがそれを手に入れると、ドアを拒む力が消えたのか、ミロとユミルがやってくる。
「おめでとう!」
「おめでとうございます! 勝ちましたね!」
「ありがとう、ユミル。君の助言のおかげで、僕はホリーボーテ三世に勝ったんだよ」
「まあ……適当に言っただけですけどね……」
ルイージはユミルにお礼を言った。
やっぱり仲間って大事なんだな、とルイージは改めて感じた。
「それじゃあ、戻るわよ!」
「うん!」
三人は観客席を通った後、エレベーターがある場所に戻るのだった。
次回は、某動画の某生活で攻略したグリーンフロア探索です。