ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

6階・キャッスルフロアにはたくさん罠があった。
牢屋に閉じ込められたり、いつもは強気なミロの意外な一面を見たりと、
まさしく波乱万丈(?)な探索だった。
その後、ルイージはホリーボーテ三世と一騎打ちを行い、これに勝利する。
そして、7階のエレベーターボタンを持ってミロ達と共にエレベーターに戻るのだった。


7章-1「Green Green」

「じゃ、一旦ベースラボに戻って、オヤ・マー博士に報告しましょう」

「そうだね」

 

 ルイージ達は転送装置を使ってベースラボに戻り、オヤ・マー博士に報告した後、

 エレベーターで次の目的地、7階に向かった。

「6階は面白かったわ! まるで、あたし達が元いた世界みたい!」

「トラップだらけで怖かったけどね」

 キャッスルフロアでの思い出を、三人はエレベーターの中で話した。

 先程の探索で、パニックになっていたとは思えないほど、ミロは明るかった。

「ミロ、立ち直るのが早いねぇ」

「ここでへこんだら、あなたを助けに来た、って胸を張って言えないからよ」

「……?」

「話は、もう少し落ち着いてからするわ」

 

 エレベーターは音を立てて7階に到着した。

 扉には、たくさんの花が描かれている。

 三人がエレベーターを出ると、そこは花や植物が咲き乱れる、緑豊かなエリアだった。

「綺麗な自然ですね。香りでリラックスできます。

 これをホテルの中に作れるなんて、キングテレサは相当な魔力の持ち主ですね~」

「いや、キングテレサじゃないと思うけど……」

 ユミルはたくさんの花や植物に見とれていた。

 三人が右に進み、一番右の絵画にダークライトを当ててのろい玉を吸い込むと、

 中から黄色い星形の宝石が出てきた。

 

 三人は草木を掻き分けながら、フロアの奥へと進んでいく。

「うわぁ、前が見えにくいですね」

 三人がドアを開けると、階段の手すりや床に、たくさんの植物が生い茂っていた。

 室内とは思えないほど自然が豊かだが、相変わらずルイージは不安そうな顔だ。

「ルイージ! ボタンがあるわ!」

「本当だ! 取りに……」

「待ってください!」

 ミロはテーブルにエレベーターボタンが置かれているのを発見した。

 ルイージはそれを取りに行こうとするが、ユミルが制止する。

「な、何さユミル」

「それ、罠があるかもしれませんよ? 現に今までボク達は罠にかかりまくりましたし……」

「……確かに」

 しかし、エレベーターのボタンを取らなければ先に進めないのは変わらない。

 ルイージが8階のエレベーターボタンを取ろうとすると、

 如雨露がゆっくりと宙に浮き、近くにあった青い蔦に水をやる。

 すると、地面から青い花が咲き、

 驚いたルイージはうっかり青い花にエレベーターボタンを落としてしまう。

 

「ほっほっほっほっ」

 如雨露を持っていたのは、髭を生やし、眼鏡と帽子を着用した緑のオバケ、

 庭師ならぬニワシー博士だった。

 ニワシー博士が青い花にさらに水をやると、青い花がみるみるうちに成長した。

「……!!」

 この光景を見たルイージはショックを受けた。

 エレベーターボタンを植物に奪われ、さらにその植物が大きくなっていた事で、

 ルイージの精神は大きく揺らいだのだ。

「ボタンが欲しければ取りに行くがいい。もっとも、ワシ自慢の植物に食われなければな」

 そう言うと、ニワシー博士は姿を消した。

 

「あ、あわわわわわ……」

「ほら、取りに行くわよ」

 三人は巨大植物に奪われたエレベーターボタンを取り返すため、

 ミロとユミルが先導する形で階段を上がった。

 しばらく歩いていくと、どこかからオバケの声が聞こえる。

「オ、オバケ?」

「光よ!」

 ミロはルイージに「ひかり」のチカラを使い、ルイージの心を一時的に強くした。

 その反動でミロの正気が削れるが、今はどうこう言っている暇はない。

「ここにもまた、オバケが……?」

 ニワシー博士は巨大植物に水をやり、さらに成長させて橋を破壊した。

 ルイージは何とか正気を保ったが、ユミルの精神が少し疲弊する。

「……」

 三人は巨大植物を慎重に渡っていく。

 植物と植物の間には蔦があるが、足場はない。

 ここで落ちたら、ひとたまりもないだろう。

 ルイージは慎重にオバキュームで蔦を吸い、落ちる事なく向こう岸に辿り着いた。

 ミロとユミルはルイージがオバキュームで吐き出した蔦を持ち、

 大胆な動きで向こう岸に辿り着いた。

 先に進もうとするが、植物が邪魔で進めない。

 ルイージはオバキュームで植物を壊し先に進んだ。

「あらら、また穴が開いてるわね」

「仕方ない、遠回りしよう」

 三人は東のドアを開けて、はなさくベッドルームに着いた。

 ここにはたくさんの植物と、閉じている花があり、三人の行く手を阻んでいる。

 ルイージが花に光を当てると花は開き、中から金品が出てきた。

 植物をオバキュームで吸い込むとコインの絵画が現れ、

 それをダークライトで照らし金品を手に入れる。

 やがて一通り吸い終わると、植物に覆われていたドアが見えた。

「隠し扉を見つけました!」

「やるね!」

 ルイージがドアを開けようとすると、いきなり光の柵が落ちてきた。

 この部屋にオバケがいる――その証だ。

 オバケ達は植物を槍のように構えて三人に襲い掛かってきた。

 

「……ふう」

 植物に殺傷能力はなかったため、三人は楽にオバケ達を倒す事ができた。

 三人は隠し扉を開けて次の場所に進んだ。

 そこは、はなびらバスルームと呼ばれる場所だ。

 花弁は多かったが、ルイージはグーイージと協力して何とか全て吸い込み切った。

 すると、風呂の中から紫の宝石、床からマンホールが出てきた。

 ルイージはグーイージを動かしてマンホールに忍び込ませ、奥に行かせて宝石を取った。

 

「到着!」

 遠回りのおかげで、三人は安全に向こう岸に渡る事ができた。

 ルイージは相変わらず、不安そうな表情で階段を上がる。

「あ、ニワシー博士!」

「ほほっ? よくここまで来たな」

 すると、三人はニワシー博士と"鉢"合わせした。

 ニワシー博士は髭を手入れすると、パイナップルに水をやった後に隠れる。

 すると、パイナップルは巨大化して転がり、三人に襲い掛かってきた。

「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」

きゃぁぁぁぁぁぁぁ!

 三人は巨大なパイナップルから逃げ出した。

「グーイージ、任せたよ!」

 ルイージは安全な場所で待機し、グーイージを使って代わりに戦わせた。

 何回かぶつかりはしたものの、何とか根っこを吸い込んで止めた。

 しかし、この先には茨があって進めない。

 三人はまたもや遠回りをするのだった。

 

 とげとげバスルームに辿り着いた三人。

「この箱、何かに使えそうね」

 ルイージはミロが目星した箱にキューバンショットをくっつけ、

 茨が絡まったトイレに思い切り叩きつける。

 すると、茨を消し去るための先が出てきた。

 ルイージがオバキュームで吸って引っ張ると、向こうにあった茨は消えた。

「よし、これで先に進めるね!」

「待って、ルイージ!」

「謎を解いたら邪魔が入ると思え。戦場の鉄則です」

 部屋を出ようとすると、ミロとユミルが止める。

 ユミルは戦場の鉄則を言った後、杖を構える。

「うわっ!」

 ユミルの言う通り、またもや光の柵が道を塞いだ。

 ルイージが辺りを見渡しても、誰もいない。

 すると、ルイージの近くにあった枯れ葉がひとりでに動き、彼の周りを回っていく。

 案の定、紫のオバケ――トリストが姿を現した。

 トリストを見た三人は軽い不快感に陥る。

「背後は一番の急所、戦場の鉄則」

 ルイージは背後を取られないように、素早く動く。

 しかし油断したのか、トリストに組み付かれる。

 何とかオバキュームのバーストで危機を脱し、すぐにストロボでトリストを怯ませる。

 オバキュームでトリストを引っ張り、思いっきりスラムで叩きつけ、

 ミロとユミルは魔法の力で追撃する。

 その後も背後を取られないように戦い、トリストを倒すと、

 今度は風呂からアンストが姿を現した。

 枯れ葉で顔を覆っていてライトが効かず、強烈な攻撃を食らってルイージが力尽き、

 黄金のホネを消費してしまう。

「なんで、光が効かないんだよ……」

「もしかしたら、枯れ葉を吸い込めば……?」

「それだ!」

 ルイージはユミルの助言でアンストの枯れ葉を吸い込んだ後、顔を露わにして光を当てる。

 次にオバキュームで吸い込んで、三人は何とか全てのオバケを倒した。

 

「……あまりお守りは無駄遣いしないでください。あなたの未来は変わらなくなりますよ」

「僕がキングテレサに捕まる未来……だよね」

 ユミルは真剣な表情で頷く。

「というよりも、ミロさんが絶望の終焉(バッドエンド)終焉(そし)するために来たんです」

「……それは本当なのかい? 最初はキングテレサに追いかけられたけど……」

「信じられないかもしれませんが、あなたに訪れるはずだった未来が、これです」

 ユミルはそう言って、とある呪文を唱える。

 すると、ルイージの前に、苦痛に歪む表情のルイージが描かれた絵画が現れた。

 それを見たルイージが恐ろしさのあまり凍り付く。

ひ、ひいいいいい!

「ちょっと待ってルイージ、そんな顔をしたらキングテレサの思う壺よ」

「戦場の鉄則に書いておきましょう」

 そう言って、ユミルは戦場の鉄則に「キングテレサの前では怖がるな」と書いた。

 ルイージが理由を聞くと、キングテレサはルイージの怯えた顔が好きだから、と説明した。




私もあの人達も、このポイントで一度やられましたよね。
次回はニワシー博士戦です。
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