ルイージマンション ~ オバケホテルと吸血鬼 作:アヤ・ノア
12階・ビーチレストランフロアにあった船の模型を、
ハイパーバキュームで粉砕したルイージ。
さらわれたキノピオとミロが失った三つ目のチカラを取り戻すべく、
ルイージ、ミロ、ユミルの三人はこのフロアを支配するボスオバケと戦う。
鮫と海賊が合わさったオバケ、キャプテンフッカとの戦闘に苦戦する三人だったが、
三人はキャプテンフッカを倒し、とうとうキノピオを全員救出するのだった。
ベースラボで三人のキノピオ達がわちゃわちゃしている中、
ルイージ、ミロ、ユミルは12階の攻略について会話していた。
「まったく、キャプテンフッカは荒っぽかったなぁ」
キャプテンフッカの荒々しさに、ルイージは溜息をついた。
オバケといえば狡猾なのに、彼は小細工なしでルイージ達と戦った。
ある意味、一番オバケらしくないオバケだ。
「……でも、ある意味で一番戦いやすかったわ。だって、正々堂々と戦ってたんだもの」
「確かにそうだね」
「はぁ、たくさん動いたら疲れちゃったわ。ルイージ、ユミル、寝ましょうよ」
「うん」
「くたくたです~」
そう言って、ルイージ達は眠りに着いた。
――三人は、夢の中でテラータワーに着いた。
挑戦するのは、十階建ての塔だ。
最初に三人が一階に行くと、部屋の中央に小箱が置かれている。
「あ、これは宝箱かな? う~ん、今は開ける手段がないね」
ルイージが小箱を調べると、鍵がかかっていて、その鍵は開きそうにないので無視した。
「……この機械は……」
「触らない方がよさそうね」
左隣の部屋には奇妙な機械が置かれていて、その機械にはオバケの形をしたボタンがあった。
押すとろくな事にならないと感じたルイージに賛同した三人は無視して、次の部屋に行った。
その後も特に問題なく、次の階への階段を見つけ、三人は二階に上がっていった。
「……っ!」
突然、部屋にあったテレサの像が光り、三人は眩暈を感じる。
入ってすぐの事だったので何も分からなかったが、
次の瞬間、二体のオバケが襲いかかってきた。
「ひゃっ、オバケ!」
「構えて!」
ルイージは冷静にオバキュームを構える。
ミロとユミルも武器を構え、オバケと戦った。
「これで終わったね」
「じゃあ、次はここかしら?」
部屋にいたオバケを全て退治した後、三人は隣の部屋に行く。
すると、部屋の中にいたアンストが三人に気づき、扉が勝手に閉まり、鍵がかかった。
「どうやらこいつを倒さないといけないみたいね! いくわよ、ルイージ、ユミル!」
「はい!」
ユミルは杖を構えて呪文を詠唱する。
「ド・ゲイト・デ・テラ・ラ・ホル・ド・オシ・ド・スカト・ド・テラ!」
ユミルが呪文の詠唱を終えると地割れが起こり、アンストを無理矢理地上に叩き落とした。
直後にルイージがストロボでアンストを怯ませ、
オバキュームでアンストを吸い込んで叩きつけた。
魔法の効果によってアンストは弱っているため、ルイージのスラム4回で倒れた。
「ちょっと疲れたから、隣の部屋で休むわ」
「ミロ、安全な場所だよ……ね?」
「ええ」
三人が隣の部屋に行くと、部屋の中は淡い緑色の光で包まれている。
その部屋で休憩を取り、テラータワーに居座れる時間を回復した。
そして三階に行くための階段を見つけて上がり、部屋に入るとまたもやオバケが襲い掛かる。
オバケを撃退した後、三人は次の部屋に入ってオバケを楽々と撃退する。
こうして全てのオバケを倒した後、四階に上がり、散らばったキノピオを全員救出する。
五階、六階、七階、八階、九階と順調に攻略し、いよいよ十階にいるジャンボテレサと戦った。
「ひゃんっ!」
ジャンボテレサが落とした雷をかわす三人に、長く伸ばした舌が襲ってくる。
短い間隔で行われる攻撃をかわし、ジャンボテレサは飛び上がって三人を押し潰そうとする。
直接攻撃だけでなく出てくる衝撃波もかわし、三人はジャンボテレサが爆弾を飛ばすのを待つ。
「爆弾が来たわ!」
「うん!」
ルイージはオバキュームで爆弾を吸い、
ミロとユミルは直接爆弾を拾ってジャンボテレサに投げつける。
爆弾がジャンボテレサの口の中で爆発するとジャンボテレサの身体は黒い小さなテレサになり、
ルイージ達はそれらを全て倒していく。
その後も、ジャンボテレサとの戦いは終始ルイージ側が有利に進み、
3分半でジャンボテレサを倒し、テラータワーの攻略に成功した。
「やったね、ミロ、ユミル!」
「あたし達、またテラータワーを攻略したわ!」
「ふふ……結構、達成感がありますね……」
たくさんの花火が打ち上げられた後、風景がぐにゃりと歪んだ。
三人はこれから、夢から覚めようとするのである。
「ふわぁああ……」
「あ~、よく寝た」
こうして、ルイージ、ミロ、ユミルは夢の中のテラータワーから無事に帰還した。
だが、何故かきいろキノピオは顔が青ざめていた。
「あれ、キノピオ? どうしたの? なんだか、元気がないよ?」
ルイージはきいろキノピオを心配して声をかける。
すると、きいろキノピオは震える声でこう言った。
「……嫌な夢を見てしまいました」
「嫌な夢?」
「キングテレサが襲ってくる夢です。ベースラボに攻撃を仕掛けてきました。
舌が伸びた瞬間、目が覚めました」
「大丈夫だよ、ただの夢じゃないか」
ルイージは笑いながら言うが、何故かミロとユミルは顎に手を当てていた。
まるで、予知夢を見たとでも言いたそうなように。
「ミロ、ユミル? どうしたの?」
「……いいえ、何でもないわ」
「少ししたら、次のフロアに行きましょう」
「そうだね……」
次回はルイージマンション恒例のあのオバケが登場します。