ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

ジョーノーズ監督がなくしたメガホンを探すため、
ルイージ達はスタジオを回って映画を撮影し、何とかメガホンを見つけ出す。
そしてルイージはジョーノーズ監督の映画の主演俳優となり、見事グーイージと共に怪獣を倒す。
ジョーノーズ監督との約束を果たした後、エレベーターボタンを取りつけようとするが、
オバケネコにボタンを盗まれてしまった……。


8章-3「Cat Chase」

 エレベーターボタンを盗まれた怒りで、ミロの頭からは湯気が出ていた。

「まったく、あたしとした事が、こんな面倒な事に巻き込まれるなんて」

「ミロ、文句は言わないでよ……」

 ルイージはダークライトを使って、オバケネコが通った道を探す。

 バックステージに辿り着き、そこでもダークライトを使ってオバケネコを追いかける。

 

「そこね!」

シャーッ!!

 オバケネコが逃げた場所であるファイヤーエリアに入ると、

 たくさんのオバケが襲い掛かってきた。

「きゃっ、オバケ!!」

「僕が前に立つから、君達は後方から援護を!」

「OK!」

 ルイージはオバキュームを構えて先頭に立つ。

 ミロは魔法の弓、ユミルは杖を持った。

「せいやっ!」

 オバケの武装目掛けて光る矢が飛び、カン、という音が鳴って武装が落ちる。

 その隙にルイージはオバケをストロボで怯ませ、オバキュームで吸い付けて体力を削る。

 ユミルも魔法で行動を制限したため、オバケを楽々と倒す事ができた。

 

「よし、オバケは倒したわ! 後はこいつだけよ!」

 オバケネコを捕まえようとすると、凶悪な姿になって三人に襲い掛かった。

 忍者のように身軽なオバケネコの隙を伺う。

「気付かれないように……」

 オバケネコに気づかれないように、ユミルはオバケネコに背を向ける。

 いない、いない、ばあ、という動きをした瞬間、

 ルイージがストロボでオバケネコを怯ませ、オバキュームで吸い込む。

 しかし、尻尾が1本吸い込まれただけで、またもやオバケネコは逃げ、下の階に潜っていった。

「こいつ、まるで蜥蜴みたいね」

「追いかけよう!」

「ええ!」

 三人はオバケネコを追いかけて、下の階に戻ろうとした瞬間。

 不思議な球がゴミ箱に入り、ゴミ箱が変化したオバケが襲ってきた。

 ルイージ、ミロ、ユミルは武器を構えた。

 

「それっ!」

 ルイージはキューバンショットを使い、ゴミ箱オバケを倒して行動不能にする。

「その後に、こうするの?」

 ミロが倒れたゴミ箱オバケに矢を放つが、ゴミ箱オバケはぴくりとも動かない。

「ド・ゲイト・デ・テラ・マ・ギ!」

 ユミルの魔法の矢が、ゴミ箱オバケに命中する。

 だが、ゴミ箱オバケはダメージを受けなかった。

「あたし達の攻撃が、効かない? どうして?」

「そ、それは……」

 しばらくすると、ゴミ箱オバケが起き上がる。

 そして、ルイージに襲い掛かってきた。

「うわぁっ!」

 ゴミ箱オバケの体当たりで、ルイージはよろめく。

「ど、どうすればいいのよ」

「わぁぁっ!」

 またゴミ箱オバケがルイージに体当たりしてきた。

 このままではルイージがやられてしまう。

「何をすればいいのよ!」

「あのオバケは不思議な球の力で変化した。だとしたら、呪いを解けば……!」

 ルイージはオバケにキューバンショットを当て、横倒しにして行動不能にする。

 そして、オバケにダークライトを当て続け、中から不思議な球が飛び出してくる。

 ルイージがそれを全て吸い込むと、呪いが解け、元のゴミ箱に戻った。

 

「ふぅ……何とか倒せたわね」

 何とかゴミ箱オバケを倒したミロが、汗を拭う。

「攻略法を考えるのが難しかったけど、解けた時の快感が何とも言えないですね」

「その前に……何度も攻撃を食らったから、ちょっと、休んでもいいかな」

「ええ、いいわよ」

 オバケネコを探すのはいいが、休息も重要だ。

 ルイージ、ミロ、ユミルの三人は、安全な場所で休息を取った。

 

「ふう」

「よく休めた?」

「十分だよ」

 三人は休息を取り、体力を回復した。

 そして、三人がエレベーターに入ろうとすると二体のオバケが襲い掛かってきた。

「またオバケね! 覚悟はできてる!?」

「ボクはできてます! ルイージは?」

「で、できてるよ!」

 ルイージは震えながらもオバキュームを構え、ミロとユミルと共にオバケと戦った。

 

「そこ!」

「せいっ!」

 ルイージがストロボでオバケを怯ませた後、ミロが放った魔法の矢がオバケを貫いた。

「やりますね! ド・ゲイト・デ・テラ・マ・ギ!」

 ユミルの魔法の矢がオバケに命中する。

 その隙にルイージがストロボで怯ませ、オバキュームでオバケを吸い込んだ。

「これで……」

 全てのオバケを倒した後、オヤ・マー博士から通信が来て、ルイージはVBを起動させた。

『オバケネコの奴、床を通り抜けて逃げてしまったようじゃな』

「申し訳ありません……」

 ルイージは、オバケネコを取り逃がした事をオヤ・マー博士に謝った。

『ならばルイージ君、ミロ君、ユミル君、一つ下の階を調べてみたらどうじゃ?』

 あのニワシー博士がいた階に、また行く事になるとは。

 ルイージはやや不安になりながらも、再び7階に行くのだった。

 

「グリーンフロアにやってきました!」

「ここにオバケネコが逃げたんだな」

 再び7階・グリーンフロアにやってきた三人。

 床をダークライトで照らしながら、三人はオバケネコの後を追っていく。

 オバケネコが逃げた先は、はなさくベッドルーム。

 ルイージが箪笥の中を調べるとオバケネコが現れ、そのまま向こうに逃げていった。

「あ、また逃げたわね! 追うわよ!」

「うん!」

 その後、三人は花の中を調べ、オバケネコを見つけたがまた逃げていく。

 そして、箪笥の中からオバケネコを見つけると、ルイージはすぐにストロボを照らす。

 オバケネコは再び凶悪な姿になってルイージとグーイージに襲い掛かった。

 しかし、ミロとユミルがいたのですぐにオバケネコは捕まり、

 スラムで叩きつけられた……が、またもや蜥蜴のように尻尾を切って逃げ出した。

 

「また! 今度はどこに逃げたのよ」

「はなびらバスルームだよ」

 ルイージの導きで、三人は「はなびらバスルーム」に行った。

 そこにある花弁をオバキュームで吸い込むと、隠れていたオバケネコを見つけた。

 しかし、またもや窓の壁を伝って逃げ出した。

「ルイージ! オバケネコはどこ!?」

「く、くさむらベッドルーム、だよ」

「ミロさん……かなり苛々していますね」

 今のミロの機嫌は、かなり悪かった。

 これ以上、ミロを苛々させるわけにはいかない。

 ルイージはオバケネコを捕まえるために、くさむらベッドルームに向かった。

 

「今度こそオバケネコを……」

「待って!」

 ミロが先に行こうとすると、ルイージが止める。

「なんでよ!」

「先を急ぐのもいいけど、まずはこれを当てて……」

 ルイージがドアにダークライトを当てると、青く長い舌を二本持つオバケが現れた。

 三人を先に進ませないために、コナーが送り出したのだろう。

 ミロとユミルは武器を持ってルイージの前に立つ。

「このオバケは」

「ボク達が倒します!」

「「いっけぇーーーーっ!!」」

 ミロとユミルが同時にオバケに矢を放つと、オバケは一撃で消滅した。

「ふ、二人とも凄いよ!」

 ルイージは二人の武勇に拍手する。

「へへっ!」

「ボク達は二人で一つですからね!」

 ミロとユミルは、主従関係(?)を結んでいる。

 二人は常に一つであり、争いの世界以外で離れる事はほとんどないのだ。

「さあ、気を取り直して、先に行くわよ!」

「うん!」

 ルイージはドアを開けて、すいかバスルームに入った。

 バスタブの中からは短い尻尾が見えている。

「あれがオバケネコね。どうすればいいのかしら」

「まずは、西瓜をどうにかしましょう」

 ルイージとグーイージは、蔓と繋がっている巨大な西瓜にキューバンショットを当てる。

 二人が協力して巨大な西瓜を叩きつけると、蔓は消え、バスタブの上にあった西瓜が消えた。

「後はこのバスタブに水を入れるだけだね」

 そして、ルイージがバスタブの蛇口をオバキュームで回し、中に湯を入れると、

 バスタブに湯が溜まっていく。

 すると、オバケネコは驚いて姿を現し、バスタブの中で暴れ出した。

「早く吸い込むよ!」

 ルイージがストロボでオバケネコを怯ませ、そのまま吸い込もうとすると、

 オバケネコは凶悪な姿になって威嚇した。

うわああああああああ!!

「怯んじゃダメ! 吸い込むのよ!」

 ルイージ、ミロ、ユミルは、オバケネコとの心理戦に挑む。

 まず、ミロがオバケネコに背を向けて引きつける。

 ミロは微動だにせずオバケネコが近づくのを待つ。

 オバケネコはゆっくりとミロに忍び寄り、威嚇し、そのまま攻撃に移ろうとした。

 その時、ルイージのストロボがオバケネコに命中。

 怯んだオバケネコは、ルイージのオバキュームに吸い寄せられていく。

「お前は……許さない!」

 ルイージは何度も、何度も、オバケネコを地面に叩きつける。

 エレベーターボタンを盗まれ、何度も逃げ出したオバケネコへの怒りは、

 ルイージの中にもあった。

これで、終わりだ!!

 そして、最後の一撃が炸裂し、オバケネコの中からエレベーターボタンが出てくる。

 だが、吸い込まれたのはオバケネコの尻尾だけで、

 オバケネコ本人は悶え苦しみながらもどこかに撤退していった。

 

「……エレベーターボタンは取り返しましたが、ボク達が負けた気がします」

 オバケネコからエレベーターボタンは取り返したものの、

 結局、オバケネコを吸い込む事はできなかった。

 ユミルは敗北感を感じ、はぁ、と溜息をつく。

「でも、またオバケネコは襲ってくると思うよ。その時に捕まえようよ、ユミル」

「……そう、ですね」

 後味が悪いまま、三人はエレベーターボタンを取り付けるのだった。




オバケネコとの再戦は、また後半になるでしょう。
次回は9章、恐竜の化石エリアです。
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