ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

サーペンティスを撃破し、三人はとりあえず平穏を取り戻す。
ベースラボでミロはこのホテルにはテレサがいる、という事を思い出し、
ルイージとユミルを連れてテレサを捕まえに行く。
全てを捕まえれば、とてもいい事があるらしい。
そこで、三人はこれまでに攻略した部屋のテレサを片っ端から捕獲するのだった。


12章-1「Triangle Sorceress」

 ルイージ達は次のエレベーターボタンを探すべく、エレベーターに乗って11階に行こうとした。

「城、森、映画、化石、砂漠と来たら、次はどこになるのかしら」

「うーん、多分不思議な世界だろうねぇ」

 三人にとって、地下2階は黒歴史なので、あえて話題にはしなかった。

 11階はどんな場所なのか、ミロとユミルはわくわくしていた。

 ルイージは、逆に不安になっていたが。

「最早、ここはただの建物とは言えないわね」

「そうだねぇ……」

 オバケも部屋も個性的で最早ホテルとは言えない。

 バリエーション豊かだが、そこがまた、ラストリゾートと言えるのだろう。

 

「よし、着いた!」

 音が鳴り、ステッキの形をした針が数字を差すと共に、三人は11階に着いた。

 そこはどこか賑やかで、不気味な場所だ。

 部屋の中にはカードやおもちゃが積まれてあり、

 ルイージは隠れながらエレベーターの中から部屋を覗く。

 

「うわっ!」

 その部屋――マジックフロアでは、三つのシルクハットが宙を舞っていた。

「光よ!」

ひゃぁぁぁぁぁっ!?

「あ、失敗失敗」

 ミロはチカラを使ってルイージを勇気付ける。

 だが、ルイージはチカラの反作用で大きなショックを受けた。

 シルクハットがしばらく宙を舞うと、それを被っていたオバケが姿を現す。

 金髪をカールさせた少女のオバケ、ニラ。

 同じく金髪を二つ結びにした少女のオバケ、リラ。

 同様に金髪を一つ結びにした少女のオバケ、グラ。

 このマジシャンのオバケ達は、三姉妹のようだ。

「きゃははははははは!」

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

 グラはいきなり現れて三人を驚かす。

 ニラとリラはくすくすと笑っていた。

 ひとしきり驚かした後、ニラ、リラ、グラはドアの中へと入っていった。

 

「トライアングルアタックでも使うのかしら?」

「何それ?」

「こっちには関係ない話よ。さて……」

 この部屋を探索しながら、ニラ、リラ、グラを吸い込んで

 エレベーターボタンを取り返すのが三人の目的だ。

 ルイージはまず、オバキュームでめぼしいところを一通り吸って金品に変える。

「あれは……」

 ルイージは、本棚の紙で隠されていた場所にダークライトを当ててドアを実体化させ、開ける。

 そこはソードベッドルームといい、

 所謂「人体切断マジック」や「剣を投げつけるマジック」が行われる場所だ。

「……」

 三人が武器を使いながら部屋を探索していると、

 いきなり剣が宙に浮き、的に向かって飛んできた。

「ひゃあぁ!」

 三人は何とか飛んできた剣をかわすが、この場所が危険だという事を知った。

 それでも、オバキュームでチェーンソーを動かして切断し、

 二体のゴールドラウストを吸い込んだ。

「これで、よし」

 ルイージは剣の仕掛けをオバキュームで作動させ、ダイスの形をした赤い宝石を取った。

 次に、三人はギャラリーに入るが、ゴミ箱が変化したオバケに襲われる。

 何とかオバケを撃退した後、ルイージはグーイージを駆使して金品を稼ぎ、奥の部屋に入った。

 

「……え、これ、何?」

(これが正常なのかしら)

 三人がツイストベッドルームに入ると、ニラ、リラ、グラが逆さになっていた。

 いつもと違う重力に、三人は少しだけ戸惑う。

 だが、この部屋の主であるニラ、リラ、グラは平然とした表情だ。

「あら? またお客さんが来たわね」

「それじゃ、わたし達のマジックを」

「見てなさい!」

「「「キラキラポン!」」」

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 リラがステッキを振ると、三人は『上』に向かって浮いた。

 そして、ニラ、リラ、グラはドアの外へと逃げ、マジックが解けて三人は下に落ちた。

 

「逃げられちゃったわね」

「そうだね」

「変な重力ですね……」

 この部屋のドアには鍵がかかっていて、中央の扇風機に当たればただでは済まない。

 どうにかして脱出できないかと三人が探索すると、ユミルが鳩時計にスイッチがあるのを発見。

 そこにストロボを当てた後、ベッドが動き、急いでダークライトを当ててドアを実体化させる。

 奥にあったイリュージョンバスルームに入り、

 宝箱を開けようとするとオバケになって襲い掛かる。

 グーイージを囮にして何とか撃退すると、宝箱の中から鍵を手に入れた。

「もしかしたら、東のドアを開けられるかも!」

「そうですね!」

 

「ここね」

 先程手に入れた鍵で、東のドアを開けてラウンジに着いた三人。

 すると、会場の左右からニラとグラが現れ、中央にはリラが現れた。

「来ましたね! それでは! ニラ」

「リラ」

「グラによる」

「トライアングル」

「マジックショーの」

「開幕でーす!」

 ニラ、リラ、グラがシルクハットマジックを三人に見せた後、

 再びドアの向こう側へ去っていった。

 案の定ドアには鍵がかかっていて、鍵を探す必要がある。

 ルイージは右側の棚をキューバンショットで壊し、タンクバスルームの中に入った。

 ここは水中脱出マジックが行われる場所のようだ。

 ルイージは左側のカーテンを吸い込んだ後、

 ダークライトでドアを出現させ、開けて次の部屋に入った。

「わぁ、動物がいっぱい!」

「でも、ちょっと怖いな。ん、あれは鍵じゃないか」

 テイマーベッドルームの中には、たくさんの動物がいる。

 金品を一通り回収した後、ルイージは中央の籠に入っている鍵を取ろうとした。

「……!」

 が、ルイージはユミルが言った戦場の鉄則「謎を解いたら邪魔が入ると思え」を思い出す。

 ミロとユミルは当然、武器を構えている。

 すると案の定、紫ののろい玉が籠を取り巻き、鍵の中に入って兎の姿に変えてしまった。

「ちょ、ちょっと待って~!」

 鍵が変化した兎は、そのまま逃げてしまった。

 

「ルイージ、ユミル! 追いかけるわよ!」

「は、はいぃぃぃぃぃ!」

 

「まずは罠を作るわ! ルイージは兎を追って!」

「うん!」

 ミロはチカラを使って罠を仕掛けた。

 兎はルイージが近づくと逃げるようで、ルイージは上手くミロが仕掛けた罠に誘導する。

「こっちですよ」

 ユミルが光を出して兎をおびき寄せ、その結果、罠にかかった兎は動けなくなった。

「今だ!」

 ルイージは暴れ回る兎にダークライトを当て続け、中からたくさんののろい玉を出す。

 それらを全てオバキュームで吸い込むと、兎は元の鍵に戻った。

「これにて一件落着ね」

「それじゃ、次の部屋に行こう」

 

 ラウンジの鍵を使ってドアを開け、三人はフェイクベッドルームに辿り着く。

 部屋の中央には大きな鏡があり、ベッドが宙に浮いているように見える。

「もしかして、裏側に何かあるのでは?」

 鏡の裏には、何かがあるかもしれない。

 そこで、ルイージが鏡の裏にあるカーテンをオバキュームで吸い込むと、ドアが見えてきた。

「ここに行けば……! うわっ!」

 ルイージがドアを開けてホールに着くと、

 いきなりルイージの頭上からシルクハットが落ちてきた。

「あっ、ルイージ!」

 このままではオバキュームを使う事ができないと判断したミロとユミルは、

 協力してルイージからシルクハットを抜いた。

「ふぅ……一時はどうなる事かと思ったよ」

「でも、このシルクハットは役に立ちそうだわ。あたし、とりあえず持っていくわね」

 そう言って、ミロはシルクハットを持っていった。

 ルイージがコインの絵画にダークライトを当てて金品を出した後、

 三人が先に進もうとすると、ゴミ箱のオバケが襲い掛かってきた。

「そうら、言わんこっちゃない! ユミル、ゴミ箱の相手をして!」

「はい!」

 ミロはユミルにゴミ箱の相手をさせて、シルクハットをグラの彫像に乗せる。

 すると、シルクハットは回転しながらグラの頭に乗り、光の螺旋階段が現れた。

 螺旋階段を登った先には宝箱があり、大量の金品と紫のダイス型の宝石が入っていた。

 そして、三人はドアを開けて、アリーナに入る。

 ルイージは鏡を見ながら見えないところにダークライトを当てて宝箱を出し、

 宝箱を開けて金品を回収する。

 そして、左のドアを開けてワードロープに着いた。

「戦場の鉄則第十二条 鏡は呪いに強い」

「うん、覚えたよ」

 

 ワードロープの中央には、三つのシルクハットが浮かんでいた。

 ニラ、リラ、グラは一本取られたという顔をする。

「あららら~! 見つかっちゃったわね!」

「でも! ここで諦めるわたし達じゃ」

「ありませんよ~!」

「わ、わわわわわ……」

 ルイージは震えているが、ミロとユミルは真剣な表情をしている。

 そして、ニラ、リラ、グラのマジックショーが開かれた。

「ラーオーパー!」

 リラはステッキでシルクハットを叩き、中から兎のぬいぐるみを出す。

「アーユーチーカー!」

 次にグラはシルクハットの上で手を動かし、中からビリヤードのボールを出す。

「トースーエー!」

 最後にニラがステッキでシルクハットを叩いてステッキを回し、

 ステッキを動かしてシルクハットの中からルイージの帽子を出す。

「うわぁ~! 凄い~!」

「あの……それ、僕の帽子なんだけど……」

 彼女達のマジックに、ぱちぱちと拍手するミロ。

 しかし、ルイージは帽子を取られたためちょっとだけ不機嫌になっていた。

「あら、失礼!」

「いたた」

 グラは帽子をルイージの顔面に投げつけ、笑う。

 そして、ニラ、リラ、グラはステッキを振り回し、何かの呪文を唱えていく。

「イプイプンチチ!」

「ラブダカラブア!」

「ブィデビバィデビビ!」

 彼女達は呪文を唱えて部屋に魔法をかけ、またドアの奥へと逃げていった。

 その時、ドアが紫色に光った。

 三人は念のため、身構えながら東のドアを開けるのだった。




マジシャンオバケの呪文を逆から唱えると……。

次回はマジシャンオバケとの戦いです。
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