ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼 作:アヤ・ノア
ジョーノーズ監督がなくしたメガホンを探すため、
ルイージ達はスタジオを回って映画を撮影し、何とかメガホンを見つけ出す。
そしてルイージはジョーノーズ監督の映画の主演俳優となり、見事グーイージと共に怪獣を倒す。
ジョーノーズ監督との約束を果たした後、エレベーターボタンを取りつけようとするが、
オバケネコにボタンを盗まれてしまった……。
エレベーターボタンを盗まれた怒りで、ミロの頭からは湯気が出ていた。
「まったく、あたしとした事が、こんな面倒な事に巻き込まれるなんて」
「ミロ、文句は言わないでよ……」
ルイージはダークライトを使って、オバケネコが通った道を探す。
バックステージに辿り着き、そこでもダークライトを使ってオバケネコを追いかける。
「そこね!」
「シャーッ!!」
オバケネコが逃げた場所であるファイヤーエリアに入ると、
たくさんのオバケが襲い掛かってきた。
「きゃっ、オバケ!!」
「僕が前に立つから、君達は後方から援護を!」
「OK!」
ルイージはオバキュームを構えて先頭に立つ。
ミロは魔法の弓、ユミルは杖を持った。
「せいやっ!」
オバケの武装目掛けて光る矢が飛び、カン、という音が鳴って武装が落ちる。
その隙にルイージはオバケをストロボで怯ませ、オバキュームで吸い付けて体力を削る。
ユミルも魔法で行動を制限したため、オバケを楽々と倒す事ができた。
「よし、オバケは倒したわ! 後はこいつだけよ!」
オバケネコを捕まえようとすると、凶悪な姿になって三人に襲い掛かった。
忍者のように身軽なオバケネコの隙を伺う。
「気付かれないように……」
オバケネコに気づかれないように、ユミルはオバケネコに背を向ける。
いない、いない、ばあ、という動きをした瞬間、
ルイージがストロボでオバケネコを怯ませ、オバキュームで吸い込む。
しかし、尻尾が1本吸い込まれただけで、またもやオバケネコは逃げ、下の階に潜っていった。
「こいつ、まるで蜥蜴みたいね」
「追いかけよう!」
「ええ!」
三人はオバケネコを追いかけて、下の階に戻ろうとした瞬間。
不思議な球がゴミ箱に入り、ゴミ箱が変化したオバケが襲ってきた。
ルイージ、ミロ、ユミルは武器を構えた。
「それっ!」
ルイージはキューバンショットを使い、ゴミ箱オバケを倒して行動不能にする。
「その後に、こうするの?」
ミロが倒れたゴミ箱オバケに矢を放つが、ゴミ箱オバケはぴくりとも動かない。
「ド・ゲイト・デ・テラ・マ・ギ!」
ユミルの魔法の矢が、ゴミ箱オバケに命中する。
だが、ゴミ箱オバケはダメージを受けなかった。
「あたし達の攻撃が、効かない? どうして?」
「そ、それは……」
しばらくすると、ゴミ箱オバケが起き上がる。
そして、ルイージに襲い掛かってきた。
「うわぁっ!」
ゴミ箱オバケの体当たりで、ルイージはよろめく。
「ど、どうすればいいのよ」
「わぁぁっ!」
またゴミ箱オバケがルイージに体当たりしてきた。
このままではルイージがやられてしまう。
「何をすればいいのよ!」
「あのオバケは不思議な球の力で変化した。だとしたら、呪いを解けば……!」
ルイージはオバケにキューバンショットを当て、横倒しにして行動不能にする。
そして、オバケにダークライトを当て続け、中から不思議な球が飛び出してくる。
ルイージがそれを全て吸い込むと、呪いが解け、元のゴミ箱に戻った。
「ふぅ……何とか倒せたわね」
何とかゴミ箱オバケを倒したミロが、汗を拭う。
「攻略法を考えるのが難しかったけど、解けた時の快感が何とも言えないですね」
「その前に……何度も攻撃を食らったから、ちょっと、休んでもいいかな」
「ええ、いいわよ」
オバケネコを探すのはいいが、休息も重要だ。
ルイージ、ミロ、ユミルの三人は、安全な場所で休息を取った。
「ふう」
「よく休めた?」
「十分だよ」
三人は休息を取り、体力を回復した。
そして、三人がエレベーターに入ろうとすると二体のオバケが襲い掛かってきた。
「またオバケね! 覚悟はできてる!?」
「ボクはできてます! ルイージは?」
「で、できてるよ!」
ルイージは震えながらもオバキュームを構え、ミロとユミルと共にオバケと戦った。
「そこ!」
「せいっ!」
ルイージがストロボでオバケを怯ませた後、ミロが放った魔法の矢がオバケを貫いた。
「やりますね! ド・ゲイト・デ・テラ・マ・ギ!」
ユミルの魔法の矢がオバケに命中する。
その隙にルイージがストロボで怯ませ、オバキュームでオバケを吸い込んだ。
「これで……」
全てのオバケを倒した後、オヤ・マー博士から通信が来て、ルイージはVBを起動させた。
『オバケネコの奴、床を通り抜けて逃げてしまったようじゃな』
「申し訳ありません……」
ルイージは、オバケネコを取り逃がした事をオヤ・マー博士に謝った。
『ならばルイージ君、ミロ君、ユミル君、一つ下の階を調べてみたらどうじゃ?』
あのニワシー博士がいた階に、また行く事になるとは。
ルイージはやや不安になりながらも、再び7階に行くのだった。
「グリーンフロアにやってきました!」
「ここにオバケネコが逃げたんだな」
再び7階・グリーンフロアにやってきた三人。
床をダークライトで照らしながら、三人はオバケネコの後を追っていく。
オバケネコが逃げた先は、はなさくベッドルーム。
ルイージが箪笥の中を調べるとオバケネコが現れ、そのまま向こうに逃げていった。
「あ、また逃げたわね! 追うわよ!」
「うん!」
その後、三人は花の中を調べ、オバケネコを見つけたがまた逃げていく。
そして、箪笥の中からオバケネコを見つけると、ルイージはすぐにストロボを照らす。
オバケネコは再び凶悪な姿になってルイージとグーイージに襲い掛かった。
しかし、ミロとユミルがいたのですぐにオバケネコは捕まり、
スラムで叩きつけられた……が、またもや蜥蜴のように尻尾を切って逃げ出した。
「また! 今度はどこに逃げたのよ」
「はなびらバスルームだよ」
ルイージの導きで、三人は「はなびらバスルーム」に行った。
そこにある花弁をオバキュームで吸い込むと、隠れていたオバケネコを見つけた。
しかし、またもや窓の壁を伝って逃げ出した。
「ルイージ! オバケネコはどこ!?」
「く、くさむらベッドルーム、だよ」
「ミロさん……かなり苛々していますね」
今のミロの機嫌は、かなり悪かった。
これ以上、ミロを苛々させるわけにはいかない。
ルイージはオバケネコを捕まえるために、くさむらベッドルームに向かった。
「今度こそオバケネコを……」
「待って!」
ミロが先に行こうとすると、ルイージが止める。
「なんでよ!」
「先を急ぐのもいいけど、まずはこれを当てて……」
ルイージがドアにダークライトを当てると、青く長い舌を二本持つオバケが現れた。
三人を先に進ませないために、コナーが送り出したのだろう。
ミロとユミルは武器を持ってルイージの前に立つ。
「このオバケは」
「ボク達が倒します!」
「「いっけぇーーーーっ!!」」
ミロとユミルが同時にオバケに矢を放つと、オバケは一撃で消滅した。
「ふ、二人とも凄いよ!」
ルイージは二人の武勇に拍手する。
「へへっ!」
「ボク達は二人で一つですからね!」
ミロとユミルは、主従関係(?)を結んでいる。
二人は常に一つであり、争いの世界以外で離れる事はほとんどないのだ。
「さあ、気を取り直して、先に行くわよ!」
「うん!」
ルイージはドアを開けて、すいかバスルームに入った。
バスタブの中からは短い尻尾が見えている。
「あれがオバケネコね。どうすればいいのかしら」
「まずは、西瓜をどうにかしましょう」
ルイージとグーイージは、蔓と繋がっている巨大な西瓜にキューバンショットを当てる。
二人が協力して巨大な西瓜を叩きつけると、蔓は消え、バスタブの上にあった西瓜が消えた。
「後はこのバスタブに水を入れるだけだね」
そして、ルイージがバスタブの蛇口をオバキュームで回し、中に湯を入れると、
バスタブに湯が溜まっていく。
すると、オバケネコは驚いて姿を現し、バスタブの中で暴れ出した。
「早く吸い込むよ!」
ルイージがストロボでオバケネコを怯ませ、そのまま吸い込もうとすると、
オバケネコは凶悪な姿になって威嚇した。
「うわああああああああ!!」
「怯んじゃダメ! 吸い込むのよ!」
ルイージ、ミロ、ユミルは、オバケネコとの心理戦に挑む。
まず、ミロがオバケネコに背を向けて引きつける。
ミロは微動だにせずオバケネコが近づくのを待つ。
オバケネコはゆっくりとミロに忍び寄り、威嚇し、そのまま攻撃に移ろうとした。
その時、ルイージのストロボがオバケネコに命中。
怯んだオバケネコは、ルイージのオバキュームに吸い寄せられていく。
「お前は……許さない!」
ルイージは何度も、何度も、オバケネコを地面に叩きつける。
エレベーターボタンを盗まれ、何度も逃げ出したオバケネコへの怒りは、
ルイージの中にもあった。
「これで、終わりだ!!」
そして、最後の一撃が炸裂し、オバケネコの中からエレベーターボタンが出てくる。
だが、吸い込まれたのはオバケネコの尻尾だけで、
オバケネコ本人は悶え苦しみながらもどこかに撤退していった。
「……エレベーターボタンは取り返しましたが、ボク達が負けた気がします」
オバケネコからエレベーターボタンは取り返したものの、
結局、オバケネコを吸い込む事はできなかった。
ユミルは敗北感を感じ、はぁ、と溜息をつく。
「でも、またオバケネコは襲ってくると思うよ。その時に捕まえようよ、ユミル」
「……そう、ですね」
後味が悪いまま、三人はエレベーターボタンを取り付けるのだった。
オバケネコとの再戦は、また後半になるでしょう。
次回は9章、恐竜の化石エリアです。